BitVisor Summit 6

2017/12/05(火)10:00 〜 17:00 開催
ブックマーク

イベント内容

BitVisor Summit 6

参加登録に合わせて入館登録もお願いします。

開催趣旨

BitVisor Summit は、BitVisor に興味を持つ幅広い層の方々に、交流や情報交換の場を提供することを目的としています。BitVisor は純国産の仮想マシンモニタですが、BitVisor のように日本国内において研究開発されており、なおかつ高い完成度を持つ低レイヤのシステムソフトウェアはそれほど多くないのではないかと思います。

本 Summit は BitVisor に関する最新の技術的な情報の交換の場を提供するほか,仮想化技術やOSカーネルなど、高度な基盤システムソフトウェア全般に興味を持った研究者・開発者・ユーザが交流する稀少な機会として有益な場となることを期待しています。

第6回目となる今回も、(社)情報処理学会OS研究会(システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会)のサポートにより、第29回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2017)の併設イベントとして開催いたします。

開催概要

  • 日時:2017年12月5日(水) 10:00~17:00
  • 場所:富士通研究所 セミナールーム1F
    • 住所:〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1
    • アクセス:【JR線】 南武線「武蔵中原」駅下車、徒歩1分
  • 主催:(社)情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会
    (第29回コンピュータシステム・シンポジウム 併設イベント)
  • 参加費:無料
  • 定員:40名

プログラム

10:00-10:30(30分)    
「BitVisorの現状と今後」
*品川 高廣(東京大学)
本発表では、最新のBitVisorに関する情報や、東京大学で運用しているvThriiの
運用状況についてお話します。

10:30-11:10(40分)    
<招待講演>
「BitVisorをベースとしたカーネル解析プラットフォーム」
*木村 廉(神戸大学)
近年統合開発環境を始めとする多様なソフトウェア開発プラットフォームの登場
により、デバッグやテストといった作業は従来とは比較にならないほど高効率化
されている。しかし一方でデバイスドライバといったカーネルソフトウェア開発
においては、開発支援ツールが充実しておらず古典的なデバッグ手法を取らざる
得ないケースも多い。 そこでBiVisorをベースとしたカーネルトレーサー、デバッ
ガを提案する。 本システムではデバッグ対象のカーネルプログラムをBitVisor
上で動作させながらトレースし、それを元にデバッガで詳細な動きを追う事がで
きる。これによりカーネルソフトウェアのデバッグ効率を圧倒的に向上させ、早
期のバグ発見を支援する。 また既存のデバイスドライバの解析、脆弱性やバグ
の発見にも利用できる事を示す。

11:10-11:40(30分)    
「BitVisor 2017年の主な変更点」
*榮樂 英樹(株式会社イーゲル)
2017年は、大規模PC環境向けOS配信管理ソリューションの開発に伴い、BitVisor
に含まれていた細かい問題が修正されています。その修正には、UEFI用ブートロー
ダーの改良、PCI configuration spaceアクセスの改良、一部環境で発生する問
題への対応などが含まれます。これらの変更内容について紹介します。

11:40-13:00 昼休み(80分)

13:00-13:30(30分)    
「Implementation and Status of 'mruby in BitVisor'」
*中田 裕貴(公立はこだて未来大学)
現在のBitVisorでデバイスI/O監視などの機能を実装する場合,主にC言語でプロ
グラミングする必要があります.抽象度の高いオブジェクト指向スクリプト言語
をBitVisorの機能実装に使えるようすることを目指して,mrubyコンパイラと仮
想マシンをBitVisorへ組み込みました.本発表では,BitVisorへのmruby組み込
みの際に遭遇した課題とその解決法について紹介します.また,Rubyスクリプト
によるデバイスI/O監視の実装例を示し,BitVisorにおける Ruby言語仕様の有効
性について議論したいと思っています.

13:30-14:00(30分)    
「BitVisorに「移植」する」
*市川 遼(東京農工大学)
BitVisorにLuaの処理系を移植し,LuaからBitVisorの機能を呼び出せるようにす
ることでそのインターフェースを提供する仕組み「LVisor」を提案した.その際,
libcだけでなくGLibなど外部のライブラリを移植する必要が生じ,大量に修正作
業が発生した.本発表ではLVisorの実装方法を通じて,BitVisorに新しくプログ
ラムを移植する汎用的な方法について説明する.

14:00-14:20(20分)    
「BPFを利用したBitVisor内部でのパケットフィルタリング」
*味曽野 雅史(東京大学)
ハイパーバイザ内でパケットフィルタリングを実行することで,ゲストOSによら
ない,強制的なフィルタリング可能になります.動的な設定変更が可能でかつ軽
量・安全なフィルタリングを実現するために今回BitVisorとBerkeley Packet
Filter (BPF) を組み合わせたフィルタリングシステムを作成しました.本発表
では,その技術詳細と応用例に関してお話しします.

14:20-14:40 休憩(20分)

14:40-15:10(30分)    
「大学の教育研究用端末上でのベアメタルハイパバイザの運用」
*大山 恵弘(筑波大学)
筑波大学が全学の教育研究用に提供している計算機システム(全学計算機システ
ム)では,学内の16拠点に配置された1000台以上の端末でBitVisorベースのベア
メタルハイパバイザであるvThriiが稼働している.本発表では全学計算機システ
ムの概要,および,全学計算機システムの導入や運用で得られた経験について述
べる.

15:10-15:40(30分)
「Unsafe Nested Virtualization on Intel CPU」
*深井貴明(筑波大学)
Unsafe Nested Virtualization は,仮想化支援機能を用いる VMM をBitVisor
上で動作させる機能です.通常の Nested Virtualization と異なり,ゲスト
VMM に悪意がないことを前提に様々なエミュレーション処理を省き,比較的シン
プルな実装になっています.この機能はこれまで AMD CPU にのみ対応していま
したが,現在 Intel CPU への対応を進めています.発表では,Intel 対応にお
ける実装の詳細,現在の対応状況,および簡単な性能評価の結果について説明し
ます.

15:40-16:00(20分)    
「Introducing NVMe driver for BitVisor」
*Ake Koomsin(IGEL Co.,Ltd)
In this presentation, we will talk about an overview of NVMe driver
implementation for BitVisor.

16:00-17:30
ライトニングトーク(LT)
フリーディスカッション

18:00-20:00
懇親会(Sponsored by 株式会社イーゲル

注意事項

※ こちらのイベント情報は、外部サイトから取得した情報を掲載しています。
※ 掲載タイミングや更新頻度によっては、情報提供元ページの内容と差異が発生しますので予めご了承ください。
※ 最新情報の確認や参加申込手続き、イベントに関するお問い合わせ等は情報提供元ページにてお願いします。