第32回 WBA勉強会[オンライン]

2021/05/26(水)18:00 〜 21:00 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般参加
先着順 1,000円
クレジットカード払い
11人 / 定員150人

イベント内容

第32回 全脳アーキテクチャ勉強会[オンライン]

テーマ:脳の一般原理に基づく認知発達と発達障害

開催趣旨: 脳の一般原理として知られる「予測符号化」や「自由エネルギー原理」は、人間のさまざまな認知過程を統一的に説明しうる理論として、多くの研究者の注目を集めてきた。全脳アーキテクチャ勉強会でも、主体性や感情を説明する数理モデルとして何度か議論されている。本勉強会では、環境認識や運動生成、他者とのコミュニケーションなど、人間の多様な認知機能の機序として、また人間のように振る舞う人工知能の設計原理として、これらの理論がもつ可能性を議論する。特に、人間の認知過程を内部観測者視点から解明する発達障害当事者研究と、内部観測者視点からのモデル設計をとおして仮説検証を繰り返す計算論的研究の、二つのアプローチから最新研究を紹介する。2016年に始動し、今年が最終年度となるCREST「認知ミラーリング」での成果を中心に、今後、人工知能研究が人間の知能の理解と支援に役立つ可能性を議論する。

勉強会開催詳細

  • 日 時:2021年5月26日(水) (18:00~21:00)
  • 会 場:オンライン Zoom Meeting
  • 定 員:200名
  • 主 催:NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ
  • 運 営:WBA勉強会実行委員会
  • 協 賛:CREST 認知ミラーリング:認知過程の自己理解と社会的共有による発達障

申し込みから参加までの流れについては、下記を参照ください。

WBA勉強会用Slackチャンネルについて

ご希望の参加者さまには、「WBAレクチャー」のSlackチャンネルにご招待します。Slackチャンネル上では、下記内容を予定しております。

公開出来るスライド資料がある場合、事前公開いたします 当日質疑応答では、Slackからのご質問を優先的に選ばせて頂きます イベント終了後や翌日に、講師が直接質問にご回答させて頂きます ご参加者さま同士での、勉強会内容についての議論も歓迎です ※ すべてのご質問にお答えする事を約束するものではありません。 ※ Slackチャネルに参加ご希望の場合は,お申込み時にアンケートで参加希望とお答え下さい。

参加枠/参加費について

今後とも、当勉強会を末永く続けてゆくために、主要な支出である講師謝金・配信運営費等の必要経費について、学生以外の参加者に分担していただく方針とさせていただきます。参加をご検討の皆様には何卒ご理解いただけますと幸いでです。

一般参加

先着順になります。お支払いいただいた代金は、今回の講師謝金および配信運営費に充当させていただきます。Zoomミーティングでオンラインで実行いたします。参加方法については下記、「申し込みから参加までの流れ」をご確認下さい。

学生参加

https://wba-meetup.connpass.com/event/211654/
上記URLよりお申し込み下さい。
未来への投資のため、無料で参加可能です。参加時のアンケートで、本名や所属校などをお答え頂く必要があります。またSlack参加時は自己紹介や質問など積極的にご参加頂ければ幸いです。

講演スケジュール

時間 内容 講演者
17:55 開場
18:00 開会の挨拶 山川 宏(全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)
18:05 趣旨説明 長井 志江(東京大学)
18:15 当事者研究について 熊谷 晋一郎(東京大学 先端科学技術研究センター)
19:05 休憩(10分)
19:15 神経回路モデルによる予測符号化理論の構成的検証 長井 志江(東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構)
19:55 ディスカッション 大森 隆司(モデレーター)、長井 志江、熊谷 晋一郎、山川 宏
20:35 次回勉強会の告知 大澤 正彦(日本大学)
20:40 Closing Remark 藤井 烈尚(実行委員長)
20:45 終了
20:55 懇親会 オンライン(別途申し込みが必要です)

当事者研究について

講演者:熊谷 晋一郎(東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)

概要: 唯一無二の自分という存在について、共同的に探求する当事者研究という営みは、精神障害のある人々が地域で暮らすなかで直面する様々な逆境に対処するための自助・社会変革の方法として誕生し、その後、依存症、発達障害、子育ての苦労など、障害の有無さえも越えて、あらゆる困難の領域に広がっていった。本講義では、当事者研究の歴史的背景、方法、具体例について紹介する。

神経回路モデルによる予測符号化理論の構成的検証

講演者:長井 志江(東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構 特任教授)

概要: 予測符号化理論はどのようにどこまでの認知機能を説明しうるのであろうか。本講演では、予測符号化理論に基づいて駆動する神経回路モデルを用いた、ロボットの学習実験を紹介する。感覚運動経験をとおした予測機能の発達により、運動生成やそれに基づく社会的能力が連続的に獲得されること、また、発達障害当事者研究から得られた仮説に基づいて、予測信号の不確実性の変動が発達障害を含む認知機能の多様性を生じることを示す。


申し込みから参加までの流れ

一般参加枠の方

  1. このconnpassから申し込み、PayPalでお支払いをお願いします。
  2. Zoom アプリの準備がまだの方はお使いの端末にインストールしておいてください。
  3. 開催前日および当日、Connpass から Zoom ミーティングのIDとパスワードに関するお知らせが届きます。
  4. 開演時間(18時)になったらconnpassから送られたURLをクリックし、Zoomにアクセスしてください。

学生参加枠の方

  1. このconnpassから学生参加を選択し、参加申し込みして下さい
  2. お申し込みの際、アンケートで氏名や所属校などなどをご記入下さい
  3. Zoom アプリの準備がまだの方はお使いの端末にインストールしておいてください。
  4. 開催前日および当日、Connpass から Zoom ミーティングのIDとパスワードに関するお知らせが届きます。
  5. 開演時間(18時)になったらconnpassから送られたURLをクリックし、Zoomにアクセスしてください。

Zoomパーフェクトマニュアル


運営スタッフ

  • プログラム委員長:長井 志江
  • 実行委員長:藤井 烈尚
  • 司会:大森 隆司
  • Zoomホスト:生島 高裕、横田 浩紀
  • Zoom共同ホスト:福沢 栄治、孫 暁白
  • connpass:孫 暁白、藤井 烈尚
  • 広報/WBAI事務局:荒川 直哉

全脳アーキテクチャ勉強会創設者

◎ 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 一杉裕志

1990年東京工業大学大学院情報科学専攻修士課程修了。1993年東京大学大学院情報科学専攻博士課程修了。博士(理学)。同年電子技術総合研究所(2001年より産業技術総合研究所)入所。プログラミング言語、ソフトウエア工学の研究に従事。2005年より計算論的神経科学の研究に従事。 「全脳アーキテクチャ解明に向けて」

◎ 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ 山川宏

1987年3月東京理科大学理学部卒業。1992年東京大学で神経回路による強化学習モデル研究で工学博士取得。同年(株)富士通研究所入社後、概念学習、認知アーキテクチャ、教育ゲーム、将棋プロジェクト等の研究に従事。フレーム問題(人工知能分野では最大の基本問題)を脳の計算機能を参考とした機械学習により解決することを目指している。

◎ 東京大学 教授 松尾豊

1997年東京大学工学部卒業。2002年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。産総研、スタンフォード大学等を経て、2007年から東京大学勤務。深層学習を中心とする人工知能の研究に従事。産学連携やスタートアップの育成などにも取り組む。 http://ymatsuo.com/japanese/

全脳アーキテクチャ・イニシアティブ創設賛助会員

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参加費のお支払いについて

本イベントの参加費は、クレジットカードでの事前支払いとなります。
ご利用可能なクレジットカードをご用意いただき、お支払い手続きを行ってください。

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