An Year of Agile: リーダーになるということ

2023/12/07(木)21:00 〜 23:00 開催
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イベント内容

変化を起こしたいけどなかなか起きなくて悩んでいる人へ

参考リンク : https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2024/proposal/18821/an-year-of-agile

発表者 : ことね

リーダーになるというのはどういうことだろうか。私にとってリーダーとは「人の指揮を執る人のこと」という認識でした。しかしRSGT2023でアジャイルコミュニティと触れてから一年という時間をかけて私の価値観は大きく変わりました。リーダーとは不必要な自分の都合を脱ぎ捨てて仲間と向き合い、手の届く範囲からとにかく改善に着手していく人のことであると考えるようになりました。本セッションはそんな、いち自分勝手なプレイヤーが少しずつリーダーとして小さな改善を積み重ねられるようになるまでに辿った変化の軌跡をお話します。

アジャイルを実践する人々にとって変化とは愛し抱擁するものであり、そのマインドセットは生き方そのものでもあります。コミュニティで出会う方々はアジャイルを啓蒙するために燃え盛る情熱の炎をその身に宿してスクラムやOKRといったプラクティスを学び、持ち帰り、そして仕事に取り入れています。ところが現場には抵抗感が漂い動機なきスクラムはゾンビとなりOKRはKPIの延長になってゆくという悩みを持っている方がたくさんいました。私もアジャイルに触れて熱狂し、無理のない範囲でプライベートの時間もコミュニティ活動に身を投じる一方でそこで学んだことを組織にうまく響かせることができずに苦悩しました。そして「どうしたら同僚に、組織に、変化を起こせるのだろうかと」自問する中である信条を思い出しました。「いつでも変えることができるのは自分だけ」つまり裏を返せば他人を変える、ましてや組織という多数の人の集合体に直接働きかけて変えることなどできるはずがないと思い至りました。

さて、今あなたはどう感じたでしょうか。「では変化を諦めろというのか」と激昂したでしょうか。「自分に変化なんて起こせないのか」と落胆したでしょうか。「これまでの努力は無駄だったのか」と悲嘆したでしょうか。あるいはもっと別の感情かもしれません。私は「自分以外は変えられない」という考えに触れて抱いた感情、自分に対する怒り・悔しさ・悲しみに気づいた時にその根本にあった一つの事実と向き合うことができました。「『変えよう』と他者に働きかける自分を変えられていない」ということに。

私はアジャイルを学んだことで自分に変化が起きたと思い込んでいましたが本当に起きていたことは「ずっと心のなかにあった価値観が顕在化した」に過ぎないと考えるようになりました。これまでの人生を経て培ってきた信条にアジャイルという名前が与えられ、それを周囲に浸透させるためのプラクティスという武器と戦いに赴く勇気をくれるコミュニティという仲間を得ました。結果的に私に起きた変化といえば大義をふりかざし主張するようになったくらいのもので、到底アジャイルのマインドセットを体現しているとは言い難い状態でした。

このことに気づいた時、私は武器を起き対話を始めました。色々な人と1on1を通じて一人ひとりを知っていく活動を始めました。そして偶然にもそのタイミングで新しいチームが発足しそこでもいきなりスクラムを組み込むのではなく、メンバーがチームに求めているものは何か、組織からの課題にチームとしてどう向き合いたいかといった事柄について共通の理解を構築してその状態に向かうための方法を一緒に考えました。チームとして理想の状態を作るために一定期間ごとにどんなタスクに取り組むのかをプランニングし、日々の取り組みの中でできたことや公私を問わず助けてほしいことを共有し、プランニング期間の最後に達成できたことやできなかったことやプロセス自体について振り返る。このサイクルを続けていく中で少しずつチームの開発はスクラムの形に発展していきました。完璧なスクラムでなくても継続したことで計画したタスクはバックログとなり、3ヶ月が過ぎた頃にはチームとしてどの程度のタスクが捌けるかが見える状態になっていました。

思い返せば変えたものはたった一つ、私のアプローチだけでした。自分の状態に気づき(マインドフルネス)、周囲の人間の声に耳を傾け(傾聴)、チームメンバーのために奉仕し(サーバント・リーダーシップ)、淡々と改善のためにできることを一つずつ進めていたら小さくても確実な変化が起き始めていました。RSGT2023に参加してからの約半年間の経験で私は無理に変えずに変わるという変化の戦略的アプローチがあることを学びました。各地スクフェスなどで学んだ「マインドフルネス」「傾聴(Ozawaさん「なぜ『聴く』ということは難しいのか」、えわさん「相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を」)」「サーバント・リーダーシップ(piyoさん「チームにノリをもたらした時にいた「二人目に踊る人」の共通点」)」など、自分で実践できることに取り組みました。そしてコミュニティからはLyssaからアジャイルを実践する勇気、烏帽子さんから一人でも踏ん張る勇気、おーのさんから無理をしない勇気、Danielから挑戦し続ける勇気と本当にたくさんの勇気をもらいました。

参加方法

当日は DiscordとMuralを使います。ぜひマイクが使える状態でご参加ください。 アプリをインストールしておいてください。

申し込み後、参加者への情報 欄にURLが表示されます。

勉強会の雰囲気

自由度の高いアジャイル勉強会がたのしい。Podcast同時視聴したり。 #distributed_agile_team

タイムテーブル

並列数やそれぞれの時間は参加者で決定します。下のタイムテーブルは例になります。

時間 OST トラック1 OST トラック2
21:00 - 21:15 オープニング -
21:15 - 22:00 An Year of Agile: リーダーになるということ -
22:00 - 22:20 QA
22:20 - 22:30 マーケットプレイス -
22:30 - 23:00 セッション1 セッション2

オープンスペーステクノロジー(OST)

オープンスペーステクノロジー(OST)は事前にアジェンダを決めないセッションです。その場にいる人たちが議論したい内容を提案し、自分でセッション枠を割り当てて、自己組織的にアジェンダを作っていきます。

せっかくイベントに参加したのに一方的に話を聞くだけではもったいないので、話したいことを話して濃密な時間にしましょう。

アンチハラスメントポリシー

ハラスメントとは、性差、性同一性と表現、性的指向、障害、外見や身体的特徴、人種、宗教、公共な場での性的な画像や類する表現、脅迫、ストーカ、望まない写真撮影や録音・録画、不適切な接触、およびそれらに関連した不快な言動が含まれます。技術的優位性を利用したパワハラや利用技術の押し付けなどのテクノロジーハラスメント、企業の立場を利用した学生へのパワハラ等も含まれます。

参加者が安心してイベントに集中できるよう、これらのハラスメント行為が行われないようにしてください。

私たちは、参加者へのハラスメント行為はいかなる形であれ容認しません。この原則に違反した参加者は、主催者の裁量により退場させられるものとします。また今後の参加が拒否される可能性があります。 これらの行為は、当日だけでなく、ブログによる記事公開、SNSへの投稿、コメント等すべてにおいて認められないものとします。 これらのハラスメント行為を目撃したり耳にした場合は主催者までご連絡ください。 私たちはすべての人が気持ちよく参加できるよう、尽力します。 皆様のご協力をお願いします。

注意事項

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※ 最新情報の確認や参加申込手続き、イベントに関するお問い合わせ等は情報提供元ページにてお願いします。
情報提供元ページ(connpass)へ

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