BPStudy#199〜Essenceによる開発プロセスの品質向上
イベント内容
zoomを使ってのリモート開催です。zoomのURL等は、当ページの「参加者への情報」欄に記載されています。別途、参加者にメールにてお知らせします。
「プロダクトの品質はプロセスの品質から」と言われるように、作業プロセスの品質は製品の品質に大きく影響を及ぼします。
プロダクトの開発の現場では、畑を耕し、種を蒔き、水をやり、雑草を刈り、毎日丹念に育てることで花が咲き、実がなり、収穫できるという農場の法則が支配します。
外見の品質だけを装っても、価値を生み出す高品質なプロダクトを作り出すことはできません。
長期的にプロダクトを発展させていくためには、プロダクト内部の品質を高めることが必要です。そのためには日々の活動の基盤となる開発プロセスの品質を高めていくことが必要です。
今回のBPStudyでは、Essenceフレームワークを用いた開発プロセスの診断および最適化について、オブジェクト指向設計の書籍のロングセラーである「現場で役立つシステム設計の原則」の著者、増田亨さんからお話を伺います。
※Essenceフレームワークについて
オブジェクト指向ソフトウェア開発の先駆者であり、統一モデリング言語(UML)の開発にも大きく寄与したイヴァー・ヤコブソン氏が、2009年にSoftware Engineering Method and Theory(SEMAT)を共同設立した際に、その活動を通じて生み出されたフレームワークです。ソフトウェア開発における普遍的な要素と実践方法を特定し、あらゆる開発プロジェクトで応用可能な基盤を提供しています。
- 仕様: Essence – Kernel and Language for Software Engineering Methods
- 書籍: モダンソフトウェア・エンジニアリング(原著のタイトルは、"The Essentials of Modern Software Engineering")
第1部 開発プロセスのベンチマーキングと最適化
(19:30〜20:30)
増田 亨 氏(@masuda220)
ソフトウェア設計と開発プロセスは、言ってみれば、車の両輪です。どちらかの品質を上げても、もう片方が品質が悪ければ、ソフトウェア開発はうまくいきません。
このセッションでは、ソフトウェア設計者の立ち位置から、開発プロセスの品質向上にどう取り組むかを考えてみます。
具体的には、開発活動の参照モデルとして、ユースケースモデリングの考案者として知られるイヴァー・ヤコブソンがまとめた、「Essenceカーネル」の概要とその活かし方を発表します。
Essenceカーネルは、開発活動の概念モデルです。特徴は以下のとおりです。
- 開発活動を表現するための、言語化と可視化の道具を提供する
- タスク分解や管理技法ではなく、「活動」と「状態」に注目する
- 開発のさまざまな活動と状態の「関係」を構造化して整理する
Essenceカーネルは、独自の開発方法論ではなく、さまざまな開発方法論、あるいは、開発活動の状態を、言語化したり可視化したりするための道具の提供を意図しています。
このセッションでは、以下の内容を紹介します。
① Essenceカーネルの概要
② Essenceカーネルを使った、現状の診断(ベンチマーキング)のやり方
③ 開発プロセスの最適化のための、課題の特定と、改善策の立案
私自身、いろいろ模索中の段階です。今回は、その試行錯誤の中間報告です。
自己紹介
増田 亨(ますだ とおる) masuda220
業務系アプリケーションソフトウェアの開発者。
著書『現場で役立つシステム設計の原則』
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