【第30回AIセミナー】「人の能力を拡張するサービスインテリジェンス ー IoTと機械学習を専門知識の構造化技術で融合 ー」
イベント内容
【第30回AIセミナー】「人の能力を拡張するサービスインテリジェンス ー IoTと機械学習を専門知識の構造化技術で融合 ー」
産業技術総合研究所 人工知能研究センターでは、人工知能研究に関する情報交換を目的として、原則として月に一度、外部の方やセンター内研究者を講師とする人工知能セミナーを開催しています。
2019年1月は「人の能力を拡張するサービスインテリジェンス」をテーマに、研究動向や現場での活用事例についてご紹介いたします。
基本的にどなたでも無料でご参加いただけますが、事前申込が必要です。人工知能に興味のある方は奮ってご参加ください。多くの方々にご参加いただき活発な議論が行われることを期待しています。
要旨
莫大な専門知識と経験を必要とするサービス業や製造業では,業務プロセス(コト)と,業務に用いる技術システム(モノ)を一体的に開発し,人の能力を拡張することが求められます.そのような研究領域をサービスインテリジェンスと呼び,新しいサービス設計技術,及び方法について研究開発が進められています.
今回は,莫大なデータを取り扱うサービスインテリジェンスにおいても重要な、「セキュリティ分野におけるAI活用の現状と期待」について、神戸大学数理・データサイエンスセンター小澤誠一副センター長からご講演いただきます。その後、サービスインテリジェンス研究チームの研究者により,最新の研究内容を紹介し皆様と議論したいと思います。
基本情報
名称:【第30回AIセミナー】「人の能力を拡張するサービスインテリジェンス ー IoTと機械学習を専門知識の構造化技術で融合 ー」
日時:2019年1月15日(火)15:00-17:00
受付時間:14:20 - 17:00 ※ 受付時間外に来られた場合には対応できないことがございます。
場所:〒135-0064 東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル東棟14階
Asia startup office MONO定員:200名
参加費用:無料
連絡先:人工知能セミナー窓口
本セミナーは、国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)による委託事業「次世代人工知能・ロボット中核技術開発(次世代人工知能分野)」による活動となります。
注意事項
他の方に参加の機会をお譲りするためにも、参加ができないと分かった場合は早めのキャンセルをお願いします。
産総研は、お送りいただいた情報をセミナー運営以外の目的には使用しません。
懇親会の予定はありません。
プログラム
15:00 - 16:00 |
「セキュリティ分野におけるAI活用の現状と期待」 小澤 誠一 (神戸大学数理・データサイエンスセンター 副センター長、教授) 概要: 深層学習や機械学習、自然言語処理などを使ったAI技術の進展は目覚ましく、画像認識や音声認識の能力では、すでに人間を上回っているとされます。しかし、セキュリティ分野での機械学習の活用には、まだ課題も多く、AIの強みと限界を知り、現実の問題に向き合いながらにうまく使っていくことが重要です。AIを使ったサイバー攻撃の検知や分類が活発に研究されていますが、近年、AI自体がサイバー攻撃の対象となることも知られており、AIをどう護るかも重要な課題になっています。一方で、セキュリティとAIを組み合わせることで、これまでにない新しいサービスへの期待も広がりつつあります。本講演では、我々の取り組みを紹介させて頂きながら、セキュリティ分野におけるAIへの期待と現状について一緒に考えたいと思います。 略歴: 1989年神戸大学大学院工学研究科修士課程修了後、1993年に博士(工学)取得、2000年から神戸大学准教授、2011年より同教授。現在、機械学習によるビッグデータ解析、特にサイバーセキュリティ、プライバシー保護データマイニング、スマート農業などに興味をもつ。Iternational Neural Network Society 副会長(広報)、Asia Pacific Neural Network Society 副会長(財務)、日本神経回路学会 国際理事、IEEE Transaction on CyberneticsとIEEE Transaction on Neural Networks and Learning SystemsなどのAssociate Editorなど,国内外の学会運営に精力的に活動している。 |
(16:00 - 16:35 サービスインテリジェンス研究の動向) |
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16:00 -16:05 |
「データ知識循環により人の能力を拡張するサービスインテリジェンス
Service Intelligence for Agmenting Human by Data Knowledge Positive Spiral」 西村 拓一 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム 研究チーム長) 概要: 莫大な専門知識と経験を必要とするサービス業や製造業では,業務プロセス(コト)と,業務に用いる技術システム(モノ)を一体的に開発し,人の能力を拡張することが求められます.そのような研究領域をサービスインテリジェンスと呼び,新しいサービス設計技術,及び方法について研究開発が進められています. 組織内の様々なノウハウを知識工学で形式化構造化し、顧客カルテ、事故報告書や実施記録などの様々な組織内情報を、この構造化知識へリンクすることで、状況や立場に適した知識を共有し活用できるようにする技術と方法論をデータ知識循環と呼び議論する。 知識データ循環では、知識により焦点を定め、データを集めて分析し、自動認識可能としたいうえで、さらにその知見を知識の改良に用いる。 また知識構造化では、現場主体でで構造化マニュアルを構築。この知識から、状況、主体、客体、行為、リスクなどのオントロジーを構築する。この構造化マニュアルの高品質化支援、多分野との共有性向上により新たな発想支援を実現する。 略歴: 1992年 東京大学工学系大学院修士課程修了.博士(工学).2001年 産業技術総合研究所入所、2015年 人工知能研究センターサービスインテリジェンス研究チーム長、現在に至る.介護、健康増進、製造現場などでの身体知、データ知識循環の研究に従事。 |
16:05 -16:10 |
「介護行為に関する知識の構造的記述」
西村 悟史 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム 研究員) 概要: サービスインテリジェンス研究の対象の一つに介護分野がある.しかし,介護分野における介護の明確な定義は見られない.一般的にサービスシステムで論じられるように,介護サービスを中心にして,介護に関わるステークホルダーは多様であり,それぞれの観点から介護について議論されている.これは計算機で参照可能な知識源においても同様である.例えば,The International Classification of Functioning, Disability and Healthやuniversaalなど,介護に関連するTerminologyやSchemaが提案されているが,careやnursingそのもの議論はそれらの中で行われていない.本発表では,介護という概念の明確化のための第一歩として取り組んでいる介護行為の分析と記述について紹介する. 略歴: 2015 年大阪大学大学院博士後期課程修了.博士(工学).同年より産総研研究員.介護,教育等,業務プロセス知識の構造化と活用の研究開発に従事. |
16:10 -16:15 |
「Dialogues, Data and Daily Activities - Research on Socially Intelligent Robots」 クリスティーナ ヨキネン (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム 主任研究員) 概要: Dialogue capability is an important part of the robot functionality: the robot can provide useful information and talk about interesting topics in natural language. Many practical challenges remain to be solved before robots become fluently conversing companions which can act appropriately in real world situations. In this talk I will discuss these challenges related to multimodal interaction (gaze, gesturing) and knowledge management. ※英語での講演となります。通訳はありません。 略歴: Kristiina Jokinen is Senior Researcher at AIST AI Research Center in Tokyo Waterfront. Prior to moving to Japan, she was Adjunct Professor and Project Director at University of Helsinki. Her research focuses on human-robot interaction, spoken dialogue systems, and multimodal communication (gestures, eye-tracking) in the framework of Constructive Dialogue Modelling. She has widely published on the topics and authored three books. |
16:15 -16:20 |
「知識・データ融合による健康増進と介護予防への取り組み」 吉田 康行 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム 招聘研究員) 概要: 知識・データ融合による健康増進と介護予防を目指している.モーションキャプチャ を用いた社交ダンス動作の分析と地域の介護予防活動の知織化について報告する. 略歴: 2005 年東京工業大学大学院社会理工 学研究科人間行動システム専攻博士課 程修了,博士(工学).早稲田大学人 間科学学術院助手等を経て,2017 年 より産業技術総合研究所人工知能研究 センター招聘研究員.身体運動のバイオメカニクス研究に従事.2013 年より日本ダンス医科学研 究会監事. 日本機械学会スポーツ工学・ヒュー マンダイナミクス部門. 日本バイオメカニクス学会,日本体育学会等の各会員. |
16:20 -16:25 |
「知識構造化基盤技術の融合社会脳研究への応用」 押山 千秋 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム 研究員) 概要: 近年、社会脳科学に人工知能や社会ロボット工学が加わって、革命的な融合社会脳の研究が開始されている。コネクトミクスを参考に、知識を構造し、包括的な発達の促進と機能維持に貢献する可能性について、自身の研究から簡単に報告する。 略歴: 2018年大阪大学大学院後期博士課程終了.博士(小児発達学).同年より産総研研究員. 神経科学と心理科学の知見に基づく包括的介入法の知識構造化研究に従事. |
16:25 -16:30 |
「知識工学的アプローチによる知識共有・獲得に関する研究」 飯野 なみ (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム リサーチアシスタント(RA)) 概要: 音楽の指導・学習支援を目的とした知識工学的アプローチによる知識共有・獲得に関する研究について、報告を行います。 略歴: 総合研究大 学院大学複合科学研究科情報学専攻 博士課程在籍.産業技術総合研究所人工知能研究センターリサーチアシスタント,理化学研究所AIPセンター客員研究員,他方,クラシックギタリスト,玉川大学芸術学部非常勤講師. クロサワ音楽教室ギター講師.スペインギター音楽コンクール,クラシカルギターコンクール等,優勝多数. |
16:30 -16:35 |
「表現活動プログラムのデザインに関する研究の報告」 小早川 真衣子 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム リサーチアシスタント(RA)) 概要: 情報デザイン的アプローチによるサービス現場の対話促進を目的とした表現活動プログラムのデザインに関する研究について、報告を行います。 略歴: 2003年多摩美術大学大学院芸術学専攻修士課程修了。同年、同大学情報デザイン学科 研究アシスタント着任、2006年よりJST CREST研究プロジェクト(代表:多摩美術大学 須永剛司)の専任研究員として従事。2012年〜2017年、愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター助教。2016年より東京藝術大学大学院美術研究科 博士後期課程に在籍(2019年3月取得見込)。共同的な表現活動プログラムのデザイン研究に従事。 |
16:35 - 17:00 |
「ディスカッション意見交換」 司会 西村 拓一 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム 研究チーム長) |
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