Econ Fiesta

2020/08/28(金)19:00 〜 22:00 開催
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イベント内容

Econ Fiesta

経済学者が産業界で活躍できるフィールドはここ10年で大きく広がり、社会課題やビジネス課題の解決に貢献しています。 このトレンドを継続させ、さらに大きな流れとしていくべく、本勉強会では経済学者がテック企業をはじめ産業界でどのような研究や働き方をしているのかを紹介していきます。

産業界での経済学の活用シーンに関心のある方や経済学を活用できる民間企業でのキャリアに関心のある方の参加を想定しておりますが、どなたでも参加いただけます。

最新情報はSansan DSOCのTwitter(@SansanDSOC)でお知らせいたします。

参加対象

  • 経済学の研究者、大学院生・学部生
  • 経済学の知見をビジネスに役立てたい方
  • データの「意味」を見出すためのヒントが欲しい方

タイムテーブル

時間 コンテンツ 発表者
19:00-19:05 挨拶
19:05-19:25 発表1 南カリフォルニア大学 松井 暉
19:25-19:45 発表2 Sansan株式会社 Juan Martínez/西田 貴紀
19:45-20:00 休憩
20:00-20:20 発表3 株式会社サイバーエージェント 森脇 大輔
20:20-20:40 発表4 Sansan株式会社 小松 尚太
20:40-22:00 オンライン懇親会 飲み物等は各自でご準備をお願いします

※タイムテーブル・発表順は後日変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

発表詳細

発表1:松井 暉 / 南カリフォルニア大学

テーマ:高次元データから消費者行動のパターンを抽出する手法について

これまで消費者の行動に関する分析では、家計調査や全国消費実態調査などの消費統計を用いることが主流でしたが、近年、POSデータや家計簿データのような消費者の詳細な購買行動データが利用可能となったことで新たな展開を見せています。購買行動データはいわゆる高次元データでなので、実証的な観点からは有用な情報を低次元に落とし込む必要があります。
今回の発表では、このような背景のもとで研究した「Detecting multi-timescale consumption patterns from receipt data: A non-negative tensor factorization approach」について説明します。本研究では非負値テンソル分解という機械学習の手法で、膨大な消費者の購買データから消費者行動のパターンを抽出するという解析し、簡便なデータ表現を使い、消費者の情報を抽出する方法について議論します。

プロフィール:

2015年神戸大学経済学部経済学科卒業。
2017年神戸大学大学院経済学研究科経済学専攻修了. 修士(経済学)。
2017年より、南カルフォルニア大学(The University of Southern California)博士課程(Ph.D. Program in Computer Science)所属。研究領域は計算社会科学、 経済学。
Information Science Institute, the University of Southern California 所属。 主な研究テーマは、デジタルプラットフォームの影響下における人間行動とコミュニケーションの分析。

発表2:Juan Martínez・西田 貴紀 / Sansan株式会社 DSOC 研究開発部

テーマ:Building Econ Together: Structural Economics as OSS

因果推論をはじめ、経済学でよく用いられる分析手法がデータサイエンスで存在感を増しつつある。テック企業では因果推論だけでなく、理論と実証を合わせた構造推定を用いるシーンも少なくない。しかし、構造推定に関するライブラリは少なく、実装のハードルは高い。
本発表では、Sansan DSOCがOpen-Source Software (OSS) の考えに基づいて開発している、構造推定をはじめとした経済学の分析手法に関するライブラリについて、活用事例とともに紹介する。

プロフィール(Juan Martínez):

エルサルバドル共和国出身。慶應義塾大学経済学研究科博士課程修了。卒業後は、労働・教育・開発経済学に関する研究を行いながら、フィンテック系ウェブサービスのバックエンド開発に従事。
現在は、名刺交換に関するデータを用いて、経済学の研究やソーシャルネットワークの分析、機械学習に基づく研究開発を行う。

プロフィール(西田 貴紀):

一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。専門は計量経済学、労働経済学。在学中は、非正規労働者の教育訓練に関するデータ解析に取り組む。
ビジネスネットワークのデータを活用し、労働移動に関する研究などに従事。

発表3:森脇 大輔 / 株式会社サイバーエージェントAI Lab経済学チームリサーチサイエンティスト

テーマ:経済学・機械学習の応用 - 因果効果による広告入札戦略の例

広告枠の入札において広告の因果効果にもとづく入札戦略を提案し実装、実際のプロダクトで実験して論文、著名な国際ワークショップに採択された話を中心に、事業貢献と学術貢献の両立にあたっての難しさや面白さについてお話します。

プロフィール:

経済学や機械学習、マーケティングサイエンスなど幅広い分野における応用研究を行う。
2017年まで内閣府においてエコノミストとして経済財政白書の執筆など。近著に"Unbiased Lift-based Bidding System" (AdKDD 2020), "Nowcasting Unemployment Rates with Smartphone GPS log" (ECMLPKDD workshop MASTER 2019)など。主な関心分野は、オンライン広告における機械学習・経済学の応用、ビッグデータによる経済予測、経済政策・社会保障。

発表4:小松 尚太 / Sansan株式会社 DSOC 研究開発部

テーマ:Finding Key Players in Networks

ネットワークにおけるキープレーヤーは誰か。多様なネットワークデータが利用可能な今、この「キープレーヤー問題」に答える重要性が高まってきている。
本発表では、キープレーヤー特定のアルゴリズム、計量経済上の課題、名刺アプリ「Eight」のネットワークデータを用いた分析、そして実務への応用例を紹介する。

プロフィール:

東京大学大学院農業・資源経済学専攻修士課程修了。開発経済学と因果推論を学ぶ。卒業後、インターンとしてコートジボワールの国際農業研究機関に在籍。稲作農民を対象としたフィールドワークや分析、作物多様化に関する調査など、サブサハラ・アフリカにおける農業研究に従事。
2020年、Sansan株式会社に新卒として入社し、現在はネットワーク経済学の応用を研究する。

配信方法

Zoomでの配信を予定しております。登録者へ開催前日までにURLをご連絡いたします。

会社紹介

Sansan株式会社 DSOC

DSOCは、Sansan株式会社のデータ統括部門です。 私たちが取り扱うデータは、名刺だけではありません。 名刺、書類、プレスリリース、業績や株価など企業の公開情報―― あらゆるビジネスデータから「出会いのデータベース」を構築する。 DSOCのミッションは「Activating Business Data」。 私たちは、あらゆるビジネスデータに向き合い、自社が展開するサービスだけでなく、社会の在り方、そして「出会い」そのものにイノベーションを起こすような新しい可能性を生み出しています。 https://sansan-dsoc.com/

株式会社サイバーエージェント AI事業本部

サイバーエージェントグループのデジタルマーケティング分野におけるサービス開発を行う組織です。AIを活用した新たな事業機会を創出のため、2019年9月2日に新しく発足致しました。AI事業本部ではアドテクノロジー、小売DXセンター、AIクリエイティブ、AIシフト(AI導入支援事業)、新規事業の5つの領域を中心に事業開発に取組み、新たに「Data Science Center」を新設いたします。Data Scienceに関わる技術者を横断組織へ集約することで、各サービスにおける開発効率ならびに精度強化を図ります。 https://cyberagent.ai/

アンチハラスメントポリシー

本勉強会はアンチハラスメントポリシーを定めております。参加者は内容をご確認、ご同意の上で申し込みをお願いします。

本勉強会では、特定の社会的属性――ジェンダー・性自認・性的指向、障がい、外見・身体的特徴、エスニシティ・国籍、年齢、宗教、特定のツールやプログラミング言語、専門とする学問領域、教育的バックグラウンドなど――に基づく差別的言動を、一切許容しません。 加えて、ユーザによる以下のような行為を、SNS、イベント会場等問わず禁止します。

・攻撃的な発言
・脅迫行為
・ストーキング行為
・つきまとい
・不適切な接触
・性的な画像の掲示などを含む不適切な情報の開示
・その他、事務局が不適切と判断した行為
ユーザがこれらの行為に加担した場合、事務局側は当該ユーザに対し必要な処分を行うことができます。この処分には、当該ユーザへの勧告、今後のイベントに聴講者・登壇者として関わることの禁止などを含みます。また、今後のよりよい運営のために、事態の詳細をレポートとして公開する場合があります。 本サービスの中で、「これはハラスメントではないか?」と感じたり、他の誰かがハラスメントを受けていることに気が付いた場合、または事務局側の体制がこれらのポリシーを満たさないと感じることがあった場合には、以下までご連絡ください。

mail:33tech@sansan.com

以上、勉強会の健全な運営のため、ご協力をお願いします。

注意事項

・イベントの様子(写真)・内容をまとめ、後日公開させていただく予定です。

・技術交流が目的の勉強会のため、知識の共有および参加者同士の交流を目的としない参加はお断りしております。

・参加枠が大幅に埋まらない場合には開催を延期または中止する場合がございます。

・参加目的が不適切だと判断される場合には、運営側で参加をキャンセルさせていただく場合がございます。

・個人情報取扱いについて https://jp.corp-sansan.com/privacy_event02に定める利用目的に必要な範囲で利用し当社が責任をもって厳格に管理いたします。参加者は内容をご確認、ご同意の上で申し込みをお願いします。

その他、ご不明点などございましたら、遠慮なくご連絡いただけますと幸いです。

注意事項

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