「みんなで使えるWCAG 2.1実装チェックリストを作ろう」オンラインワークショップ(12月13日)

2021/12/13(月)20:00 〜 22:00 開催
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イベント内容

ワークショップの目的

ウェブアクセシビリティの試験/検証の支援ツールCOB-CHAの実装チェックリストを作成するオンラインワークショップです。実装チェックリストの作成を通じて、WCAG 2.1の理解を深めてゆくこともしてゆきたいと考えています(できあがった実装チェックリストはCOB-CHA以外でも使ってもらって構いません。ただのGoogle Spreadsheetですので、Excelなど手元でもお使いいただけます)。

対象

  • WCAG 2.1の理解を深めたい方
  • 実装チェックリストの作成に関心のある方
  • ウェブアクセシビリティの試験/検証の経験がなくてもよいです
  • COB-CHAを使用したことがなくてもよいです

3回開催予定です

アクセシビリティの試験/検証の方法

アクセシビリティの試験や検証では、WCAG 2.0/2.1で定められた達成基準ごとにチェックを行うことで、アクセシビリティ上の問題の有無を確認します。

WCAGは技術非依存のガイドラインなので、達成基準は抽象的な表現になっています。たとえば次のような形です。

それぞれのウェブページのデフォルトの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。(達成基準 3.1.1 ページの言語より)

いったい、なにがどうなっていたら、この達成基準を満たしたことになるのかは、試験/検証対象の技術によって異なります。対象がHTMLであれば以下のような手順で確認します。

文書の html 要素を調べる。
1. html 要素に lang 属性があることを確認する。
2. lang 属性の値が BCP 47: Tags for the Identification of Languages 又はその後継仕様に準拠しており、そのウェブページの主言語を反映していることを確認する。
1 及び 2 の結果が真である。([HTML 要素の言語属性を使用する](https://waic.jp/docs/WCAG21/Techniques/html/H57より)

PDFの場合は、PDF用の手順があります。

実装チェックリスト

技術非依存の達成基準を、技術に紐づいたチェックリストにしたものが「実装チェックリスト」です。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)では、「JIS X 8341-3:2016 試験実施ガイドライン」で、実装チェックリストによる試験を解説しています。

COB-CHAとは

COB-CHA(COllaBorative CHeck tool for Accessibility)はアクセシビリティの試験及び検証を支援するGoogle Spreadsheetのアドオンです。

COB-CHAには、実装チェックリストのチェック結果を達成基準チェックリストに反映する機能があります。慣れると便利な機能です。

COB-CHAの実装チェックリスト

COB-CHAには複数の実装チェックリストのセットがあり、試験ごとに異なった実装チェックリストをもちいることができます。今回のワークショップでは、あたらしい実装チェックリストを作1つ成することになります。COB-CHAに搭載されている実装チェックリストの例は、「COB-CHA 実装チェックリストサンプル」で確認できます。

WAICの実装チェックリストは「WCAG 2.0 解説書」の「十分な達成方法」にある「状況」ごとに作成されています。COB-CHAの実装チェックリストは、この「状況」にあたる部分を「試験の適用条件(試験を行うかどうかの判定条件)」としてまとめ直しています。今回のワークショップでは、WAICの「状況」式でなく、「試験の適用条件」式で進めたいと考えています。

参加方法

  • いまのところZoomで開催する予定です
  • connpassで参加してもらえたら、ZoomのURLを見られるようにしておきます
  • connpassで参加申請するのが難しい場合は、なんらかの方法でご連絡ください。連絡先は末尾に掲載しています

成果物について

  • 成果物は「COB-CHA式(コラボ)(仮称)」として一般公開します。COB-CHA本体のライセンスはMITですが、実装チェックリストのライセンスはCC0にする予定です。また、異存がなければ、ワークショップ参加者のお名前をCOB-CHAのクレジットに記載します
  • COB-CHAは有限会社時代工房の作った支援ツールですが、いまのところCOB-CHAを有料にして、収益を上げる予定はありません。しかし、COB-CHAに寄付をしてくださる方は、いるかもしれません。今回、一般公開される実装チェックリストがCOB-CHAの利用者数を飛躍的に向上させ、時代工房に寄付してくださる方が増えて、莫大な利益をあげたとしても、参加者の皆さんには、分配したりしないことをお許しください。コロナが明けたら、飲み会の費用くらいは負担できるかもしれません

ワークショップの進め方

全体
  • 毎週月曜の20時からやります(初回のみ19時開始)
  • ワークショップは1回では終わらない想定です。回数未定ですがとりあえず3回くらいはやってみたいとおもっています(12月6日/13日/20日)
  • 異論がなければ、既存の「COB-CHA式」実装チェックリストを基礎に作業を進めます。ので、ワークショップが終わるたびに、その時点の「COB-CHA式(コラボ)(仮称)」を一般公開します
  • 途中参加も歓迎します
初回のみ
  • 30分ほど、簡単にCOB-CHAの紹介をします
  • つづけて30分ほど、実装チェックリストの方針を相談したいです。大きく2つの方向性を考えています。1つは、アクセシビリティ初学者が使うための実装チェックリストをつくること。もう1つは、ASを加味しながらプロの試験/検証の現場での使用に耐えるようなものをつくることです。もしかすると、この2つは同時に進められるものなのかもしれないし、そうでないかもしれません。初回は参加者の意見を聞いて、どういった方針でいくかを相談したいです
各回
  • 1回は2時間程度で考えています(ので、初回のみ3時間の予定)
  • チームに分かれて作業を行います。参加者が少ない場合は、1つのチームで。6人以上の参加者がいた場合は、チームを分けようと思います。チームを分けた時点で、「それぞれのチームがどの達成基準を重点的に作業対象とするか」を申し合わせるようにします
  • チームごとに、WCAG 2.1を読みつつ、話し合いながら、作業用のGoogle Spreadsheetを編集します
  • 21時55分になったら、いったん合流してひと段落とします

問い合わせ/連絡先

注意事項

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