何故SE4BSを立ち上げたのか

2022/12/13(火)19:00 〜 21:00 開催
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イベント内容

会場のZoomにつきましては、本ページ上部にございます、「参加者への情報」欄をご確認ください。
本イベントは収録後にYouTubeで公開予定です。質疑応答はZoomのチャット欄にお願いいたします。ご協力よろしくお願いいたします。

何故SE4BSを立ち上げたのか ~DX時代の新ソフトウエア工学体系を世界へ スター4人が再集結~


*日経XTECHの記事より* SE4BS(Software Engineering for Business and Society) とは、ソフトウェアを「個人・社会・ビジネスのために、柔軟で創造的な未来の価値を生み出すもの」と捉えています。我々の活動の中で進化し続ける成果物としては、ビジネス成功のための知・情・意フレームワークであり、アジャイルマインドであり、価値駆動のためのプロセスであります。 https://se4bs.com/

今回のイベントでは、「何故SE4BSを立ち上げたのか ~DX時代の新ソフトウエア工学体系を世界へ スター4人が再集結~」と題し、SE4BSの現在における全体像についての概説を行います。ビジネス成功のための知・情・意フレームワーク、チーム構成、アジャイルマインドの考え方など、既存のビジネス慣習から脱却して前に進むためのチームの在り方、手法・考え方、アジャイルアプローチについて講義と対談を行います。

タイムテーブル

開始 内容 スピーカー
18:50-19:00 開場
19:00-19:05 オープニング 関 満徳
19:05-19:10 講演1:SE4BSとは 関 満徳
19:10:19:20 講演2:SE4BS宣言 井上 健
19:20-19:40 講演3:価値駆動開発の基本 濱井 和夫
19:40-20:50 対談:なぜSE4BSが必要なのか モデレーター:関 満徳
パネラー:鷲崎 弘宜、平鍋 健児、羽生田 栄一、萩本 順三、井上 健、濱井 和夫
20:50-21:00 クロージング

テーマ概要

「講演1:SE4BSとは」

スピーカー:関 満徳(せき みつのり)

SE4BS(Software Engineering for Business and Society) とは、ソフトウェアを「個人・社会・ビジネスのために、柔軟で創造的な未来の価値を生み出すもの」と捉え、その価値を生み出すためにエンジニアリングを適用するコミュニティと,コミュニティが実施する活動,コミュニティが生み出す成果物の総称です。我々の活動の中で進化し続ける成果物としては、ビジネス成功のための知・情・意フレームワークであり、アジャイルマインドであり、価値駆動のためのプロセスであります。

これまでのソフトウェア工学は主として開発の効率化や品質の向上に重点を置き、論理的な考え方や経験、データに裏付けられた様々な手法やプラクティスを積み重ねてきています。しかしビジネスや社会形成上の価値創造が求められるDigital Transformation (DX)時代においては、様々な人々に寄り添う考え方や、新たな社会を構想する捉え方をソフトウェアの企画や開発、運用の中心へと組み入れることの重要性を増すと考えられます。DX時代において価値創造の中心をソフトウェアが担う中で、ビジネスや社会に対するソフトウェア開発者・エンジニアへの期待が高まり、エンジニア自身の価値観や責任がより強く問われるようになることが期待されています。

我々は上記の問題意識のもと、従来からの工学的な知識体系やプラクティスに加えて、人々の意識や価値観、感情をソフトウェアの開発運用において扱うことの重要性を認識し、DX時代のビジネスや持続可能な社会へ貢献するソフトウェア工学体系を考察する活動Software Engineering for Business and Society (SE4BS)を2019年から進めてきました。 この活動では特に、人の根源的な心的要素として捉えられる知・情・意に基づいたソフトウェア開発運用および周辺の考え方やプラクティスの整理体系化と、価値を軸として開発を進める価値駆動プロセスの例示を進めてきました。

活動の中で得られた、考察や知見、成果を本Webページはじめ様々な形で皆様に公開し、皆様から得られたフィードバックを活動の中へ取り入れていきたいと思っています。このように皆さんと共に学びを得ながら、SE4BSも進化させていきたいと考えています。

「講演2:SE4BS宣言」

スピーカー:井上 健(いのうえ たけし)

SE4BS 宣言

我々は、現代社会におけるソフトウェアの意義を理解し、それに関わるすべての人々の努力で、その力を正しく世界に開放するためには、以下の原則が必要だと確信します。

SE4BSの存在理由:

自分たちのビジョンにもとづいて、チームとソフトウェアの力を効果的に嚙み合わせて、組織や市場や社会を変えていく活動の基本作法を実践的な具体例とともに提示し、誰もが希望ある未来を作り出す活動に参加できる社会づくりに貢献します。

原則1)SE4BSの取り組み原則:

ひとりひとりパーソンセンタードな取り組みを大切にし、他人事でなく自分事として各ユーザー・各ステークホルダーにとっての価値を「知・情・意」と「真・善・美」の観点でつねに考えます。

原則2)SE4BSのエンジニアリング原則:

既存のサイエンス及びエンジニアリングの成果を最大限活用し、ユーザーやステークホルダーを最大限尊重し、価値のある課題・意味のある問題に、妥当な人と時間と方法で積極的かつ効果的に取り組んでいきます。

原則3)SE4BSのアジャイル活動原則:

現場・現物・現実・当事者と実際に話し合い、目的を見直し共有し、現物を一緒に作り・使い・直し続ける、というアジャイルな作法で活動していきます。

「講演3:価値駆動開発の基本」

スピーカー:永田 敦(ながた あつし)、濱井 和夫(はまい かずお)

魅力的なプロダクト創りとは

ソフトウェア開発が、定型の業務の効率化から、新規のビジネスの実現や、持続可能な社会へ貢献するためのものへと、その軸を移してきているのは、前述のとおりです。 そのようなソフトウェア開発を行うためには、ソフトウェア開発の技術とその可能性を理解した開発者と、ソフトウェアを所有する人(出資をする人)が、ソフトウェアにより実現される価値、利用する人にとっての価値を理解し、共有することが必須であり、変わりゆく環境に応じて、そのソフトウェア(ソフトウェアにより実現される価値)を継続的に成長させていくことが必要です。

そのためには、見えている課題の解消という視点ではなく、未来思考で魅力ある価値を描き、そして価値から戦略につなげ、そこから業務要求やIT要求を出すことで、価値から実装までのトレーサビリティを担保し、ステークホルダー間で納得感のある開発要求とする必要があります。この章ではユーザーを含むステークホルダーの価値を描くことから要求発見するための基本的な考え方を解説します。

「対談:なぜSE4BSが必要なのか」

モデレーター:関 満徳(せき みつのり) パネラー:鷲崎 弘宜(わしざき ひろのり)、平鍋 健児(ひらなべ けんじ)、羽生田 栄一(はにゅうだ えいいち)、萩本 順三(はぎもと じゅんぞう)

現状のビジネス企画やソフトウェア開発の課題について、会場の方々を交えて語り合います。

スピーカー

関 満徳(せき みつのり)

株式会社SHIFT、エクスパッション合同会社Founder&CEO SIer、コンサルティング会社に勤務後、現職にて、アジャイル・スクラム・プロダクトマネジメント・価値デザイン・プロダクトデザインの分野を対象としたコンサルティング業務に従事。アジャイルやプロダクトマネジメントのコミュニティ活動多数。「INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント」(日本能率協会マネジメントセンター/2019)監訳。

井上 健(いのうえ たけし)

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)参与,ソフトウェア開発コンサルタント,産業技術大学院大学客員教授,早稲田大学非常勤講師 旧所属は横河電機株式会社。長年オブジェクト指向,パターン技術,開発プロセス技術を中心にソフトウェア工学関連の研究開発活動を行う。ここ数年はソフトウェア技術教育,開発効率改善,アジャイル開発普及活動を中心に活動。

濱井 和夫(はまい かずお)

NTTコムウェア株式会社 技術企画部プロジェクトマネジメント部門、 エンタープライズビジネス事業本部事業企画部PJ支援部門 兼務 担当部長,アセッサー。 PMOとしてプロジェクトの適正運営支援、及びPM育成に従事。IIBA日本支部 総務担当理事。BABOKの日本での普及活動に従事。CodeZine連載の「QA to AQ:アジャイル品質パターンによる伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革」翻訳メンバー

鷲崎 弘宜(わしざき ひろのり)

早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所長・教授。国立情報学研究所 客員教授,株式会社システム情報 取締役(監査等委員),株式会社エクスモーション 社外取締役, IoT・AIとビジネス応用およびDXを扱う社会人教育プログラム スマートエスイー Smart SE 代表,IEEE Computer Society副会長(教育),情報処理学会ソフトウェア工学研究会主査 著書・監修『機械学習工学』,『ソフトウェア品質知識体系ガイド』,『あそんで! まなべる! チャギントンプログラミング』,『Scratchでたのしく学ぶプログラミング的思考』ほか。翻訳・監訳『機械学習デザインパターン』,『モダン・ソフトウェアエンジニアリング』,『ゴール&ストラテジ: 残念なシステムの無くし方』ほか。CodeZineにて「QA to AQ:アジャイル品質パターンによる伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革」連載

平鍋 健児(ひらなべ けんじ)

株式会社永和システムマネジメント代表取締役社長,株式会社チェンジビジョンCTO,Scrum Inc. Japan 取締役 福井での受託開発を続けながら、オブジェクト指向設計、組込みシステム開発、アジャイル開発を推進し、UMLエディタastah*を開発。現在、国内外で、モチベーション中心チームづくり、アジャイル開発の普及に努める。ソフトウェアづくりの現場をより生産的に、協調的に、創造的に、そしてなにより、楽しく変えたいと考えている。 2009 年から10年開催している、アジャイルジャパン初代実行委員長。 著書『アジャイル開発とスクラム〜顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』,翻訳『リーン開発の本質』,『アジャイルプロジェクトマネジメント』など多数。

羽生田 栄一(はにゅうだ えいいち)

株式会社豆蔵 取締役・グループCTO,IPA研究員(非常勤),技術士(情報工学部門) 東京下町生まれ育ち。豆蔵の創業メンバー。概念モデリングとパターンランゲージとアジャイルという3つの組織文化を広めることに関心をもち、ビジネスや啓蒙活動を進めてきた。豆蔵グループCTOおよびIPA研究員(非常勤)として活動を続ける。

萩本 順三(はぎもと じゅんぞう)

株式会社 匠Business Place 代表取締役会長、匠Method提唱者、Methodologist 2000年 オブジェクト指向技術を追求する仲間と共に株式会社豆蔵を立ち上げ、要求開発方法論の初版を書き上げ、要求開発理事と共にVer1.0として要求開発を書籍化(日経BP)。2008年株式会社匠BusinessPlaceを設立し、ビジネス企画メソッドとして匠Methodを策定、現在まで進化させながら、企業でのコンサルティング、教育、啓もう活動を行っている。また、慶応義塾大学大学院SDM研究科の授業(2015年~2018年)、早稲田大学理工学術院の授業(2016年~現在)で匠Methodを学生たちに教えている。 主な書籍:匠Method:新たな価値観でプロジェクトをデザインするために、匠BP出版 ビジネス価値を創出する「匠Method」活用法、翔泳社

参加対象者

SE4BSに興味がある方ならどなたでも大歓迎! 特に既存のビジネス慣習から脱却して前に進むためのチームの在り方、手法・考え方、アジャイルアプローチについて検討している方、必見です!

イベント参加方法について

当日はオンライン開催となります。会場として以下のツールを使用いたします。

  • Zoom

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Code of Conduct・行動規範

SE4BSでは、性別、性的指向、障碍の有無、外見、身体の特徴、人種、宗教にかかわりなく、全員がハラスメント行為なくイベントに参加し体験できる環境の提供に最善を尽くします。

私たちオーガナイザーは、イベント参加者によるハラスメント行為を一切許容しません。性的な言葉や映像表現を使うことは、イベントおよびイベントに関連するいかなる場でも不適切であり、その適用範囲は発表やトークの内容、ワークショップ、関連パーティー、ツイッターやその他のオンラインメディアでの発言を含みます。

参加者の方々は、以上の行動規範に則ったご参加をお願い致します。行動規範を守れなかったイベント参加者は、オーガナイザーの判断によってイベント内での行動を制限されたり、イベントからの追放処分を受けることがありますことをご了承ください。

参考: https://ja.confcodeofconduct.com

お問い合わせ先

  • SE4BS ( info@se4bs.com )

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