#9 双方向入門勉強会【数学研究者⇄哲学研究者】
イベント内容
概要
数学と哲学の違いって分かりますか??
よく「大学では数学は哲学になる」という言葉を聞きますが、本当にそうなのでしょうか???
数学は哲学なんでしょうか?逆に哲学は数学なのでしょうか?
数学は理系で、哲学は文系だから違う分野だということで話は済むのでしょうか?
では文系・理系ってどういう区分けなのでしょうか?
本イベントはそんな疑問に対して考えるヒントを得たいと始めた企画です。 具体的には、数学と哲学という異なる専門分野の2人の若手研究者による、初学者向けの勉強会イベントです。 数学専門の研究者が哲学専門の研究者に数学を教え、そして哲学専門の研究者が数学専門の研究者に哲学を教えるという形式になります。
どちらもそれぞれの分野について非常に興味を持っている(だけの)初学者です。 そこで、それぞれの分野の学び方や考え方、具体的な問題などについて、異分野を専攻する初学者に何を知ってほしいかという観点から話題を提供します。 表面的な情報交換に終わらないよう、何回もかけてしっかりと進めていきます。 片方の分野について少しでも知っていればより楽しめると思いますが、会の形式上、両方の分野の初学者も大歓迎です。何回で終わるかはまだ未定です。
なかなかない組み合わせの勉強会だと思います。発表者同士は一緒に勉強会を企画したことも多々あります。そんな経験を活かしつつ、参加者交流も盛んな良い勉強会を作っていきます。 最終回が終わったとき、冒頭の疑問に対して発表者も含めた参加者なりの答えが見つかればいいなと思います。
こんな方におススメ!
- 数学・哲学(両方でなくても)興味がある
- 何かを学び始めたい、もしくは学び直したい
- 数学と哲学の似ているところ、似ていないところを知りたい
- 勉強・学問でつながる友達を作りたい
第1回以降について
第1回(12月3日)以降は以下のスケジュールで、基本的に毎週土曜日に開催していきます。 具体的な発表回数は未定ですが、この形式は崩さず続けていきます。
開始時間 | 終了時間 | 内容 |
---|---|---|
16:00 | 16:10 | 開場 |
16:10 | 17:25 | 数学パート |
17:25 | 17:35 | 休憩 |
17:35 | 18:50 | 哲学パート |
18:50 | 19:00 | 片付けと退室 |
この勉強会のグループページはこちら
準備物や前提知識
準備物はノートと筆記用具のみ。
前提知識は不要です。お気軽にご参加ください。 その他参考文献やおススメ本などは各回の途中で紹介します。
第1回以降はお一人参加費2000円(学生は1000円)です。
数学パート発表者自己紹介
現在大阪の大学院にて数学を研究する博士課程院生です。プログラマ経験もあります。 会場であるSOU数学ラボの管理人でもあります。色々な勉強会を開き、数学の得意不得意関係なく様々な人と学問を中心に交流する機会を作りたいと活動してきました。 この部屋を借りたのもその活動に役立てるためです。
専門は数学基礎論・数理論理学で、修士から公理的集合論を応用して「囚人と帽子のパズルの無限化」というテーマを研究しています。雑誌『数学セミナー』の2021年7月号に「囚人と帽子のパズル もし囚人が無限にいたら」という記事を書きました。帽子パズルについての入門ノートもあります。私自身の研究についてより詳しくは現在挑戦中のacademistも参考にしてください。
4年前より主に大人の方を対象に数学の個人レッスンをしており、数学を学ぶ方法の伝え方にも興味を持っています。
哲学は大学の一般教養を受けた程度です。しかし昔から数学と哲学はどれくらい違うのか疑問に思っていました。哲学専門の方と話す機会も多くありましたが、いまだにこの問いに対して自分なりの答えはありません。 そんな答えに近づくため、自分自身がキチンと哲学について学ぶ機会になればと、そして数学という学問について自身の理解を深められたらと思います。
哲学パート発表者自己紹介
某大学で研究員をしたり某大学で非常勤講師をしながら博士論文を準備中の研究者(見習い)です。
専門は哲学、特に後期ウィトゲンシュタインのメタ哲学(「哲学とは何(であるべき)か」を問う哲学)で、修士論文では、「哲学的問題は問題として成立していないから答えようがない」というウィトゲンシュタインの見解について考察しました。博士論文もその延長線上にあるはずです。
ちなみに、数学パート担当のSOU数学ラボ管理人は小学校の同級生で、お互い別の中学校に進学したのをきっかけに長い間会えていなかったのですが、院生時代にひょんなことから交流が復活し、現在に至ります。今回の勉強会を通して、哲学の掴みどころのなさ、誕生以来2000年以上の時を経てなお、「哲学とは何か」という問題が切実なものであり続けている現状を知っていただけたらと思います。
また、数学については、「中学・高校で苦手だった教科」というイメージが10年以上拭えていません。数学が苦手だったことで文学部に行き、文学部に哲学専攻があったことで哲学を学び始めたのですが、哲学について学ぶにつれ、数学が苦手なままで止まっている自分への負い目のようなものを感じるようになっていきました。なぜそうなったのかという点は本イベントの企画趣旨にも関わるのでここでは詳しくは書けませんが、こうした形で数学について改めて学ぶ機会ができることを嬉しく思っています。
注意事項
勉強会に関するもの
- なるべく16時5分までには入室してください。
- お釣りのでないように参加費をお支払いください。
- 飲み物は持ち込み自由です。飴やガム以外の食事はご連慮ください。
- 宗教の勧誘や過度な営業活動などはご遠慮ください。
- 当日までの連絡なく不参加の方、キャンセルを繰り返される方は以後参加をお断りする場合があります。
- 周りの方へ迷惑行為やハラスメントを行った場合は、その場でご退室もしくは以降の参加をお断りします。
コロナウィルス感染対策に関するもの
- マスクの着用をお願いします。
- アルコールを用意していますので、入場時に手の消毒をお願いします。
- 咳、くしゃみなどの際は口を抑えるなどの配慮をお願いします。
- 参加者同士の物理的な接触(握手など)を極力避けるようお願いします。
- 体調が優れない場合は、参加はご遠慮下さい。(必ずConnpassにてキャンセル処理をお願いします。)
SOU数学ラボについて
大阪なんばにある、この勉強会の数学パートを担当する大学院生が管理人をしているスペースです。地下鉄御堂筋線なんば駅から5分の立地にあるビルの一室です。 管理人の研究室兼オフィスでもありますが、ここで数学の勉強会やイベントを開いたり、大人向けに数学の個人レッスンをしたりしています。
アクセス
このページにも地図は載っていますが、SOU数学ラボ内に写真付き道案内ページを作ってみたので、そちらも是非参考にしてください。
開催中の他のイベント・勉強会
当スペースでは様々なイベントや勉強会を定期開催しています。
フライデー数学ナイト(第1・3金曜日18時30分~20時30分)
数学好きのための交流イベントです。当スペースの勉強会に何度か参加し、すっかり数学好きになってしまったITエンジニアの方が主催しています。勉強会のしっかりとした雰囲気ではなく交流メインですが、(各回最大1人まで)希望者がいれば数学の発表を披露していただきます。またそんな発表者に主催者なりにお返しができたらと参加者数に応じた謝礼をお渡しする仕組みを用意しました。日ごろの勉強の成果報告や振り返り、卒論・修論発表などのリハーサルに是非是非ご活用ください! 参加申し込み受付中のイベント一覧はこちらから。
なんば哲学読書会(第2・4金曜日18時30分~20時30分)
大学外での哲学の気軽な勉強会を作ろうと、下記の双方向入門勉強会の哲学パート担当者でもある、若手哲学研究者が運営しています。1冊のテキストをテーマに勉強会を進めていきます。毎回資料を配布し予習や前提知識は不要になっているので、どの回からでも気軽に参加可能です。参加申し込み受付中のイベント一覧はこちらから。
双方向入門勉強会【数学研究者⇄哲学研究者】(毎週土曜日16時~19時)
この勉強会のこと。
公理的集合論入門勉強会(毎週日曜日10時~11時30分)
不完全性定理勉強会の参加者である、数学基礎論志望の大学生が発表役の勉強会です。毎回このconnpassで参加申し込みを受け付けています。詳しくはこちらから。またこのイベントはオンラインでも参加可能です。
不完全性定理勉強会(毎週日曜日12時~15時)
ゲーデルの不完全性定理の証明の理解を目標とした勉強会です。当スペース管理人が発表を担当しています。すでに固定メンバーが6人いて新規メンバー募集はしていませんが、見学は対応できる可能性があるので、興味のある方はご連絡ください。詳しくはこちらも参考にしてください。
注意事項
※ 掲載タイミングや更新頻度によっては、情報提供元ページの内容と差異が発生しますので予めご了承ください。
※ 最新情報の確認や参加申込手続き、イベントに関するお問い合わせ等は情報提供元ページにてお願いします。
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