「パタンセオリー」3章その② 読書会
イベント内容
現在、中埜先生と共に「パタンセオリー」の日本語への翻訳を進めています。
この「パタンセオリー」は、パタン・ランゲージ以降のアレグザンダーの理論の変遷を、「ネイチャーオブオーダー(全4巻のうち1巻のみ邦訳)」、「The Battle(未翻訳)」などの書籍を読む前に一望することができる一冊です。筆者はパタン・ランゲージも含めたこれらの全4000ページにも及ぶアレグザンダーの探求をまとめて「パタン理論」と呼び、本書に凝縮してまとめています。つまり、アレグザンダーの膨大な著作を一冊で俯瞰できる入門書といえます。
パタン理論は平たく言うと「いきいきとした建築を始めとしたシステム、人々をどう生み出すか」についての方法論といえます。では「いきいきとした」とはどういうことでしょうか。それを「どう生み出す」のでしょうか。アレグザンダーは建築という分野を徹底的に探求した結果、建築を超えた普遍的な方法論へとたどり着きました。
日本では、ネイチャーオブオーダーは4巻中1巻しか翻訳されておらず、ある意味、アレグザンダーの理論の理解も止まっていると言える状態です。ネイチャーオブオーダー以降にアレグザンダーが到達した「生命構造」についての考え方は、パタン・ランゲージから大きな進歩を遂げていますが、ネイチャーオブオーダー第1巻以降の翻訳書がないため日本国内で充分に理解されているとは言い難いと言えます。
また、本書はパタン理論の応用分野をいくつか紹介しています。パタン理論はもともと建築の分野で生まれましたが、ソフトウェア開発で広く知られ、オンライコミュニティ、ソーシャルムーブメント、まちづくり、教育、対話の理論などでも応用されています。これらを知ることで、読者の問題領域にパタン理論を応用するヒントを得ることができます。
本書によって、まち、組織や仕事、ITシステム、日々の生活を、どのように生命が満ち溢れるものにするかについての根源的な哲学・方法論を学ぶことができます。
パタン理論に初めて触れる方、これまでパタン・ランゲージまでのアレグザンダーの著作に触れている方のどちらにもおすすめします。
アレグザンダーが残してきた仕事については、現時点ではパタンを書き出し、まとめて、利用しようとするところまではきています。本書を通じて、その先にある「いきいきとした世界をつくりあげるプロセス」に進めたいというのが私たちの想いです。
この書籍の翻訳を第一歩としてアレグザンダー理論の理解、活用を進める活動にご協力いただければ幸いです。
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