誰かのあざとさに頼らずチームをスケールするDual-trackWhole-team modelの提案
イベント内容
チームを一つにしていきたいQAエンジニア、開発エンジニア、スクラムマスター、プロダクトオーナー、そして組織全体を一つにしてきたいVPoEやEM、CTO、経営者の皆さん
発表者 : SigSQAのみなさん
※このセッションは、11月にポツダムで開催されるAgile Testing DaysでのSigSQAによる発表を、拡張してお届けします。
品質を高めるためにWhole Team Approach(WhTA)を導入しようとするチームが増えてきていますが、負の側面が見えることもあります。WhTAを安易に導入すると、チームやロールの嫌な面が見えてきてしまい、むしろチームがバラバラになってしまうことがあるからです。
例えば、開発エンジニアに完璧な単体テストを要求し始める割に、チケットをなぞったりアプリを適当にいじるだけのQAエンジニアがいたり。例えば、パイプラインさえ構築すればWhTAが実現でき品質が向上すると信じるSETがいたり。例えば、ちっともバグを見つけられないとQAエンジニアに不信感を抱いている開発エンジニアがいたり。例えば、チームの意思を尊重するかのように振る舞いながら絶妙に責任を回避しようとするスクラムマスターがいたり。WhTAは素晴らしいと絶賛しながら、それは開発チームの問題であって自分は関係ないという顔をするプロダクトオーナーがいたり。心理的安全とは厳しい指摘をせずに敬語を使うことだと形式主義に陥るマネージャーがいたり。チームの状態を最高に保つためにビジネスを軽視するエンジニアがいたり。
これらはそもそもスクラムができてないという問題ですか?そうかもしれません。しかしこれらの問題を抱えていても見かけ上はデイリースクラムが開催され、スプリントレトロスペクティブが実施され、スプリントは回っていきます。このように硬直したスクラムチームでは、WhTAも見かけ上は機能しているように振る舞うことでしょう。
こうした状況は、チームによっては「あざとい」メンバーの活躍によって回避されているかもしれません。そのスキルは歓迎されるべきものですが、個人がその場限りでチームの課題を解決しているだけでは、必ず限界にぶつかります。自己組織化しているように見えて実は誰かの「あざとさ」に依存しているチームは、WhTAとは言い難い状況でしょう。
WhTAは、現代のアジャイル開発において不可欠なマインドセットです。しかし、ただ念仏のように唱えているだけでは、チームの悪いところが可視化されても解決に向かいません。個人の「あざとさ」だけに頼っていると、その人が不在になった途端、パフォーマンスが大きく低下することも多いでしょう。WhTAで大事なことは、チーム全体でチームの負の側面を、個人の「あざとさ」ではなく全員で乗り越えていくことです。
そこで私達は、個人の「あざとさ」だけに頼らない方法として、WhTAをチームに染みこませるための"Dual-track Whole-team model"を皆さんにご紹介します。チームは2つのWhole Team化を同時に進めなくてはなりません。それは、Biz-Dev-QAというロール間の協調のトラックと、自信が他者への尊敬になりチーム全体での納得感の共感になるというマインドセットの醸成のトラックです。
参加方法
当日は DiscordとMuralを使います。ぜひマイクが使える状態でご参加ください。 アプリをインストールしておいてください。
申し込み後、参加者への情報 欄にURLが表示されます。
勉強会の雰囲気
自由度の高いアジャイル勉強会がたのしい。Podcast同時視聴したり。 #distributed_agile_team
タイムテーブル
並列数やそれぞれの時間は参加者で決定します。下のタイムテーブルは例になります。
時間 | OST トラック1 | OST トラック2 |
---|---|---|
21:00 - 21:15 | オープニング | - |
21:15 - 22:00 | 「誰かのあざとさ」に頼らずチームをスケールする”Dual-track Whole-team model”の提案 | - |
22:00 - 22:20 | QA | |
22:20 - 22:30 | マーケットプレイス | - |
22:30 - 23:00 | セッション1 | セッション2 |
オープンスペーステクノロジー(OST)
オープンスペーステクノロジー(OST)は事前にアジェンダを決めないセッションです。その場にいる人たちが議論したい内容を提案し、自分でセッション枠を割り当てて、自己組織的にアジェンダを作っていきます。
せっかくイベントに参加したのに一方的に話を聞くだけではもったいないので、話したいことを話して濃密な時間にしましょう。
アンチハラスメントポリシー
ハラスメントとは、性差、性同一性と表現、性的指向、障害、外見や身体的特徴、人種、宗教、公共な場での性的な画像や類する表現、脅迫、ストーカ、望まない写真撮影や録音・録画、不適切な接触、およびそれらに関連した不快な言動が含まれます。技術的優位性を利用したパワハラや利用技術の押し付けなどのテクノロジーハラスメント、企業の立場を利用した学生へのパワハラ等も含まれます。
参加者が安心してイベントに集中できるよう、これらのハラスメント行為が行われないようにしてください。
私たちは、参加者へのハラスメント行為はいかなる形であれ容認しません。この原則に違反した参加者は、主催者の裁量により退場させられるものとします。また今後の参加が拒否される可能性があります。 これらの行為は、当日だけでなく、ブログによる記事公開、SNSへの投稿、コメント等すべてにおいて認められないものとします。 これらのハラスメント行為を目撃したり耳にした場合は主催者までご連絡ください。 私たちはすべての人が気持ちよく参加できるよう、尽力します。 皆様のご協力をお願いします。
注意事項
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