【ヤマハ発動機×SUBARU×三菱電機】今こそ考えたい「開発プロセスの品質視点」

2025/01/29(水)12:00 〜 13:30 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般枠
先着順 無料 61人 / 定員200人

イベント内容

概要

1990年代から20年間ほどの間に、製造業界の開発現場には様々なデジタル技術が導入されてきました。

デジタル技術の導入に伴い、開発プロセスも年々アップデートを重ね、
この数年のトレンドとしては、ハードにソフトウェアの概念を盛り込むことで継続的に最新のシステムが提供できる仕組みが定着しました。
このように、製造業界におけるソフトウェア開発の重要性は年々高まってきています。

ただし、ハードとソフトの両面を考慮しなくてはいけない製造業界でソフトウェア開発の手法を取り入れることは容易ではありません。これまで以上にスピードと変化が求められる世の中で、「品質」の観点に不安を覚えている方々は多いのではないでしょうか。

現状の開発手法におけるプロセスが、果たして適切なのか…。
実際に現場からは
・開発プロセスを変えれば品質保証プロセスも変えねばいけないが、納期に押されて改善策を考えきれてない
・新たな手法を取り入れたものの正しい計測方法が分からない
・ソフトウェアの不具合が頻発しているが、どのプロセスを見直せばよいか思案している
といった悩みが多く聞かれます。

今回は『ソフトウェア開発のプロセス×品質』をテーマに、製造業界を代表するヤマハ発動機社・SUBARU社・三菱電機社の事例から学びます。
現在、品質管理や向上を推進する立場にあり、効果の振り返りに苦戦しているエンジニア、PMの方々は必見です!

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
12:00〜12:05 オープニング
12:05~12:25

ヤマハ発動機ロボティクスの「ユーザー目線」開発

ヤマハ発動機株式会社 玉木 英一
ヤマハ発動機ロボティクス事業部では「ユーザー目線」の開発のために様々な取り組みを実践しています。 今回はSMT設備の制御ソフトウェア開発で実践している「ユーザー目線」のための取り組みと 最重要となる「品質」の維持向上のために実践している仮想環境を利用した取り組みをご紹介します。
12:25~12:45

現場と共に進化したアイサイトのソフト開発プロセス

株式会社SUBARU 三好 大智
SUBARUは2030年の死亡交通事故ゼロを実現するために、運転支援システム「アイサイト」を日々進化させています。予防安全技術の中核を担う、画像認識の技術はSUBARUで内製開発をしています。これまで、アイサイトVer3とアイサイトXを世の中に展開し、このアイサイト開発の過程でソフト開発プロセスも日々進化させました。ソフトウェアの品質向上や開発現場への品質意識向上など様々な課題に取り込み、現在のソフト開発プロセスを構築することができました。プロセス革新成功の決め手は、CI導入やGitベース開発といった手法だけでなく、進化を受け入れた現場の品質意識の変化にもありました。その進化について講演を行います。
12:45~13:05

DXのための開発プロセス・品質保証の仕組みの構築

三菱電機株式会社 細谷 泰夫
三菱電機は、循環型 デジタル・エンジニアリング企業への変革を目指し、顧客のLTV(Life Time Value)を最大化するためのデジタル基盤「Serendie🄬」を発表しました。このSerendieを活用した新規事業を迅速に展開するためには、アジャイル開発へのトランスフォーメーションが必要です。DXイノベーションセンターでは、アジリティと品質ガバナンスを両立するアジャイル開発プロセスとQMS(Quality Management System)の整備を進めており、本講演ではアジャイル開発ガイドラインとQMSへの取り組みについて紹介します。
13:05~13:20

製造業とソフトウェアは本当に共存できていたのか?品質とスピードを問い直す

ファインディ株式会社 高橋 裕之
「ソフトウェア」が誕生した当初、私たちはハードウェア開発のプロセスを適用することでソフトウェア開発を制御しようとしました。このアプローチは一時的には成功しましたが、ネットワーク速度の向上、メモリ容量の増大、プロセッサの高速化という技術進化に伴い、柔軟性の欠如やプロセスの硬直化といった課題が表面化しました。 現在のモダンなソフトウェア開発は、アジャイルやDevOpsのようにスピードと柔軟性を重視するプロセスが主流となっています。しかし、計画性や一貫性を重視する製造業プロセスとの融合には、依然として大きなギャップが存在します。 本発表では、このギャップがもたらす課題を振り返るとともに、製品全体の品質と開発効率を両立するための具体的なアプローチを提案します。
13:20〜13:40 質疑応答
13:40〜13:45 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

玉木 英一
ヤマハ発動機株式会社
ロボティクス事業部
技術統括部SMT第1開発部印刷機開発グループ
2012年中途入社。ヤマハ発動機ロボティクス事業部に配属後、SMT設備の制御ソフトウェア開発担当として実装機、印刷機、塗布機の装置開発を経験した。 現在は印刷機開発Gr.ポスト開発のソフトチームリーダーとして顧客に近いところで設備の改善に努めている。
三好 大智
株式会社SUBARU
技術本部 ADAS開発部
担当
2014年入社。一貫してアイサイトのソフトウェア品質向上のために設計・コーディング技法・検証・プロセス策定・自動化技術と多岐に渡る領域で課題解決に取り組んでいる。 バグ管理、コーディングルールの策定運用、gitの導入、CI/CDの立ち上げを主導する等の実績がある。 エンジニアのエンジニアライフを豊かにすることが使命でありモチベーションの源泉。
細谷 泰夫
三菱電機株式会社
DXイノベーションセンター 開発・品質管理部長
主に通信システムに関連するソフトウェア開発に従事。2016年からは全社の事業におけるソフトウェア開発現場の改善を支援し、2023年からはDXイノベーションセンターにてSerendie関連事業のためのアジャイル開発プロセス、品質マネジメントシステムを構築している。社外活動として、アジャイル開発、派生開発、テスト、レビュー等のコミュニティ活動に取り組んでいる。SQiPシンポジウム実行委員、『わかりやすいアジャイル開発の教科書』(共著)
高橋 裕之
ファインディ株式会社
CTO室
Software Engineer, SPI Coach, Agile Coach
1989年より組込みエンジニアとして、OS開発、通信プロトコル開発、RTOSや組込みLinuxを基盤としたガジェット開発に16年携わる。 2005年、それまでの経験を活かし、エンジニア人材と組織の課題解決に特化したSPI(ソフトウェアプロセス改善)の専門家へ転身。 現在は、SPIコーチおよびアジャイルコーチとして活動し、DORAメトリクスを活用したプロセス改善活動を得意とする。 ソフトウェアエンジニアリングの潜在能力向上支援(イネーブルメント)に注力し、組織のパフォーマンス最適化に貢献している。

参加対象

  • 製造業の開発現場で働くエンジニアやPMの方
  • 品質管理やプロセス改善に取り組んでいる方
  • ハードとソフトを統合したシステム開発に携わる方
  • アジャイルやDevOpsの導入に課題を感じている方
  • 新しい開発手法を導入後、その効果測定に悩んでいる方

参加にあたっての注意事項

  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
  • 配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。なるべく通信環境の良い状態で視聴ください。
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