なぜ、アクセンチュアがテッキーなエンジニア・アーキテクトたちを惹きつけているのか?

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なぜ、アクセンチュアがテッキーなエンジニア・アーキテクトたちを惹きつけているのか?
アクセンチュアには、テクノロジーよりもビジネスに関心のある人が集まっていると思う人もいるかもしれない。だが実は、アクセンチュアはテッキーなエンジニア・アーキテクトが集まっている企業なのだ。何がテッキーなエンジニアを惹きつけているのか。アクセンチュアのトップアーキテクト4人が、パネルディスカッションでその魅力について語り合った。

今回登壇したのはアクセンチュアの4人のトップアーキテクトたち。「なぜアクセンチュアがテッキーなエンジニア・アーキテクトたちを惹きつけているのか」をテーマに、パネルディスカッションが展開された。

アクセンチュア株式会社 水上 廣敏氏
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部
インテリジェントソフトウェアエンジニアリングサービス グループ
Emerging Technology 日本統括 マネジング・ディレクター 水上 廣敏氏

テクノロジーアーキテクトの組織でリードを務めている。「昔から新しい物好きで、誰もやっていないことをいち早くやりたいと思うやりたがりな性格。今もそういう仕事に従事しています」

アクセンチュア株式会社 福垣内 孝造氏
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部
インテリジェント クラウド イネーブラー グループ
プリンシパル・ディレクター 福垣内 孝造氏

約10年にわたりクラウドソリューションアーキテクトとして、クラウドをベースとしたアーキテクチャの立案や設計、マイクロサービスやAPIなどの設計構築をサポートしている。「様々なイベントへの登壇、AWSの資格本の執筆経験があります」

アクセンチュア株式会社 阿部倉 泰平氏
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部
インテリジェント クラウド イネーブラー グループ
マネジング・ディレクター 阿部倉 泰平氏

Centralized Solution Architectチームのリードと兼務でSREチームのリードも務めている。「業界を問わず、新しいテクノロジーを使った様々なエンタープライズシステム全体のアーキテクチャのデザインやレビューを担当しています」

アクセンチュア株式会社 高田 英司氏
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部
インテリジェントソフトウェアエンジニアリングサービス グループ
マネジング・ディレクター 高田 英司氏

カスタム開発専門のエンジニアとして、Javaや.NETのシステム開発に従事後、アーキテクトとしてアーキテクチャのブループリントの策定、開発標準のプランニングに携わる。「ここ数年はIoTやコネクテッドカーのプラットフォームの専門家として様々なプロジェクトに参加しています」

現在までどのようなスキルアップをしてきたのか

高田:まずは、アクセンチュアの中でどうスキルアップしてきたのか。スキルやマインドセットについて議論していきたいと思います。皆さんのこれまでのキャリアを紹介してください。

水上:ITとの出会いは、小学4年生の時に、父親が使っていたコンピュータをもらったことがきっかけです。高校時代はギターにはまりましたが、大学は工学部に進みコンピュータやサーバ、ネットワークを学んだことで、IT業界に入ろうと思いました。

アクセンチュアに入ったきっかけは、新卒で入った会社がアクセンチュアにM&Aされたため。若手期はプログラマとして一生懸命仕事に従事しました。急遽、プロジェクトリーダーを任されたことがあるのですが、それが成長のきっかけとなりました。

中堅期はプロジェクト全体を任されるようになり、アーキテクト的な立場でシステムの構成を考えたりすることが増えました。Javaを深掘りしたり、SOAにもはまりました。

ターニングポイントとなったのは、Strutsがまだ登場する前に、それと同様の機能を持つオレオレ(独自)フレームワークを作ったこと。これが開発の効率性や品質向上について考えるきっかけとなりました。コンサルティングや営業にも携わり、運用も担当したことも良い経験だったと思います。

現在はその延長で、プロジェクトマネジャーやアーキテクトリードとしてプロジェクトに従事。アクセンチュアのエンジニアやアーキテクトが本当に楽しいと思える場の構築にチャレンジしています。

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福垣内:子どもの頃は、PCやゲームなどは特に興味はありませんでした。学生時代のアルバイト先でPCを社員の方がタイピングする様子を見て、キーボードぐらい打てるようになりたいと思い、PCを購入したのがITとの出会いです。

その後、コンピュータメーカーに入社。Windows95やブラウザを使ったプログラミングをひたすらやっていました。その頃からデータベースはオラクルを使っています。アクセンチュアに入ったきっかけは、東京で仕事をしてみたいと思ったから。当時は社名も知りませんでしたが、たまたま勧められたのがアクセンチュアでした。

ターニングポイントとなったのは、あるWebシステムを構築する際に上司から「クラウドを使ってできないか」と言われたこと。当時はクラウドに関する情報がほとんどなかったので、米Amazonに電話して聞きましたね。以降、クラウドソリューションアーキテクトとして、いろいろなアーキテクチャを構築しています。

アーキテクトとして大事にしているのは、新しい技術に触れる際に、それを深掘りするのはもちろん、自分で説明できるよう実際に動かしてみること。

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阿部倉:ITとの出会いは、小学生の時に本屋でマイコンBASICマガジンに出会ったこと。雑誌を見ながらBASICでゲームを打ち込んだり、ゲームを考えたり、C言語やアセンブラを勉強しました。とにかくゲームが好きで、将来はドラゴンクエストのようなゲームを作りたいと思っていましたね。

大学時代はロボットの研究でCやJavaでプログラミングしていました。またコンピュータ関係のアルバイトでホストコンピュータにも触れるなど、IT業界に入る前からITに触れてきました。新卒で入った会社でプログラマとしてキャリアを歩み始め、2年目からはシステムエンジニアとして要件定義から開発、テスト、運用保守などSIのすべてのフェーズを体験しました。

アクセンチュアに入ったきっかけは、お客様が認識していない課題を掘り起こして、その解決方法を検討するところから携わりたいと思ったからです。入社後は、アーキテクチャチームのメンバーやPMO、業務改革検討メンバーなど、いろんな経験を積みました。

併せて、新しいテクノロジーにチャレンジさせてもらいました。様々なチャレンジをしていく中で、アーキテクチャやソリューションを考えるところに面白みを感じ、仕事の比率を高めていったことが、ターニングポイントになったと思います。

最近は、大規模プロジェクトのアーキテクチャチームのリードを務めたり、新しいテクノロジーを使って、今までにない基幹系システムの実現にチャレンジしています。これからはテクノロジーアーキテクトの育成にも力を入れていきたいと思っています。

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高田:私も小学生や中学生の頃はゲームにハマっていました。ファミコンが最初に触れたITです。これをきっかけにプログラマになりたいと思い、高校2年生の時にPC(NEC PC-9821)を買ってもらいました。数学の先生にVisual Cの入門ガイドを貸してもらいましたが、当時はプログラミングの面白さが分からず、有効活用できませんでした。

大学は情報システム学科に入学。4年で研究室に配属された時、教授から自分のPCは自分で組み立てなさいと言われ、PCのパーツだけ渡されました。そこで初めて自分で一からPCを組み立て、当時一般的になりつつあったRedHat Linuxをインストールしてドライバーを入れたりして、初めてPCがどのように動いているのか理解することができました。それからOSSを色々と使うようになり、これからはOSSの時代だと感じて、OSSに強い会社に就職。入社後はコーディングする毎日。Java、PHP、Ruby、StrutsやSpring、PostgreSQLなどの技術に触れました。

アクセンチュアに入ったきっかけは、アーキテクトになりたいと思ったことです。アクセンチュアに入って最初の2〜3年はPMOに従事し、コンサルティングのノウハウを学びました。議事録を取ることから始め、会議のファシリテーションもできるようになりました。

その後、アーキテクトのチームに入り、アーキテクチャの設計や設計標準・開発標準の策定などに携わります。最近はコネクテッドの世界に入り、ブループリントを書いたりなど、アーキテクチャの構想フェーズに関わることが増え、複数のプロジェクトにSME(領域専門家)として関与しています。企業が所有する全てのシステムをどう最適化していくか、旧世代のシステムをどうモダナイズしていくか、マイクロサービスでどう繋いでいくかなどを整理することにチャレンジしています。

みなさんのキャリアを聞いて、技術が好きなこと、プログラミングは一通りやっていること、システムも要件定義からテスト、運用フェーズまで経験していることは共通していると思いました。

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今までで一番面白かったプロジェクト・経験は?

高田:みなさんの今まで一番面白かったプロジェクト・経験を教えてください。

水上:常に今やっているプロジェクトが楽しいと思っています。技術的に新しいということもありますが、毎回違う経験もできることが面白い。私たちはお客様のチャレンジを実現するのを支援する。そのためには、様々な越えなければならない壁があります。どのプロジェクトも異なる特徴があるので、非常に面白いですね。

福垣内:私も同じですね。今担当しているプロジェクトに、一番面白さを感じています。これで2〜3年やっていけるのか、これがどう変化していくのか、新たな技術が出てきたのでこう組めるということを試せるのが面白い。

一方で、忘れないようにしているのは、前職でもアクセンチュアでも入って最初に携わったプロジェクト。スキルがなかったときに携わっているので、今だったらこう作るのにということを思い返すための映し鏡にしています。

阿部倉:私もプロジェクトごとに、様々なエンジニアやアーキテクトとやり取りすることが非常に刺激になっています。

例えばある基幹系システムをマイクロサービスで作るというプロジェクトは、海外メンバーとの混成チーム。このときはコミュニケーションより、仕事の進め方、作り上げていくドキュメンテーションの粒度などが合いませんでした。結果的には、一生懸命すり合わせを行い、海外の知見を取り入れて、新しい技術を使ったデリバリーをやり遂げました。

高田:海外のアーキテクトはエレガントさを大事にする。ちょっと考え方が違うんですよね。

水上:アクセンチュアの海外メンバーは優しいですね。英語があまり得意じゃない私に合わせて、丁寧にゆっくりと話してくれます。

福垣内:有識者にもつないでくれます。知識に長けて、優しい人が多いですよね。

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今まで一番苦労したプロジェクト・経験は?

高田:海外のトップアーキテクトと仕事ができることもアクセンチュアの魅力ですね。逆に、今まで一番苦労したプロジェクトや経験についても教えてください。

水上:簡単なプロジェクトは基本ないので、何をやるにしても大変ですし、うまくいかないこともある。大事なことは、苦労の原因が自分自身にスキルや経験が足りないからなんです。だから苦労するたびに、もっと成長できるように何事にもチャレンジしています。

福垣内:そういう状況で新しい技術を使ってやり遂げた後は、すごく達成感がありますよね。一番の思い出は、AWSでシステムを構築して運用まで携わった案件です。その案件をグローバルで発表した時に、「よくこのアーキテクチャ考えたな」とお褒めの言葉をいただきました。頑張って良かったと思いました。

アーキテクトに必要なスキル・経験・マインド・素養とは

高田:アーキテクトにはどんなスキル・経験・マインド・素養が必要だと思いますか。

阿部倉:技術的なスキルや知見はもちろん、網羅的に考える力ですね。網羅的に考えるためには、いろんな物事を構造化して整理して細分化することが必要となります。

なぜ重要かというと、アーキテクチャチームが担当するのはシステムの根幹となるベースの部分。そのベースを使って、アーキテクチャチームの5〜20倍もの人数を要するアプリケーションチームが開発していくわけです。そこに漏れがあると、アプリケーションチームの人たちに多大な影響を与える。だから網羅的に考える力が重要です。

水上:アーキテクトはテクノロジーに詳しく、アーキテクチャを考えられるだけではなく、プロジェクト全体を成功させるための人でもあります。アーキテクトに求められるのは総合的な力だと思います。

アプリ開発や運用、インフラのことも考える必要があります。そして課題を早めに検知してリスクを先に潰していく。非常に高い目標かもしれませんが、幅広い視野を培って、そういう人材を目指していくことが必要だと思います。

高田:バランス感覚も求められますね。例えば言われた要件をそのまま実装するとtoo muchなシステムが出来上がってしまいます。

福垣内:バランス感覚と目利きも必要になると思います。

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新しい技術をどのようにキャッチアップしているのか

高田:最後のテーマは、新しい技術のキャッチアップについて。どんな方法で新しい技術をキャッチアップしていますか。

水上:ニュースやTwitterをチェックすること、周りのアーキテクトやエンジニアと情報共有し合うことですね。そして気になったものがあれば、深掘りしていく。特別なことは何もしていません。

福垣内:ベンダーと話すことがキャッチアップの機会となっています。そのときに出た新しいキーワードをメモして、調べていきます。書店のコンピュータ関連の棚もチェックして、目立つキーワードは自分の言葉で説明できるようになるまで深掘りします。

高田:私もO'Reillyの棚のチェックは欠かせません。

阿部倉:最新技術も多くはまだ日本語で書籍化されていないものも多いので、洋書の電子書籍を購入することが多いですね。書籍は網羅的に学べるのでお勧めです。英語が苦手な人も、諦めずに洋書にトライしてほしいですね。

高田:手を動かして実際に触って見ることも大事だと思います。今はGitHubに様々なソースコードが公開されているので、興味のあるものをダウンロードして、アプリを作ってみる。UIの設計や機能は作ってみないと、その大変さはわかりません。

自身で作ることで、どれぐらいの機能・難易度ならどのくらいの工数がかかるのかが実感でき、SIプロジェクトの開発工数を見積もる際にも、見積もりの精度が向上するので、お勧めです。

阿部倉:アクセンチュアでは社内でLT(Lightning Talk)が盛んに実施されているので、そこで新しい技術をキャッチアップすることも多いですね。これもテッキーなエンジニアにとって魅力的な環境だと思います。


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