株式会社エブリー の技術ブログ

Amazon QuickSightのSPICEに入れるデータを加工する際に注意すること

はじめに こんにちは、開発本部のデータ&AIチームの24新卒の蜜澤です。 現在取り組んでいる業務で、Amazon QuickSight(以下quicksight)を使用しているので、quicksightでSPICEに入れるデータを加工する際に注意することについてまとめたいと思います。 SPICEというのはインメモリエンジンで、SPICEにデータを取り込むことで、クエリ速度の向上とクエリを叩くコストの節約をするこ
SQL

datadogのsmoothingを"理解"する

はじめに エブリーの吉田です。 今回はDatadogのMonitor等で使用する関数、Smoothing(平滑化)について書いていきます。 公式ドキュメントにも色々書いてあるのですが、数学から離れて久しいため、再確認も兼ねてできるだけ丁寧に説明していきます。 https://docs.datadoghq.com/ja/dashboards/functions/smoothing/ datadogのsmoothingはEWMA, Median, Autosmoothがありますが、それぞれ数式以外の設定の仕

RAGでOpenAI APIのStructured Outputsを使い倒す

こんにちは。 開発本部のデータ&AIチームでデータサイエンティストをしている古濵です。 昨今の生成AIはどんどん新しいものが生まれ、日々キャッチアップを欠かせない日々を過ごしております。 9月もo1モデルが発表されましたが、今回はそちらではなく、8月に発表されたStructured Outputsを活用した取り組みについてご紹介します。 Structured Outputsとは openai.com Structured O

golangci-lint を整備したらレビュー時間が短くなった話

はじめに こんにちは、 @きょー です!普段は DELISH KITCHEN 開発部のバックエンド中心で業務をしています。 チームに join した内定者のサポートをしているのですが成長ぶりが凄まじく驚くばかりです。その成長を近くで眺めるのが最近の趣味です。 この記事の対象者 レビューで不要な空行やマジックナンバーなどの実装ではなくコードスタイルに関する指摘をしたこと・

シングルトンパターンの問題点と改善方法 - 保守性とテスタビリティの向上を目指して -

はじめに DELISH KITCHENのiOSアプリ開発を担当している池田です。iOSチームでは継続的な開発のために日々リファクタリングを行っております。 リファクタリングを進める中で、特に厄介な存在として浮かび上がってきたのがシングルトンパターンです。シングルトンは便利な機能に見えますが、アプリケーションの保守性やテスタビリティを低下させる要因となっています

Amazon Cognito設定項目のポイント

はじめに こんにちは、DELISH KITCHEN 開発部でソフトウェアエンジニアをしている24新卒の新谷です。 現在取り組んでいる業務で、共通認証基盤にemailを使った認証を導入するため、Amazon Cognitoを利用しています。(共通認証基盤については、 こちら をご参照ください。)その際に、Amazon Cognitoの設定項目について調査する機会があったので、その内容をご紹介します。 Amazon

Vue Fes Japan 2024 Pre LT Party で登壇しました

はじめに エブリーの羽馬( https://twitter.com/naoki_haba )です。 2024年10月17日に開催された Vue Fes Japan 2024 Pre LT Party にて「unplugin-vue-routerで実現するNuxt風ファイルベースルーティング」というテーマで登壇させていただきました。 optim.connpass.com この記事では、unplugin-vue-router の魅力と発表で伝えたかったポイントについて共有します。 イベント概要 Vue Fes Japan 2024に先立って開催

amazon-quicksight-embedding-sdkを利用したQuickSightの埋め込み

エブリーでデータエンジニアを担当している塚田です。 QuickSightを活用したビジュアライズを進めていますが、そのビジュアルの埋め込みで外部のサイトで表示する部分を検証しています。 今回はその検証過程で利用したamazon-quicksight-embedding-sdkについて、使用方法などを紹介します。 Amazon QuickSightとは Amazon QuickSightは、AWSが提供するビジネスインテリジェンス (BI) サービ

Flutter2から3に上げた際のNull Safety対応

Flutter2から3に上げた際のNull Safety対応 はじめに リテールハブ開発部のネットスーパー事業向き合いで開発を行っている野口です。 今回は、弊社で開発しているFlutterアプリのバージョンを2.10.5から3.24.3に上げた際にNull Safety対応を行ったのでそれについて書いていきます。 Null Safetyとは Null Safetyは、変数が null を持つことによって発生するバグを防ぐための仕組みです。 Fl

Vue Fes Japan 2024 参加レポート

エブリーは2024年10月19日(土)に開催された Vue Fes Japan 2024 にゴールドスポンサーとして協賛させていただきました。 今回は参加レポートとして、会場の様子やセッションの感想についてお届けします。 イベント概要 Vue Fes Japanは、日本最大のVue.jsカンファレンスです。今年も多くの開発者が集まり、最新のVue.js関連技術や事例について学び、交流する機会となりました。

Amazon Cognitoのユーザーの移行

はじめに エブリーでソフトウェアエンジニアをしている本丸です。 最近、Amazon Cognitoのユーザープールから別のユーザープールにユーザーを移行する方法について調査する機会がありました。 Amazon Cognitoに関しては色々な箇所で使われていると思いますが、ユーザーの移行について触れる機会はそれほど多くないかと思いますので紹介しようかと思います。 Amazon Cognitoと

Vue Fes Japan 2024直前!エブリーのブース紹介とイベント情報

こんにちは、DevEnableグループの 羽馬 です。 いよいよ日本最大のVue.js開発者カンファレンス「Vue Fes Japan 2024」の開催が目前に迫りました! 10月19日に開催されるこのイベントは、Vue.jsエコシステムの最新トレンドや先端技術が一堂に会する、開発者必見の祭典です。 エブリーは今年初めてゴールドスポンサーとして協賛し、Vue.jsコミュニティの皆様との交流を心待ちにし

生成AIを利用したLP実装の自動生成に挑戦してみた

目次 はじめに 自動生成しようと考えた背景 トモニテが公開しているLPについて 既存のLP実装の課題 生成AIによるLP実装の自動生成 LP自動生成のためのアプローチ 実際に自動生成してみて OpenWebUI を利用した場合 LlamaIndex.TS を利用した場合 そのほかのアプローチ まとめ はじめに こんにちは。 トモニテ開発部ソフトウェアエンジニア兼、CTO室Dev Enableグループの庄司( ktanonym

SQLでそれっぽく異常検知してみる

レシピメディアにおいて、たとえば検索数推移のような時系列的なデータを扱っていると、急激に検索数が伸びているワードを捕捉したいシーンがあります。 要因はものによって違いますが、これをSQLだけで完結してなるべく楽したい。が今回の目的です。 要するに異常検知をすることが目的なのですが、「上昇率がX%以上を検知する」ような単純なモデルではないが、

API を本番のデータにつなぎながら確認できるステージング環境を作成しました

はじめに こんにちは!トモニテにて開発を行っている吉田です。 今回は API を本番のデータにつなぎながら確認できるようステージング環境を作成したのでそのことについて書いていきます! 目的 本番環境へのリリース前には、さまざまなケースを考慮したテストを行うことが不可欠です。しかし、開発環境で考えられる限りのケースを網羅しても、どうしても考慮漏