Learn Tech from AWS Specialist Series ~⑤ (ストレージ 編)

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Learn Tech from AWS Specialist Series ~⑤ (ストレージ 編)
ストレージのスペシャリストソリューションアーキテクトのToruさんにストレージの学び方について聞いてみました。そもそもストレージに特化して学ぶ必要があるのか?アーキテクトとして効率的な勉強方法とは?AWSのストレージサービスの習得方法とは?について掘り下げてお話しいただきました。

■プロフィール
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 シニアストレージスペシャリスト ソリューションアーキテクト
Toru

ストレージ活用によってお客様のビジネスを支援

AWS での業務内容とこれまでのキャリアを教えてください。


ToruYakio

Toru:
AWSでストレージに関するスペシャリストソリューションアーキテクトをしています。ソリューションアーキテクトは、お客様のビジネス課題について、技術的観点・ビジネス的観点の両方の側面から解決を支援する仕事です。そのなかでもスペシャリストソリューションアーキテクトは、ある技術分野またはインダストリー分野により専門的な視点でそのような取り組みを進めていく業務となります。私は、AWSストレージを活用にあたって、より快適かつビジネスの役に立てる方法について、日々お客様や社内の同僚と議論を進めて、課題解決への参画やそれを支援するコンテンツ作成・整備に取り組んでいます。

AWSに入社する前はいわゆる情報産業・IT産業における業務用のコンピュータの製造販売や、それを支えるミドルウェアのソフトウエアの販売をする複数の会社に勤めていました。コンピュータを構成する要素は多岐にわたりますが、機械は故障するものですし、ミスをしない人間はいません。そのようななかでどうしたらお客様の業務が停止しない形でシステムを安全に稼働させることができるのかということを考えたり、それを支えるシステムの販売をしていました。この考え方は、AWSクラウドであろうとなかろうと変わらない普遍的なことになります。そのキャリアのなかでストレージを取り扱うことがありました。いずれの仕事も、いまのソリューションアーキテクトの役割と似ている側面と違う側面の両方がありました。ストレージについては、主に大容量のデータと取り扱う映像や数値計算などの処理結果を保存するシステムに携わり、海外のお客様と議論することもありました。いずれもグローバルな会社だったので、そういった他の国の方々と仕事をする機会は貴重な経験となりました。

ストレージについて詳しくなるための第一歩

ストレージに関するおすすめの勉強方法について教えてください。


Toru:
まずは、「ファイルシステム」とはなんなのか?を学ぶことがオススメです。コンピュータサイエンスで出てくるような用語ももちろん大事ですが、じっくり時間をかけて学ぶには、コンピュータのオペレーティングシステムがどういう意図でファイルを扱うのか?が見えると、ストレージがシステムのなかでどのような役割を担うのか?のイメージがついてくるのではないかと思います。

ただ、ファイルシステムのことだけを説明した書籍は世の中にはあまりないかと思うので、オペレーティングシステムを解説している書籍のファイルシステムの章やデバイスがどのようにして抽象化されて、私たち人間が利用する「ファイル」を扱うことができるのか?こういった仕組みを探求する形で参考書を開くのがいいのかな?と思います。

学習効率ばかり求めたり、プロダクトアウトに学ぶのではなく、課題を解決するために最適な全体アーキテクチャを意識する

つまりストレージ単体の仕組みよりも、俯瞰的に理解していくのが効率的ということでしょうか?


Toru:
その通りですね。ストレージ自体は、とある業務システムを構成する1要素にすぎませんので、俯瞰することはアーキテクティングにおいても大切だと思います。

ストレージの構成要素はどこでも出てくる技術である一方で、知らなくてもうまいこと動いてくれる技術でもあるため、なかなかイメージつきにくい技術分野なのかもしれません。自動車を運転するときに、タイヤのゴムの素材をいちいち考えながら運転することはなかなかないと思いますが、雪道を走ったりするときは滑らないように気をつけたり、タイヤがきっとこんな形で雪面をグリップしてくれているんだろうな、というイメージしながら運転することもあると思います。そんなイメージです。
ストレージに限らず、どの技術にどれだけの時間をかけて学ぶかの判断は難しいので、情報が溢れている現代は、何をやるかよりも何をやらないで済ませるか?も大事でしょう。
ストレージは記憶装置ではあっても、仕組みそのものはコンピュータの基本的なアーキテクチャに沿ったものになっています。自分にとってのお客様の業務アプリケーションが快適に動くためには、何が大切だろうか?という視点を持っておけば、必ず業務で役立つことと思います。

進化するAWSサービスに合わせて、自身の理解も常にアップデートしていく

AWSストレージサービスについての勉強方法を教えてください。


Toru:
AWSのストレージサービスは、とあるストレージ技術をマネージドにしているところに特徴がありますから、その技術そのものを解説するシーンはあまりないと思います。

AWSストレージそのものの知識習得は、素直にYoutubeビデオや公式ドキュメントが良いと思います。


【初級】AWSストレージサービス入門 | AWS Summit Tokyo 2019 - YouTube
AWS でのクラウドストレージ
固い表現だったり、抽象的でわかりにくい表現が多いのでとっつきにくいですが、そういう違和感を感じたらすぐにビデオや公式ガイドを中断して、どうして抽象的な表現をしているのか、その裏にあるであろうコンテクストは何か?を考えると自分なりの世界観でサービス特性への理解が進みます。
自分の解釈が合っていないんじゃないか?と不安になると思いますが、そもそもストレージに限らず、AWSは進化してすぐ情報は変わってしまいますので、同僚やコミュニティの仲間、利用者やお客様などの方々を会話してみて、仕様や書籍に書いてあることを参考にしつつ、その人の考え方の理解を深めていけばいいんだと思います。
多少ご自身の理解が間違っていたっていいじゃないですか。訂正していけばいいわけですから。コンピュータはあくまで 0 と1 の組み合わせの連続で動いているだけですから、そういったアナログな感性を大切にしたいものです。

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他にもAWSストレージサービスに関するプレゼン資料なども参考にしていただくとよいかもしれません。

AWS SA cert

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