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日本におけるTechアドベントカレンダーの歴史 松野徳大


▲LINE株式会社 松野 徳大@tokuhirom

Web上におけるアドベントカレンダーは、松野さんの知る限りでは2000年のPerl Advent Calenderが始まりではないかとのこと。アドベントカレンダーでは普段明文化されない細かなTipsが紹介される。

日本における最初のアドベントカレンダーは、2008年にPerlコミュニティで展開されたJPerl Advent Calendar 2008。この頃のアドベントカレンダーは書いた人が次に書く人を指名していくバトン方式で、原稿を落としたら落とした人がそれまで書いた人に寿司をおごるという流れで行われていた。

今はQiitaでシステム投稿できるが、当時は当日に書かなくてはいけなかった。だが、アドベントカレンダーは5分くらいでさくっと書けるくらいの気軽なネタでよかったので、みんなそれほど困ることはなく、楽しく書いていたという。

やってみたら面白かったので、書いてみたいという人も増え、メディアでも取り上げられ、他の言語コミュニティでもやってみたらいいんじゃないかと紹介されたりした。


▲海外のPerlコミュニティで2000年に書かれたアドベントカレンダー

今日から始めるbugbounty kyo_ago


▲フロントエンドエンジニア kyo_ago氏

bugbountyとは、脆弱性報告に対する報奨金制度。自分のサービスに対する脆弱性情報を受け付け、その報告者に対して報奨金を支払うというもので、セキュリティの問題に限ったバグを対象としている。海外ではかなり一般的だが、国内ではサイボウズ・LINE、ピクシブ・Zaim・ChatWorkが実施しているが、それほどやっている企業は多くないとのこと。

bugbountyの利点としては、サービス側でコントロールできることが一番大きく、コスト、期間、規模をサービス側でコントロールすることができること。

注意点は、ホワイトリスト形式でのチェックの代わりではないということ。よくある第三者機関による検証とは違い、あくまでも補充関係。ただし補充関係としては非常に相性がいいと言える。また、事前検証として公開することはできるが、完全非公開にはできない。外部のバグハンターがチェックするので、エラーログは大量に増える。可能であれば専用環境を用意したほうがいい。


▲bugbountyの始め方、運用、FAQなどはこちらの資料で紹介されているので、興味がある人はチェックしてみよう。

github.com/mercariの今と昔 中野 拓


▲株式会社メルペイ バックエンドエンジニア 中野 拓@hiraku

メルカリのGitHubにはいくつかOSSが公開されている。これらのOSSに対して、メルカリでは、「様々なOSSに支えられてソフトウェア開発をしている」「業務中のコントリビュートは個人の裁量で自由」という前提から「github.com/mercariで公開したいならそれも自由」としている。

メルカリでは2015年当時はGaurunが公開されているだけだったが、その後少しずつ増えていき、2016年3月頃には「CLA(Contributor License agreement)を用意したほうがいいのでは?」という議論が起きた。中野さんはCLAに詳しいということから白羽の矢が立ち、その議論に参加することとなる。

OSSは作者がいて、ルールを守ってくれれば自由にライセンスを使っていいというものだが、パッチや新機能提案が送られてくる。そうしたコードの著作権やパッチの扱いなどに関して、法律的に取り決めてくれているのがCLAなのだが、その合意には通常サインが必要で「紙に書いて郵送する」「電子署名システムを使う」など、どれも面倒である。

そこで、もっとリーズナブルなやり方を探そうと社内の法務に相談し、爆誕したのが、https://www.mercari.com/cla/

どのような状況においても、このコントリビューションを提出することによって、CLAに同意したものとみなすと書いてあり、サインシステムなしで、CLA運用が可能となる。メルカリとしては、ノーガードのリスクは避けたいが、頑張りすぎて不幸にならないようにするという立ち位置で今後も取り組んでいきたいとのことである。


▲Go Boldなメルカリ社の「CLA」の立ち位置

ネットウォッチ おおつね まさふみ


▲株式会社MiTERU 代表取締役 おおつねまさふみ@otsune

ネットウォッチ生活30年のおおつねさん。更新チェッカー、アンテナCGI、WebアンテナからChat、BBS・掲示板、RSS Feed、ブログ、SNSまでネットウォッチ手法の歴史を紹介した。

ネットウォッチの動向として、以前は個人に対しての興味で記事を読んでいたが、ネットメディアやサービスの発展により、興味のある記事やキーワードで選別できるようになり、さらにTwitterなどのSNSの登場で記事の発見や拡散の速度も上がってきたと解説。今後はさらに興味を惹かれる出来事が起こりそうな時に通知してくれるサービスが登場してくるのではないかという示唆も。

ネットはいくら見てもキリがないから、巡回は諦めて機械の力で好きなネタを探していこう、人間の本能をネット向きに変えていこうと持論を展開。「2018年は激動の年、本能を変えよう」と会場にメッセージを送った。


▲2018年は激動の年、本能を変えよう!

農業の未来変えてます 菅原 孝則


▲ファームノート株式会社 デザインもやるプログラマー 菅原 孝則氏

酪農の未来をつくっているファームノートの菅原さんいわく、2050年には世界の人口が90億人になるといわれており、肉の消費比率が急増するのだとか。だが、畜産はとてもカロリー効率が悪い。

一頭当たり25%出荷を早めたらエサは1トン減り、水は20トン減る。牛はだいたい21日置きに発情するので、一回の発情を見逃すと飼料が21日分失われる。では、どうすればいいのか?

牛は発情するとやたら動く。ファームノートでは、「Farmnote Color」というセンサーを牛につけ、発情行動を検知し、スマホにお知らせしてくれる管理システムを開発している。菅原さんは、これからも酪農の未来のために、いろんなセンサーをつくっていくと宣言してLTを終えた。


▲牛の発情・疾病検知を人工知能で通知する「Farmnote Color

ネットワーク今昔 伊勢 幸一


▲さくらインターネット株式会社 取締役 伊勢 幸一@ibucho

LTのオオトリを務めたのは、伊勢幸一さん。櫛井さんからネットワーク今昔について話してほしいと言われ、朝4時半から20代若手の来場者を想定して1990年以降のインターネット接続などの資料を用意してきたが、会場に来てみたらリアルタイムで知っていそうな人たちが多かったことから、想定が狂ってしまったのだとか。

しかし、せっかく作ってきた資料なのでここだけは言わせてほしいと、1984年にNTTがISDNサービスによって、これまでのアナログ電話網をデジタル電話網に一新しようとしたときにYahoo!BBがDB8bpsで月額3000円のADSLサービスを出してきたことを紹介。

2001年当時の同業他社らは絶対うまくいくわけがないと考えていたが、半年後にはコストや設備投資を見直せばなんとかなるのではないかと考えなおしていたという。

現在私たちがインターネットで食べていけるのは、Yahoo!BBのおかげかもしれないからと、お礼を伝えてLTを終えた。


▲当時のインターネット接続の流れと価格破壊を行ったYahoo!BB

クロージング 櫛井優介


▲LINE Developer Relationsチーム/カルチャー・エバンジェリスト 櫛井優介@941

すべてのLTを終えた後は、今回の登壇者たちに声がけを行っていた櫛井さんのクロージング。櫛井さんはそーだいさんからこのイベントの会場貸してと言われたのですが、会場は貸せないけど運営を手伝いますと伝えたとこと、LINE PAYいいよねってほめてくれたので運営を手伝うことに。

さらに10分後に「運営に入れてよ」と伝えたのだそう。その10分くらいに考えたことは、東日本大震災に当時Googleの及川卓也さんたちがやっていた「Hack for Japan」の活動だった。自分でも技術イベントをチャリティ活動にすることをやってみたいと思ったのだそう。


▲Hack for Japanのように、技術イベントをチャリティ活動につなげたいと語る櫛井さん

というのも櫛井さんは子どもの頃からボーイスカウトをやっているので、ボランティア活動は人生の一部のようなものだという。今、自分ができることをしたい、みんなも募金をしようと呼びかけた。

その声に応えるかのように、ステージ上に登場してきたよりおりさん。隣に座っていたMasaki Fujimotoさんが「財布の中身全部入れるだろ?」と言ってると暴露。するとFujimotoさんも壇上に上がり、有り金全てを寄付(5万円くらいはあったらしい)。さすがFujimotoさん、かっこいいですね。


▲財布の中のお金を全て寄付する男前なMasaki Fujimotoさん

今回のイベントに関して、そうだいさんが今回の経緯や結果報告、主催者の想いなどについて、ブログを書いていたり、イベントの様子を動画で公開しているのでこちらもぜひご参照ください。

最後は登壇者・参加者・スタッフ全員で記念撮影。素晴らしいイベントをありがとうございました!


▲カンファレンスカメラマン小山さん撮影の集合写真


取材レポート:宮みゆき

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