アジャイル開発の品質保証〜自動車業界で起きるSDVへの変革に向けた学び〜

2024/12/16(月)19:00 〜 20:20 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般枠
先着順 無料 74人 / 定員200人

イベント内容

概要

近年、ウォーターフォール開発からアジャイル開発へと変化する領域が増えており、新しい形の品質保証が求められています。アジャイル開発は、開発の柔軟性を向上させ、リリースまでの時間を短縮する一方で、欠陥の検出が開発後に行われることが多く、早期の問題発見が難しいといった課題が生じています。このため、「品質を犠牲にしてスピードを追求しているのでは?」という疑問も上がっています。

しかし、アジャイル開発と一口に言ってもその範囲は広く、単純にまとめて考えることはできません。今回は、プロダクトとプロセスの観点から分けて検討し、機敏性を持って品質管理を行う方法を紹介。アジャイル開発における不具合の早期発見のための品質チェック手法や、アジャイルチーム間の整合性を支援する方法、情報の一元管理の重要性など、具体的なヒントをお届けします。

また、勉強会の後半では、ウォーターフォール開発からアジャイル開発への移行の具体例として、自動車業界のSDV(Software Defined Vehicle)化の事例を取り上げ、新しい形の品質保証の考え方や、“モノづくり”領域におけるアジャイル適用の難しさと魅力について考察します。

■PMOの役割とアジャイルの適用
PMOは一般的にプロジェクト管理を指しますが、本勉強会ではプロダクトとプロセスの両方を対象とします。プロダクトベースの文脈においては、問題がバグとして現れ、プロセスの文脈では機能不全として現れることがあります。今回はそれぞれの視点を持つことの重要性について説明します。

■アジャイル開発における欠陥の早期発見の具体策
ソフトウェア品質向上シンポジウムでの受賞事例を基に、アジャイル開発における欠陥検出の具体的な方法とその実践を共有します。今回は従来のウォーターフォール型開発で行われているフロントローディングの手法に着目。従来型の方法を応用し、仕様の情報が散在するアジャイル開発における欠陥検出の具体的な方法を提案します。

■自動車業界へのアジャイル適用の難しさと面白さ
自動車業界では、これまでウォーターフォール開発が主流であったところからアジャイル開発への挑戦が増えています。それは、SDV(Software Defined Vehicle)と呼ばれる、車と外部との間で双方向通信を行い、ソフトウェアを更新して販売後も機能を増強できる自動車の発展に伴う時代の流れです。ハードウェアとソフトウェアが絡み合う自動車業界の開発では、従来の密結合型開発から疎結合化への移行が求められます。また、アプリからハードウェアに命令を出す際にAPIが必要になりますが、アジャイル開発の過渡期にある業界では、API実装に模索を重ねています。ハードウェアとソフトウェアの融合を実現する“モノづくり”領域ならではの複雑さと魅力について考察します。

【本勉強会を聞いていただきたい方】

  • ソフトウェアテストエンジニア
  • 品質管理リーダー
  • アジャイル開発に関わるエンジニア
  • 自動車業界のSDV化のような、新たな技術革新が起こっている領域に興味がある方

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:10

部門紹介

千葉 素昭
19:10~19:35

アジャイル開発における欠陥の早期発見の具体策

谷﨑 浩一
アジャイル開発において、イテレーションの中で欠陥検出のフロントローディングが可能であれば、イテレーション期間中に高品質なプロダクトを開発できます。しかし、アジャイル開発における欠陥検出のフロントローディングの具体的な方法は明確ではありません。今回は従来のウォーターフォール型開発で行われている『フロントローディング』の手法に着目。従来型の方法を応用し、アジャイル開発における欠陥検出の具体的な方法を提案します。
19:35~19:50

PMOの役割とアジャイルの適用

千葉 素昭
PMOは一般的にプロジェクト管理を指しますが、本勉強会ではプロダクトとプロセスの両方を対象とします。プロダクトベースの文脈においては、問題がバグとして現れ、プロセスの文脈では機能不全として現れることがあります。今回はそれぞれの視点を持つことの重要性について説明します。
19:50~20:10 Q&A
20:10〜20:20 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

千葉 素昭
株式会社ベリサーブ
東日本モビリティ第三事業部長
メーカー系SIerにて、組込みソフトウェア開発に従事し、パッケージソフトウェアベンダーにてプロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャーを経験。
2006年ベリサーブ入社後、コンシューマーエレクトロニクス、業務システム、医療機器などの検証現場の経験を経て、2013年からラインマネージャー。2020年からはMaaS関連部門の責任者、2024年4月から主に車内空間関連事業部門の責任者を務める。
谷﨑 浩一
株式会社ベリサーブ
プロダクトソリューション事業開発部
2008年ベリサーブに新卒入社して以来、テストエンジニアとして組み込み系ソフトウェア・PCアプリ・Webアプリ等のQA業務を経験し、それらの経験に基づきテスト設計の方法や支援ツールの研究開発に従事。現在はテスト設計を支援するクラウドサービス「GIHOZ」のプロダクトオーナーを務める一方で、QA業務の高度化を目指した新たなサービスの企画も手掛ける。並行して研究活動にも従事し、名古屋大学との共同研究ではアジャイル開発における品質チェック方法を考案。ソフトウェア品質シンポジウム2021にてSQiP Best Report Effective Award受賞。博士(工学)。

モデレータ

熊川 一平
ican.lab
行政機関で品質管理エキスパートとして勤務する傍ら、兼業個人事業主としてさまざまな企業・団体向けにコンサルティング、アドバイザリー、教育、スクラムコーチなどのサービスを提供。前職は大手SIerでソフトウェアテスト、品質管理、プロセス改善の専門家として、研究開発や技術支援に従事。社外講演、記事執筆なども行い、JaSST(ソフトウェアテストシンポジウム)やSQiP(ソフトウェア品質シンポジウム)で多くの賞を獲得。

参加対象

  • ソフトウェアテストエンジニア
  • 品質管理リーダー
  • アジャイル開発に関わるエンジニア
  • 自動車業界のSDV化のような、新たな技術革新が起こっている領域に興味がある方

参加にあたっての注意事項

  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
  • 配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。なるべく通信環境の良い状態で視聴ください。
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