ビールとLTと募金で応援!「西日本応援プロジェクト 真夏の大LT大会!」をTECH PLAYで開催
愛媛出身エンジニアの光と闇の20年史 是澤太志
▲株式会社メルカリ VP of Engineering 是澤 太志@sak0620氏
メルカリでVP of Engineeringを務める是澤さんは、愛媛県宇和島市の出身。今回の震災ではかなり被害がひどかったのだそう。「愛媛出身エンジニアの光と闇の20年史」と題しながらも、光の話は時間の関係で省略。若かりし頃のキャリア選びの失敗など、闇の話を中心にLTを展開した。
自身の新卒からこれまでジョインしてきたITベンチャーでの雇用面や経営側との揉め事・トラブルなど、闇の話を中心に自身のキャリアを紹介。一緒に起業する予定だった人から訴えかけられたこともあったという。
是澤さんは、「光があるから闇があり、闇があるから光がある。闇から光になる過程で人は強くなれる。がんばろう、西日本!そして僕らも強くなろう!」とエールを送った。
▲キャリア相談・悩み相談室を開催し、一人相談あたり、是澤さん個人が1000円を寄付するというお知らせも
Railsメンテナーの気持ち Ryuta Kamizono
▲Ryuta Kamizono@kamipo氏
Railsのコミッターとして活躍しているRyuta Kamizonoさん。4月にRuby on Rails 5.2.0がリリースされたが、その時点で、Railsのコミッターは5042人いるが、一番Railsを直している人なので、僕がRailsそのものと言い切り、会場の歓声を浴びる。
最近はRailsがLaravelに追い越され、もう周回遅れと煽られることもあるというが、Google検索ではRuby on Railsは、Railsと検索されることが多いため、まだまだRailsのほうがニーズがあると持論を展開した。
▲Ruby on Rails 5.2.0のコミット数ランキング1位に名を連ねるRyuta Kamizonoさん
ShibuyaとPMと私 大沢 和宏
▲LINE株式会社 開発3センター所属 Principal Engineer 大沢 和宏@Yappo氏
「Shibuya Perl Mongers(Shibuya PM)」は宮川達彦さんが創設したPerlユーザーのコミュニティ。海外で開催されていたYAPCを、宮川さんをはじめとした有志たちの手によって開催された際に、大沢さんは初めてスピーカーとして登壇したのだそう。
その後も、デブサミや台北で開催されたOSDCなどで登壇。日本のPerlユーザーのためのハブサイトやアドベントカレンダーなどを作ったり、技術評論社が発行するWEB+DB PRESSのPerl連載枠であるPerl Hackers Hubの企画立ち上げも行っている。最後に、Shibuya PMは4月にリーダーの引継ぎが行われたことも紹介された。
▲Shibuya Perl Mongers(Shibuya PM)のWebサイトを紹介する大沢さん
東日本大震災の時に地震速報を作った話 楠元 朗
▲株式会社プラスビジョン 代表取締役 楠元 朗氏
楠元さんが紹介したのは、東日本大震災の時に地震速報を作った経緯と舞台裏について。Twitterで緊急地震速報を作ろうかなとつぶやいたところ、他にもほしいという人がいたため、Chrome拡張で緊急地震速報を1時間くらいで作った。その後も通知の時に効果音が欲しいとか、震度3以上の通知では多すぎてうるさいので震度設定が欲しいというリクエストを受けて改善を加えていったのだという。
だが、サーバー代を自己負担していたので、インストール数が増えるほど費用負担がきつくなっていった。Twitterでそのことをつぶやくと、Google、Microsoft Azure、AWSなどがサーバー無償提供を申し出てくれた。「これぞ、Twitter駆動開発であり、開発で大切なことは全部Twitterで学んだ」と楠元さんは感謝の意を述べた。
▲Twitterで思いつきの発信やニーズの把握、フィードバック、改善など、開発で大切なことを学んだと語る楠元さん
あなたの知らないコンピュータ書の世界 稲尾 尚徳
▲株式会社技術評論社 WEB+DB PRESS 編集長 稲尾 尚徳@inao氏
WEB+DB PRESSの稲尾さんは、コンピュータ書籍がどのような分類コードで管理・販売されているのかを紹介。紙の本に記載されている分類には、ISBN、Cコード、コンピュータ書類 棚分類コードがあり、そのコードがどのように決められるのかを解説した。
ISBNは出版社番号で、Cコードは日本図書コードの分類、コンピュータ書類 棚分類コードCPUというコンピュータ出版販売研究機構)で構成されている。棚分類コードは主に書店の棚整理に使われるものなので、リアル書店のコンピュータ書担当は知らなくていい情報ではあるが、人工知能・機械学習やPythonなどが改定で格上げされたりとトレンドがわかることもあるという。(あくまでも分類なので後追いであると補足あり)
▲JavaとJavaScript、AndroidとArduinoなど、書店さんが間違えがちなポイントも紹介
ネットワークハンズオンと天下一武闘会やるぞ!! 勝男
▲地方学生を支援するLocal Get Beyond所属 勝男さん
伊勢さんの運営するICTSC(トラコン)の学生委員をやっていて、現在はNTTコミュニケーションでエンジニアをしている勝男さん。サポーターズが運営するCoLabでネットワークの経験が少ない若手向けのネットワーク勉強会やネットワークハンズオンを主催・運営している。
以前、ネットワーク経験のない初心者を募集して勉強会を開催したところ、アンケート結果では簡単だったという声が多かったので、経験者コースを設置したところ3人しか応募がないとぼやきながらも、経験者がドヤ顔をする場でもあるので奮って参加してほしいとアピール。
さらにネットワーク天下一武闘会という、社会人や学生という垣根を越えてチームを組める大会も企画中で、1位のチームが日本一のチームになるような大会にしたいと語った。
▲ネットワーク初心者と経験者を募集したサポーターズ勉強会を絶賛運営中の勝男さん
PHPセキュリティの有益な話 徳丸 浩
▲EGセキュアソリューションズ株式会社 代表取締役 徳丸 浩@ockeghem氏
「普段90分で話しているので、5分のLTは慣れていない、今まで役に立たない話が続いたので、有益な話をします!」と前置きし、「PHP、何種類持ってます?by hnw」と投げかける徳丸さん。もちろん、徳丸さんはたくさん持っている。それが何の役に立つのかということを例に示して紹介した。
PHPのfilter_ver関数でメールアドレスの検証をしたり、mb_eregが4.xの頃はRubyと同じ挙動をしていたかの検証など、PHPセキュリティのマニアックな話を展開。(ちなみにPHP 4.2のmb_eregだけは複数行モードだったそう)
古いPHPを新しいLinuxディストリでビルドするにはコツがいる。ということで、PHP 4.0、PHP 5.0をビルドする秘伝のシェルスクリプトなどを紹介。かなり有益な話が満載なので、気になる方は当日の動画でぜひご覧いただきたい。
▲PHPセキュリティの有益な話のほんの一例
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日本におけるTechアドベントカレンダーの歴史