インターネットで誰もが挑戦できる世界へ。「BASE」の成長を5年に渡って支え続けてきたプロダクトマネージャーの人物像とは

インタビュー 公開日:
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インターネットで誰もが挑戦できる世界へ。「BASE」の成長を5年に渡って支え続けてきたプロダクトマネージャーの人物像とは

今回は、Eコマースプラットフォーム「BASE」のプロダクトマネージャー(以下、PM)を務め、2018年6月に執行役員に就任した神宮司にインタビューしました。

BASEが創業されて間もない頃にアルバイトとしてジョインし、その後執行役員に就任するまで、5年にわたりプロダクトの成長を支えてきた彼に、これまでのBASEでの経験とこれからのプロダクトの成長について話してもらいました。


【Profile】
神宮司 誠仁(じんぐうじ まさひと)
執行役員 / BASE Product Division Product Management グループマネージャー
1992年生まれ、東京都出身。高校時代からインターネットに興味を持ちコードを書き始める。10代で「おつかい」をするWebサービスを開始。その後、複数のIT企業でのサービス企画を経て、2013年12月にBASE株式会社に入社。2015年にブログメディア「BASE Mag.」の立ち上げを担当。ショッピングアプリ「BASE」(400万ダウンロード突破)のPMとして「BASEライブ」をはじめとするアプリの販促機能開発やコンテンツ企画の統括を経て、2018年4月よりEコマースプラットフォーム「BASE」全体のPMに従事。同年6月に同社執行役員に就任。

BASEに入るまでについて教えてください。

高校を卒業して実家を出たのちに、六本木で「おつかい」をするWebサービスを友人と立ち上げて、運営していました。その後、家入一真さんが立ち上げたシェアハウスの「リバ邸」に住むことになり、鶴岡(BASE株式会社 代表取締役CEO)とはここで一緒に住んでいました。当時、鶴岡はネットショップ作成サービス「BASE」を作り始めていましたが、その時はまだ僕は「BASE」には携っていませんでした。その後、「リバ邸」を出て自力で人材系サービスを作ることにし、日雇い派遣の仕事をしながら5~6名のチームメンバーでサービスを作っていたんですが、結局リリースまで作りきれず、生活をするために日雇いの仕事を続けていました。でも日雇いの仕事は本当に自分のやりたいことではなかったのでだんだん辛くなってきて、鶴岡に「なんでもやるのでなにか僕にできる仕事はないですか?」と連絡したのがBASEに入ったきっかけです。それが2013年の冬でした。

BASEに入ってから携わったお仕事について教えてください。

アルバイトとして入社して一番最初はカスタマーサポートをやりましたが、1週間後にはネットショップ作成サービス「BASE」の企画・開発に携わることになり、HTMLやJavaScriptを使って年末の特集LPを作りました。HTMLはそれまで書いたことがあったんですが、JavaScriptはその時初めて書いたので、当時のCTOにめちゃくちゃ指摘されたのがきつかったですね(笑)

そのあと、「ワンピク修正部」というプロジェクトが立ち上がって、その名の通り1ピクセルレベルの細かい修正を数か月間ひたすらやりました。なぜそれをやってたのか、今思うとおそらく周りの人から見て僕がどれだけコードを書けるのかが分からなかったので、一旦細かい修正をやらせて実力を見てみようっていう会社から課せられた修行だったんだと思います(笑)ひたすらその修行に取り組みました。

それである程度任せられると思ってもらえたのか、当時「プロジェクトX」と呼ばれていたプラグインプラットフォーム「BASE Apps」の拡張機能を作りまくるというプロジェクトに携わることになりました。その時に作った機能でいうと、スマホケース作成、メルマガ、ラベル、Blogなどがあります。

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そのプロジェクトに関わっていたのは鶴岡とエンジニアと僕の3人だけでした。僕、その当時は全然会社に行ってなかったんですよね。夕方に来て22時くらいに帰る、みたいなことをしていました。当時は変に尖っていて、時給だから給料が減るのも自己責任だし、夜中に自分一人でコード書いてればプロダクトが作れるって思っちゃってたんですよね。そんな状況だったので、鶴岡が僕を会社に来させるために、僕用の朝食を用意して「プロジェクトX」の進捗を確認する朝会をやるようになりました。

そのプロジェクトで初めて本格的にJavaScriptを書いたので、新しいことに挑戦できる楽しさもあり、辛い時期でもありましたね。当時は会社のメンバーも少なかったし、みんな忙しかったのかなかなかコードの書き方を教えてもらえるような状況でもなかったので、一人で分からないことに取り組む大変さがありました。いまではフロントエンドの開発に詳しいメンバーが入ってくれて、当時僕が書いたコードを整えてくれています。

その後、現在子会社のPAY株式会社が提供しているオンライン決済サービス「PAY.JP」の立ち上げに携わりました。正社員になったのはこの頃ですね。そのあとは「BASE」に戻ってきて、ショッピングメディア「BASE Mag.」のリニューアルを行いました。2016年にはショッピングアプリ「BASE」のPMになり、「BASEライブ」などのアプリの販促機能開発やコンテンツ企画に携わりました。そして、2018年4月にショッピングアプリだけでなくネットショップ作成サービスも含め、Eコマースプラットフォーム「BASE」全体のPMになりました。

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様々なプロジェクトや機能開発に関わった中で、気づいたことや変化があったことはありますか?

自分の中での意識の変化はありました。「プロジェクトX」のときは、プロジェクトメンバーも少数でわざわざ会社に行って話さなくてもチャットがあればコミュニケーションが取れるって思っていたし、自分一人で作業してればいいやって思ってたんですよね。それが、これまで様々なプロジェクトを経験したり、会社のメンバーも増えてきて様々なバックグラウンドや立場の人がいる中で、チャットでコミュニケーションを取るよりも直接話した方が伝えたい内容がきちんと伝わるし、日中みんなでプロダクト作ったほうが良いものが作れるって気づきました。なので夕方に会社に来るのはやめました(笑)

それでは、長く「BASE」というサービスに携わっていて良かったなと思うことを教えてください。

「BASE」がたくさんのショップオーナーさんに使ってもらえるようになって、サービスが大きくなってきてよかったなと思います。継続してサービスが大きくなり続けて、オーナーさんたちに価値を提供し続けることはすごく大事だなと思います。有難いことに「BASE」のことを応援してくださるショップオーナーさんがたくさんいらっしゃるので、僕たちがサービスを止めるようなことがあったらオーナーさんたちの期待を裏切ることになりますよね。いま「BASE」がなくなったら50万以上のショップがなくなることになりますし、「BASE」を使って商売をされている方々の人生を背負っているという責任は常に感じています。

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これからのBASEをどうしていきたいですか?

圧倒的なユーザー体験を提供できるプロダクトにしたいです。ショップオーナーさんの体験をどこのサービスよりも良く、今までの「BASE」よりさらに良くしていきます。

僕がBASEってすごいなと思っているのは、根底にある思想がメンバーにしっかり浸透していることです。創業当初から「お母さんも使える」というサービスのコンセプトが全くブレず、それがプロダクトにきちんと反映されているのがすごいなと思います。サービスが大きくなってきて利用されるショップの規模も幅広くなってきたので、今後はどんな規模のショップもさらに使いやすくなるようUI/UXを磨いていきます。今は数年前と比べてメンバーが増えましたし、経験のある方も多く入社されてきているので、やれること自体は大きくなり、そのパワーを集中させることでプロダクトをよりよくできると思っています。

あとは、再現性が大事だと思っています。最近よく考えているのは、新しい事業やプロダクトを作る場合に、いまの「BASE」以上のヒットを出せるのかということで、そのためには再現性が必要だと考えています。再現性のあるプロダクトを作るには会社全体で学習して、ナレッジをためて、次のチャンスに活かせるかが重要だと思っていますし、そのためにディレクターやPMは数字やユーザー体験に徹底的に向き合っていきます。極端な話、僕が突如今日いなくなったとしてもプロダクトを作り続けられる体制や文化を作っていくことが僕の役目だと思っています。

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最後に、どのような人と一緒に働きたいですか?

ディレクター、PMでいうと、ポジティブでビジネス視点とプロダクト視点のバランスが良い人です。

僕自身は基本ずっと笑顔でいたいというか、ポジティブでいるようにしています。ネガティブに見せる意味はあまりないですよね。ディレクターやPMという職種は意思決定や提案する機会が多いので、僕たちが決断を迷ったり躊躇ったりしていると、そのプロジェクトのメンバーにも伝わってメンバーが自信を持ってプロダクトを作れなくなってしまうので、Product Management Groupのメンバーには常にポジティブに、早く適切にフィードバックを返すことを意識するよう伝えています。

意思決定ってその後もずっと迷い続けちゃうものなので、振り返って怖がろうとするとどこまでも怖がれちゃうじゃないですか。そうなると次の意思決定ができなくなってしまうんですよね。だから、会社の行動指針にも「Be Hopeful」とありますが、未来に対して希望を持ち、良い意味で楽観的でいるという姿勢は徹底しています。

それとビジネス視点とプロダクト視点のバランスが正しいというのは、ビジネス視点として数値にコミットしつつも、プロダクト視点としてユーザーのための施策とは何かを考える、そのバランスが最適だということです。短期的、中期的、長期的、全てにおいて考え抜き、楽観的に意思決定ができる人にぜひBASEにジョインしていただきたいです!

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