一人ひとりが大切にしていることを実現するために アバナードできらめく社員たち #8
コンサルタントはロジカルに物事を捉え、考えることを止めてはいけない
■プロフィール
マネージャー/ERP ビジネスアナリシス
小菅まりふ氏
外資系企業でグローバルな視点を持ちながら、ITの仕事をしたいと考えていた小菅さん。ERP導入プロジェクトで経験を積み、2021年末からマネージャーに昇格しました。まだまだマネジメントに悩む日々は続きますが、それでもメンバーと密にコミュニケーションを取りながら、マネージャーとしての成長の道を歩んでいます。なかでもロジカルに物事を捉える視点は、アバナードで身についたものだと語ります。
もっとグローバルな仕事をしたいと思って転職
──小菅さんは、現在はマイクロソフトの統合基幹業務システム(ERP)パッケージである「Microsoft Dynamics 365」の導入に関わるチームのマネージャーであり、ERPビジネスアナリストでもあります。最初に、ERPに触れたのはいつ頃のことですか
前職はSIerですが、そこではCRM(顧客管理システム)や施設管理システムなどがメインで、ERPはまったくやったことがありませんでした。2014年にアバナードに入社した直後は別の部署にエンジニアとして配属され、スクラッチからの開発を担当していました。
アバナードで4つ目にアサインされたプロジェクトが、たまたまERPの導入を担当しており、そこでERP導入ビジネスの面白さに初めて気づきました。最初に携わったERPがマイクロソフト製品なので、他のERP製品との比較はできませんが、総じてマイクロソフト製品との親和性が高く、システム構築の自由度が高いところが「Microsoft Dynamics 365」のアドバンテージだと思います。
今のプロジェクトでは製造業の顧客を担当していますが、その前は小売業の担当でしたから業種はさまざまですね。アクセンチュアと一緒に導入を手がける場合もあれば、アバナードがダイレクトに顧客と契約し、システム開発の責任を持つ場合もあります。
──そもそもアバナードに転職したいと思ったのはなぜですか
以前から「英語を使ってグローバルな仕事をしたい」と、漠然と考えていました。前職でも希望は出していたんですが、なかなか叶いませんでした。転職活動でいくつか会社の面接をしたなかで、最もグローバルな仕事を実現できそうな会社だと感じて、アバナードを選んだ経緯があります。
この2年間はコロナ禍もあり、実際に海外に赴いてはないのですが、それ以前は、システム導入の要件定義や開発終盤のテスト、その後のサポートなどで、顧客企業の海外現地法人に出向いて仕事をすることはよくありました。
国・地域によって商習慣や法律等の違い、従業員の方々の意識の違いがあるので、その違いを見極めながら、コンサルティングや導入を実施していました。
また、基幹業務システムのあらゆるデータ、あらゆるリソースを、最終的には会計データとして把握しなければなりません。会計基準や関連法規なども各国で違いますから、それを知っておく必要がありますね。
すべてを日本で把握することが難しい場合は、当地の法的要件に詳しく、かつ「Microsoft Dynamics 365」のシステムもよく理解している現地のコンサルタントと共に導入を進める場合もあります。ケースによってはアバナードの海外拠点のスタッフと協業することもあります。
一つの課題を点ではなく面として捉え、全体を俯瞰する
──グローバルな視点で仕事をしてみたいという、当初の想いを実現できて、現在のやりがいなどいかがですか
以前より、英会話のスキルが向上しました。英語を日々使いながら仕事をすることは、「国内だけに閉じていない、世界で仕事をしている」というドライブ感、ダイナミックな感覚がありますね。規模の大きなプロジェクトで、関わる人数が多い場合は、さらにその感覚を強く感じるようになりました。
──アバナードへの入社をきっかけに、自分をもっと「ロジカル」に変えたいと思ったと伺いましたが、それはどういうことでしょうか
それまでは、自分の感情を優先してしまう面がありました。物事を整理して進めたり、上司や仲間に論理的にわかりやすく報告・相談することもうまくできていなかった。けれども、コンサルティングやマネジメントをするためには、課題をロジカルに考えて、論理的に物事を進めるのが不可欠。今もまだ勉強中ではありますが、少しはロジカルに考えることが身についてきたと思います。
ロジカルシンキングで大切なのは、点でなく面で考えること。例えば、何か困りごとがあった時に、そのポイントだけで考えてしまうことが過去の自分にはありました。しかし、点だけにこだわりすぎると、問題をなかなか解決することができません。一つの問題が周囲に及ぼす点だけではなく、全体を俯瞰して状況を整理することが不可欠なんですよね。
アバナード入社後の3カ月目研修で、同期入社のメンバーとワークショップを行う機会がありました。一つのテーマに沿って課題を分析し、チームでディスカッションしながら解決法を探るというトレーニングです。
その研修でもロジカル思考を大いに学べましたし、普段の仕事で上司から受けるアドバイスで、その大切さに気づくこともよくありました。自分が「この部分は弱い」と思っているところを指摘してくれて、適宜サポートしてくれる上司や仲間には恵まれていましたね。
「考えることを諦めるな」という上司の言葉
──それに気づいた具体的なエピソードはありますか
ある長きに渡ったプロジェクトで、その時の上司から「コンサルタントであれば、考えることを諦めてはいけない」と言われたことがあります。人は自分にとって辛い状況に遭遇すると、つい安易な方向に流れてしまうことがあると思うのですが、それはコンサルタントの進む道ではないと言うのです。
どうすればこの状況打開できるのかを、諦めずに考え続けることが大切だと、口を酸っぱくして教えられました。「考えることを諦めない」という上司の言葉は、今でもずっと私に残っていて、座右の銘となっています。
──現在はマネージャーという立場ですが、チームメンバーに対して指導やコーチングで気をつけていることは何でしょう
マネージャーになってからは、メンバーの作った資料をレビューする場面が多くなったので、たとえ些細な気付きであっても、「こういう構成にした方がいい」「こういう順番にした方がいい」といったアドバイスをするようにしています。
もちろん私の指摘が絶対に正しいわけではなく、資料を作った本人なりの考え方があるとは思います。その違いの部分はきちんと議論をして、お互いが納得いくような形で、最終的に顧客への説明や成果物の納品に繋げるようにしています。
肝心なのは、少しでも気になったことを黙ってそのままにしておくのではなく、できる限りその場で指摘すること。それもマネージャーの仕事の一つだと思います。
最近はリモートワークが多くなったので、メンバーの状況把握にちょっと手間取ることもありますが、気づいたタイミングで声をかけていくことは日々意識しています。
メンバーを信頼して委ね、チームと会社の成長に貢献する
──マネージャーとしていま、悩んでいることはありますか
私は一昨年マネージャーに昇格したのですが、マネージャーとして初めて参加したプロジェクトが、人数・規模ともにこれまで経験したことのない大きなプロジェクトでした。当然ながら人やスケジュールや品質の管理は、規模が大きくなればなるほど難しくなります。
現在のチームにはサブタスクごとに細かいチームがあるので、その最小単位のまとめ役は各チームのリーダーに任せて、私は全体の進捗を定期的に確認していました。何か困りごとはないか日々聞きながら、全体のマネジメントをしているのが現状です。
チームリーダーとの信頼関係があるからこそ成り立っているので、「信頼して委ねる」という関係はこれからも強くしていきたいと思います。
──小菅さんが、顧客と接する上で一番大切にしていることは何ですか?
顧客がアバナードを選んでくださるのは、私たちが「Microsoft Dynamics 365」や基幹業務システム導入のプロフェッショナルだと認識されているからです。従って、顧客に対してアバナードから意見を伝える際は、「自信のない言い方はしない」と肝に銘じています。
それは全く根拠のない自信ではなく、顧客に提案する前に過去の導入事例を調べたり、顧客にとって最適なソリューションになることを実証し、自信をもって説明すること。つまりは、「顧客に不安を与えてはいけない」ということが一番大事だと思っています。
──この仕事を通して、一番ワクワクするのはどんな時でしょうか
エンジニアになりたての頃は、自分が作ったものが動くだけでも小さな感動がありました。今はやはり、顧客と要件を詰めて、提案しシステムがちゃんと構築できて、稼働するのを見届けた時が一番嬉しいですね。嬉しいというより、ホッとすることの方が多いかもしれませんが(笑)。
アバナードのインクルージョン&ダイバーシティを実感する瞬間
──アバナードの社風についても伺いたいのですが、例えばインクルージョン&ダイバーシティについてはどう感じていますか
制度というよりも、実際のメンバーの多様性で感じることが多いですね。海外出身の社員も増えましたし、様々な業界で多様な経験をされてきた人が入社しています。私自身も含めて、働く人全てが過去の経験を活かしながら、能力を発揮して働くことができる。そうした環境はあると思います。
私は中途採用で入社したメンバーから、いろいろな経験談を聞くのが好きなんですね。「Microsoft Dynamics 365」というパッケージを専門で開発している人は意外と少なくて、マイクロソフト製品を導入している会社を何社か経て最終的にアバナードにたどり着いた人もいます。別の基幹業務システムの経験者、未経験者も含めて、業界の経験談を聞くことで刺激を受けています。
──アバナードは社会貢献にも熱心な企業ですが、それについてはいかがでしょう
大学生に奨学金を提供したり、LGBT啓発のキャンペーンに企業として参加していたり、そうした社会貢献活動は、とても大切なことです。私も企業市民の一員として社会に対して良いインパクトを与え続けたいと思います。
──アバナードでは「Do What Matters 今すべき大切なことは何か。アバナードが見極め 実現します」というスローガンを掲げていますが、小菅さんが仕事を通して最も大事にしていること、「Do what matters」は何でしょうか
マネージャーになってから、考え方が変わった部分があります。チームの一メンバーの頃は、やはり自分自身の成長が第一でした。成長を実感しながら、もっと上にいきたいという思いが強かったのですが、今はチームメンバーの仕事のやり方にいい影響を与えたい、ひいては会社としての成長に繫げていきたいと思うようになりました。
メンバーの成長を促すために、自分が持っている知識や経験を共有していく。社員一人ひとりのレベルを上げながら、会社全体としての成長に貢献していくということですね。
あとは、新たなチームメンバーを面接して採用することも、ミッションの一つになりました。最近は、アバナードのERPビジネスに関心を持つ人材に集まっていただく面接会も開いています。
面接の場でも、IT業界で様々な経験をしてきた方々の経験談を聞くことができますし、そういう方々のお話に触れることで、自分の世界が広がっていくのは、抜群に楽しいことですから。
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