スタートアップで 働くことを考えているエンジニアが知っておくべきアレコレ!

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パネルで色々聞いちゃいます

休憩を挟んだ後は、パネルディスカッションへ移ります。前半に講演をいただいた4名にパネラーを、BEENEXT PTE. LTDの前田ヒロさん(@djtokyo)にモデレーター務めていただきます。

前田ヒロ(まえだ・ひろ)/BEENEXT PTE. LTDマネージングパートナー。VC投資家。世界中で100社以上に投資をし、2016年にはフォーブズアジア、ベンチャーキャピタル部門の「30 Under 30」に選出される。コーヒー好きだが、カフェインには弱い。

パネルディスカッションの前に前田さんは投資家からみた「スタートアップへの投資基準」について3点を挙げます。

・最高なチームであるか?
スタートアップはお金がなくなりそうで早くなんとかしないとみたいな状態が続く組織。経営者がしっかり分析して実行に移せるかどうかが重要。技術チームはそのデータをもとにPDCA回すスピードや学習・実行能力で改善にもっていけるかで判断している。

・でかくなるか?
やるからにはたくさんのユーザに使ってもらうサービスに関わりたいと思う。

・ワクワクするか?
毎日そのサービスについて考えなければいけないので上記の2点を満たしていても、ワクワクできなかったら投資しないケースもある。

さらに、前田さんは「スタートアップへ投資するのは投資家だけではありません。社員番号15番以下のメンバーは、みなお金ではなくとも自分の時間を投資していると思っています。スタートアップへジョインするならばそういった意識に基づく見極めが必要です」と参加者へメッセージを送りました。

それではパネルディスカッションの内容を紹介します!

— 大企業とスタートアップの違いは?

宮永 私は前職、楽天でエンジニアをやっていました。マーケティングリサーチ系のサービスで開発メンバーは60人くらいですね。事業側も300人弱くらいの大人数です。スタートアップと人数が多い組織での違いは、調整業務が発生することです。

今は7名なのですぐコミュニケーション取れます。一方で、働き方としては先輩から学べることは多いので、楽天時代はエンジニアとして成長していくには重要なステップだったと思います。

井上 新卒で入った会社はSIerで、業務システムの受託開発や派遣で客先に常駐する仕事に関わっていました。新しく企画するというよりは、決まった仕様のシステムをつくる仕事が多かったです。

一方、GREEや今の会社では「自分たちのサービスをいかに良くするのか」を日々考えるようになりました。作るだけではなく「事業とお客さんを見る」という働き方の違いはありました。

國府田 恨み言しか出ないんですけど(笑)。大企業時は、ポータルサイトのウェブ開発をやっていた。ユーザではなく社内を見て仕事をしている方が多い印象でしたね。上司やその上司をどう説得するか、みたいな。ユーザ目線が欠けていた感じがします。スタートアップは見る方向が全然違うと感じますよ。

野々上 私は、企業はひとりひとり誰でもイノベーションを起こせる環境だと思っています。組織が大きくなってくると、イノベーションはR&Dがするもので、それ以外の実行部隊はオペレーションするものとはっきり分けてしまう傾向があります。これではつまらない。イノベーションはすべての職種で起こせると思っている。そういうところで働き甲斐は変わってくると思う。

独立してみると、何でも自分でやらないといけない一方で、様々なことがわかるようになるのは面白いですね。また、一度小さい企業での経験があった方がイノベーティブになれると思います。シリコンバレーでも小さい企業でも、いろんな分野のテクノロジーを身につけたような人が重宝されています。ひとつの分野を知っているだけではイノベーションを起こせない。

スタートアップで働くことはその会社自体をグロースする方向でも動けるし、その後、大企業での勤務を目指すとしても価値になります。

— エンジニアはいきなりスタートアップにジョインするべきか?

井上 スタートアップでは即戦力が期待されることが多く、幅広く活躍しなくてはいけないので難しいかもしれません。スタートアップは新しい人材を育成する時間をとるのがなかなか難しいと思います。

GREEほどの企業であれば十分な育成はされます。いきなりスタートアップにいくよりも、スタートアップから大きくなってその風土を残している会社に入っていくのは学べるかもしれません。

宮永 私はいきなりスタートアップではなかったが、すべての過去の経験は活きています。何をやって良いか悪いかの判断は、いきなりスタートアップにジョインした人には難しいかもしれないと感じますね。

國府田 僕も同意見です。ステップを踏んだほうがいいと思います。スタートアップは余裕と時間がまったくない。その人が育つのを待ってくれません。資金がなくなっちゃうから(笑)。

どこか体感したうえで入ったほうが、よりパフォーマンスを出せて、成功確率は高くなると思う。まさに井上さんのいったよう、急成長中の会社だと幅広くやれるのでいいと思う。大企業だとセクショナリズムがあって狭すぎて、スタートアップで求められる幅広い経験が得られません。

野々上 昔だったら大企業に行ったほうがいいと思ったが、今はどっちでもいいですね。その人が本当にやりたいと思ったことがあれば、その道でいったほうがいいと思います。今は起業コストも安いので、僕も20年前にこのくらいであったら先に起業していたと思いますよ。

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スタートアップに興味があるエンジニアがすべきこと

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