レゴ(R)で始めるスクラム入門(レゴスクラム)
イベント内容
昨今、アジャイルソフトウェア開発方法論「スクラム」に対する関心が高まっています。ですが、いろんな本を読んだり座学を受けたりしても、実際に現場に導入するときにうまくいかないことはありませんか?それには大きく2つの理由があります。
1. スクラムの裏側にある思想を学んでいないから
なんとなく流行っているから……という理由でアジャイル開発手法を採用しようとしてもうまくいきません。テスト駆動開発や継続的インテグレーションなどの技術プラクティスを導入すれば、ある程度まではうまくいきます。ですが、アジャイル開発はそもそも 複雑で変化の激しい問題 に対応するための方法論です。こうした複雑な問題に対応するには、開発チームだけでなく 関係者全員 で継続的に意思決定をしていく必要があります。そのためには、 共通認識を合わせる ことが重要となるのです。
以上の理由から、まずはスクラムの背景にある思想を学んでいただくことが必要不可欠であると考えています。ここでは、スクラムの語源になった論文「The New New Product Development Game」に登場する「 ラグビーチーム 」の6つの特性を説明します。次に、それを人工的に再現する方法として、Jim Coplienの「 組織パターン 」を取り上げます。最後に、スクラムの教科書である「スクラムガイド」を参考にして、スクラムの全体像と、スクラムの役割・作成物・イベントが何のために存在しているのかを説明します。また、スクラムガイドでは触れられていない ユーザーストーリー の書き方や、 プランニングポーカー を使った見積りの方法についても説明します。
2. スクラムの全体的なプロセスを体験していないから
以上の内容は、これまでにスクラムやアジャイルの本を読んでいれば、すでに「頭では知っている」内容かもしれません。しかし、それを 実際に体験する までは、完全に理解したとは言えません。
開発者以外も巻き込んで「ラグビーチーム」を形成することがスクラムの本質となります。本ワークショップでは、プログラミングができない人でも一緒に体験できるLEGO(R)をスクラムを実体験するための教材に選んでいます。
学習できること
- スクラムの背景にある「ラグビー」チームの思想
- スクラムの3つの役割
- バックログの作り方とリファインメント
- ユーザーストーリーを使った要求の表現
- プランニングポーカーを使った見積り
- スプリントの計画づくり
- スプリントとタイムボックスの体験
- スプリントレビューとスプリントレトロスペクティブ
実施の様子
顧客としてこれから住みたい街のことを考えて、心に浮かんだ ユーザーストーリー を書き出し、街のビジョンを パッケージデザイン として模造紙に描いていきます。
次に、顧客と開発チームの立場を入れ替えます。そして、ボトムアップで少しずつ街を作り上げられるように、 ソフトウェアカンバン を使って計画づくりをします。 顧客と開発チームの両方が体験できる ところがこのワークショップの特長でもあります。
スプリントが終わったら、顧客に レビュー してもらいます。LEGO(R)に慣れていない人も多いと思いますので、最初は 誰もが失敗 します。しかし、それでかまいません。複雑な問題に取り組んでいるのですから、簡単に成功できるはずがありません。
そこから深く 反省 (レトロスペクティブ)して、次につながるように 学習 すればいいのです。こうした「 改善マインド 」を是非身に付けてください。
それでは、皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています。
コース内容
時間 | 内容 | 目的 | 種類 |
---|---|---|---|
1時間 | スクラム入門 | スクラムの背景にある思想を理解します | 座学 |
3時間半 | LEGO®を使ったスクラムシミュレーション | スクラムの全体的なプロセスをゲームを通じて体験します | ワークショップ |
残り時間 | ふりかえり、質疑応答 | スクラムの疑問を解消します |
講師について
角征典(@kdmsnr)
ワイクル株式会社(代表取締役)。東京工業大学環境・社会理工学院(特任講師)。アジャイル開発やリーンスタートアップのコンサルティングに従事。スクラムの教科書「スクラムガイド」、『エクストリームプログラミング』『エッセンシャルスクラム』『カンバン仕事術』『アジャイルレトロスペクティブズ』『Software in 30 Days』『アジャイルコーチング』などのアジャイル開発に関する書籍、本ワークショップのマニュアル「LEGOを使ったスクラムシミュレーション」の翻訳者。
角谷信太郎(@kakutani)
ソフトウェア開発をアジャイルにしたい現場の支援に従事。株式会社Misoca(技術フェロー)。株式会社永和システムマネジメント(フェロー)。日本Rubyの会理事。Asakusa.rb自称幹部。『アジャイルサムライ』『アジャイルな見積りと計画づくり』『アジャイルプラクティス』の監訳・翻訳者。
対象者
- 開発者ではないが、スクラムの基本的な知識を学びたい組織
- これからアジャイルやスクラムを導入したいと考えている組織
- すでにスクラムを導入しているがなかなかうまくいかない組織
※ LEGO(R)を使ったワークショップ形式ですので、プログラミングの経験がない方でも参加できます。
参加者の声
半日でスクラムのほぼ全てを、しかも楽しく!体験できるこのWS
初めての人はもちろん、ある程度実践している人にも、必らず
新鮮な気付きがピコーンとくると思います!
(あまのりょー, プロジェクトファシリテーター協会副理事)
顧客との対話を学ぶ第一歩。非エンジニア経営者はすぐ行くべし。
(スタンドファーム代表 豊吉)
いきいきとしたチームが良いプロダクトを作る。
それをしっかり理解できるのが素晴しい。
(原田騎郎)
スクラムによって、不確実要素だらけのプロジェクトにも取り組めること、継続的に改善できることを実体験として学べる。
(認定スクラムマスター いろ)
スクラムとはどういうものなのか、から実践までを短時間で効率よく学ぶことができました。
レゴを使って実際に手を動かしてシミュレーションを行うことによって、ただ知らなかったことを知るだけにとどまらず、自分のチームにもしスクラムを導入した場合にもたらされる効果や、起きるかもしれない問題などを想定することもできました。
(@machida 合同会社フィヨルド デザイナー)
ホントに楽しい! 楽しみながらスクラムの利点と実用性を学べ、レゴで遊びながらスプリントを体験できる!
(Yahoo! JAPAN スマートフォンTOP サービス マネージャー)
注意点
- キャンセルは承っておりません。他の方にお譲りください。
- 3チームで行いますので、同じ会社からは3名までのご参加とさせてください。
- 3名より多く参加されたい場合は、法人向けの研修をご検討ください。
- 請求書の発行が必要なお客様、社内での実施を検討されている担当者様は、お問い合わせフォームからお問い合わせください。別途、ご案内さしあげます。
主催
ワイクル株式会社 http://www.waicrew.com
注意事項
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