おかねのみらい by BASE BANK #02 ~地域経済圏の未来~を開催しました

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地域通貨のカギは「ネットワーク×仕組み×熱量」

鶴岡:地域通貨やコミュニティ経済圏はこれからも盛り上がりそうですが、「EZOCA」のような仕組みは他の地域でも再現性があると思いますか?

富山:再現性はあると考えています。

サツドラは利尻島にも出店していて、すぐ隣の礼文島では「EZOCA」の地域還元の仕組みも使われていて、予算の都合で中止になっていていた地域の綱引き大会が復活しました。次は沖縄への展開も検討していて、「どさんこしまんちゅプロジェクト」も進めていて、「EZOCA」のような経済圏を、沖縄でもできないかと考えています。

鶴岡:さすがです。地域通貨の成功のカギはなんなんでしょう。

富山:ポイントは、『ネットワーク×仕組み×熱量』だと考えています。

まず、その地域が「リージョナル」な規模であること。日本では中央集権化が加速度的に進んでおり、地域ごとの特色が出しにくくなっています。その中でも自分の出身地やゆかりのある場所に対するナショナリズムみたいなのは今でもあると思っています。ただ、ローカルだと小さいし、ナショナルだと大きすぎる。ちょうど良い「リージョナル」な規模の経済圏が地域通貨を使う場としては適切です。またそこには身近な人と企業の「ネットワーク」が作りやすい。北海道は一つの文化圏となっているし、経済としてもネットワークを作る規模としても理想的でした。

また、サツドラの店舗では食品の売上げが全体の3分の1以上を占め、その他日用品も販売していて、生活便利店として利用していただいています。地域プラットフォームとして、美容ヘルスケアというパーソナルな顧客層と食品という頻度の高い顧客層を持っていることもコミュニティ形成において大きな強みとなりました。

そして、自分がどこにサポートしているのかを「見える化」する仕組みが重要です。「コンサドーレEZOCA」の場合はチームに0.5%が還元されるというとてもシンプルでわかりやすいことが特徴でした。

最後に必要なのはコミュニティ内で共有される「感情」です。仕組みだけではコミュニティは機能しません。地域に対する課題を共有できているか、コンサドーレのケースのようにコミュニティ内で熱をもって応援したいものがあるか、そして「自分が協賛している」という実感を得ることができているか。

つまり、人と企業のネットワークがあること、仕組みがあること、熱量があること。この3つが地域通貨に必要だと考えています。

おわりに

「おかねのみらい by BASE BANK #2」はいかがでしたでしょうか。

セッションの後は、参加者のみなさんと懇親会を行い、イベントは終了しました。

「おかねのみらい by BASE BANK」は第三回の開催も企画しております。BASEのイベントページ をフォローして、ぜひ次回も振るってご参加ください!

「おかねのみらい by BASE BANK」に登壇したいという企業様がいらっしゃいましたら、BASE BANKまでご連絡くださいませ。

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