ちょまど&ロッシェル&ダニエルが語った『外国人との英語での働き方講座』絵でわかるレポート

イベント
ちょまど&ロッシェル&ダニエルが語った『外国人との英語での働き方講座』絵でわかるレポート

2019年3月22日(金)『外国人との英語での働き方講座』が開催されました。
講師をつとめるのは、ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社 代表取締役 社長で経営コンサルタントのロッシェル・カップさん、Microsoft 社 クラウド・デベロッパー・アドボケイトの千代田まどかさん(ちょまどさん)、Stripe Japan 社 代表取締役のダニエル・ヘフェルナンさんです。何が語られたのかをグラフィックレコーディング(イラスト)を交えてレポートします。

(取材・写真・グラフィックレコーディング:湊川あい)

マンガでわかる外国人との働き方

本イベントのテーマになっているのはこちらの本。ロッシェル・カップさんと千代田まどかさんによる共著で、海外の方と仕事をするときの「あるあるマンガ」と、「こんなとき英語でどう言えばいいのか?」という解説文がセットになっています。

マンガでわかる外国人との働き方(出版社: 秀和システム)

はじめの挨拶

「ちょまど」さんこと千代田まどかさんからの挨拶でイベントが始まりました。

外資系企業にて働くちょまどさんは、アメリカ人の上司を持ち、100人ほどいるチームメイトの中で日本人は自身を含めて2人だけという環境なのだそう。

今回、ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社 代表取締役 社長のロッシェル・カップさんとコラボレーションして『マンガでわかる外国人との働き方』を刊行するに至りました。

ロッシェルさんは人事管理と異文化理解を専門とする経営コンサルタントで、『英語の品格』、『反省しないアメリカ人をあつかう方法』や『シリコンバレーの英語』など25冊以上の日本語の著書があります。

ダニエル・ヘフェルナンさんは、オンライン決済サービスを提供しているアメリカ企業のStripeに2014年に入社。エンジニアとして立ち上げに関わり、現在はStripe Japan 社 代表取締役 社長として日本の事業を統括しています。

実際に多国籍企業で働いている人の話 by ダニエルさん

まずはダニエル・へフェルナンさんのお話です。多国籍企業であるStripe社を題材に、実例を語られました。

ダニエルさんはアイルランド生まれ。大学時代は東京で過ごし、前職はクックパッドでエンジニアをやっていたそうです。

立ち上げ当初、Stripe社の社員数は数十人でしたが、今は世界 9カ所に事業拠点を置き、1600人以上の社員たちが働いています。

さらに1日あたりのAPIリクエスト数は1億回以上、直近一年間のデプロイ回数は3000回にも登ります。

そもそも多国籍企業とは何でしょうか?育った環境、学歴、宗教、人種、国籍……いろいろな要素があります。「だからこそイノベーションを起こしやすい」とダニエルさんは言います。

ダニエルさんが強調していたのが「D&I(ダイバーシティー & インクルージョン)」という取り組みです。

ダイバーシティーとは「多様性」のこと。インクルージョンとは「一人ひとりが異なる存在として受け入れられ、全体を構成する大切な一人としてその違いが活かされる」ことです。 最近では日本でもD&Iを取り入れ始めている企業があります。

実際にStripe社では、採用ページに “… you’ll be on the front lines…” という単語が入っていたところ、front lineという単語は戦争を想起させることから別の表現に修正したそうです。

また、エンジニア用の応募フォームでは、元々GitHubアカウントの入力を必須としていましたが、「個人情報をネット上に公開したくない」という考え方の人もいることを踏まえて、「コードを見せてください」という項目に切り替えたそうです。

他にもバディーシステムやミーティングでの工夫など、多様性を生かす活動に多く取り組んでいるStripe社。言語の違いはもちろん、文化や考え方の違いについても考慮されている取り組みに、会場の皆さんも興味津々でした。

外国人との働き方、便利な英語フレーズ講座 by ロッシェルさん・ちょまどさん

続いて、ロッシェルさん・ちょまどさんによる「外国人との働き方、便利な英語フレーズ講座」が始まりました。

書籍『マンガでわかる外国人との働き方』では、ちょまどさんの実体験をベースに全31話のマンガが収録されています。見開きマンガの後にロッシェルさんの解説文という形式になっており、なぜそうなってしまうのかという理由と合わせて、明日から使える英文が収録されています。

今回のイベントでは、本の内容の一部を、実際にあったエピソードを交えながら解説されました。本記事ではその一部を紹介します。

英語がわからなくても日本人だけで小声で相談しないこと

英語圏ではSQLのことを「シークル」と発音する。何と言っているのかわからず、隣の日本人の同僚に「さっきなんて言ってたかわかりましたか?」とゴニョゴニョ相談……。 これ、やっちゃダメなんです!

ロッシェルさんによると「日本人だけでボソボソ小声で相談されると、自分が陰口を言われているんじゃないかと思ってしまう」とのこと。まさか、こちらは陰口を言っているつもりなんてないのに、そう思われてしまうなんて……!どうすればよかったのでしょう?

会議の中でやむを得ず日本語で話したいときは「Please excuse us, we need to speak Japanese for a moment.(すみません、ちょっと日本語で話す必要があります)」と言って相手に今から日本語で喋る旨を伝えましょう。

そして、日本語の部分を話し終わったら要約して英語で伝え、最後に「Thank you for your patience.(待ってくださって、ありがとうございます)」とお礼を言います。

わかってないのに「Yes, Yes」はトラブルのもと

相手の英語が早口で聞き取れず、まったくわからない!でも話の腰を折るのも悪いし、適当に「Yes, Yes」と相槌を打っておこう。

実は重要な話が含まれていたのも知らずに……。数日後「あのメールについて、その後どうなってる?先週確認したときは順調って言ってたよね?」と怒られる羽目に!

多くの日本人は、相手の英語がわからなかったとき「わかりません」と言うのが恥ずかしい、または相手の話を中断してしまうのは申し訳ないと感じてしまいます。ところが、わかったふりをされるのはあとあと仕事に支障が出るのはもちろん、そうされた本人はとてもさみしく感じるのです。

「ただわかりませんと言うだけでなく、こんな風に伝えてみてはどうでしょうか?」とロッシェルさん。

「Could you speak more slowly? (もっとゆっくり話していただけませんか?)」
「Could you please explain what you mean by ~ ?(~の意味を説明していただけませんか?)」

繰り出されるエピソードに、会場からは「あるある」の笑い声が。
最後の質疑応答コーナーでの「ちょまどさんが英語を乗り越えたと思った瞬間は何ですか?」という質問に対する回答が印象的でした。

「英語の文法や発音が下手でもいい。コミュニケーションをすることが目的なんだ。そう『知っている』状態から『理解した』状態になったとき、乗り越えたと思いました」

おわりに

最後に、書籍『外国人との英語での働き方講座』の即売会&サイン会が行われました。
会場がStripe Japan社であるだけに、オンライン決済アプリ Stripeでの支払いも選択できるというユニークな演出もありました。

Stripe - インターネットビジネスのためのオンライン決済処理

サイン会は長蛇の列で大賑わい。このイベントのテーマとなった本は、現在書店・Amazonにて発売中ですので、気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

マンガでわかる外国人との働き方(出版社: 秀和システム)

ライタープロフィール

湊川あい

絵を描くWebデザイナー。高等学校教諭免許状 “情報科” 取得済。マンガと図解の力で、物事をわかりやすく伝えることが好き。2014年より「マンガでわかるWebデザイン」をインターネット上に公開していたところ、出版社より声がかかる。
Twitter: @llminatoll
Webサイト: マンガでわかるWebデザイン


今回グラフィックレコーディングを担当した湊川あいによる著書はこちら

わかばちゃんと学ぶ Googleアナリティクス(湊川あい 著)

わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門(湊川あい 著・DQNEO 監修)

わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本(湊川あい 著)

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