エンジニアコミュニティ「『Tech-on』~Networking for Techies~」コアメンバーに聞いたコミュニティ運営の醍醐味とTECH PLAYの活用方法

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エンジニアコミュニティ「『Tech-on』~Networking for Techies~」コアメンバーに聞いたコミュニティ運営の醍醐味とTECH PLAYの活用方法

TECH PLAYでグループページを活用して積極的に活動しているコミュ二ティはどのような活動を行っているのか、本記事ではその活動内容をフィーチャーし、ご紹介していきます。

第一回目は、TECH PLAY SHIBUYA にて新年会を開催したグループ「『Tech-on』~Networking for Techies~」をご紹介します。

お話ししてくださったのは、「『Tech-on』~Networking for Techies~」の発起人であり、主催者である大橋衛さんです。

技術者同士を人と人とのネットワーキングで繋ぐ「『Tech-on』~Networking for Techies~」

──「『Tech-on』~Networking for Techies~」とはどんなコミュニティなのでしょうか。

大橋:ひと言で言うと、『技術者同士を、人と人とのネットワーキングで繋ぐ』を最大の目的として活動しているITエンジニアのためのコミュニティです。技術者ってなかなか外でつながれない。そういう繋がりの場を作ってあげたいという思いで、昨年5月に立ち上げました。

特徴は大きく2つあります。1つは、特定の技術、サービスに絞った集まりではなく、IT技術全般を対象としていること。エンジニア向けのコミュニティの多くは特定の技術、サービスを深掘りするもの。Tech-onは特定の技術・サービスに絞らないのが特徴で、IT技術全般のトレンドで話題になっていることを取り上げ、隔月で勉強会を開催しています。

もう一つは「繋がり」を大事にしていると言ったように、セッション後に必ず、ネットワーキングタイムを設けていること。登壇者の方、参加者たちと「繋がり」のための時間と場所を用意しています。

──特徴と被るかもしれませんが、大橋さんがコミュニティを運営していく上で大切にしていることがあれば教えてください。

大橋:技術だけに特化しないことと、無駄に大きくしないことを心がけています。1セッションで300人集めるようなものは考えていません。多くても100人以下。先ほども言ったように、Tech-onの最大の目的は「繋がる」こと。あとは質を落とさないこと。ここにもこだわっていきたいですね。

──今回のテーマ「FinTech」では、サービス利用者だけではなく、API提供側も共に登壇されていました。なかなか面白い仕立てだなと思ったのですが。

大橋:今回はカブドットコム証券 やじぶん銀行など、金融APIを提供している金融機関だけではなく、無人コンビニ600などのAPIを利用してサービスを提供している企業の担当者に共に登壇してもらい、API提供側・利用側両者の目線を通して、金融APIそのものの技術はもちろん、両者がどのようにつながりサービスを生み出したのかまでを語ってもらいました。

このような仕立にした方が、よりFinTechの知識が深まると思ったこともありますが、API側、利用者側がともに登壇する場面ってなかなか見られない。私自身、見てみたいと思ったことも、こういう仕立にした理由です。


▲1/15に開催されたTech-on MeetUp#04「APIでつなぐ・つながるFinTecher」の様子

──どんな方の参加を期待しますか?

大橋:どんな方の参加を期待するかですか…。エンジニアなら誰でもですが、特に「つながりを増やしたい!」という思いを持っているエンジニアです。勉強会やコミュニティへの参加は、技術を学ぶためと思いがちですが、それだけではない。自分が学んでいる技術はトレンド的に正しいかを確認できたり、同じ技術を学んでいる人たちと交流することで異なる視点を身につけたりできることです。

エンジニアは技術に埋没しがちです。はまった時に抜け出すには、多様な視点を持つことが必要になります。そういったことが学べる場がコミュニティや勉強会です。

──コミュニティの開催場所としてTECH PLAYをよく使っていただいています。TECH PLAYをどこで知ったのでしょう。

大橋:以前、ここで登壇したことがあったからです。私が所属する会社の人事が主催するイベントだったと思います。その時の印象は「すげえ、おしゃれなイベントスペースがあるな」と(笑)。

「Tech-on」を立ち上げが決まり、その第1回目のミートアップを開催する会場を探しているとき、TECH PLAYの担当者から声をかけていただき、じっくり話をうかがいました。「イベントスペースに求められるニーズに徹底的にこだわって作っている」という言葉の通り、とにかくイベントスペースとして抜けがない。他と比べてもメチャクチャ出来がいいので、立ち上げとなる第1回目のミートアップ会場はTECH PLAY SHIBUYAで開催することに決めました。

コミュニティなどの有志の団体または個人で主催するイベントは、無料で会場が借りられることもポイントでした。

──イベントスペースとして非常に良くできているというお話でしたが、どんな点を評価してくださっているのでしょう。

大橋:気に入っているポイントは次の3つです。

  • アクセスが良い。
    渋谷駅から徒歩3分と近く、都内で勤務しているエンジニアにとっては、非常にアクセスしやすい場所だと思います。
  • 入り口がわかりやすく、途中入場がしやすい。
    TECH PLAY SHIBUYAの場合、エレベータに乗りさえすれば、迷うことなく会場に着く。参加者を誘導するコストをかける必要がないんです。
  • 収容人数も多く、写真映えする。
    本当におしゃれなイベント会場だと思います。取材が入ることやイベントレポートの掲載することを考えると、写真映えは重要です!

──TECH PLAYではイベント告知ページ、申し込み状況などのイベントの管理、さらにイベントの様子や資料を保存できるイベントレポート・コラム機能などのWebサービスを用意しています。こちらについてはいかがでしょう。

大橋:ブランディングするには、すごく効果的なツールだと思います。勉強会やコミュニティなどで検索をかけると、上位に表示されるので、コミュニティの認知を向上させることができる。

集客ツールとしても作りはよいと思うのですが、細かいところではまだ改良の余地はあるかと。

──というと、集客は何で行っているのでしょう。

大橋:今はSNSで拡散するという方法を採用しています。とはいえ、TECH PLAYのサイトのトップでイベントが紹介されると、アクセス数が一気に増えるので、それから考えても、集客ツールとしても十分、活用できています。

──今はいいところを上げてくださいました。ダメ出しするとしたらどういうところでしょう。

大橋:もう少し、使い勝手がよくなるといいなと思っているのがコラムとレポートです。レポートはイベントの告知ページに紐付けられているのですが、自由にレイアウトができない。自由にレイアウトできるコラムを使えばよいのですが、コラムはイベントの告知ページに紐付けられていない。そこがもう少し柔軟になると、より使い勝手が上がると思います。

――最後に今年の「Tech-on」の抱負をお願いします!

大橋:1周年のタイミングで、少し大きめのイベントを考えています。今は平日夜の時間帯で開催していますが、例えば午後から始まるとか、または2会場を用意して3時間で6枠開催するというような。もちろん、最後は懇親会で締めます。まだ企画段階ですが、ぜひ、トライしたいと思っています。

これはもう少し先になるかもしれませんが、「Tech-onコンテナ」「Tech-on AI」というような特化型のコミュニティを作りたい。Tech-onとは対極なものですが、そういう分家を発足させるのも面白いと思っています。アジャイルやAIなどが候補に挙がってはいます。機会があればぜひ、参加してください。

コミュニティ参加者の渥美俊英さんと大石英さんに聞いた「Tech-on」の魅力

Tech-onのコミュニティイベントによく参加されているという渥美俊英さんと大石英さんにも、その魅力について聞いてみました。


▲左から、渥美俊英さんと大石英さん

──Tech-onに参加を始めた経緯は何ですか?

渥美:主催者の大橋さんの活動に興味を持ったのは、AWS Summit 2016 Tokyoで「KDDIの新規事業 “auでんき”をクラウドスピードでサービスイン」という大橋さんのセッションを聞いたこと。そのセッションでは「AUでんき」という新しいビジネスに参入するため、短期開発を目的に開発の仕方を大変革するという内容でした。

それが契機となり、内部向けの勉強会「Tech-in」を始められたと聞きました。新しいテクノロジーとソフトウェアの開発のための社内文化の変革、エンジニアを重視する文化を醸成するコミュニティの良いあり方として関心を持ち、外部向けに勉強会を始めるということだったので、即参加を決めました。

大石:主催者の大橋さんが「Tech-in」を開始された頃からお話を聞いていて、外部に向けてもやってほしいとリクエストを出していました。念願叶って外部に向けてTech-onが開催されるとこととなり、喜んで参加させていただいています。

──Tech-onの魅力とは何だと思いますか?

渥美:今回のテーマ「FinTech」もそうですが、一般的なITベンダのコミュニティ、勉強会とはまた異なり、新しいテクノロジーとそれを活用する俊敏なビジネスの現場の生々しい話が聞けることです。テーマ、講演者の企画が素晴らしい。テクノロジーの軸がしっかりと底にあり、ビジネスや、利用者・消費者の観点、世の中の変化の真っ只中にいる人々が集まっていることです。

大石:毎回異なったテーマを深掘りされ、テーマの範囲や深掘りの度合いもすごいので興味深いです。また話をされる方々の選定についても、なかなかお会い出来る機会が少ない方も登壇されるので、内容だけでなく出会いのチャンスとしても貴重だと感じています。

──コミュニティに参加する醍醐味は何ですか?

渥美:貴重な話を聞いて質問もできますし、セッション後の懇親会では、さらに登壇者や周囲の人々とネットワーキングができることが最大の醍醐味です。本を読む、自分で勉強することも重要ですが、世の中を動かしている人たちの言葉、振る舞いと接点を持つことで、自分の感性がもっと増幅できる感じがします。この雰囲気がいいですよね。

大石:貴重な話が聞ける(オフィシャルに出来ないようなところまで聞けたりする)のももちろんですが、いろいろな発表を聞き、いろいろな方々に出会えるので、見識が広がり仲間が増えることです。

また発表内容や発表者からの熱気が伝わると共感もできますし、自分の考え方の変化や強化が感じられます。最終的にはコミュニティに巻き込まれるんですけど、それはそれでまたすごく楽しいんですよ。

「『Tech-on』~Networking for Techies~」の大橋さん、そして参加者の渥美さん、大石さん、ありがとうございました!
ご興味のある方は、ぜひ次回イベントに参加されてみてくださいね。




皆さんは普段、どんなエンジニア勉強会やコミュニティのミートアップ、テクノロジー系のイベントに参加されていますか?
積極的に参加されている方も多い一方で、どういったコミュニティに参加すればいいのかわからない、今とは違うコミュニティにも参加してみたい、といった方も少なくないと思います。

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