株式会社G-gen の技術ブログ

Google Workspace Studioを徹底解説!

Google Workspace Studio は、Google Workspace アプリ同士を連携させ、タスクを自動化する AI ツールです。Gemini モデルが動作する AI エージェントをノーコードで構築して、さまざまな仕事を自動化することができます。 概要 Google Workspace Studio とは ユースケース サービス公開の経緯 利用の前提条件 利用方法 コンソールへのアクセス 自然言語によるエージェント作成 手動でのエー

DataflowのFlexテンプレートで「Timeout in polling result file」エラー

G-gen の齊間です。この記事では、Dataflow の Flex テンプレートジョブが VPC ネットワーク内のリソース(例:Compute Engine 上の Oracle DB)にアクセスする際に、ランチャー VM が原因でタイムアウトエラーとなる事象が発生しました。この事象の原因と実施した対処法について解説します。 事象 エラー内容 実行したコマンド 参考記事 原因 対処法 additional-experiments オプションの

2025年11月のイチオシGoogle Cloudアップデート

G-gen の杉村です。Google Cloud や Google Workspace の、2025年11月に発表されたイチオシアップデートをまとめてご紹介します。記載は全て、記事公開当時のものですのでご留意ください。 はじめに Google Cloud のアップデート Bigtable で Protocol Buffer を直接クエリできるように(Preview) BigQuery でクエリ結果ダウンロードのサイズ制限が 10 MB から 1 GB に Vertex AI Search で docx/pptx/xlsx 等の

ライオンxG-gen情報発信コラボ企画のまとめ

当記事は、ライオン株式会社様と株式会社G-genの 技術情報発信コラボレーション企画 『SAPと連携するデータ分析基盤の実践とTips』で執筆されたものです。 当企画について ライオンによる記事 1. ライオンのデータ基盤構築とSAPデータ活用体制 2. ライオンのデータマネジメント 3. ライオンのデータ基盤における分析環境 G-gen による記事 1. VPC Service Controls の境界の分割設

API経由でGoogle Meetの成果物作成を有効化したカレンダー予定を作成する

G-gen の高宮です。 Google Calendar API と Google Meet REST API を利用し、Google Meet の成果物作成を有効化したカレンダーの予定を作成する方法を解説します。 はじめに 概要 Google Calendar API とは Google Meet REST API とは 免責事項 事前準備 各種 API の有効化 OAuth 同意画面の構成 デスクトップ アプリケーションの認証情報を承認 アーティファクト作成を有効化したイベントと Meet 会議の

共有VPCの設定や利用に必要なIAM権限

G-gen の堂原です。本記事では、Google Cloud の 共有 VPC (Shared VPC)を設定または利用する際に必要な IAM 権限について解説します。 はじめに ホストプロジェクト有効化時の IAM 権限 必要な IAM ロール 権限不足時のエラーメッセージ 共有 VPC 利用時の IAM 権限 必要な IAM ロール コンソールでの設定 ユースケース別の具体例 Compute Engine VM の起動 Cloud Run サービスの Egress 接続 無

Ingress設定が「内部」のCloud Runサービスに別プロジェクトのVPCからアクセスする方法

G-gen の堂原です。当記事では、Ingress 設定が「内部」となっている Cloud Run サービス に対し、異なる Google Cloud プロジェクトから VPC ネットワークを経由して プライベートアクセス する方法について解説します。 はじめに Cloud Run サービスの Ingress 設定 異なるプロジェクトからのアクセス アクセス先プロジェクトがホストプロジェクトの共有 VPC を経由する 構成 留意点

Geminiアプリでスライドを作ってみた

G-gen の杉村です。Google が提供できる生成 AI チャットサービスである Gemini アプリ では、Google スライドを生成できます。当記事では、このスライド生成機能について紹介します。 Gemini アプリによるスライド生成 プロンプト入力と Canvas の使用 スライドの生成 Google スライドへのエクスポート 資料を引用した生成 Gemini アプリによるスライド生成 Google が提供できる生成 AI

ライオンのデータ基盤における分析環境

当記事は、ライオン株式会社様と株式会社G-genの 技術情報発信コラボレーション企画 『SAPと連携するデータ分析基盤の実践とTips』で執筆されたものです。 はじめに 当企画について 当記事について 目的と位置づけ、ユースケース なぜ分析環境が必要なのか? データ基盤における分析環境の位置づけ 分析環境のユースケース Notebook 環境のアーキテクチャ Vertex AI Workbench

Google Workspace Flowsを徹底解説!

記事の移行について 当記事は移行しました Google Workspace Flows は、日本時間2025年12月4日に Google Workspace Studio に名称を変更して一般公開されました。 これに伴い、Google Workspace Studio についての解説記事は、以下のページに移行されています。 blog.g-gen.co.jp window.addEventListener('DOMContentLoaded', () => { const canonicalUrl = "https://blog.g-gen.co.jp/entry/google-workspace-studio-explained"; let canonicalLink =

Cloud Run jobsのジョブ実行エラー通知をTerraformで作成する

G-gen の佐々木です。当記事では、Cloud Run jobs で実行されるジョブのエラー通知を、 Cloud Logging と Cloud Monitoring で作成します。リソースの作成には IaC である Terraform を使用します。 はじめに アラートのリソース構成 Terraform コード全文 バージョン定義 リソース定義 Terraform コード解説 ローカル変数 ログベースの指標 通知チャンネル アラートポリシー 動作確認 はじめに C

2025年10月のイチオシGoogle Cloudアップデート

G-gen の杉村です。2025年10月のイチオシ Google Cloud(旧称 GCP)アップデートをまとめてご紹介します。記載は全て、記事公開当時のものですのでご留意ください。 はじめに Cloud Run functions 第1世代を第2世代にアップグレードするツール (Preview) Google チャットで、スラッシュ(/)でアプリが呼び出せるように Google Gen AI SDK に C# 版が登場(Preview) gemini-2.5-flash-image(通称 Nano Ban

ライオンのデータマネジメント

当記事は、ライオン株式会社様と株式会社G-genの 技術情報発信コラボレーション企画 『SAPと連携するデータ分析基盤の実践とTips』で執筆されたものです。 はじめに 当企画について 自己紹介 当記事について 概要 データマネジメントのプロセス アジリティ、ガバナンス、利活用促進のバランス 設計 3つのレイヤ DataLake DWH Datamart データカタログとメタデータ 実現するた

Google AI Studio vs Vertex AI。違いや選び方を解説

G-gen の杉村です。Google の生成 AI 開発ツールである Vertex AI と Google AI Studio の違いや、それぞれのユースケースについて解説します。 概要 Vertex AI と Google AI Studio 差異の一覧 選定の基本的な考え方 セキュリティと統制 Vertex AI の場合 Google AI Studio の場合 割り当てとレート制限 概要 Vertex AI の場合 Google AI Studio の場合 Google Cloud プロダクトとの連携 Vertex AI の場合 Google AI Studi

ADKのWeb UIによる評価とデバッグ

G-gen の min です。 Agent Development Kit (ADK)の Web UI による評価とデバッグの方法を解説します。 はじめに ADK とは 評価とデバッグ Event とは 必要な依存関係 デバッグ機能 概要 Events ビュー Trace ビュー 評価機能 概要 1. テストケースの作成 2. 評価の実行 3. 結果の分析 実践 実践例 1. 正常系の動作確認 2. 異常系のデバッグ 3. プロンプトの調査と改善 4. 回帰テストの作成 はじ