株式会社G-gen の技術ブログ

生成AIのよくある誤解を整理してAIの業務活用を推進する

G-genの杉村です。今回は、生成 AI に関してよくある誤解と、それに対する事実を紹介します。これらは生成 AI と AI エージェントを、組織の業務に適用していくうえで知っておくべき基本的な知識です。 生成 AI に関するよくある誤解 生成 AI は確率的にテキスト等を生成するだけ 生成 AI とは 生成 AI の学習 確率的な特性 モデルは「今」を知らない 思考/推論 誤解と事実

Looker Studioの期間のディメンションを解説

G-gen の菊池です。Looker Studio の期間のディメンションについて解説します。 期間のディメンションとは ディメンションと指標 期間のディメンションとは 期間のディメンションの用途 期間設定 期間設定とは 期間設定の適用範囲 デフォルトの期間 デフォルトの期間の設定 比較期間 期間グラフの特長 期間設定とデフォルトの期間の使用例 コントロールで期間を設定した

CSVアップロードだけで更新できるLooker Studioレポートの作り方

G-gen の西田です。Cloud Storage にアップロードした CSV ファイルをデータソースとして、自動で更新される Looker Studio レポートを作成する手順を解説します。 はじめに 当記事の概要 構成図 サンプルデータの内容 構築手順の概要 Cloud Storage の構築 バケットの作成 CSV ファイルの保存 BigQuery の構築 データセットの作成 テーブルの作成 Looker Studio の作成 動作確認 はじめに 当

Gateway APIで作成したロードバランサーにCloud ArmorとIAPを構成する

G-gen の佐々木です。当記事では、GKE で Gateway API を使用する際に、作成されたアプリケーションロードバランサーに対して Cloud Armor セキュリティポリシー と IAP を構成する方法を解説します。 はじめに GKE における Gateway API Cloud Armor とは Identity-Aware Proxy(IAP)とは 当記事の構成 GCPBackendPolicy に関する注意点 Gateway リソースに対して Cloud Armor セキュリティポリシーを構成

GKEにおけるGateway APIの基本を解説

G-gen の佐々木です。当記事では、Kubernetes で展開しているサービスの外部公開用 API リソースである Gateway API について、特に GKE で使用する場合における基本的な仕様を解説します。 Gateway API の概要 Ingress API との違い Ingress からの改良点 GKE における違い Gateway API のリソース リソースの構成 GatewayClass Gateway HTTPRoute Policy ReferenceGrant Gateway API を使ってみる サンプル構成 Gatew

Dataformライフサイクルの管理方法(環境分離と自動化)

G-gen の min です。BigQuery のためのデータ変換ワークフローサービスである Dataform における、「ワークスペースコンパイルオーバーライド」「リリース構成」「ワークフロー構成」という3つの機能について解説します。 はじめに 当記事について Dataform のワークフローライフサイクル 構成機能 ワークスペースコンパイルオーバーライド 機能概要 設定方法 注意点 リリース

Firestoreデータベースのクローンを作成する

G-gen の佐々木です。当記事では Firestore におけるデータベースのクローン機能を紹介します。 Firestore データベースのクローンとは 手順 ポイントインタイムリカバリの有効化 クローン作成(Google Cloud コンソール) クローン作成(gcloud CLI) Firestore データベースのクローンとは Firestore におけるデータベースの クローン 機能では、1つのデータベースを対象に、 同じプロ

GeminiのURL context toolを解説。スクレイピングなしでWebコンテンツを取得

G-genの杉村です。Vertex AI の API 経由で Gemini を呼び出す際に、 URL context tool を使って、明示的にスクレイピングをしなくても Web サイトの内容を取得してコンテキストとして利用する方法について解説します。 概要 URL context tool とは ユースケース サポートされているモデル 使用方法 URL context tool の検証 tools 不使用時との比較 Google Search tool との比較 Google Search tool との併

Gemini CLIだけでTo Doアプリを開発してみた(前編)

G-genの西田です。当記事では、Gemini CLI での対話だけで、To Do タスクを管理するWebアプリケーションの開発手順を紹介します。 はじめに 当記事について 開発ステップ Gemini CLI の起動 要件定義と開発計画の決定 アプリケーションの開発 開発の開始 動作確認 アプリケーションの修正 はじめに 当記事について 当記事では、Webアプリケーションの開発経験が無い方でも、Gemin

Cloud Runにおける環境変数の設定について

G-gen の佐々木です。当記事では Cloud Run における環境変数の設定について解説します。 Cloud Run の環境変数 仕様 暗黙的な環境変数 Dockerfile と重複して定義した場合 環境変数の設定方法 コンソール gcloud CLI --set-env-vars オプション --update-env-vars オプション --env-vars-file オプション 環境変数の削除 YAML ファイル Terraform シークレットのマウント Cloud Run の環境変数 仕様 Cloud Run

Googleフォームの回答がスプレッドシートに同期されない原因と対処法

G-gen の min です。Google Workspace の Google フォームでは、回答数が上限に達するとリンク先の Google スプレッドシートへデータが同期されなくなることがあります。本記事では、その原因と対処法を解説します。 事象 原因 対処法 その他の上限 事象 本件では、Google フォームで収集した回答を、Google スプレッドシートで集計・分析していました。 フォームへの回答数が10万件

GASで第1営業日・最終営業日に定期予定を作成する方法

G-gen の高宮です。Google Apps Script(GAS)を用いた Google カレンダーの自動化について解説します。特に、土日祝日や会社休日を考慮した月の第1営業日や最終営業日といった、変則的な日付への定期的な予定追加に焦点を当てます。 はじめに 概要 Google Apps Script(GAS)とは 新しい GAS プロジェクトの作成 営業日計算処理 実装 動作確認 第1営業日のイベント登録処理 実装 動作

我々は、生成AIアプリを開発するべきなのか(Google Cloud Next Tokyo '25セッションレポート)

G-gen の杉村です。当記事は、Google Cloud Next '25 Tokyo の2日目に行われたスポンサーセッション「 我々は、生成 AI アプリを開発するべきなのか 」のレポートです。 他の Google Cloud Next Tokyo '25 の関連記事は Google Cloud Next Tokyo '25 カテゴリ の記事一覧からご覧いただけます。 セッションの概要 Out-of-the-box な AI ソリューション Google Agentspace Google の AI アプリ開発用プラットフォー

Gemini CLIとVirtual Try on APIで試着アプリを開発してみた

G-gen の奥田です。当記事では、 Gemini CLI を利用した開発事例を紹介します。Google Cloud が提供するAPI である Virtual Try on API と、Web UI 用の Python フレームワークである Gradio を使用した、シンプルな画像生成 Web アプリの開発手順を紹介します。 はじめに Gemini CLI Virtual Try on API Gradio Gemini CLI を用いたアプリの開発 初期のディレクトリ構成 Gemini CLI による開発 Cloud Storage バケッ

IAPで組織外のGoogleアカウントを認証する方法

G-genの杉村です。Google Cloud の Identity-Aware Proxy (IAP)で、プロジェクトの所属組織とは異なる Google Workspace 組織の Google アカウントからのアクセスを許可する方法を解説します。 はじめに Identity-Aware Proxy(IAP)とは デフォルトの挙動と課題 カスタム OAuth クライアントの利用 注意点 設定手順の概要 OAuth 同意画面の設定 カスタム OAuth クライアントの作成 IAP にカスタム OAuth