「RDB技術者のためのNoSQLガイド」出版記念セミナー
イベント内容
本書の概要
「RDB技術者のためのNoSQLガイド」は2016/2/25に秀和システムから出版されました。
本書は、エンタープライズでRDBを利用しているユーザが、どのようにNoSQLを活用していくべきかを説明する本です。
バズワードであるNoSQLの正体についてKVS、ドキュメントDB、グラフDB、RDBのNoSQLインターフェースの4に分解して説明しています。またDWH、Hadoopとの使い分けを明確にして、NoSQLの位置づけを明確に説明しています。
加えてMongoDB 3.2、Cassandra 3.0、Redis 3.0、HBase 1.1、Neo4j 2.3、Couchbase Server 4.1、Amazon Dynamo DB、Microsoft Azure DocumentDBといった最新バージョンのNoSQLの情報を紹介しています。
セミナ概要
出版を記念して、著者が本の内容の紹介とNoSQLの基本的な説明と、MongoDB、 Cassandra、 Neo4j、 Microsoft Azure DocumentDBについて著者自身からプロダクトの説明します。
NoSQLの細かい技術的な内容ではなく、全体を俯瞰した、 プロダクト選定ためのインプット情報を説明します。
対象
- RDBの基本的な知識や運用経験がある方
- NoSQLをこれから初めてみようと思っている方
- エンタープライズ環境でプロダクトを選定する立場の方
協力・協賛
内容
1.書籍の紹介、NoSQLの基本的な説明
監修・著者 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ)
本書が対象とする人は、エンタープライズの業務で主にRDBを使っており、NoSQLは初めてという人です。 そういった方々に、NoSQLをどうやって活用するかを説明します。
本セミナでは、本書の要点を掻い摘みながら、以下の点について説明します。
- NoSQLってそもそも何なのか
- RDBだけだと辛く、NoSQLがハマる身近な例
- アプリ、基盤、マネージャ目線のNoSQLのメリデ目を入れると嬉しいこと、つらいこと
- NoSQLのよくある勘違い (例)NoSQLではビッグデータ分析できません
- Hadoop、DWHと何が違うのか
- NoSQLにはどんなプロダクトがあるのか。「KVS」「ドキュメトDB」「グラフDB」「RDBのNoSQLインターフェース」に分けて説明
2.MongoDBの紹介
監修・著者 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ)
MongoDBはWebアプリケーションのフレームワーク「MEADスタック」「Meteor」に組み込まれる等、NoSQLの中でも最も普及してるデータべースです。本公演ではMognoDBの基本事項を説明したのち、MongoDBがどのようなユースケースに向いているのか説明します。具体的には「Webアプリ」「ログ収集」「カタログ管理」「高速開発」のケースについて説明します。
3.Cassandraの紹介
著者 原沢滋(DataStax社)
Apple, Sony, Netflix等多くのユーザーがCassandraを利用しています。 スモールスタートから10万台のノードを運用しているお客様まで対応可能なNOSQLのApache Cassandra, 最近ではSparkでCassandraのデータを利用する事例もでてきており、オペレーショナルだけではなく、分析のデータストアとしても利用可能なCassandraを著者が説明します。
4.Neo4jの紹介
著者 李昌桓(クリエーションライン株式会社)
Neo4jは、データをグラフ構造で持つ「グラフ型データベース」です。点や、点と点を結ぶ繋がりでデータを表現するために分かり易い直観的なデータモデル設計が可能であり、奇抜な問題解決方法を見い出せることで定評があります。本公演では、Neo4jを例に上げてグラフ型データベースの概要、リーレショナルデータベースとの機能比較、運用、ユースケースなどについて説明します。
5.Microsoft Azure DocumentDBの紹介
著者 佐藤直生(日本マイクロソフト株式会社)
マイクロソフトのパブリック クラウド サービス「Microsoft Azure」は、JSONベースのドキュメント指向データベースサービス「Azure DocumentDB」を提供しています。 本セッションでは、Azure DocumentDBの主な機能や事例、ユースケースをデモを交えてご紹介していきます。
6.懇親会
セミナ会場で立食の懇親会を行います
タイムテーブル
時間 | 内容 | 発表者 |
---|---|---|
18:00〜 | 開場 | --- |
18:30~19:00 | 書籍の紹介、NoSQLの基本的な説明 | 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ) |
19:00~19:20 | MongoDBの紹介 | 渡部徹太郎(株式会社リクルートテクノロジーズ) |
19:20~19:50 | Cassandraの紹介 | 原沢滋(DataStax社) |
19:50~20:00 | 休憩 | --- |
20:00~20:30 | Neo4jの紹介 | 李昌桓(クリエーションライン株式会社) |
20:30~21:00 | Microsoft Azure DocumentDBの紹介 | 佐藤直生(日本マイクロソフト株式会社) |
21:00~22:00 | 懇親会 | 協賛:クリエーションライン株式会社 |
本書のまえがき
近年、NoSQLが当たり前になってきています。数年前は、NoSQLといえばオープンソースの尖った技術というイメージでしたが、近年は大手ベンダが商用製品やクラウドサービスを続々と登場させてきており、エンタープライズでの利用事例も増えています。
今までに出版されたNoSQLの書籍は「最先端技術の解説書」というイメージが強かったと思います。それらに対し本書では、一般のRDBエンジニアを対象として、エンタープライズ環境でNoSQLをどのように活用すべきかを説明します。
本書で伝えたい事は三つあります。
一つ目は、N o S Q Lというバズワードの実態を説明することです。NoSQLという言葉は、特定のプロダクトを意味する場合もあれば、RDBに搭載されたSQLではないインターフェースを意味する場合もあり、定義があいまいです。そこで本書ではKVS、ドキュメントDB、グラフDB、そしてRDB のNoSQLインターフェースという明確な用語を用いて、NoSQLを分解し、説明していきます。
二つ目は、エンタープライズ視点でのNoSQL活用方法です。エンタープライズでデータベースを使う場合は、機能の評価だけでなく、運用、セキュリティ、サポート体制といった非機能に関する評価が重要ですので、その点をしっかり説明します。また、企業におけるRDBの課題を解決するという視点で、NoSQLだけではなく、HadoopやDWHといったデータ処理技術との使い分けを明確に説明します。
三つ目は、NoSQL の正確な最新情報を記載している点です。NoSQLは進歩が速いため、昔の書籍やインターネットのブログに載っている情報は、間違っている可能性があります。本書では、紹介するデータベースの最新情報について、それぞれのデータベースのスペシャリストに正確な情報を掲載してもらっています。
注意事項
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