Sendee Book Club(読書会)32th テーマ:量子コンピュータ

2017/04/22(土)09:00 〜 10:00 開催
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イベント内容

テーマ

今回のテーマは量子コンピュータです。ホストの加世田は 量子コンピュータが人工知能を加速する という書籍を紹介します。

概要

  • 各自が読書した書籍の概要と見解を持ち寄りディスカッションを行う会です。
  • 発表せずに見学したい方のご参加も歓迎致します。
  • 望ましい分野は、科学技術、進化人類学、歴史、社会学、経済学等です。(下に過去の課題図書を載せてあります)
  • 要旨、見解の参考例を末尾に載せてあります。参考にしてください。

読書会の流れ

  1. 書籍の紹介
  2. 要旨の発表
  3. ディスカッション

こんな人を待ってます

  • 自分では気付けなかった良本に出会いたい方
  • 読書のアウトプットの場がほしい方
  • 他者の要約を通して効率的に書籍の情報をインプットしたい方
  • 土曜日の昼に代官山で気持ちのよい休日のスタートを切りたい方。
  • 弊社に関心がある方

参加方法

  • 発表者は参加申込時に"希望図書:~~~"という形で希望図書をお知らせください。
  • 見学者は図書の準備は必要ありません。

選書の注意点

  • 自己啓発書、ビジネス書、小説は対象外です。(要相談)
  • 原則事前に主催者が書籍の可否のチェックをします。

これまで扱った図書

第24回(3/4)

想像の共同体 - ベネディクト・アンダーソン

第23回(2/25)

1493 - チャールズ・C・マン

第22回(2/18)

米中もし戦わば - ピーター・ナヴァロ

第21回(2/11)

一流の狂気 - ナシア・ガミー 昆虫はすごい - 丸山宗利

楽観主義者の未来予測 - ディアマンディス,ピーター・H.、 コトラー,スティーヴン

第20回(2/4)

暴力の人類史 - スティーブン・ピンカー

楽観主義者の未来予測 - ディアマンディス,ピーター・H.、 コトラー,スティーヴン

第19回(1/28)

ニワトリ 人類を変えた大いなる鳥 - アンドリュー・ロウラー

第18回(1/21)

国際秩序 - ヘンリー・キッシンジャー

第17回(1/14)

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎 - ダニエル T.マックス

道徳の系譜 - ニーチェ

第16回(12/29)

生命・エネルギー・進化 - ニック・レーン

宗教生活の原初形態 - エミル デュルケム

第15回(12/24)

科学革命の構造 - トーマス・クーン

市場を創る―バザールからネット取引まで - ジョン・マクラミン

誰も教えてくれない聖書の読み方 - ケン スミス

第14回(12/17)

「科学者の楽園」をつくった男 大河内正敏と理化学研究所 - 宮田親平

第13回(12/10)

バブル:日本迷走の原点 - 永野 健二

第12回(12/03)

世界の技術を支配するベル研究所の興亡 - ジョン・ガートナー/土方 奈美

第11回(11/26)

哲学のモノサシ – 西研

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) – マックス ヴェーバー, 大塚 久雄

ピクサー流 創造するちから – エド・キャットムル、エイミー・ワラス、石原薫 訳

第10回(11/19)

権力の終焉 - モイセス・ナイム, 加藤 万里子

第9回(11/12)

ビッグデータと人工知能 - 可能性と罠を見極める - 西垣 通

コンテナ物語 - マルク・レビンソン, 村井 章子

第8回(11/5)

GDP<小さくて大きな数字の歴史> - ダイアン・コイル, 高橋 璃子

第7回(10/29)

サピエンス全史 - ユヴァル・ノア・ハラリ

意識をめぐる冒険 - クリストフ・コッホ, 土谷 尚嗣, 小畑 史哉

アメリカ資本主義との格闘 - 伊東 光晴, ガルブレイス

第6回(10/22)

喰い尽くされるアフリカ ~欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日~ - トム・バージェス, 山田 美明

第5回(10/15)

ローマから日本が見える - 塩野七生

ゲノム編集とは何か - 小林 雅一

第4回(10/8)

ミッショントュマーズ - バズ・オルドリン

重力波は歌う - ジャンナ ・レヴィン, 田沢 恭子, 松井 信彦

第3回(10/1)

ヤバイ社会学 - スディール・ヴェンカテッシュ, 望月 衛

ヤノマミ - 国分 拓

第2回(9/24)

歴史はべき乗則で動く - マーク・ブキャナン, 水谷 淳

あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた - アランナ コリン, 矢野 真千子

第1回(9/17)

国家はなぜ衰退するのか - ダロン アセモグル, ジェイムズ A ロビンソン, 稲葉 振一郎

暗号解読 - サイモン シン, 青木 薫 -

「要約、見解」参考例

これはかなりしっかりした要約と見解ですが、箇条書きなどでもOKです!

大事なことはポイントを絞った解説(人に簡単に説明できる程度)と、自分の解釈です。

筆者の意見に対して疑問があれば遠慮なく自分の見解を発表しましょう。

あとは、参加者全員で考えていろんな意見を出すことを心がけています。

サピエンス全史 要旨

  • 人間(ホモ・サピエンス、以降サピエンス)は三つの革命によって今にいたる繁栄を手に入れた。第一の革命は認知革>命である。これによりサピエンスは集団で共有可能な、例えば国家、宗教、貨幣のような、虚構を作れるようになった。

  • 認知革命でサピエンスが発展できた理由、それは多数の(150人以上)の見知らぬ者同士が協力しあえる集団を作れたからである。サピエンス以外の生物は150個体以上の集団を作れない、なぜならサピエンス以外の生物は虚構を共有できないため、顔を合わせる個体としか協力出来ないからだ。 ※顔を合わせられる集団の数は約150が限界。これをダンバー数と言う

  • 続いて、第二の革命である農業革命によってサピエンスは定住する術を得た。またサピエンスは食料を定期的に得る術も手に入れたので、食料採集以外に扱える自由な時間を得た。この農業革命と先程述べた認知革命によって、サピエンスは国家、宗教、貨幣という虚構を作りあげていった。これがサピエンスの進化を更に加速させた。

  • およそ500年前、サピエンスは第三の革命である科学革命を起こした。これを可能にしたのは2つの要因、無知の知と、政治と経済という虚構である。無知の知によって、サピエンスは全能の神と言う虚構から解き放たれ、真理を自身の手で追い求めるようになった。また政治と経済という虚構は、将来には富が増えるという期待をエンジンにして、科学への投資を助長し続けた。これによりサピエンスは科学革命を実現した。結果、サピエンスは今我々が目にする繁栄を手にする。

  • サピエンスの進化、それは得てして他の種の絶命を招いた。サピエンスは他の全てのホモ属をの息を止めた張本人であり、またそれ以上の生物種を絶滅に追いやってきた。サピエンスの進化は、地球という物語から見れば悲劇なのである。

  • 3つの革命によって、サピエンスは他の生物とは一線を画する繁栄を手に入れた。そしてサピエンスは今、生物の束縛から逸脱した進化を遂げようとしている。それは、AI、ゲノム編集、ロボットなどの力によるものだ。これにより、サピエンスはあらたなホモ属を生み出す可能性がある。そのとき、サピエンスは種の孤独から解放されるのだ。

見解

  • 認知革命の仮説が正しいとして、ではなぜサピエンスだけが認知革命を達成できたのか?なぜ他の種では起きなかったのか?認知革命が起きた要因は想像力の獲得にあり、それにはサピエンス特有の脳の進化が関係していると考えられるが、だとすれば何故サピエンスだけそのような進化を経たのか?その進化の要因と、脳の進化の内実(想像力とはすなわちどんな物理現象なのか)を今後詳しく掘り下げたい。

  • サピエンスの力は集団で行動できることにある。ならば自身がすべきことは、集団が行動できる虚構を如何に作るか、または集団の中で何を為すかであろう。時代遅れの個人プレーに拘泥するのは愚かという他無い。

  • 本書で書かれている、「火の使用が消化に使うエネルギーを減少させ、それによってサピエンスは余ったエネルギーを脳に使えるようになった。それがサピエンスの脳の進化を促した」という議論は大変興味深い。サピエンスの身体は何故こうなったのかについては、更に知見を積み重ねたいところだ。

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