岐阜大学 応用気象シンポジウム2017

2017/12/04(月)13:30 〜 17:00 開催
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イベント内容

国立大学法人岐阜大学工学部は、平成29年4月に応用気象研究センターを発足し
ました。このセンターは、台風、豪雨、落雷等に対する防災・減災、将来の地球
温暖化に対する適応・緩和、太陽光・風力・波力発電などの再生可能エネルギー
の普及、その他の潜在する工学的ニーズに対して、高度な気象情報を提供すると
ともに、AIやIoTといった先端的なICTを駆使して未開拓分野に気象情報を効果的
に活用する技術開発を推進することを目的として設立されました。
 本シンポジウムは、当センターの設置を地域住民や企業の皆様に広く知ってい
ただく機会として開催し、ビッグデータとも言うべき気象情報を様々なビジネス
の現場にどのように活用していくべきかを議論します。

日時:平成29年12月4日(月)13:30 -17:00(受付13:00~)
 場所:岐阜大学サテライトキャンパス多目的講義室(大)
    https://www1.gifu-u.ac.jp/~gifu_sc/src/access.html
 主催:国立大学法人 岐阜大学工学部附属応用気象研究センター
 後援:気象ビジネス推進コンソーシアム、岐阜市 、岐阜商工会議所
 費用:無料!(事前申込み制)

プログラム:
・開会挨拶
・センターの概要
・基調講演
(一財)日本気象協会における気象情報ビジネスと今後の展望
  平松信昭氏・(一財)日本気象協会
ICTベンダから見た気象情報の可能性 ~気象庁システム構築経験から~
  菅波潤氏・富士通(株)
・特別講演
 機械学習を応用した気象予測と太陽光発電所の劣化診断
  吉田弘樹氏・岐阜大学
 雷放電3DマッピングシステムFALMAの開発とそれによる観測事例
  王道洪氏・岐阜大学
 気候変動予測情報を活用した影響評価と適応策の社会実装に向けた取り組み
  原田守啓氏・岐阜大学
・閉会挨拶

お問い合わせ先:
 岐阜大学工学部附属応用気象研究センター事務室
 住所:〒501-1193 岐阜市柳戸1-1
 TEL&FAX:058-293-2431
 E-mail:amet@gifu-u.ac.jp
 Twitter:https://twitter.com/oIug45s0SdLFpAM
 Facebook:https://www.facebook.com/AMetGifu/


●講演概要:
★基調講演1
(一財)日本気象協会における気象情報ビジネスと今後の展望
平松信昭氏(日本気象協会)

日本気象協会は、1950年から気象情報ビジネスを行ってきた老舗の組織である。今回は気象情報の利活用事例を紹介したい。先日の台風21号は大型で強い勢力で上陸したため、海岸部の道路では高波で施設に被害を受けた。しかし、気象情報等を活用し、人的被害は発生していない。また、最近は太陽光や風力といった再生可能なエネルギーの活用が進んでいるが、ここでも日射量や風の予測が使われている。最後に、気象情報を使って食品ロスを減らす取り組みについて紹介する。
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★基調講演2
ICTベンダから見た気象情報の可能性 ~気象庁システム構築経験から~
菅波潤氏(富士通)

気象庁の中枢システムである「アデス」や地上観測システムである「アメダス」の構築経験を基に、気象情報を24時間365日安定提供するためのシステム構築・運用の舞台裏をご紹介し、そこから配信される気象データの種類やその活用事例、そして今後の気象情報の可能性についてご紹介します。
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★特別講演1
機械学習を応用した気象予測と太陽光発電所の劣化診断
教授・吉田弘樹氏(岐阜大学)

気象の分野では様々な研究がなされているが,機械学習が膨大な過去のデーターから将来予測ができる点を活かした応用研究がされる様になってきた.一方,太陽光発電所において経年劣化で発電効率が低下することは知られているが,日々あるいは年単位の気象変動があるため,妥当な劣化をしているかどうか判断するが難しい.そこで機械学習を導入し,設備導入当時から数年間の気象データーと発電量を学習させ,期待される発電量と実際の発電量を比較することで,発電所内で劣化が進行している箇所(ストリング)を特定している.
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★特別講演2
雷放電3DマッピングシステムFALMAの開発とそれによる観測事例
教授・王道洪(岐阜大学)

個々の雷放電は人間の目では一瞬に光る現象しか見えないが、高速ビデオカメラで見たら進展がとても速い、様々な放電過程を含んでいることがよく分かる。大気電気研究部門では個々の雷放電の3次元進展様相を低い周波数帯域(LF)の電波で捉えるシステム、Fast Antenna Lightning Mapping Array (通称、FALMA)を開発した。このシステムを今年の夏に岐阜を中心とした中部地方に設置し、数多くの雷の3Dマッピングに成功した。本発表では、FALMAの概要といくつかの雷の3D動画を含む観測事例を紹介するとともに、その工学的または気象的な応用についても言及する。
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★特別講演3
気候変動予測情報を活用した影響評価と適応策の社会実装に向けた取り組み
准教授・原田守啓(岐阜大学)

気候変動(地球温暖化)の影響が、私たちの実感としても感じられるようになってきており、近年、観測記録を上回るような豪雨災害が日本各地で頻発しています。本講演では、現在進みつつある気候変動の将来予測のための情報を活用した岐阜地域における自然災害リスクの将来予測と、これをふまえた適応策の社会実装に向けた岐阜大学と岐阜県の協働による取り組みついて紹介します。
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