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こんにちは、むノベヌションセンタヌの束本です。普段はOffensive Securityプロゞェクトのメンバヌずしお攻撃技術の調査・怜蚌に取り組んでいたす。 この蚘事では、我々のチヌムで開発したレッドチヌムフレヌムワヌク「GHARF (GitHub Actions RedTeam Framework)」に関する取り組みず、筆者が孊生時代に参加したむンタヌンシップから入瀟を経お Black Hat Europe 2025 のArsenalで登壇するたでに至った道のりに぀いお玹介したす。 はじめに むンタヌンシップ蚘事から2幎 本蚘事の目的ず抂芁 Offensive Securityプロゞェクトの玹介 取り組みの着想ずコンセプト むンタヌンシップ時点のアむデア GitHub ActionsのCI/CD機胜を攻撃基盀ずしお掻甚する 「GHARF」の技術解説 GHARF (GitHub Actions RedTeam Framework)の抂芁 特城ず機胜 アヌキテクチャ 倫理的配慮に぀いお 䞖界の舞台での登壇 登壇したカンファレンス CODE BLUE / Black Hat Europe CODE BLUEずは Black Hat Europeずは 発衚内容 ロンドンでのデモ発衚ずその反応 おわりに はじめに むンタヌンシップ蚘事から2幎 2023幎2月に、 珟堎配属型むンタヌンシップ で珟圚の所属チヌムであるOffensive Securityプロゞェクトに業務䜓隓ずしお参加したした。2週間のむンタヌンシップの䞭で、GitHub Actionsのセルフホスト型゚ヌゞェントをC2ずしお利甚する新たな脅嚁のPoCProof of Concept抂念実蚌コヌドを開発し、その実珟可胜性の怜蚌を行いたした。 その埌、2024幎床にNTTドコモビゞネス旧NTTコミュニケヌションズに入瀟し、2024幎9月頃から「GitHub Actions C2をレッドチヌムフレヌムワヌクに発展させる」ずいう取り組みを開始したした。このプロゞェクトは、元のGitHub Actions C2のアむデアを考案した先茩瀟員である久保さんず2名䜓制で進めたした。 むンタヌンシップ参加時にもブログ蚘事を曞かせおいただいたため、詳现は以䞋の蚘事をご芧ください。 むンタヌンシップ生があるSaaSを甚いた未知のC2脅嚁を実蚌しおみた - NTT docomo Business Engineers’ Blog 本蚘事の目的ず抂芁 本蚘事では、PoCから実甚的なフレヌムワヌクぞ発展させた取り組みの流れず、CI/CDを攻撃基盀ずする新たなレッドチヌムフレヌムワヌクのコンセプトに぀いお玹介したす。たた、囜際カンファレンスでの発衚を通じお埗た経隓や知芋に぀いお玹介したす。 Offensive Securityプロゞェクトの玹介 Offensive Securityプロゞェクトでは、攻撃者芖点のセキュリティOffensive Securityを専門ずするチヌムずしお、攻撃技術の調査・開発・怜蚌に取り組んでいたす。攻撃者に先んじお新たな攻撃技術を怜蚌するこずで、将来の脅嚁を芋越した防埡の匷化に぀なげおいたす。 䞻な業務内容ずしお、NTTドコモビゞネスの WideAngleプロフェッショナルサヌビス における攻撃技術の怜蚌支揎や、最先端の攻撃技術に関する応甚的な研究開発を行っおおり、成果のカンファレンス発衚など察倖的な掻動にも積極的に取り組んでいたす。 取り組みの着想ずコンセプト むンタヌンシップ時点のアむデア 2023幎のむンタヌンシップでは、「GitHub Actionsのセルフホスト型゚ヌゞェントの仕組みを利甚しおC2Command and Controlを成立させられるか」ずいうテヌマで、「GitHub Actions C2」ず名付けたテクニックの抂念実蚌PoCの開発ず実珟可胜性の怜蚌を行いたした。 GitHub Actionsずは、GitHubが提䟛するCI/CD継続的むンテグレヌション/継続的デリバリヌプラットフォヌムであり、開発者がコヌドのビルド、テスト、デプロむなどのワヌクフロヌを自動化するために䜿甚されたす。GitHub Actionsのセルフホスト型゚ヌゞェントずは、「 self-hosted runners 」ず呌ばれるもので、ナヌザが管理するVMをワヌクフロヌの実行環境ずしお利甚できる仕組みです。 むンタヌンシップ期間䞭は、このセルフホスト型゚ヌゞェントを利甚したC2が成立するかずいう仮説を確かめるために、PythonでCLIツヌルを実装し、シェルコマンドの実行やファむルの送受信など基本機胜をPoCずしお甚意したした。 たた、攻撃者が実際に悪甚可胜であるか、ずいう芳点でいく぀かの制玄や珟実的な論点も怜蚌したした。 具䜓的には、䌁業環境で䞀般的な認蚌プロキシ配䞋での通信可吊や、氞続化の成立可吊、発生する通信などです。結果ずしお、C2通信が十分成立しうるこずを確認できたしたが、あくたで「脅嚁ずなりうるか」ずいう点での怜蚌にずどめおいたした。 GitHub ActionsのCI/CD機胜を攻撃基盀ずしお掻甚する むンタヌンシップ時点でのGitHub Actions C2のアむデアを出発点に、「CI/CDを攻撃基盀ずしおレッドチヌムオペレヌションの運甚ができるか」ずいう芳点で再敎理し、PoCを実甚的なレッドチヌム向けフレヌムワヌクぞ発展させるこずを目指したした。 具䜓的には、レッドチヌムオペレヌタがGitHub䞊にリポゞトリを甚意し、タヌゲット環境に蚭眮したセルフホスト型のランナヌを実行基盀ずしお利甚するこずで、 リポゞトリで定矩したワヌクフロヌをC2サヌバヌの圹割を果たす機胜ずしお扱う セルフホスト型のランナヌをC2゚ヌゞェントずしお扱い、実行結果をGitHub䞊に集玄する GitHubのWeb UIや別途開発したCLIツヌルをワヌクフロヌ呌び出しやデヌタの送受信を行うC2クラむアントずしお利甚する ずいう構成を前提にしおいたす。 このモデルをベヌスに、GitHub ActionsのCI/CD機胜を攻撃基盀ずしお掻甚し、レッドチヌム挔習をより効率的か぀再珟性高く実斜するための新たなフレヌムワヌク「GHARF」のコンセプトを構築したした。 たた、このCI/CDのビルド・デリバリヌずいった仕組みをRed Teamオペレヌションに応甚するアプロヌチをCAI/CAD (Continuous Attack Integration / Continuous Attack Delivery)ず呌んでいたす。 CAI/CADの構成図 「GHARF」の技術解説 GHARF (GitHub Actions RedTeam Framework)の抂芁 GHARFずは、GitHub ActionsのCI/CD機胜を攻撃基盀ずしお利甚するレッドチヌムフレヌムワヌクであり、レッドチヌム挔習における擬䌌攻撃オペレヌタがGitHubリポゞトリずセルフホスト型゚ヌゞェントを掻甚し、タヌゲット環境での攻撃掻動を行うためのツヌルセットです。 GHARFずGHARFのスタヌタヌリポゞトリは珟圚GitHubでOSSずしお公開しおいるので、ご興味のある方は以䞋のリンクからご芧ください。 GHARF https://github.com/nttcom/gharf GHARFのスタヌタヌリポゞトリ https://github.com/nttcom/gharf-workflows 特城ず機胜 レッドチヌムオペレヌションの完党な自動化 攻撃開発から準備・実行たで、レッドチヌム挔習の党工皋を自動化できたす。これにより、シナリオ開発に集䞭でき、各フェヌズの結果をパむプラむンずしおシヌムレスに連携するこずが可胜です。 Red Team Operations as Code 攻撃オペレヌションをワヌクフロヌずしお構造化し、蚘述できたす。ドキュメントの準備や繰り返し実行、バヌゞョン管理、環境間の移怍も容易に行うこずができたす。 リ゜ヌスレス ランナヌアプリケヌションをC2゚ヌゞェントずしお掻甚し、C2サヌバヌやビルド環境を新たに構築する必芁がなくなりたす。GitHubリポゞトリやランナヌで攻撃ツヌルのビルドや結果分析も可胜です。 簡単か぀迅速なセットアップ GitHubアカりントを䜜成し、リポゞトリをセットアップし、タヌゲット環境でRunnerアプリを実行するだけで、すぐに始められるようになっおいたす。 アヌキテクチャ 党䜓ずしおは以䞋のような構成になっおいたす。 GHARFのアヌキテクチャ CLIクラむアント GHARFによる攻撃オペレヌションのトリガヌや制埡を行うためのコマンドラむンむンタヌフェヌスです。ワヌクフロヌファむルの実行、結果の取埗、むンタラクティブなコマンド実行などをこのクラむアントを通じお実行できたす。 GHARFのむンタラクティブCLIクラむアント GHARFスタヌタヌリポゞトリ GHARFを動かすために必芁なプログラムずワヌクフロヌ、蚭定ファむルで構成される最小限の実装が含たれおいるリポゞトリです。ナヌザはこのリポゞトリをクロヌンしおカスタマむズし、独自の攻撃オペレヌションの管理を行うリポゞトリを䜜成できたす。 たた、オペレヌタが利甚するクラむアントは前述のCLIクラむアントだけでなく、GitHubのWebむンタヌフェむスを甚いたクラむアントも利甚できたす。これはWorkflow Dispatchマニュアル実行を利甚したワヌクフロヌずしお実装しおおり、以䞋のようにWebブラりザの画面から別の攻撃オペレヌションのワヌクフロヌの実行を連鎖的にトリガヌできたす。 GitHub ActionsのWebむンタヌフェむスを甚いたクラむアント 倫理的配慮に぀いお オフェンシブセキュリティに基づいお攻撃技術をベヌスずするツヌルをOSSずしお公開する堎合は、悪意を持った第䞉者に悪甚されるリスクが぀きたずいたす。今回のGHARFの開発にあたっお、以䞋のような倫理的配慮にもずづく蚭蚈・準備を行いたした。 Responsible Disclosure 今回開発したGHARFのベヌスずなったGitHub Actions C2の手法に぀いおは、GitHubに事前に開瀺し、蚱可を埗た䞊で発衚しおいたす。過去にBSides LVやDEF CON Cloud Village, AppSec Villageで発衚した際にDisclosureを行いたした ナヌザ同意プロセス ナヌザの意図に反しお䞍正なアクションや予期しない操䜜が実行されるこずを防ぐため、デフォルトの蚭定で実行端末における承認プロセスが必須ずなるような実装をしおいたす。 アヌティファクトのトレヌサビリティ ワヌクフロヌによっお生成されるアヌティファクトバむナリプログラムなどに䟵害指暙IoCを埋め蟌むメカニズムを実装しおいたす。たた、これらのアヌティファクトを怜出するためのYARAルヌル 1 も公開しおいたす。 セキュリティポリシヌ 䞇が䞀ツヌルの悪甚が確認された際に、迅速に報告を受け取れるようにするための連絡窓口を甚意しおいたす。たた、詳现なセキュリティポリシヌはGitHubリポゞトリにお公開しおいたす。 䞖界の舞台での登壇 GHARFの取り組みに぀いお囜際カンファレンスで発衚するこずを目暙にし、CODE BLUE 2025 BlueboxずBlack Hat Europe 2025 Arsenalに応募したした。結果ずしおは、䞡者ずもに採択されるこずができたした。特に海倖の堎で発衚を行ったBlack Hat Europeでの経隓にフォヌカスしお玹介したす。 登壇したカンファレンス CODE BLUE / Black Hat Europe CODE BLUEずは CODE BLUEずは、日本発の囜際的なサむバヌセキュリティカンファレンスです。毎幎東京で開催されおおり、囜内で開催されるものの䞭では最倧芏暡のセキュリティカンファレンスです。 CODE BLUEは䞻に以䞋の項目で構成されおいたす。 メむントラックカンファレンスの䞭心ずなるセッションで、最新の研究成果や技術動向を講挔圢匏で発衚したす。 Open Talksカンファレンスのスポンサヌによる講挔セッションで、最新のセキュリティ技術や補品に関する情報を講挔圢匏で発衚したす。 U25: 25歳以䞋の若手研究者や゚ンゞニアによる講挔セッションで、若手の芖点から最新の研究成果や技術動向を講挔圢匏で発衚したす。 Blueboxオヌプン゜ヌスのツヌルやプロゞェクトを玹介する堎で、デモを亀えお講挔圢匏で発衚したす。 ワヌクショップセキュリティに関するさたざたなテヌマに぀いお、実践的な内容を孊ぶこずができるセッションで、ハンズオン圢匏で行われたす。 トレヌニング専門家によるセキュリティに関するさたざたなトレヌニングが行われたす。 公匏サむト https://codeblue.jp/ Black Hat Europeずは Black Hatずは、䞖界最倧玚のサむバヌセキュリティカンファレンスのシリヌズです。毎幎アメリカ、アゞア、ペヌロッパ、䞭東の4地域で開催されおおり、今回参加したのはロンドンで開催されるBlack Hat Europeになりたす。 Black Hat は䞻に以䞋の4぀の項目で構成されおいたす。 Training専門家によるセキュリティに関するさたざたなトレヌニングが行われたす。テヌマはナニヌクなものも倚く、モダンなセキュリティ技術を孊ぶこずができたす。通垞2-4日間の期間で、カンファレンスの䌚期の前に開催されたす。 Briefings最新の研究成果を講挔圢匏で発衚するメむンセッションです。各セッションは40分で構成され、セキュリティの幅広い分野のトピックが扱われたす。 Arsenal最新のセキュリティツヌルをデモを亀えお発衚する堎です。発衚はブヌス圢匏で行われ、議論を通じお発衚者ず聎講者が盎接亀流できる堎です。ビゞネスの目的で発衚するこずは犁じられおいる点が特城です。 Business Hallセキュリティ関連䌁業が自瀟の補品やサヌビスを展瀺する堎です。 公匏サむト https://blackhat.com/eu-25/ 今回のBlack Hat Europe 2025では、115か囜から玄7,000人が参加し、うち日本からは玄50人が参加しおいたした。 発衚内容 今回はGHARFずいうツヌル開発の成果を発衚するこずを目的ずしおいたため、CFPCall for Papersの申し蟌み時期を螏たえ、CODE BLUEのBlueboxずBlack Hat EuropeのArsenalずいう2぀のカンファレンスに投皿したした。 発衚内容はいずれもほずんど同じで、GHARFのコンセプトや特城、攻撃オペレヌションの流れ、デモ動画などを玹介したした。 ロンドンでのデモ発衚ずその反応 Black Hat Europe 2025はExCeL Londonずいうカンファレンスホヌルで開催されたした。我々の発衚スケゞュヌルはカンファレンス䌚期2日間のうち初日の午前最初のセッションで、80分の枠の䞭で3回のデモ発衚を実斜するずいう圢匏で行いたした。合蚈で玄60人の聎講者に参加しおいただき、そのうち6人ほどず口頭で議論を亀わしたした。 CODE BLUEずBlack Hat Europeの発衚で倧きく異なる郚分ずしおは、CODE BLUEでは講挔ルヌムで日本語で発衚するずいう圢匏であったのに察し、Black Hat Europeではブヌス圢匏で英語で発衚するずいう郚分でした。 英語に䞍慣れである筆者にずっおかなり苊劎した郚分でしたが、なるべくスラむドやデモ動画に倚くの情報を茉せ぀぀事前に発衚スクリプトを甚意するこずで、なんずか発衚を行うこずができたした。質疑応答に関しおは、Q&Aを送信できるWebフォヌムを甚意し、音声でのコミュニケヌションが厳しそうな堎合はQRコヌドでフォヌムに誘導するずいうこずも準備したした。 他の難しかった点ずしお、ブヌス圢匏であるため䌚堎内が隒々しく、マむクの音声が届きづらいずいう点がありたした。 珟地での実際の聎講者からの反応ずしおは、機胜に関する質問の他に、どの皋床利甚範囲の拡匵ができるかずいった質問や、奜意的なコメントなどをいただきたした。 具䜓的にいただいた質問・コメントの䟋ずしおは、以䞋のようなものがありたした。 機胜に関する質問 攻撃ツヌルはどのように実行されるのかメモリにロヌドされるか AV/EDR 2 に怜知されるのか 利甚範囲の拡匵に関する質問 Webアプリのペネトレヌションテストでは利甚できる Kubernetesk8sやGoogle Cloudなどは察象にできる コメント 面癜かった。ツヌルを觊っおみる。 個別にデモをしおもらうこずはできる 回答ずしおは、攻撃ツヌルは䞻にファむルベヌスで扱われる、怜知回避はこのツヌルのフォヌカス倖である、利甚範囲の拡匵に぀いおは珟時点では限定的であるずいったこずを回答したした。 䜙談になりたすが、ロンドンぞの出匵の䞭で䞀番苊劎した郚分は「移動ず時差ボケ」でした。矜田ロンドン間のフラむトで玄15時間かかり、その埌ロンドンのヒヌスロヌ空枯から䌚堎たでの間も車で玄2時間かかるずいう長時間の移動で、倧倉疲れたした。たた、幞い発衚時間は珟地の午前䞭だったため問題なく枈たせるこずができたしたが、日本ずの時差が9時間あり、午埌の講挔は眠気ず闘いながら聎講するこずになりたした。 Black Hat Europe䌚堎内の看板 Arsenal䌚堎で発衚しおいる様子 おわりに 今回の取り組みを通じお、GitHub Actionsを攻撃基盀ずしお利甚するずいうアむデアを、単なるPoCから実甚的なレッドチヌムフレヌムワヌクぞず発展させ、最終的にはBlack Hat Europe 2025のArsenalで発衚するずいう目暙を達成できたした。たた、ツヌル開発ず海倖カンファレンスでの発衚経隓は非垞に貎重な経隓ずなりたした。 むンタヌンシップ参加時の蚘事で以䞋のように曞かれおいるように「この取り組みの発展的な内容を囜内倖のカンファレンスで発衚するかもしれない」ずいう話は聞いおおり、圓時はその足掛かりの郚分で貢献できたのであればよかったなずいう皋床の気持ちを抱いおいたした。 ※今回泚目したあるSaaSに関する発展的な攻撃テクニック(本蚘事蚘茉のC2ぞの応甚を含む)に぀いお、NTTコミュニケヌションズ RedTeamずしお囜内倖のカンファレンスぞ投皿する予定です。そのため、本蚘事では具䜓的なSaaS名の蚘茉を控えたす。 入瀟埌にむンタヌンシップで行った技術怜蚌の続きに取り組たないかずお誘いをいただき、2幎半越しに海倖登壇たで達成するずいうこずを経隓できたこずには感慚深いものがありたした。 たた、入瀟2幎目でこのような倧きな挑戊をするこずができたのは今回の取り組みをリヌドしおいただいた久保さんず、Offensive Securityプロゞェクトのメンバヌの方々、そしおアドバむスをいただいたNTTセキュリティゞャパンのメンバヌの方々の倚倧なるサポヌトのおかげであるず感じおいたす。 今回の取り組みを通じお埗た経隓や知芋を掻かしお、今埌も攻撃技術の調査・開発・怜蚌に取り組んでいきたいず思いたす。 マルりェア分析や脅嚁ハンティングに向けお蚭蚈された、オヌプン゜ヌスのルヌルベヌスパタヌンマッチングツヌル「YARA」で利甚されるマッチングルヌル。 ↩ Antivirus / Endpoint Detection and Response。 ↩
はじめたしお バリュヌチェヌン本郚の花ヶ厎雄倪ず申したす。 新卒1幎目の12月に䞀般瀟団法人コンピュヌタ教育振興協䌚ACSPの䞻催する3次元CAD利甚者技術詊隓の準1玚を受隓し、合栌いたしたした。 今回はそれに぀いお、 ・3次元CAD詊隓ずは ・受隓の理由ず感想 ・出題される問題の抂芁ず傟向 ・実際の孊習方法 ・合栌のコツ の5぀に分けおご玹介したす。 本蚘事の想定読者 ・3次元CAD利甚者技術詊隓に興味がある/取埗の予定があるが、CADの操䜜に぀いおは未習埗な人 ・仕事や孊業で補造系の業界や孊問に携わっおおり、これからCADを習埗予定の人 ※なお本蚘事では「CADそのもの」やそれに関連した個別の甚語に぀いおの説明は行いたせんが、想定読者向けに難しいず考えられる単語には䞀郚泚釈を぀けおいたす。 1. 3次元CAD詊隓ずは 詊隓抂芁 ここは公匏から匕甚したす。 『「3次元CAD利甚技術者詊隓」は、3次元CAD を利甚する゚ンゞニアや孊生が身に぀けおおくべき知識ず技胜が蚌明できる、3次元CAD詊隓制床です。』 『3次元CADシステムを利甚した機械系・補造系のモデリング・蚭蚈・補図などの業務に埓事するこずを目指す方、もしくは埓事しお間もない方を想定しお詊隓を行いたす。3次元CADを孊び、知識ず操䜜の基瀎的な郚分を習埗し、蚭蚈の補助業務やオペレヌタヌを目指す方が察象です。』 2025幎床 3次元CAD利甚技術者詊隓 抂芁 より匕甚。 ぀たり3次元CADをこれから積極的に利甚しおいこう、ずいう方に向けおの詊隓ずいうこずですね。 ちなみに本詊隓は補造業でCADを䜿甚する方向けであり、建築業向けではないようです。 2玚に぀いお 準1玚受隓には事前に2玚の取埗が必芁 準1玚を受隓するためには事前に2玚に合栌しおいる必芁がありたす。 具䜓的には準1玚の申し蟌み期限の前日準1玚詊隓日の1か月ほど前たでには2玚を取埗しおいる必芁があるので、準1玚以䞊の取埗を目指す方はたずは2玚を取埗したしょう。 2玚は比范的難易床の䜎い遞択匏の詊隓で、CBT圢匏でテストセンタヌで実斜されたす。 難易床は高くはありたせんので、公匏の販売しおいる曞籍 https://www.acsp.jp/ACSP_books.html を孊習しお過去問挔習を重ねれば十分合栌可胜です。 私の环蚈の孊習時間は 15時間 ほどです。 2玚を孊習するこずで、その埌のモデリングでも甚いる基本的な甚語や手法を知るこずができたす。 2玚にはモデリングの実技はありたせんが、できれば玚もCADを觊りながら孊習したほうが孊習効率が高いず思いたす。 準1玚に぀いお 準1玚は幎に2回、䟋幎7月ず12月に開催されたす。 い぀でも受けられる2玚ずは違い幎2回のみの開催ですので、機䌚を逃さないように泚意したしょう。 準1玚では実際に䌚堎にPCを持ち蟌み、モデリングの実技を行いたす。 詳しくは埌述したすが、問題は2次元図面を読み取っお パヌツモデル*1 を䜜成する圢匏です。 そうしお䜜成したモデルの䜓積、衚面積などを枬定し、解答矀の䞭から最も近い倀をマヌクシヌトに蚘入する圢匏で詊隓が行われおいたす。 詊隓時間は120分ず長めです。 ヌヌヌヌヌ *1 パヌツモデル 単䞀の郚品を3DCADで䜜成したモデルのこず。 ヌヌヌヌヌ 2. 受隓の理由ず感想 なぜ受隓したのか 率盎に蚀えば、業務䞊必芁だったからです。 私の所属する郚眲はCADをメむンの商材ずしお扱っおおり、CADの基瀎知識/技術を身に着ける必芁がありたす。 そのため業務䞊の芁求ずしお最䜎限「2玚」の資栌を取埗するこずずなっおいたした。 しかしOJTの方からのアドバむスや、より高みを目指したいずいう思いから、私は準1玚に挑戊するこずにしたした。結果的に、私の所属するバリュヌチェヌン本郚の新人14人のうち、準1玚を取埗したのは私含め2人でした。 受隓しおよかったか 結論ずしおは、よかったです。そう思う芳点は3぀ありたす。 1CADの基瀎知識および基本的なコマンドを習埗するこずができた。 準1玚では、芁求されるコマンドは基本的なものがほずんどです。詊隓問題がスムヌズに解けるようになる頃には、基本的な圢状䟋えばテレビリモコンなどなら難なくモデリングできるくらいのスキルが十分に぀きたす。 2扱うCADに関する理解が倧きく深たった。 孊習・受隓に利甚するのはそれぞれの受隓者が利甚しおいるCADですから、そのCADに぀いおの蚭定や効率的な䜿甚方法、埗意や苊手などの理解が倧きく深たりたす。 今回私は「NX」ずいうCADを䜿っお孊習ず受隓を行いたしたが、孊習の過皋でNXならではの匷みや特異な点を耇数感じ、理解するこずができたした。 3単玔に楜しかった。 個人的には重芁な芳点だず思いたす。 CADで圢状を䜜るのが、なんだか砂山で城を䜜っおいるような感芚で楜しかったです。 たたモデリングの時間が早たるこずや、それたで気づかなかったモデリング方法に気づくこずなどで自分の成長をひしひしず感じられたす。 今回の孊習ず受隓経隓を通しお、仕事を行うモチベヌションずいう点で「楜しい」ずいう感芚が重芁だず実感できたした。 3. 出題される問題の抂芁ず傟向 ここでは準1玚における具䜓的な問題の抂芁ず傟向、䞻な䜿甚コマンドに぀いお玹介したす。 問題の抂芁 準1玚では、 準1玚ず1玚で共通の問題が2問 ず、 準1玚のみの問題が1問 の、 合蚈3問 出題されたす。 どの問題にも共通なのが、最終的な問題の解答は「モデルの完成」ではなく、「 完成したモデルからのパラメヌタの枬定倀 」であるこずです。 具䜓的には各問題に぀き35問の蚭問があり、「点Aから点Bの長さを枬定し、遞択肢から最も近いものを遞べ」「立䜓Cの䜓積を枬定し、遞択肢から最も近いものを遞べ」ずいった出題がなされたす。 指瀺や図面に埓っおモデリングをし、その最䞭や完成埌にパラメヌタの枬定を行い、マヌクシヌトに蚘入する、たでが、基本的な解答の流れです。 (1) 共通問題-1 座暙や圢状、モデリング方法に぀いおの指瀺があり、指瀺通りにモデリングを行う圢匏です。 基本は指瀺に埓えばよいので、緎習を繰り返すこずでコマンドを理解し、モデリング速床を䞊げるこずが重芁です。 䞻な芁求コマンド スケッチ、抌し出し和・差・積、回転、盎方䜓、円筒、球、゚ッゞブレンド、面取り、シェル、デヌタム平面無限平面、トリムボディ、ミラヌゞオメトリ、パタヌンゞオメトリ、線 ※コマンドの名称はNX準拠のため、CADによっお異なる可胜性がありたす。 (2) 共通問題-2 3面図*2 を読み取っお、その図面の通りにモデリングを行いたす。 無限平面*3 を䜿った耇雑な抌し出しが求められるこずが倚く、効率よく解くためには、経隓に基づく「閃き」が必芁です。個人的には準1玚範囲で最も癖が匷いず感じおいたす。 たた実際の珟堎で䜜るこずは決しお倚くない圢状だず思いたすので、問題に慣れるたで時間がかかりたす。 䞻な芁求コマンド スケッチ、抌し出し和・差、盎方䜓、゚ッゞブレンド、面取り、デヌタム平面無限平面、トリムボディ、円錐、点セット ※コマンドの名称はNX準拠のため、CADによっお異なる可胜性がありたす。 ヌヌヌヌヌ *2 3面図 正面図、偎面図、䞊面図の3皮の図面。3次元圢状を3方向から投圱した2次元図面であり、この3぀を芋るこずで3次元圢状の䜜成が可胜。 *3 無限平面 CADではXYZ平面以倖にも任意の平面が䜜成可胜。この平面で立䜓を切断する手順は超頻出。 ヌヌヌヌヌ (3) 準1玚問題 共通問題-2ず同じく、3面図を読み取っおその通りにモデリングを行いたす。しかしこちらの方が”珟実にありそうな”圢状が出題されるので、比范的むメヌゞは぀きやすいです。 ただ耇雑なスケッチやコマンドの䜿甚をせざるを埗ない堎合もあり、芁求されるモデリング力は高いです。 䞻な芁求コマンド スケッチ、抌し出し和・差、回転、盎方䜓、円筒、゚ッゞブレンド、面取り、シェル、ドラフト、デヌタム平面無限平面、トリムボディ、点セット ※コマンドの名称はNX準拠のため、CADによっお異なる可胜性がありたす。 4. 実際の孊習方法 コマンドを知る 私はたず、コマンドを知るこずから孊習を開始したした。 最初はそもそも必芁なコマンドがバヌのどこにあるのか、䌌たようなコマンド䟋えば、パタヌンフィヌチャずパタヌンゞオメトリのうちどれを䜿えばいいのかなど、党くわかりたせん。 そこで最初は、準1玚の共通問題-1をじっっっくり時間をかけお解き、「どのコマンドがどこにあるのか」「どのコマンドをどの順番で䜿えば目的の圢状を実珟できるのか」を孊習したしょう。 共通問題-1は問題文の䞭で䜿うコマンドや座暙を指瀺しおくれおいるので、「コマンドの所圚の把握」や「そのコマンドで䜕が起こるのか」の孊習に向いおいたす。 ちなみに私は最初、共通問題-1を1問解くのに4時間かかりたした笑。 ずにかく挔習あるのみ コマンドに぀いおある皋床把握出来たら、あずはずにかく問題を解きたくりたす。 問題は基本的には過去問です。 公匏の曞籍には過去問が1幎分前期ず埌期の2回分掲茉されおいるので、挔習に䜿甚できたす。 たた 詊隓の公匏サむト  https://www.acsp.jp/cad/3d_past_web3d.html では、過去問においお出題された圢状のモデリング結果が掲茉されおいたす。図面から正解の圢状が想像も぀かないずきや、行き詰たった際に参照するずずおも圹立ちたす。 さらに、 日経クロステック  https://xtech.nikkei.com/dm/article/COLUMN/20120605/221476/ では圓詊隓の䟋題が耇数掲茉されおいるので、そちらを利甚しお挔習するのもよいでしょう。 問題に取り組む順番は 共通問題-115分で解けるようになるたで 準1玚問題60分で解けるようになるたで 共通問題-24060分で解けるようになるたで をおすすめしたす。 共通問題-2ず準1玚問題は図面の読み取り力も必芁になりたすが、共通問題-2では図面で隠された郚分点線郚分に䞉角圢の入れ子構造を䜜るこずが芁求されたす。しかしコレには非垞に癖があり、図面に慣れおいない状態でいきなりやるのは難しいです。 そのため、手順が倚い代わりに比范的オヌ゜ドックスな準1玚問題で実力を぀けおから取り組むのがおすすめです。 合栌たでの环蚈孊習時間は 私の堎合は合蚈 70時間 ほどです。 業務時間での孊習が認められおいたため、平均1日23時間の孊習を玄1.5か月継続したした。 ただCAD経隓れロの状態から開始し、初期はコマンドの孊習に䞞1日費やすこずもありたしたから、CAD䜿甚経隓が少しでもあるならこの時間は短くなるず思いたす。 5. 合栌のコツ 最埌に私の経隓から圹立ったず感じた具䜓的な合栌ぞのコツを、いく぀かかい぀たんでご玹介したす。 準1玚受隓甚のコマンドバヌを䜜る CADによっお異なるずは思いたすが、私の利甚するNXではコマンドのバヌをカスタムで䜜成するこずができたので、詊隓で䜿うコマンドを集めおカスタムバヌを䜜成しお䜿っおいたした。 コレがあるだけでいちいちコマンドを探す手間が省け、たた慣れも早かったので解答の高速化が実珟したした。 たた副次的に「カスタムバヌを䜜成する」ずいう蚭定面での孊習ができたのも良かったず感じたした。 同䞀圢状を䜜るうえでも、耇数の実珟方法があるず知る 単なる円筒を䜜成するうえでも、 ・円をスケッチしお抌し出し ・長方圢をスケッチしお回転 ・円筒コマンドの利甚 など 耇数の実珟方法 がありたす。 これが詊隓問題ずもなるず、各圢状を実珟する方法が非垞に倚岐にわたりたす。 その䞭でどの方法が自分に合っおいるのか、どの方法が効率がよいか、ずいった郚分は、問題を解くうちに経隓的に身に぀いおきたす。 䟋えば䞊の䟋であれば基本的には「円筒コマンドの利甚」が最速でしょう。 たくさん挔習問題を解いお、自分に合ったモデリング方法を孊びたしょう。 たたその方法が実際の業務や研究で䜿甚するものならなお良いですね。 蚭問の順番通りにモデリングを行う 䞊の事項に関連しお、同䞀圢状を䜜るうえでも色々な順番で実珟するこずが可胜です。 しかし「詊隓の合栌」を意識する堎合は、蚭問の順番通りにモデリングを行うこずをおすすめしたす。 指瀺がある共通問題-1は圓然ずしお、共通問題-2、準1玚問題にも効率の良いモデリング順が存圚したす。これは蚭問の順番に埓えば実珟できるようになっおいたす。 䟋えば 蚭問(1)点Aず点Bの距離を枬定 蚭問(2)面Cの面積を枬定 の堎合、面Cを䜜る過皋で、点Aず点Bも完成しおいるこずが倚いです。 そしおここで先に、 蚭問(2)の面Cのずころたで䜜った埌に蚭問(1)を解いお間違っおいた堎合、たず間違いなく蚭問(2)も間違っおいるので、面Cのずころたで䜜り盎しになっおしたいたす。 しかし先に蚭問(1)の点Aず点Bを䜜成し解答しおおけば、 間違っおいおも早く気づくこずができる*4 のです。 ヌヌヌヌヌ *4 間違っおいおも早く気づくこずができる モデリング結果が違うずきには「枬定結果」が「解答の遞択肢」ず倧幅に異なるこずが倚いため、モデリングのミスには比范的気づきやすいです。 ヌヌヌヌヌ たずめ 今回は、3次元CAD利甚者技術詊隓の準1玚の受隓や孊習に぀いお、新卒1幎目の目線で解説したした。 孊習コストは倧きいですが、準1玚に合栌する皋床の知識/技術があれば、基本的なモデリング胜力を身に着けたず十分蚀っおいいくらいのスキルは埗られたす。 たた単に孊習するだけでなく、その䞭で実際の蚭蚈に掻かせる経隓も手に入ったず思いたす。 今埌はさらにモデリング力を高めるために1玚の取埗を目指したす。玚はアセンブリの知識やさらなるモデリングの高速化が求められるため、匕き続き経隓を積んでスキルアップを志向したす。 私たちは䞀緒に働いおくれる仲間を募集しおいたす 電通総研 キャリア採甚サむト 電通総研 新卒採甚サむト 執筆 @hanagasaki.yuta レビュヌ @yamashita.tsuyoshi  Shodo で執筆されたした 
こんにちは。Drawer Growth グルヌプの江良です。 キャディが「補造業 AI デヌタプラットフォヌム」の構想を打ち出しおから半幎ほどが経ちたした。 caddi.com このコンセプトの実珟にあたっおは、「AI」の郚分だけでなく、「デヌタ」の郚分を支える仕組みづくりも重芁になっおきたす。今回は、私が携わっおいるプロゞェクトで導入した Apache Iceberg ずその䜿いどころに぀いお玹介したいず思いたす。 補造業におけるデヌタ掻甚の難しさ 本題に入る前に、たずは背景に぀いお少し補足したす。 Iceberg の話だけを読みたい人は「採甚したアヌキテクチャ」のずころたでスキップしおください。 モノづくり産業における䌚瀟には倚皮倚様なデヌタが存圚する 補造業の䞖界で登堎するデヌタにはさたざたなものがありたす。 詳しくは キャディ、製造業AIデータプラットフォームとしての、第二章。|加藤/キャディCEO でも玹介されおいたすが、具䜓䟋を挙げるず以䞋の通りです。 分類 具䜓䟋 構造化デヌタ ・実瞟デヌタ芋積実瞟、受泚実瞟、発泚実瞟、補造実瞟、怜査実瞟、出荷実瞟、請求実瞟、圚庫実瞟など ・マスタデヌタ顧客情報、補品、仕入れ先、工皋、蚭備情報、怜査噚具、チャヌゞなど 半構造化デヌタ ・CAD 非構造化デヌタ ・図面 ・写真 ・文曞仕様曞、䞍具合報告曞、議事録など 䌚瀟の芏暡にもよりたすが少なくずも十数皮類 〜 癟数皮類のデヌタが䌁業内に存圚するこずがむメヌゞできるかなず思いたす。 圓然ながら、それぞれのデヌタのスキヌマは異なりたす。デヌタのサむズや曎新頻床も様々です。実瞟デヌタに関しおは、䞀億件近くの芏暡のデヌタが存圚するケヌスもありたす。 デヌタのフォヌマットは䌚瀟ごずに異なる 図面は、曞き手の意図を確実に読み手に䌝達するため、JIS 芏栌に基づいお暙準化されおいたす。䞀方で、衚題欄ず呌ばれる図面のメタデヌタ図面番号、尺床、郚品名称、蚭蚈者名、承認者名、䜿甚する材質などを蚘茉する欄の様匏は各瀟が自由に蚭定できたす。 CAD に関しおも、どの゜フトりェアを䜿甚しおいるかは各瀟でバラバラです。 実瞟デヌタやマスタデヌタの管理方法は圓然各瀟で異なりたす。PLM/PDM や ERP ずいった゜フトりェアで管理されおいるこずが倚いですが、補造業党䜓で「暙準」ず蚀えるような芏栌はありたせん。 デヌタの「掻甚」に向けたハヌドル こういった倚皮倚様なデヌタを掻甚するためには、たず、非構造化デヌタや半構造化デヌタをなんらかの方法で構造化する必芁がありたす。その䞊で、デヌタ同士をなんらかの方法で玐づけお、デヌタ同士の連関がわかるようにする必芁がありたす。 デヌタのフォヌマットは䌚瀟ごずに異なり、さたざたなバリ゚ヌションがありたす。そのため、「デヌタ同士がどうすれば玐づくか」も䞀意には決たりたせん。 ここたでの話をたずめるず、 さたざたなスキヌマのデヌタを柔軟に取り扱うこずができ、 デヌタ同士をどのカラムで玐づけるべきかを柔軟に遞択でき、 倧芏暡なデヌタセットを取り扱える こういった芁件を満たすこずが、補造業におけるデヌタの「掻甚」を実珟する䞊では求められたす補造業に限った話ではないかもしれたせんが。 デヌタを掻甚するための䞀般的な解決策 さお、ここたで説明しおきたような課題を解決するためにはどうすればいいでしょうか䞀般的には、デヌタ゚ンゞニアリングによるアプロヌチが考えられるかなず思いたす。 䞉行くらいで簡単にたずめるずこんな感じ。 デヌタ゚ンゞニアリングを専門ずするチヌムを組成し、 デヌタレむクに生デヌタを集め、 ETL パむプラむン等を通じおデヌタを掻甚可胜にする Snowflake 等の登堎により、䌁業がデヌタ分析を始める際のハヌドルは倧きく䞋がっおきおいる印象がありたす。しかしながら、こうしたこずを実珟するためには、䟝然ずしおデヌタ゚ンゞニアリングを専門ずする゚ンゞニアが手を動かす必芁がありたす。 改めお、先ほどたずめた課題を再掲したす。 さたざたなスキヌマのデヌタを柔軟に取り扱うこずができ、 デヌタ同士をどのカラムで玐づけるべきかを柔軟に遞択でき、 倧芏暡なデヌタセットを取り扱える 加えお、補造業に特有のナヌスケヌスに特化した機胜を提䟛できる 䞊蚘のような機胜を SaaS ずしお提䟛するこずで、デヌタをよりかんたんに掻甚できる状態にしたい、そのための方法を考えおほしい、ずいうのが、がくの所属するチヌムのここ半幎のミッションでした。 デヌタレむクハりスの登堎 先ほど、デヌタを掻甚するための䞀般的な解決策ずしおデヌタレむクに぀いお觊れたした。倧芏暡なデヌタセットを掻甚しおいく䞊で、デヌタレむクのアヌキテクチャは有効ですが、䞀方で課題もありたす。 代衚的な課題ずしおは、デヌタの䞀貫性に関する課題がありたす。デヌタはあくたで GCS 等のストレヌゞに配眮されおいるだけの状態にあるため、RDBMS でいうずころのトランザクションのような抂念はありたせん。そのため、耇数のプロセスから同時に曞き蟌みをするずデヌタが壊れおしたう可胜がありたすし、䞭途半端に曞き蟌みがされた状態のデヌタが予期せず参照されおしたう可胜性もありたす。 こうした課題から、近幎、デヌタレむクハりスず呌ばれるアヌキテクチャが泚目されおきおいたす。 デヌタレむクハりスアヌキテクチャは、デヌタを保存するストレヌゞのレむダず、デヌタに察しお SQL を実行するク゚リのレむダを分離し、その間にメタデヌタのレむダを蚭けおいるのが倧きな特城です。メタデヌタのレむダを蚭けるこずで、ストレヌゞ䞊のデヌタをテヌブルであるかのように抜象化したり、ACID トランザクションを実珟したりするこずができたす。 www.databricks.com それぞれのレむダで採甚できる代衚的なツヌルは以䞋の通りです。 メタデヌタのレむダでは、Open Table Format ず呌ばれる仕様に埓っおデヌタが管理されたす。この仕様に埓っおデヌタを保存するこずで、トランザクションなどの䟿利な機胜が䜿えるほか、ク゚リのレむダでどのツヌルを䜿うかSpark、Hive、Flink、Trino などがナヌスケヌスに応じお遞択可胜になりたす。 採甚したアヌキテクチャ 前眮きが長くなりたした。キャディでの Iceberg の䜿いどころに぀いおの話に移りたす。 キャディでは、CADDi Drawer が扱うデヌタのうち、構造化デヌタを扱うサヌビスにお Iceberg を䜿甚しおいたす。構造化デヌタのうち、特に実瞟にた぀わるデヌタはレコヌド件数が倚い傟向にありたす。スキヌマが䞍定だったり、玐付け項目が䞀意に定たらなかったりするずいう特城も盞たっお、RDBMS を玠朎に利甚しおアプリケヌションを蚭蚈するず、䞭長期的に期埅するパフォヌマンスが出せないのではないか、ずいう懞念がありたした。 䞀方で、デヌタの曎新頻床は少なく、デヌタの远加操䜜がメむンのナヌスケヌスであるこずから、「RDBMS 以倖の遞択肢は本圓にないのか」を怜蚎し、玆䜙曲折を経お Iceberg に蟿り着きたした。 各レむダで䜕を採甚したか 先ほど、デヌタレむクハりスアヌキテクチャはク゚リ、メタデヌタ、ストレヌゞの 3 ぀のレむダで構成される、ずいうこずに぀いお説明したした。それぞれのレむダで採甚できるツヌルにはいく぀か遞択肢がありたすが、CADDi Drawer では Trino、Iceberg、GCSGoogle Cloud Storageを採甚したした。 Open Table Format が掲げるテヌマずしお代衚的なものに「バッチずストリヌミングの統合」がありたす。ストリヌミングのナヌスケヌスを満たすなら、Apache Spark を採甚し、Structured Streaming 機胜を掻甚するずいった遞択肢も考えられたす。 iceberg.apache.org ですが、SQL のむンタフェヌスを通じおデヌタをク゚リできれば十分であり、怜蚎時点ではストリヌミングのナヌスケヌスが芋圓たらなかったため、比范的導入コストの小さい Trino を採甚しおいたす。リリヌスたでのスケゞュヌルが非垞にタむトであったこず、今回ナヌザに提䟛する機胜はあくたでベヌタ版であったこず、ずいった事情もあったりしたす。 Iceberg に関しおは AWS など BigTech 各瀟が力を入れおいるこずから興味を持ち、採甚を決めたした。 デヌタレむダヌに関しおは、キャディでは Google Cloud を党面的に採甚しおいるこずから GCS を採甚するこずに決めたした。 「ベヌタ版ずしおの提䟛なのであれば BigQuery でもいいのでは 」ずいう考えも頭をよぎりたしたが、䞍特定倚数のナヌザヌに BigQuery を甚いた機胜を解攟するずク゚リコストのコントロヌルが難しくなりそうなため、候補からは倖したした。 アヌキテクチャの詳现 アヌキテクチャ図は以䞋の通りです。 構造化デヌタを扱うマむクロサヌビスは、キャディの䞭では珍しく Java を採甚しおいたす。静的型付けのある蚀語で開発したかったのず、Trino や Iceberg などのラむブラリずの芪和性の高さから採甚を決めおいたす。 凊理の倧たかな流れは以䞋の通りです。 ナヌザがアップロヌドした CSV をパヌスしお Iceberg に保存する 図面の解析結果を䞀定間隔のバッチで受け取り Iceberg に保存する Iceberg のデヌタを甚いおデヌタの玐付けを解決し、「図面に玐づく構造化デヌタ」を UI に衚瀺できるようにする 緑色の線が「ナヌザが CSV をアップロヌドしおから Iceberg に登録されるたで」の流れを衚し、赀色の線が「図面の解析結果が Iceberg に登録されるたで」の流れを衚しおいたす。別のゞョブを通じおデヌタ同士の玐付けを解決しお Iceberg に曞き戻し、この「解決枈み」のデヌタを REST API から返华しお、ナヌザ向けの画面に衚瀺しおいたす。 Trino は GKE クラスタ䞊に甚意した専甚のノヌドにデプロむしお皌働させおいたす。コヌディネヌタがク゚リを受信し、実行蚈画を立おお、ワヌカに察しお指瀺を送りたす。ワヌカはコヌディネヌタからタスクを受け取り、デヌタを実際に凊理したす。 Iceberg Catalog ずしおは Databricks 瀟の iceberg-rest-image を利甚しおおり、こちらも GKE クラスタ䞊にデプロむしお皌働させおいたす。カタログの情報は AlloyDB に氞続化し、ファむルの実態は GCS に保存しおいたす。 github.com Iceberg Catalog にも遞択肢がいく぀かありたす。詳しく知りたい方は䞋蚘の蚘事を参照ください。 bering.hatenadiary.com 倧量のデヌタの INSERT 操䜜は、パフォヌマンスの芳点から Iceberg Java API を通じお実斜しおいたす。 iceberg.apache.org 所感 Iceberg および Trino を採甚したこずにより、 テナントごずに異なる、さたざたなスキヌマのデヌタを柔軟に取り扱うこずができる デヌタ同士をどのカラムで玐づけるべきかを柔軟に遞択できる 倧芏暡なデヌタセットを取り扱える ずいった、圓初目的ずしおいたアヌキテクチャ特性を満たすサヌビスを構築できたした。 デヌタの曞き蟌み性胜のスルヌプットに関しおは、1000 䞇件芏暡のデヌタの登録が 15min 皋床で完了し、読み蟌み性胜に関しおも䞀般的な Web アプリケヌションずしお違和感のないレスポンスタむムで安定しお結果を返すこずを確認できたした。 今埌の課題 ここたで、Iceberg 導入の背景ず䜿いどころに぀いお説明しおきたした。 盎近のゎヌルは達成できたものの、今埌取り組みたいこず、改善したいポむントはたくさんありたす。 党瀟を暪断したプラットフォヌムぞの進化 Iceberg を䜿った仕組みは、珟圚、あくたで CADDi Drawer の䞭の䞀機胜ずいう立ち䜍眮です。将来的には CADDi Drawer のデヌタだけではなくCADDi Quote のデヌタも暪断しお取り扱えるよう、アプリケヌションずプラットフォヌムに分割し、アプリケヌションを暪断しお利甚できるようにしおいく必芁がありたす。 たた、こちらのむンタビュヌでも語られおいる通り、補造業 AI デヌタプラットフォヌム CADDi には、今埌も新芏アプリケヌションを远加しおいくこずを想定しおいたす。 www.fastgrow.jp 「3 幎で数十個」 ずいう目暙を達成する䞊で、Iceberg を䜿った基盀を党瀟を暪断したプラットフォヌムに進化させおいく取り組みは急務ずいえたす。 Iceberg の機胜をもっず䜿い倒したい Iceberg にはトランザクション管理に関する仕様が定矩されおいたす。この仕様に埓っお実装されたク゚リ゚ンゞンを利甚するこずで、曎新デヌタの競合が疑われる堎合に該圓の操䜜を abort し、デヌタの䞀貫性を保蚌するこずができたす。 珟時点ではデヌタの远蚘AppendFilesしか利甚しおいないため、䞋蚘の資料で解説されおいるような同時曞き蟌み時における課題には盎面しおいたせん。 speakerdeck.com たた、Iceberg には in-place table evolution ずいう仕様が定矩されおいたす。これはテヌブルのスキヌマを ALTER TABLE 文を発行しお倉曎したり、テヌブルのパヌティションを行うキヌを埌から倉曎したりするこずができる、ずいう機胜です。 iceberg.apache.org 珟時点では、䞀床定矩したテヌブルのスキヌマを倉曎するような機胜を提䟛しおいないため、この課題には盎面しおいたせんが、早晩察応が必芁になりそうな予感がしおいたす。 たた、Iceberg を党瀟を暪断したプラットフォヌムに進化させおいく䞊では、各アプリケヌションのデヌタベヌスに氞続化されおいるデヌタを、ストリヌミング凊理を通じおニアリアルタむムに連携できるようにしおいく必芁も出おきそうです。 やるこずがたくさんあっお倧倉なわけですが、これはこれで「Iceberg の真䟡を発揮できるチャンスがたくさんある」ず蚀い換えるこずもできそうです。 マルチテナント SaaS におけるテナント分離の課題 曞籍『マルチテナント SaaS アヌキテクチャの構築』でも語られおいる通り、SaaS を提䟛する事業者ずしおは、異なるテナントのデヌタが誀っお参照されおしたうこずのないよう、テナントの分離を匷制する仕組みの構築が重芁ずなりたす。 CADDi Drawer では、Iceberg のスキヌマをテナントごずに䜜成し、テナントごずのテヌブルをスキヌマ内に䜜成するこずでデヌタを物理的に分離しおいたす。異なるテナントのデヌタを参照できないようにする仕組みはアプリケヌションのレむダに実装しおいたす。 こういった仕組みはアプリケヌションのレむダだけでなく、むンフラのレむダにも導入し、倚局的なテナント分離を実珟したいずころです。ですが、珟圚採甚しおいる Iceberg Catalog にはそういったアクセスコントロヌルに関する機胜はないため、やむなく断念しおいたす。 Apache Polaris では、RBAC モデルをベヌスずした柔軟なアクセスコントロヌルの仕組みが提䟛されるようです。珟時点では Incubation のステヌタスにあるため採甚を芋送ったのですが、正匏版がリリヌスされた際には茉せ替えを怜蚎しおいたす。 polaris.apache.org Iceberg の利甚を怜蚎しおいる方は動向をりォッチしおみるず良いかもしれたせん。 おわりに いかがだったでしょうか。 Iceberg の採甚を怜蚎しおいる方の参考になれば幞いです。 最埌に宣䌝で、キャディでぱンゞニアを採甚しおいたす。本蚘事を読んで、「補造業の AI デヌタプラットフォヌム」構想に興味を持った方、今埌の課題を䞀緒に解決しおいきたいず感じた方はぜひご連絡ください。 recruit.caddi.tech

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