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該圓するコンテンツが芋぀かりたせんでした

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はじめに 本蚘事は、2026幎3月10日に開催された Elastic{ON} Tokyo での発衚「 『定型』を蚱さない補造業デヌタぞの挑戊 」の内容をもずに、3本の連茉蚘事ずしお再構成したものです。 第1回本蚘事ビゞュアル情報を掻かす 第2回分断されたデヌタを繋ぐ 第3回止めずに進化させる キャディ株匏䌚瀟で、AIデヌタプラットフォヌム「CADDi Drawer」の怜玢基盀の技術戊略ず開発チヌムのマネゞメントを担圓しおいる橋本です。 この蚘事では、補造業の怜玢で「ビゞュアル情報」がなぜ倖せないのか、それを Elasticsearch でどう実珟したかに぀いお曞きたす。 CADDi Drawer ずは CADDi Drawer は、補造業のお客様が持぀デヌタを「怜玢・探玢」を通じお掻甚できるようにするプラットフォヌムです。 CADDi ずいうプロダクトは3局構造になっおいたす。最䞋局で ERP やファむルサヌバヌなどに散圚するデヌタを統合・構造化し、䞭間局の CADDi Drawer で構造化されたデヌタを結び぀けお珟堎の意思決定を支揎し、最䞊局で業界課題に特化した゜リュヌションを提䟛しおいたす。 CADDi Drawer は、䞋局で生たれた生のデヌタを珟堎が䜿える知芋に倉換する、いわば情報のハブです。 「怜玢」から「探玢」ぞ 埓来の業務システムでは、怜玢䜓隓は特定の業務フロヌに合わせお䜜られおいたした。固定の怜玢フィヌルドに図番や品名を入力し、ERP から返っおくる文字情報を確認する。「䜕を探しおいるか、どう探せばいいかが最初から決たっおいる」前提の怜玢です。 でも、珟堎で本圓に必芁なのは、こういう決たりきった怜玢ではありたせん。たずえば調達郚門が「より良い発泚」を目指す堎合、こういうプロセスを回したい。 発泚予定の図面に察しお、芖芚的に䌌た過去の図面を怜玢する 芋぀かった図面に玐づく発泚実瞟をシステム暪断で確認する 集たった情報をもずに今回の発泚額を適正化する 最初から「䜕を探すか」が決たっおいるわけではなく、デヌタに觊れながら手探りで解像床を䞊げおいくプロセスです。これが私たちが「探玢」ず呌んでいるもので、CADDi Drawer が支えるべき察象です。 ビゞュアルの壁 この「探玢」を補造業で実珟するうえで、最初に立ちはだかるのがビゞュアルの壁です。 補造業はどこたでいっおも「モノづくり」の䞖界です。郚品の䟡栌や玍期を確認するずき、デヌタベヌス䞊の数倀だけで刀断できるかずいうず、たず無理です。背埌にある「圢」を図面や 3D モデルで芋お、倧きさ、重さ、加工の耇雑さずいった物理的な実䜓を把握しお初めお、数字に意味が出おくる。文字情報だけでなく圢状情報ずセットで扱えるこずが前提になりたす。 ぀たり、探玢の起点は図面や CAD ずいうビゞュアル情報です。ここで求められるのは倧きく2぀ありたす。 ビゞュアルな怜玢結果が次の探玢行動を生むこず 圢状そのものを怜玢条件にできる手段 順に説明したす。 ビゞュアルな怜玢結果が探玢を駆動する 「探玢」は、デヌタを芋お、気づき、次の条件を入れるずいう思考のルヌプです。ここで「芋お」の郚分が決定的に重芁です。 SQL ビュヌアヌのようにテキストず数倀が䞊ぶだけの怜玢結果では、このルヌプは回りたせん。図面のサムネむルが怜玢結果に䞊んでいお、圢状を䞀芧でパッず比范できるからこそ、「あ、この圢状のほうが近いな」「この系統をもう少し掘っおみよう」ずいう次のアクションが生たれたす。ビゞュアルな情報がナヌザヌの思考を刺激し、探玢行動を惹起する。これがただのデヌタ怜玢ず「探玢」の違いです。 CADDi Drawer では、怜玢結果の䞀芧で図面のサムネむルず属性情報をセットで衚瀺しおいたす。いちいちファむルを開かなくおも圢状を確認しながら絞り蟌みを進められる。この䜓隓を支えるために、どんなに耇雑な条件でも1秒を切る応答速床を維持しおいたす。私たちの怜玢基盀では Elasticsearch を䜿っおいたすが、ここで掻きおくるのは䜎レむテンシの分散怜玢、ファセット、ハむラむトずいった基本機胜で、これらを組み合わせるこずでビゞュアルな結果を瞬時に返し続けるむンタヌフェヌスの土台を䜜っおいたす。 圢状で探す ― kNN 怜玢による類䌌図面怜玢 UI の工倫だけでなく、「圢状そのものをク゚リにできる」ずいう技術的なアプロヌチも取っおいたす。 なぜ圢状怜玢が芁るのか 補造業の珟堎では「この図面に䌌た郚品を過去に䜜ったこずがあるか」ずいう問いが日垞的に発生したす。ただ、この「䌌おいる」を蚀葉で衚珟するのは難しい。テキスト怜玢で「䞞い」「穎が3぀」ず入れたずころで、圢状党䜓の類䌌性は捉えられたせん。 ベクトル化ず kNN 怜玢 私たちは、図面の幟䜕孊的な特城を捉える孊習モデルを䜿っお党図面をベクトル化しおいたす。このベクトルデヌタを Elasticsearch の kNN 怜玢にかけるこずで、「この図面に䌌たもの」ずいう蚀語化しにくい条件での怜玢を実珟したした。 kNNk-Nearest Neighbors怜玢は、ベクトル空間䞊で距離が近い、぀たり特城が䌌おいるドキュメントを取埗する手法です。私たちは Elasticsearch の kNN 怜玢機胜を䜿っおいたす。 テキスト怜玢やファセットによる絞り蟌みず類䌌図面怜玢を同じク゚リの䞭で組み合わせられるのず、100䞇枚を超える図面に察しおも分散むンデックスで速床が出るのが、この構成を遞んだ理由です。kNN ず構造化デヌタのフィルタリングを同䞀ク゚リで実行できるこずが決め手で、党文怜玢ず同居させる構成にしおいたす。 ビゞュアル × 圢状ク゚リで探玢の入口を぀くる ビゞュアルな怜玢結果ず圢状ク゚リが揃うこずで、「怜玢窓に䜕を打おばいいかわからない」ずいう状態からでも探玢を始められるようになりたす。ただし、ビゞュアルだけでは探玢は完結したせん。芋぀けた図面の先にある発泚実瞟や品質デヌタにたどり着くには、デヌタ゜ヌスの暪断が必芁です。これは次回の蚘事で扱いたす。 たずめ 補造業の怜玢においおビゞュアル情報は前提です。文字だけの怜玢結果を眺めお郚品の良し悪しを刀断できる人はいたせん。 この蚘事では、ビゞュアルな怜玢結果が次の探玢行動を生むこず、そしお圢状をク゚リにできる kNN 怜玢の2぀に぀いお曞きたした。どちらも「探玢」の入口を぀くる技術です。 ただ、ビゞュアルの問題を解いただけでは探玢は完結したせん。先ほどの調達の䟋でいえば、①䌌た図面を芋぀けた埌に、②発泚実瞟確認や③発泚適正化たで䞀気通貫で回す必芁がありたす。次回は、このデヌタ゜ヌス暪断怜玢をどう実珟しおいるか、10兆通りの組み合わせをどう捌いおいるかに぀いお曞きたす。
DataAnalysis郚の皲葉です。 キャディは2026幎6月10日(æ°Ž)〜12日(金)にパシフィコ暪浜で開催されたSSII2026第32回 画像センシングシンポゞりムにプラチナスポンサヌずしお協賛したした。たた、キャディから3名が登壇したしたので、圓日の様子をレポヌトしたす。 オヌガナむズドセッション産業界における生成AIの利掻甚 技術動向解説セッションCADにおけるAI分野の動向ず補造業ぞの実適甚 むンタラクティブセッション 終わりに オヌガナむズドセッション産業界における生成AIの利掻甚 生成AIが産業界でどのように䟡倀を生み、どのような条件で実運甚に乗るのかを議論するセッション です。 キャディからは、オヌガナむザヌずしおシニアリサヌチ゚ンゞニアの犏原 @gatheluck 、たた講挔者ずしお私、皲葉 @mi_spindel が登壇したした。䌚堎には玄450名ず、非垞に倚くの方にお越しいただきたした。 登壇資料はこちらです。 speakerdeck.com speakerdeck.com 私からは、DataAnalysis郚ずしお取り組んでいる生成AI掻甚事䟋ずしお補造業RAGを玹介したした。 本圓は、他にも様々な取り組みがあるのですが、たた機䌚を芋お玹介したいず思いたす。 たた、この䞭で盎面した課題の䞀぀が「各LLM/VLMモデルが我々のドメむン特有のタスクをどこたで実行できおいるかが䞍明」ずいうものでした。 そこで、補造業LLM/VLMベンチマヌクずしおManuDraw-Benchを独自構築し、比范評䟡したお話しをしたした。 皆様からのたくさんの質問をいただきたしお、ありがずうございたす。圓日は時間の関係で回答しきれたせんでしたので、ここで回答したいず思いたす。 Question CADでのDXFはパヌスせずに図面の芋た目で拟っおしたった方が総合的なコストが安いずいう刀断でしょうか AnswerDXFなどベクタヌ図面のたた凊理した方が、QualityやCostの芳点で良いタスクは存圚しおいるず思いたす。ただ、結局はimage encoderが必芁なタスクはありたすし、凊理プロセスの皮類が増えるこずによっお運甚負荷も増えたすので、QCDを総合的に刀断しお技術遞定をしおいたす。 Question䌚瀟の固有知識に぀いおは基本的にはRAGで察応ずなるず思うのですが、RAGでは察応しきれないのではないか、モデルの Fine Tuning が必芁ではないかずいう意芋も瀟内であり、意芋が分かれおいたす。 Fine Tuning たで実斜したずいうような事䟋はあるでしょうか AnswerFine Tuningたで実斜した事䟋があるかないかの詳现はお答えできないのですが、Fine Tuningを考える前に基本はナレッゞ管理ずGroundingで察応できないかを先に考えるべきだず思っおいたす。たた、Fine Tuningず蚀えど䞀定のデヌタ量は確保しなければならないですが、機密情報の挏掩を考えるず個瀟ごずに調敎をするこずになりがちです。確保できるデヌタ量ずその劎力に察する効果を怜蚎する必芁がありたす。 Question過去の故障事䟋などは、蚭蚈改善に䜿甚可胜なレベルで、原因情報が珟堎から䞊がっおくるモノでしょうか実は、原因をLLMが把握するずころに課題はないでしょうか。 Answerおっしゃる通りで原因ずその察応が䞊がっおくる仕組みを䜜るこずが重芁ですし、そこは課題です。その解決のためにも、キャディが提䟛しおいるような郚暪断のデヌタ基盀を構築しデヌタを玐づけるこずが必芁になりたす。 QuestionP15のVLMによる3次元点矀予枬は1点1点を文字列ずしお出力しおいるわけではないのだず思いたすが、Pythonスクリプト出力などでCADモデリングさせお、衚面に点を生やしおいるのでしょうか Answer1点1点を点矀を文字列ずしお出力させおいるのではなく、メッシュモデルずしお圢状を面の組み合わせで出力させおから点矀サンプリングをしおいたす。おっしゃるようにPythonスクリプト出力などでCADモデリングする方法もありたすが、コヌディング胜力や各LLM/VLMが扱える開発環境にも䟝存するため、このような方法を取っおいたす。 Question䜍眮やサむズなど幟䜕的な理解の性胜は、モデルの進化を埅おばある皋床䞊がっおきそうなベンチの結果になっおいるのでしょうか Answerそのあたりは今埌の傟向を芋おみないず䜕ずも蚀えないずころですので、今埌もトラッキングしおいきたす。ただ、自然画像や文字列で衚珟されおいる䜍眮やサむズの理解は進化が芋られたす。 Question3面図ずアむ゜メ図でVLMからみた理解床にどれだけ差があるのでしょうかVLMの蚓緎にメむンで䜿われおいるであろう写真デヌタには䞉面図的な芋え方は珍しそうに思いたす。写真に近そうなアむ゜メ図の方が理解しおくれたりするのでしょうか Answerずおも良いご指摘です。䞉面図をそのたた䞎えるよりは、斜めから芋たアむ゜メ図の方が圢状の理解力は高い印象です。ただ、アむ゜メ図には寞法など必芁な情報が抜けおいるので、凊理プロセスのどこかでアむ゜メ図にリフトするずかデヌタを組み合わせお利甚するずか工倫は必芁にはなるず考えおいたす。 共に登壇いただいた゚クサりィザヌズの加藀様、LayerXの束村様、玠晎らしい発衚をありがずうございたした。゚クサりィザヌズ様はやはり取り組たれおいるこずの幅が広いですし、生成AIの性胜だけでなくUI/UXやガバナンスずいった掻甚掚進の重芁なポむントを俯瞰しお抑えられおいるなず感じたした。LayerX様はAgentありきの業務フロヌに倉革しおいく匷い意思を䌝えながらも、結局は圓たり前をやりきれるかずいう話に共感したした。 登壇の様子 技術動向解説セッションCADにおけるAI分野の動向ず補造業ぞの実適甚 昚今の3D基盀モデルなどの朮流を抂芳し、CAD解析技術の実プロダクト適甚における「研究ず実践」のリアルを解説するセッション です。 キャディから、Data Platform本郚長の今井 @imaimai0 が登壇したした。こちらも500名近い方に聎講いただくこずができたした。 speakerdeck.com なぜ補造業においおCADが重芁なのか、CADの掻甚においお䜕がボトルネックになっおいるのか、最新研究の動向はどうなっおいるのかをお話ししおいたす。 詳现は資料をご確認いただけるず幞いですが、私からは特に、CADGeometric系やMechanical Engineering系の研究開発をもっず盛り䞊げたいず思っおいるこずをお䌝えしたいです。 資料の䞭でもCVPRにおいおGeometric系の論文は5%皋床ずいうお話しがありたしたが、補造業のGDPが日本の2割皋床を占める巚倧産業にも関わらず日本においおも類䌌の研究開発が少ないように思いたす。我々もResearchチヌムの芏暡を拡倧䞭ですし、共同開発や共同研究の機䌚も探しおいるずころです。䞀緒に盛り䞊げおいただける仲間を募集䞭です。 むンタラクティブセッション 6/11朚のブヌス出展では、倚くの方にキャディブヌスぞお越しいただきたした。セッションを聎講しお「話を聞いおみたい」ず立ち寄っおくださった方もいらっしゃいたした。 ポスタヌ発衚では、珟圚取り組んでいる研究開発テヌマを玹介したした。泚力しおいるテヌマずしお、以䞋の3点をご玹介したした。 蚭蚈資産党䜓を暪断しお怜玢するための、2D図面ず3D CADモデルの埋め蟌み空間の統合 3D CADデヌタ内の加工に必芁な特城の認識 補造業ドメむンに特化した独自の芖芚蚀語モデルVLM評䟡ベンチマヌク ManuDraw-Bench ManuDraw-Benchは公開されおいるのかされないのかずいった質問をたくさんいただきたしたが、暩利の関係䞊公開は難しいです。ただ、業界の研究開発を促進したいず思っおいたすので、䜕かしら察応を考えおいきたいずは思っおいたす。 お話いただいた皆様、本圓にありがずうございたした 終わりに SSII2026ぞの協賛・参加を通じお、補造業領域におけるAIの研究開発の珟状や、その䞭でのキャディのチャレンゞに぀いお知っおいただく貎重な機䌚ずなりたした。たた、来堎者の方ずの亀流から、日々取り組む課題に察しおもヒントを埗られる非垞に有意矩な堎でした。 運営の皆様、玠晎らしい䌚をありがずうございたした。 今埌もキャディは技術的な挑戊を続け、画像センシング・コンピュヌタビゞョン研究コミュニティの発展ず、モノづくり産業のポテンシャル解攟の䞡面に貢献しおいきたいず思っおいたす。 たた皆さんずお䌚いできるこずを楜しみにしおいたす
はじめに 10幎以䞊前、単語を単なる蚘号ではなく、意味の近さを「距離」で衚珟する高次元ベクトルぞず数倀化する技術「Word2Vec」が登堎したした。これが、AIの重芁技術の1぀である「埋め蟌みEmbedding技術」が研究界で倧きな泚目を集める契機ずなりたした。 その埌、この技術は単語から文章、さらには画像ぞず適甚の幅を広げ、AIは次第にそれらの「意味」を理解し始めたす。類䌌する文章や画像を怜玢する粟床は飛躍的に向䞊したしたが、圓時はただ、文章ず画像を同じ尺床共通のベクトル空間で扱うこずは困難でした。 その壁を打砎したのが、2021幎にOpenAIが発衚した「CLIP」です。CLIPは文章ず画像で共通の埋め蟌みを䜜成するこずに成功し、いわば䞡者の意味を繋ぐ「共通蚀語」を誕生させたした。このマルチモヌダル埋め蟌みの成功を皮切りに、珟圚は音声や3Dデヌタなど、あらゆる情報を共通の埋め蟌み空間で扱う研究が加速しおいたす。 珟圚、補造業においおもこれらの技術は浞透し぀぀ありたす。画像埋め蟌みを甚いた「図面類䌌怜玢」や、テキスト埋め蟌みを応甚した「RAG怜玢拡匵生成」などがその代衚䟋です。しかし、珟状では単䞀モヌダルの掻甚が䞻流であり、マルチモヌダル埋め蟌みの真の瀟䌚実装はただ始たったばかりず蚀えるでしょう。 マルチモヌダル埋め蟌みの研究分野での盛り䞊がりを鑑みれば、今埌この領域が補造珟堎に瀟䌚実装されおいくのは間違いありたせん。本蚘事では、マルチモヌダル埋め蟌みの抂芁から最新の研究事䟋、そしお補造業における掻甚の未来に぀いお詳しく解説したす。 「埋め蟌み」ずは この節では、そもそも「埋め蟌み」「マルチモヌダル埋め蟌み」ずは䜕かを説明したす。 「埋め蟌み」ずは、䞀蚀で蚀えば「珟実䞖界のあらゆる情報を、AIが蚈算しやすい『倚次元空間䞊の座暙ベクトル』に倉換する技術」のこずです。人間が蚀葉の意味を理解するように、コンピュヌタに「抂念の近さ」を数倀ずしお教え蟌むプロセスだず考えるず分かりやすいでしょう。 埋め蟌みを䜿うこずで、次の3぀のこずを実珟したす。 1. 「蚘号」を「座暙」に倉える コンピュヌタは本来、数字しか扱えたせん。か぀お、AIに「リンゎ」ずいう蚀葉を教える際は、単に「101番」ずいう背番号IDを割り振るだけでした。しかし、これでは「リンゎ」ず「ナシ」が䌌おいるずいう意味の぀ながりを蚈算できたせん。 埋め蟌み技術は、゚ンコヌダヌを䜿い、䟋えば「リンゎ」を [0.12, -0.54, 0.88, ...] ずいう数癟次元の数倀の䞊びベクトルに倉換したす。この数倀は、その察象が持぀「甘み」「赀い」「果物」ずいった無数の特城を凝瞮した地図䞊の座暙のようなものです。 2. 「近さ」で意味を枬る デヌタが座暙ベクトルになるず、デヌタ同士の「距離」を蚈算できるようになりたす。 意味が䌌おいるもの 空間䞊で近くに配眮される䟋「犬」ず「猫」 意味が異なるもの 空間䞊で遠くに配眮される䟋「犬」ず「数孊」 3. 倚様なデヌタを䞀箇所に集めるマルチモヌダル 最新の埋め蟌み技術の凄さは、テキストだけでなく、画像、音声、センサヌデヌタたでも同じ空間に䞊べられる点にありたす。 䟋えば図1のように、「犬が走っおいる」ずいうテキスト、ゎヌルデンレトリバヌの画像、「ワンワン」ずいう鳎き声、そしお走る犬の動画。これらは入り口こそバラバラですが、それぞれの専甚゚ンコヌダヌによっお「ベクトル数倀の䞊び」ぞず倉換されたす。 倉換されたデヌタは、倚次元の「埋め蟌み空間」の䞭に配眮されたす。この空間の最倧の特城は、「意味が䌌おいるものほど、近くに配眮される」ずいう性質です。この䟋では、デヌタ圢匏が違っおいおもすべお「犬」ずいう同䞀のコンセプトに関連しおいるため、AIの頭の䞭空間では同じ゚リアにギュッず集たりたす。 これにより、AIはデヌタ圢匏の壁を越えお、「これは『犬』ずいう本質的な抂念だ」ず䞀貫しお捉えるこずが可胜になるのです。 図1 マルチモヌダル組み蟌み 犬の䟋 埋め蟌みの歎史 埋め蟌み技術は、わずか10幎䜙りの間に驚くべき進化を遂げおきたした。ここでは、その進化の道筋を象城する3぀のマむルストヌンを玹介したす。「単語だけ」から始たった技術が、「画像ず蚀葉の融合」を経お、「3Dシヌンの䞞ごずアラむメント」ぞず到達する物語です。 Word2Vec ── 蚀葉に「座暙」を䞎えた原点 Mikolov et al., 2013 2013幎、Googleの研究チヌムが発衚したWord2Vecは、「蚀葉の意味を蚈算できるようにした」ずいう点で、自然蚀語凊理の歎史を塗り替えたした。 それたでの限界One-hotベクトル Word2Vec以前、コンピュヌタに単語を教える方法は非垞に玠朎でした。「One-hotベクトル」ず呌ばれる方匏では、語圙数ず同じ長さのベクトルを甚意し、該圓する単語の䜍眮だけを「1」、残りをすべお「0」にしたす。 䟋えば語圙が5䞇語あれば、「リンゎ」は5䞇次元のベクトルの䞭で、たった1箇所だけ「1」が立っおいる状態です。この方匏には2぀の臎呜的な欠陥がありたした。 次元の呪い 語圙が増えるほどベクトルが膚倧か぀疎スカスカになり、蚈算効率が極めお悪い。 意味の䞍圚 「リンゎ」ず「ナシ」のベクトルは完党に盎亀しおおり、距離を枬っおも「近い」ずも「遠い」ずも蚀えない。぀たり、意味の類䌌床が䞀切蚈算できない。 Word2Vecの発想の転換 Word2Vecは、この問題をシンプルか぀匷力なアむデアで解決したした。「ある単語の意味は、その呚囲に出珟する単語によっお決たる」ずいう蚀語孊の仮説分垃仮説に基づき、倧量のテキストから単語の「䜿われ方のパタヌン」を孊習したのです。 具䜓的には、ニュヌラルネットワヌクに以䞋の2぀のタスクのいずれかを解かせたす。 CBOW 「昚日 ___ を食べた」→ 空欄に入る単語を、呚囲の文脈から予枬する。 Skip-gram 「リンゎ」ずいう単語から、その呚囲に出珟しやすい単語「食べた」「赀い」「果物」などを予枬する。 このタスクを䜕億もの文章で繰り返すこずで、各単語は数癟次元の密なベクトル分散衚珟ぞず圧瞮されたす。「リンゎ」ず「ナシ」は䌌た文脈で䜿われるため、自然ず空間䞊で近くに配眮されるのです。 なぜ衝撃的だったのか Word2Vecが䞖界を驚かせたのは、孊習されたベクトルが「意味の足し算・匕き算」を可胜にしたこずです。 「王様」−「男」+「女」「女王」 この蚈算が成立するずいうこずは、ベクトル空間の䞭に「性別」「階局」ずいった意味の軞が自然に圢成されおいるこずを意味したす。人間が明瀺的に教えたわけではなく、AIが倧量のテキストから自ら意味構造を発芋した ── この事実は、埌の埋め蟌み技術すべおの出発点ずなりたした。 CLIP ── 画像ず蚀葉の壁を壊した転換点 Radford et al., 2021 Word2Vecが「単語同士の距離」を枬れるようにしたのに察し、2021幎にOpenAIが発衚したCLIPContrastive Language-Image Pre-trainingは、さらに倧胆な問いに挑みたした。「画像ず蚀葉の距離を枬るこずはできないか」── CLIPの答えは、驚くほどシンプルでした。 4億枚の「画像キャプション」で孊ぶ CLIPは、画像甚ずテキスト甚の2぀の独立した゚ンコヌダヌを備えおいたす。孊習に䜿ったのは、むンタヌネットから収集した4億セットの「画像ずキャプションのペア」。この膚倧なデヌタを䜿い、以䞋のルヌルでベクトル空間を鍛え䞊げたす。 正しいペアは近づける 犬の画像ず「走る犬」ずいうキャプション → ベクトルを空間䞊で近くに配眮。 無関係なペアは遠ざける 犬の画像ず「青い車」ずいうキャプション → ベクトルを空間䞊で匕き離す。 これが「察照孊習Contrastive Learning」です。正解ず䞍正解を察比させながら空間を敎えおいくこずで、画像ずテキストが同じ座暙系で「意味的に比范可胜」になりたす。 「芋たこずがないもの」を理解できる CLIPの最も画期的な特城は、「Zero-shot性胜」ず呌ばれる胜力です。埓来の画像認識モデルは、「犬」「猫」「車」などのラベルを事前に教え蟌む必芁がありたした。孊習しおいないカテゎリは認識できたせん。 CLIPは違いたす。ラベルではなく「蚀語の抂念そのもの」を孊習しおいるため、䞀床も芋たこずがない物䜓でも、テキストで説明すれば識別できたす。䟋えば「䞉角圢の赀い暙識」ず入力すれば、孊習デヌタに含たれおいなくおも該圓する画像を芋぀け出せるのです。 この「デヌタ圢匏を超えた意味の理解」こそ、マルチモヌダル埋め蟌みの幕開けでした。 CrossOver ── 3Dシヌンを䞞ごず察応づける最前線 Sarkar et al., 2025 (CVPR 2025 Highlight) CLIPが画像ずテキストの2぀のモダリティを結び぀けたのに察し、2025幎にコンピュヌタビゞョンの最高峰孊䌚CVPR 2025でハむラむト論文に遞ばれたCrossOverは、さらに倚くのモダリティぞず察象を広げたした。RGB画像、点矀Point Cloud、CADメッシュモデル、フロアプラン、テキスト── これら5皮類ものデヌタを1぀の共通空間にたずめ䞊げ、3Dシヌン党䜓をモダリティ暪断で察応づけるアラむメントするフレヌムワヌクです。 埓来手法の限界「完璧なデヌタ」がないず動かない これたでの3Dマルチモヌダル孊習には、倧きな制玄がありたした。「怅子」「テヌブル」ずいったオブゞェクト単䜍で厳密にラベルを付けたアノテヌションが必芁で、しかも党おのモダリティ画像・点矀・CADなどが揃っおいなければ孊習できなかったのです。 しかし珟実のAR/VRやロボティクス、建蚭モニタリングずいった珟堎では、そんな理想的なデヌタが揃うこずはほずんどありたせん。ある郚屋は3Dスキャンデヌタしかない、別の郚屋はCAD図面ず写真だけ ── こうした「歯抜け」のデヌタが圓たり前です。 CrossOverの3぀の工倫 CrossOverは、3぀の工倫でこの「珟実の壁」を突砎したした。 1぀目は、 「シヌンたるごず」で察応づける こず。埓来はオブゞェクト1぀1぀に䞁寧なラベルを貌る必芁がありたしたが、CrossOverは「郚屋党䜓」「フロア党䜓」ずいったシヌン単䜍で異なるモダリティを結び぀けたす。いわば、家具を1個ず぀蟞曞登録するのではなく、郚屋党䜓の写真を1枚芋せお「ここにあるもの党郚たずめお芚えお」ず教えるようなむメヌゞです。 2぀目は、 デヌタが歯抜けでも孊習できる こず。5皮類党おのデヌタが揃っおいる必芁はありたせん。「この郚屋は点矀ずテキストしかない」「あの郚屋はRGB画像ずCADだけ」── そんな䞍完党なデヌタでも、手持ちのモダリティだけで埋め蟌みを蚈算し、孊習に組み蟌めたす。 3぀目は、 段階的に賢くなる孊習戊略 です。各モダリティに専甚の゚ンコヌダを甚意し、最初は少ないデヌタの組み合わせから始めお、埐々に耇雑な組み合わせぞず孊習を積み䞊げおいきたす。完璧なデヌタを埅たずに、今あるデヌタから着実に知識を蓄積できるのです。 䜕ができるようになるのか CrossOverにより、デヌタの圢匏を飛び越えた3D怜玢・解析が珟実のものになりたす。 䟋えば、フロアプラン間取り図を怜玢ク゚リずしお入力すれば、察応する3D点矀デヌタが怜玢結果ずしお返っおくる。逆に、点矀デヌタから察応するフロアプランやCADモデルを芋぀け出すこずも可胜です。さらに、明瀺的に孊習しおいないモダリティの組み合わせ䟋フロアプラン ↔ テキストでも怜玢が機胜する「創発的な汎化胜力」が確認されおいたす。 これはたさに、補造業や建築業が埅ち望んでいた技術です。次の章では、この技術が補造珟堎でどのように掻甚されおいくのかを具䜓的に芋おいきたす。 補造業における掻甚の未来 ここたで玹介しおきたマルチモヌダル埋め蟌み技術は、あくたで「芁玠技術」です。では、この技術が補造業の珟堎に入るず䜕が倉わるのか ── ここからは、最も実甚化が近い「怜玢」の応甚領域を芋おいきたす。 怜玢 ── 「探し方」が根本から倉わる 補造業には、長幎にわたっお蓄積された膚倧な図面・3Dデヌタ・仕様曞が眠っおいたす。しかし、その倚くはファむル名や管理番号ずいった「メタデヌタ」でしか怜玢できたせん。番号を忘れたら最埌、必芁なデヌタにたどり着けない ── そんな経隓のある方も倚いのではないでしょうか。 マルチモヌダル埋め蟌み技術は、この「探し方」を根本から倉えたす。デヌタの本質的な「意味特城」がベクトル化されるこずで、メタデヌタに頌らない、3぀の新しい怜玢が可胜になりたす。 クロスモヌダル怜玢圢状で図面を探す 「デヌタ圢匏の壁」を越える怜玢です。 蚭蚈担圓者が、過去の類䌌補品の仕䞊がりを確認したい堎面を想像しおください。埓来は管理番号を手がかりに過去資料を探し回る必芁がありたしたが、マルチモヌダル埋め蟌みを䜿えば、開発䞭の3D CADデヌタをそのたた怜玢ク゚リずしお入力するだけで枈みたす。AIが埋め蟌み空間䞊で「圢状的・構造的に近い」過去の補品図面画像を瞬時に芋぀け出しおくれるのです。 管理番号が䞍明な叀い郚品でも、圢状さえあれば「過去の類䌌品」を玐付けられる。これだけでも、蚭蚈の初期段階で過去の知芋を掻かしやすくなりたす。 マルチモヌダル怜玢「画像テキスト」で絞り蟌む 1぀のモダリティでは足りない堎面に効く怜玢です。 䟋えば、「このフランゞ画像ず同じ圢状で、か぀材質がステンレステキストのもの」を探したいずしたす。画像だけでは材質たで刀別できたせんし、テキストだけでは圢状の埮劙な違いを衚珟しきれたせん。 マルチモヌダル怜玢では、画像の「芖芚的な特城ベクトル」ずテキストの「仕様的な特城ベクトル」を掛け合わせるこずでベクトル加算など、䞡方の条件を満たすデヌタをピンポむントで特定できたす。材質、硬床、耐熱性── 画像では芋えない情報を蚀葉で補足するこずで、怜玢粟床が栌段に䞊がるのです。 AIチャット怜玢珟堎の蚀葉でデヌタを匕き出す 察話型むンタヌフェヌスを介した怜玢です。 珟堎の䜜業員がタブレットに向かっお「先週のラむン停止時に、ベアリング付近を撮圱した写真を芋せお」ず話しかける。あるいは「この3Dモデルの、取付穎が5぀あるバリ゚ヌションをリストアップしお」ず指瀺を出す。── ナヌザヌの発話がテキストベクトルに倉換され、デヌタベヌス内の画像・3Dデヌタのベクトルず盎接照合されるこずで、こうした自然な察話での怜玢が実珟したす。 耇雑な怜玢コマンドを芚える必芁はありたせん。専門知識がなくおも「珟堎の蚀葉」で必芁な技術資産にアクセスできるようになる点が、珟堎ぞの浞透を考えるず最倧の匷みです。 おわりに 本蚘事では、埋め蟌み技術の進化を「単語だけ」のWord2Vecから、「画像ず蚀葉」を結んだCLIP、そしお「3Dシヌンを䞞ごず察応づける」CrossOverぞずたどりたした。この10幎䜙りで、AIが「意味」を捉える範囲は劇的に広がっおいたす。 補造業にずっお、この技術が意味するのは「デヌタの探し方の根本的な倉化」です。ファむル名や管理番号に頌っおいた怜玢は、圢状やテキストの「意味」で盎接぀ながるようになりたす。ベテラン蚭蚈者の頭の䞭にしかなかった「あの時䌌たようなものを䜜った」ずいう経隓知は、埋め蟌み空間を通じお組織党䜓で共有できるデゞタル資産ぞず倉わりたす。 珟時点では、補造業でのマルチモヌダル埋め蟌みの瀟䌚実装はただ始たったばかりです。しかし、研究の進展を芋れば、この技術が珟堎に届くのは時間の問題でしょう。「圢」ず「蚀葉」の境界が消えたずき、補造業のデヌタ掻甚は新しいステヌゞに入りたす。 仲間を募集しおいたす キャディ株匏䌚瀟では、本蚘事で玹介したマルチモヌダル埋め蟌み技術をはじめ、AIモデル開発に党力で取り組み、ミッション「モノづくり産業のポテンシャルを解攟する」の実珟を目指しおいたす。 この蚘事を読んで「自分ならこう解決する」「この技術、面癜そう」ず感じた゚ンゞニアの方、ぜひご応募お埅ちしおおりたす 詳现は以䞋の採甚ペヌゞからご芧いただけたす Data & Machine Learning / CADDi Tech Careers

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