メガネをかけるすべての人たちのために、やりたい仕事がそこにある──エンジニアにとって「JINS」の魅力とは
メガネは人の役に立つ——エンジニアが提供できる価値は無限にある
——本日は、エンジニアにとってのJINSの文化についてお話を進めたいと思います。まず簡単な自己紹介からお願いします。
伊部:ITデジタル部の営業グループで、主に店舗システムの開発や運用・保守を担当しており、そのグループリーダーを務めています。JINS入社は、2022年5月です。前職は生命保険会社のシステム子会社でSEをしていました。
以前の会社では、技術はレガシーで安定しているものを使っていました。ただ、エンジニアとしてだけではなく、そのまま一つの会社で働き続けることに不安があったんですね。自分にとっての新しいチャレンジということで、33歳のときに転職しました。
株式会社ジンズ
ITデジタル課 営業基盤グループ 伊部氏
主に店舗システムの企画、開発、運用保守を担当。2022年5月キャリア入社。前職は生命保険会社のシステム子会社で、社内SEやプロジェクトリードに従事。
坂口:私は今、DC(デジタルコマース)基盤グループに所属していて、グローバル向けECサイトや会員向けモバイルアプリのITシステムを担当しています。最近はこのシステムを大規模に刷新するプロジェクトがあり、そこにも参加しています。
2023年1月にJINSに入社したのですが、それまでは自動車サプライヤーでカーナビのハードウェア設計に10年以上関わっていました。最後の数年は新規事業を担当していて、高い売上目標が設定される反面、予算面では会社からの支援が弱く、なかなか新規事業がスタートできないもどかしさがありました。
JINSはメガネというシンプルだけれども、必ず人の役に経つ製品・サービスをエンドユーザーに提供する会社。「人の価値に直結する仕事は幸せだろうな」と思い、新しいチャレンジを会社ぐるみで応援してくれる雰囲気を感じたこともあって、転職を決めました。
株式会社ジンズ
ITデジタル課 DC基盤グループ 坂口氏
主にグローバル向けのECサイトのシステム企画、開発、運用保守を担当。2023年1月キャリア入社。自動車サプライヤーでカーナビのハードウェアやソフトウェア開発、新規事業で最新技術を活用した開発などに従事。
菊谷:私はエンジニアではないのですが、デジタル推進部でグローバルに利用するデジタル基盤の整備など、全社的取り組みをいかに速く、スムーズに広げるかという推進を担当しています。
私自身は直接関わっていないのですが、社内デジタル人材の育成もデジタル推進部のミッションの一つです。
前職は大手家電販売会社で、ECサイトの販促企画やサービス企画を10年ほど担当していました。そろそろ違うチャレンジをしようと、JINSを転職先に選びました。JINSに入社して今年(2024年)の夏で、ちょうど丸2年です。
株式会社ジンズ
デジタル推進部 デジタル推進室 菊谷氏
全社のデジタル推進を担当。グローバルで利用するデジタル基盤や、店舗システムを展開するプロジェクトを担当。2022年8月キャリア入社。前職は家電メーカーのECサイトで販売・サービス企画に従事。
アプリを通して顧客との関係を深める。アジャイル導入で開発をスピードアップ
——今回は、皆さんのJINSで働く楽しさ、それを支えるJINSの社風やカルチャーを伺っていきたいと考えています。まず、JINSはどんな社風の会社だと思いますか。
坂口:一言で言えば、「やらなきゃいけないことがたくさんある会社」ですね。やらなきゃいけないというのは、決して上からの押しつけではありません。自分から率先して、「これをやらなきゃJINSのサービス、よくならないよな」と、エンジニアが自発的に課題を発見し、それに取り組むという意味です。
JINSの社員はみんな、「これはやらなくちゃ」ということにすぐ気づいて、「自分がやりたい」と思ったら、すぐにその課題を拾って、自分の開発テーマにしちゃうんです。
歴史のある大きな会社では、人がたくさんいるので、どんなシステムでもすでに環境が整備されていることが多いですよね。それはいい部分でもありますが、あらかじめ決まっていることだけをやる環境では、エンジニアがやることの枠も狭まってしまうと思うんです。
その点、JINSでは「自分がやってみたいと思ったら、いくらでもやっていい」という文化があります。これは入社してすぐの若手エンジニアから、ベテランのPMまで、みんなそうなんですね。
エンジニアが、アイデアやスキルを発揮できる機会とチャンスがあって、自己実現ができる。それをマネージャー層も後押ししてくれて、予算の調整支援もしてくれる。私にとってはそれが一番の環境だと思っています。
——坂口さんご自身が、これは自分がやりたいと思って、取り組んだことはありますか?
坂口:以前から、お客様に使っていただけるスマホアプリを開発したいと思っていました。前職ではそうした機会がなかったんですね。ところが、JINSに入社したら、ちょうどアプリのリニューアルをするタイミングだったんです。前の担当のエンジニアが産休に入るということもあり、入社1カ月足らずの自分が担当することになったのです。
アプリの運用は地味なイメージがありますけど、デジタルコマースの世界では、アプリを改善・運用しながらお客様の満足度を高めていくというのは当たり前。アプリを通してお客様とリレーションをつくるのは、とても面白い仕事だと思っていました。それをJINSに入社してすぐ担当できたのはすごく嬉しかったですね。
以前の開発では使っていたアジャイル開発が、JINSではあまり実践例がありませんでした。なので、こうやれば開発スピードがアップするとか、ビジネスサイドはこうやって巻き込んでいけばスムーズに進めるなど、自分なりのノウハウを提供して貢献することができました。
そのプロセスを回しながら、チームでアプリの改善を続けたところ、Androidマーケットでのアプリ評価もどんどん上がっていきました。それは嬉しかったですね。あのときは転職してよかったなと、本当に思いました。
風通しのよすぎる会社。経営層と社員の距離が近くて意見が言いやすい
菊谷:私がJINSに転職して最初に感じたのは、経営層と社員との距離がものすごく近いということです。明日も、社長に直接プレゼンするんですよ。オンラインでスケジュールを見て、空いていれば予約を入れて、誰もがすぐに会うことができます。社長のスケジュールに社員が予定を入れられるって、すごいですよね(笑)。
前職は大企業だったこともありますが、一社員が社長に気軽に面会するなんて考えられない。実際、社長と直接話す機会はほぼないですし、グループ全体の社長は社内では一度しかお見かけしたことないですから(笑)。それが、JINSでは坂口さんも言ったように社員が、やるべきことを「今やるべきです」とトップに直接提案できるんです。
私の場合はデジタル施策の提案や報告をCTOや役員へ提案することが多いのですが、その提案が理に叶ったものと判断されれば、予算取りやメンバーアサインについて、CTOから直接のサポートを受けられます。
そうした支援体制も、JINSならではなのではないかと思います。「JINSをこう変えたい」など、本当にやりたいことがある人にとっては、非常にやりやすい環境だと思います。
伊部:私が担当する店舗のシステムでも、フロント部門である営業部だけでなく、デジタル部門からもどんどん提案して、それを推進するという風土がJINSにはありますね。
提案にあたっては、これまでの経歴や年次、職位などは一切関係ない。私のような保険業界という、まったく畑違いの業界から来た人間でも、いいアイデアや提案ならすぐに取り入れてもらえます。
私は転職して半年で、店舗システムの一領域を担当するグループリーダーに登用されたのですが、それはきっと、「店舗のデジタル運用体制について、こういう風にやったらいいんじゃないか」ということを、入社早々からずっと言ってきたからだと思うんです。
——「そんなに言うなら、やってみたら?」という感じなんですか?
伊部:とにかく社内コミュニケーション、中でも、上下の風通しがとてもいい会社ですね。若手スタッフがデジタル本部長に対して、雑談みたいな感じで、何かを直接提案している風景をよく見かけます。
その提案もきちんとプロセスを踏んで固めた資料というわけじゃなくて、簡単なテキストベースで「こんなことをやりたいんです。有識者のご意見を聞きたいんです」という感じで言っても、気軽に受け入れてもらえるんです。
そうすると、JINSの社歴の長い先輩たちから、これまでの経験を踏まえて「こういうところも押さえたらいいよ」というアドバイスやフィードバックが必ずある。逆に、「この辺の情報をもっと詳しく教えて」と質問されたら、次回にそれを補足すればいい。
そういうやりとりがあるから、無駄な資料作りや情報集めをせずに、本質的に欲しい情報に早くアプローチできるようになるのです。
「クイック&ダーティ」で、市場の変化と企業の急成長に柔軟に対応してきた文化
伊部:デジタル本部長がよく使う言葉に「クイック&ダーティ」というのがあるんですね。役員と議論するときに資料作成に数時間かけたりする必要はなく、提案書は30%くらいの出来で問題ないから、まずは相談しようってことなのです。それを日常的に発信してくれるので、私たちもとても気が楽ですね。
JINS全体としては本当に「いい人が多い」というか、部署をまたいで相談するときも、基本的に壁を作らず話してくれる。部署の垣根を越えてプロジェクトを組むのは当たり前なんです。デジタル部門の人間もちょくちょく店舗に顔を出しています。
エンジニアが店舗スタッフのオペレーション改善について、自分の意見を言ったりするのもOKで、店舗側から部署が違うからと、頭ごなしに拒否されることもありません。
坂口:我々が入社する前から、JINSが常に迅速な判断で、すばやくモノをつくり、サービスを充実させてきたというのは間違いないと思います。一定の品質のものをお客様に迅速にデリバリーし、急速な会社の成長に合わせてシステムをスケールアップしていく際の、スピード感や行動力は心地よいですね。
もともとそのベースがあったところに、今のCTOが入ることで、開発のモットーを言語化するようになり、その言葉をみんなの頭にインストールするようになった。それがJINSのカルチャーに深みを増すことになっていったのではないでしょうか。
菊谷:創業からここまでビジネスを拡大できてきたのは、最初から非常に意識的なスピード感を持って動いてきたからだろうし、それが社風のベースになっているのだと、あらためて思いました。
グローバルを常に意識しながら、より良い技術とサービスを全世界に展開
——今、JINSは急速に世界展開を進めていますが、皆さんの所属するグローバルデジタル本部で、グローバルな業務に携わる面白さはどこにありますか?
菊谷:まさに今、坂口さんや伊部さんたちと一緒にやっているプロジェクトがグローバルを対象にしたものです。私はその推進をする役割ですが、国内だけではなく、常に世界を視野に入れた仕事の醍醐味は感じています。前職ではそういう立ち位置ではなかったので、とても新鮮です。
海外出張もJINSに入って初めて経験しました。アメリカ、中国、台湾などに出張し、実際に現地の店舗に行って、お客様の様子をリアルに見ながら、自分たちが日本で作るシステムやサービスがこの国々で受け入れられていくものなのかどうか、それを考えるのは面白いですね。
伊部:将来的には、日本でJINSのメガネを購入されたお客様が、海外に行っても保証を受けられるようなシステムを作りたいと思っています。あるいは、インバウンドのお客様などが日本の店頭でオーダーして、帰国後、現地の店舗で受け取るなどのサービスが実現できたらいいなと。国・地域関係なく、JINSとして均一なグローバルサービスを提供できるデジタル基盤の構築も、私たちグローバルデジタル本部のミッションですから。
実は今、グローバルで共通のサービスに関する新しい試みを、まずはアメリカから導入してみようというという話をしているんです。アメリカにはさまざまな国籍の方がいらっしゃるので、アメリカで認められたサービスはこの後、東南アジアやヨーロッパなど、グローバルにも受け入れられるはずという感触が私たちにはあります。
というのも、アメリカはまだ店舗数が少ないこともあって、日本や中国で入れている大規模な店舗システムが以前は入っていなかったんですね。それが9月に、グローバルな店舗系システムがアメリカのほぼ全店舗に入ることになり、他の地域と同じユーザー体験を与えられる環境が整うようになりました。
そこで、まずはアメリカで先行的に新しいシステムを開発し、そこでPoC的な実証を進めながら、全世界に拡大するということもできるようになりました。
実際、USプロジェクトを担当するプロジェクトリーダーの一人は、何度かアメリカに出張して、現地のサービスオーナーや店舗スタッフと一緒に、店頭でロールプレイングをしながら、開発する要件を詰めていきました。
開発が一段落すると、再びアメリカに出張し、現地の店舗スタッフに新システムのトレーニングをしながら、システムがお店に入る際も見守っていました。世界を股にかけた動きは、今後も増えてくると思います。
坂口:グローバル開発で、私が一番面白いと感じているのは、開発のプラットフォーム、ライブラリー、ソリューションですね。それらをすべてグローバル視点で見られるところがすごく面白いと思っています。
アプリケーション開発では、まずプラットフォームの選定があるのですが、必ずグローバル・スタンダードなものを選ぶようにしています。ここで汎用性のない端っこの技術を選んでしまうと、グローバル展開の際につまずきかねないからです。
そういう意味でJINSでは、グローバル・スタンダードを常に意識しながら、その技術に触れられます。そして、それらに触れているメンバーと一緒に仕事ができるというところが、一番面白いところだと思います。
本社の最上階では、サウナとマッサージでリフレッシュ
——社員の働き方、ワークスタイルの点でも、JINSのユニークさを感じることはありますか。例えば、在宅勤務はどのように運用しているのですか?
伊部:週3回出社というルールがあるのですが、必ずしも、週3回フルタイム出社でなくてもいいんですね。それぞれ家庭の事情がありますし、フルに出社できる人は出社し、そうではない人は出社できるときだけでもいいという柔軟な運用ですね。
部署ごとに出社率をカウントしてチェックするという杓子定規ではなく、「みんなが毎日出社したくなるような会社の環境を作っていこう」という、ポジティブな文化があります。
菊谷:私も週に3回は出社していますが、主にフェイス・トゥ・フェイスで話をしたほうがよいときは出社。一人で考えたりとか、作業したりする時間を作りたいときは在宅というように、自分でスケジューリングしています。
坂口:オンライン会議していると、そこに子どもが入ってきちゃったりすることもよくありますが、誰もそんなこと気にしてないですね。ただ、在宅で仕事をしていると、一日中、ずっとPCにへばりついてしまうのは避けたい。
そこで私なりに工夫して、私の書斎と子どもの寝室を同じ部屋にしているんです。子どもが寝ついたら、「今日の仕事は終わり」というように決めています。
——ちなみに、みんなに自慢したくなるような、JINSならではの制度や福利厚生はありますか?
菊谷:千代田区の本社の一番階上にサウナがあって、自分で予約をして無料でサウナを利用することができますね。肩凝りなどをほぐすために、専門家によるマッサージを月4回まで受けられて、そのうち2回までは無料という制度もあります。
坂口:サウナは6人まで入れる大部屋と、2人部屋とがあります。同じ職場のメンバーが一緒にグループサウナしたり、逆に一人でひたすら汗を流したりなど、使い方もいろいろです。JINSは社員の健康やリラクゼーションには気を遣ってくれる会社だと思います。サウナに入っている人から、仕事のチャットが飛んできたりすることもありますけどね(笑)。
「失敗を許容する文化」——もっとチャレンジしていいリスクヘッジがある
——最後になりますが、JINSには失敗を許容する文化があると聞きましたが、具体的にはどういうことでしょうか?
坂口:どんな仕事でも、失敗しながら進んでいくもので、それは当たり前だというのは、あえて言わなくても全社的な雰囲気としてありますね。ただ、当社の上層部がさらに賢いと思うのは、上層部が、社員たちが失敗できるフィールドを準備してくれていることです。
例えば、先行している開発はアメリカのフィールドでやることなどです。USはJINSのグローバル売上規模で言うと、まだそんなに大きな部分ではないので、もしそこで失敗したとしても、リスクヘッジができます。ちゃんとある程度挑戦できるフィールドを与えた上で、失敗を許容するという体制はあるんじゃないかと思います。 逆に、上層部は、失敗を許容しているわりには、社員たちがまだまだ挑戦していないんじゃないか、挑戦の度合いが足りないんじゃないかと。もっと我々もできることがある。その意味で、成長のポテンシャルはまだまだあるなと思うこともありますね(笑)。
——先ほど、伊部さんが「JINSにはいい人が多い」と発言されていましたけれど、坂口さんはどう思いますか?
坂口:JINSでは、ブレーンストーミングしながら課題解決のためのアイデアを出す、ということをよくやるのですが、そこでの議論を見ていても、お互いがお互いをリスペクトする、という文化は感じますね。
声の大きな人が一人で議論をリードするってこともない。反対意見を述べるにしても、決して人格否定をしたりはしない。中途採用社員が多いから、会社の歴史や慣習を知らない人がいて当然。そういう前提で議論できています。
前からJINSにいた人、最近入ってきた人、それぞれの経験やスペシャリティを尊重しながら、より質の高い議論をしようということを、みんなが心得ている。それが、伊部さんのいう「いい人」ってことなんじゃないかと思いますね。
——JINSならではのエンジニア・カルチャーが伝わる楽しいお話が聞けたと思います。ありがとうございました。