『AIがヒトを超える』を強化学習の観点から解説してみる

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『AIがヒトを超える』を強化学習の観点から解説してみる

どうも、totokoです。

本屋に行くと「AI時代で人間が生き残るためには」的なニュアンスの本が増えてきたように思います。

これまでは「コンピュータや機械というものはどこまで行っても、結局は人間の下にあるもの」という認識でした。

しかし、ここ数年の目まぐるしく技術の向上により、現在のような「AIに脅かされている!」というある種の大予言のような警鐘を行っても、それがホラ吹き話でも、拡大解釈的なお話だと一蹴されることなく、わりかしシリアスに考え始められてきました。

もちろん本屋にそのようなものが並ぶ前から、技術者の間ではそのような未来を予測されていたのでしょうが、こういうものは我々庶民層にまで情報が降りてきて、初めて現実的な問題として捉えられ始めます。

まあ、だから時すでに遅しというのはあるわけで……。

ただ今回に関しては、ある意味情報化社会の発展のおかげで、早い段階から庶民層にまで情報が降りて来ました。

これまで僕はW.I.のコラムにて様々な技術論の簡単な話をしたりして、そこから何をどうするのが大切なのかという、主観的、または一般的な結論を述べてきました。

それでも疑問に思うはずです。

「なんだかんだ言っても所詮AIはコンピュータ、機械なんだし、人間様を超えるなんてことはありえないでしょ」ということです。

どんなにビッグデータ分析が長けていると言われても、どんなに機械学習により、高次元のことを学習することができると言われても、どこか安心しているかもしれません。

実際問題、AI技術が向上したからと言って、近所の旦那さんがリストラされたとか、向かいの奥さんが隠れエンジニアとして大金を稼いでいるとか、そんな話を聞いたことはないはずです。

では、どうして「AIがヒトを超える、脅かす」とある意味、人類が戦うべき敵のような扱いを受けているのでしょうか?

今回はその秘密の鍵の一つである「強化学習」についてスポットを当ててみましょう。

価値を最大化させるような行動を学習する

強化学習とは「価値を最大化させるような行動」を学習することを言います。

この「価値を最大化させる」というのがキモなんですね。

ただ問題を解決させるのではなく、「より簡単に」とか「より早く」とか「より正確に」といったその解決方法や解決策が、意味のあるものとするにはどうするべきなのかを学習しているわけです。

有名な例だと、囲碁や将棋、チェスのAIは強化学習の典型例ですね。 これはただ勝利するのではなく、「より確実に勝利」するために常に「最高の一手」を打ち続ける必要があります。

この「より勝ちに近づける一手を出す」という部分が「価値を最大化させる」というところに該当します。

強化学習では与えられた「環境」における価値を最大化させる「エージェント」を学習させます。

先程の将棋AIで置き換えるならば、「将棋」が環境で、棋士(プレイヤー)がエージェントとなります。

技術的な話はなかなか複雑ですので、今回は割愛します。
(あくまでも、「強化学習とはなんぞや」に焦点を当ててるので)

この価値を最大化させるのが強力なのです。

先程も言いましたが、教師あり学習ではどうしても決まった答えを出すことは得意ですが、それが意味のある答えを出すのは苦手です。

ですが、強化学習は「ベストな答えを出す」ことに長けています。

その答えは「大量のデータに裏打ちされたもの」であるという信憑性があります。

ここに「AIがヒトを超える」という言葉の理由を解き明かすヒントがあります。

ビッグデータ=人間が簡単には理解できない量のデータ

AIが将棋や囲碁といったゲームを勝利するために学ぶデータは何十年分以上にあるはずでしょう。

それをAIはそれほど時間を要することなく学習できるのです。それは人間には絶対にできないことです。

例えば、有名なPCゲーム「Dota2」のAIは、1日になんと180年分プレイさせているのです。

それによってより、それこそ言葉通り「人間離れ」した動きや判断ができるAIが形成されていくのです。

そうなれば当然、AIがヒトを超えると表現しても言い過ぎではないことがわかるはずでしょう。

疲れないくせに、大量のデータから学ぶことができる。これがAIの秘密です。

そして、ビッグデータ分析には様々な可能性があるということでもあるのです。

ビッグデータはその量、複雑さから人間がパッと見ただけでは理解するには困難な代物です。それをコンピュータに学習させることで意味をなすのです。

ニュースなどで、プロ棋士相手にAIが勝利するというものがあります。

普通の人間では勝利することはできないはずです。それこそ、人生を賭けてようやくいい勝負ができるか否か……。

それがコンピュータでは短時間で達成できたのです。

AIはヒトである。ならば共存は可能である

ここまでのことから、AIが我々の生活に影響を与える存在になりうるかということはわかったと思われます。

まあ確かに勉強して理解して最適解を出す……人間のような立ち振舞をしています。

さらにそれが沢山の人間よりも遥かに優秀な結果を残す可能性があるのならば、そりゃあAIに仕事を取られるだのなんだの言われます。

ですが、大事なのはAIはヒトなんですよ。

そういう理屈から考えると。

ならばうまく活用することができれば、もうひとりの優秀なパートナーとしてより幸せな生活が送れるのではないでしょうか?

AIだけでは何もできません。

だって学習元のビッグデータがないのですから。

なのでそれを用いてどうすることができるか、なんでもないビッグデータを分析させてそれの結果から何をするべきか。

この何(格好良く英語でいうと「What」)の部分をしっかりと考えられるようになると、AIを敵視することなく、頼りがいのあるパートナーと認めることができるはずです。

我々人間も日々学び、強化していかないといけません。

過去にも情報化社会によって人類が「ITに仕事を奪われる!」と危惧していました。

しかし僕らは以前よりも簡単に技術の勉強ができるようになりました。

その気になれば誰でもAI技術の取得ができるのです。

僕は案外心配することはないかなあと思います。

なんだかんだいって、人は「学ぶ生き物」ですから。

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