デジタルマーケティングをHackするプロダクト開発力。「成果がでる」デジタルマーケティングプラットフォームを支えるビッグデータ処理と基盤の構築事情をお話します!

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デジタルマーケティングをHackするプロダクト開発力。「成果がでる」デジタルマーケティングプラットフォームを支えるビッグデータ処理と基盤の構築事情をお話します!

2018年7月18日(水曜日)、株式会社マクロミルが主催の、

デジタルマーケティングをHackするプロダクト開発力。「成果がでる」デジタルマーケティングプラットフォームを支えるビッグデータ処理と基盤の構築事情をお話します!

が開催されました。


日本を代表するマーケティングリサーチ会社の中でもオンラインの分野に特に注力しているマクロミルのサービスやBigdata基盤を赤裸々に公開ということで、たくさんの人から応募をいただき急遽増席もありました!



当日の登壇者は下記の通りです。


「マクロミルのデジタルマーケティングビジネスと支えるITの力」

遠藤 直子 さん


「クラウドファーストの実践 Amazon Athenaを活用したマーケティングプラットフォーム」

佐藤 哲朗 さん


「マーケティングプラットフォームのアーキテクチャ&サーバレス化を選択しない理由」

岡澤 哲也 さん



「マクロミルのデジタルマーケティングビジネスと支えるITの力」

まずは遠藤さんのお話です。


遠藤 直子
株式会社マクロミル デジタルマーケティングプロダクト開発部 部長/ゼネラルマネージャー
国内やUS・EUを中心としたグローバルで、マクロミルのデジタルプロダクト開発、
新規事業開発を担うIT部門を統括

遠藤さんからは下記についてお話いただきました。

  • 会社紹介
  • 弊社ITサービスの紹介
  • チームの紹介

会社紹介

業界での立ち位置は?

「マクロミルは2000年に創業し、現在はグローバルの拠点を含めると1700名ほどが在籍しています。

マーケティングリサーチ会社の中では世界で一番高い成長率を誇っています。


オンラインの調査では国内でシェアNo.1の実績を持っており、世界13か国で9000万人のパネルネットワークを保持しています。」


どんなビジネスモデルなの?

「消費者に対して商品やサービスを提供している事業会社が、戦略を考える上で生まれるマーケティンの課題相談を受け、

消費者からアンケートや行動データを取得することでそれらのデータを集計・分析しそれを事業会社に提供するのが弊社のビジネスモデルです。」


マクロミルのコアバリューとは?

「まずは海外拠点も含めた、パネルデータとマーケティングデータの規模。

さらにそれを分析し、企業のマーケティング課題に応えていくAnalyticsの力、そしてテクノロジーの力です。


マクロミルはマーケティングリサーチの会社のイメージが強いですが、実はITにも相当なこだわりを持っています。

マクロミルで取り扱っているサービスはすべて自社企画・開発を行っており、

ITの力で、弊社のマーケティングソリューションを支えています。」


なぜデジタルの分野に注力するのか?

「デジタルマーケティングは世界で約5440億ドルの巨大な市場があると捉えています。

弊社ではマーケティングリサーチ特性を活かしながら、デジタルの広告市場にチャレンジしていきたと考えています。


国内に目をむけても

近年、アドテクノロジーの進化によりTVなどの従来型広告手法に加えてオンライン広告の需要が増しており、

従来型の広告とオンライン広告との効果比較や、オンライン広告自体の効果測定を行い、効率的な広告宣伝投資を行いたいというニーズが高まっています。


利用メディアにおいてスマートデバイスの利用は拡大しテレビの利用は減りつつあるものの、依然としてシェアとしてはまだまだテレビは強かったりと、

メディア接触は多様化している現状であるため、広告出稿側の広告マーケティングは難易度が増してきています。


複雑化する高校測定効果ニーズに対し、効率的な広告効果測定を提供することがデジタルマーケティングビジネスの目的でもあります。」




サービス紹介

AccessMill

「上記の背景がある中で、従来型の広告とオンライン広告との効果比較や、オンライン広告自体の効果測定を行い、効率的な広告宣伝投資を行いたいというニーズは急増しています。

そこに対し、マクロミルではネットリサーチ業界で培ってきた調査ノウハウを活かし、

リサーチをベースにした広告効果測定サービス「AccessMill」を開発しました。


マクロミルのパネルのWeb行動ログとリアルな属性、マーケティングリサーチを組み合わせることで、

広告やサイトにリーチした人が期待したターゲットであったか、広告商材に対してどう感じたか、認知が進んだか、購買意欲が沸いたかを測定することができます。」




仕組み

独自に開発したタグをクライアントのwebサイトや広告ページに埋め込み、

マクロミルのcookieを付与されたパネルが自然なネット回遊によってそのサイトを訪問した際にその情報がログデータとして送られてきます。


このAccessMillを実現しているシステムが

Lognos

というシステムです。

また、

Lognos

はマクロミルのBigdata基盤でもあり、マクロミルのパネル情報やマーケティングデータを統合管理し、

高速で集計分析してアウトプットすることを可能にしています。


※ 以降の登壇者からお話いただく事はこの

 Lognos についてが主になります。


チーム紹介

「私たちのチームはビジネス目標を開発側も理解し、

積極的にコミュニケーションをとることでよりよいプロダクト開発を目指しています。

そのために、この3点に重点を置いて人材育成にも力を入れています。」

  • ビジネスを理解しIT×戦略立てができる
  • コミュニケーション力・プロジェクト推進力
  • 開発時だけでなく、保守や管理の段階でも効率の良い仕組みを常に意識する


また、今後もさらにデジタルマーケティング開発を拡大しつつ、Lognosをコアに企業や他社データ・ソリューションとの連携を積極的に推進しバリューアップを図るとともに

AIやIoTでの新規開発などにも注力していく予定だと講演を締めくくりました。


クラウドファーストの実践 Amazon Athenaを活用した
マーケティングプラットフォーム

続いて佐藤さんからです。



佐藤 哲郎
株式会社マクロミル デジタルマーケティングプロダクト開発部 
GlobalAccessMill・Openプロダクト開発ユニット
SIer、ECサイトのパッケージ、オンライン開発などを経て3年前にマクロミルに参画
好きなAWSサービス:Route 53

佐藤さんからは下記のお話をいただきました。

  • マクロミルのプロダクトに求められる要件
  • DevOps実現
  • ビッグデータ基盤の構築事例


マクロミルプロダクトに求められる要件

グローバルにサービス展開しているマクロミルのBigdata基盤として、大量のデータを扱うLognosにはどのようなことを求められているのか。


  • 高可用性

            「 お客様のマーケティング指標に関わる顧客の行動ログは、

      100億分の1であってもアクセスをロスできません。

      また、海外のリージョンからもアクセスがあるので

      24時間365日ピークを想定して運用をする必要があります。」

  • リアルタイム性

    「 web広告では0.3秒以内の応答が必須になります。

      そして現在ではダッシュボード形式の納品など、

      広告出稿の費用対効果をよりリアルタイムで提供することが求められています。」

  • 大量データ

    「 WEBログだけでなく、数TB/数100億レコードにも及ぶ

      社内全ての累積データを対象に毎時集計が必要です。」

  • 機密性

    「 当然ですが、機密性の高いデータを取り扱うためセキュリティ担保は必須です。」


DevOps実現

DevOpsとはDevelopment(開発)とOperations(運用)が連携し、ビジネス要求に対して柔軟に迅速に対応・運用できる体制および仕組みのことです。



マクロミルではそれをどのような形で実現しているのでしょうか。


「まず開発体制としてプロダクトごとにアプリ/インフラメンバーをアサインします。

アプリメンバーはAWSのスキルを習得しており、 情報共有コストを削減し導入スピードを短縮、アプリ設計時からインフラ構成を意識 できます。

また、単体テストや結合テストの自動化や継続的インテグレーションに加え、予期せぬインフラトラブル時に備えたリカバリ手順・ツールも

導入時に揃えておくことにより、トラブル時の運用も円滑に行えるようにしています。




「会社としてもAWS勉強会の実施や外部セミナへの参加などをフォローしています。

クラウド時代にはインフラ構築は設定だけで完了するので、インフラ関係のテストを先に行うことが可能になり、

何か問題が発生した際もスケジュールの遅延が出にくいフローとなっています。」


ビッグデータ基盤の構築事例

マクロミルビッグデータ基盤を支えるAmazon Athenaとは?


S3上のデータに対して抽出・分析を行うことができるツールです。

導入メリットは下記の3つです。

  • サーバレスなのでインフラ管理コスト不要
  • 適切に設計することで圧倒的なパフォーマンスが期待できる
  • アクセスしたデータ量に応じて課金されるため、設計によるコストダウンを図れる


リアルタイム性の求められるオンライン処理はRDS、そうでないバッチ処理やアドホック処理はAthenaに任せることで、

設計やチューニングにかかるコストを削減することができます。また削減できたコストを他要件の開発に回すことで

より多くのビジネス要件に対応することが可能となります。



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マーケティングプラットフォームのアーキテクチャー&サーバレス化を選択しない理由

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