【第23回AIセミナー】 「SDGs x AI: 社会インパクトを加速する人工知能」

2018/05/25(金)15:00 〜 17:00 開催
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イベント内容

【第23回AIセミナー】「SDGs x AI: 社会インパクトを加速する人工知能」

産業技術総合研究所 人工知能研究センターでは、人工知能研究に関する情報交換を目的として、原則として月に一度、外部の方やセンター内研究者を講師とする人工知能セミナーを開催しています。

基本的にどなたでも無料でご参加いただけますが、事前申込が必要です。人工知能に興味のある方は奮ってご参加ください。多くの方々にご参加いただき活発な議論が行われることを期待しています。

要旨

2015年に持続的開発のための17の目標(SDGs)が国連により採択された。ここで掲げられた目標は、大きなインパクトが期待される社会課題であり、世界中の企業が、新たな企業統治指標として採用し、ビジネスの変革を始めている。SDGsの第一線で活躍している田瀬和夫氏には、SDGsの考え方と、企業や行政における活用例の紹介を頂く。一方、日本では高齢化が進み、人生100年時代を迎えつつある。こうした多様性爆発社会における持続的開発が大きな課題となっている。浅野大介氏には、経産省で進めているビンテージ社会構築(大人が一生働き・学び・遊び続ける社会システム)に向けた取り組みを紹介頂く。また、産総研で進めているAI活用型リビングラボの手法を用いてグローバルなSDGsの課題とミクロな生活課題を結び付け、イノベーションを創発していく新たな試みについて紹介する。


基本情報

  • 名称:【第23回AIセミナー】「SDGs x AI: 社会インパクトを加速する人工知能」

  • 日時:2018年5月25日(金)15:00-17:00

  • 受付時間:14:20 - 17:00 ※ 受付時間外に来られた場合には対応できないことがございます。

  • 場所:〒135-0064 東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル東棟14階
    Asia startup office MONO

  • URL:https://mono.jpn.com/telecom-center-access/

  • 定員:200名

  • 参加費用:無料

  • 主催:産業技術総合研究所人工知能研究センター

  • 連絡先:人工知能セミナー窓口

  • 本セミナーは、国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)による委託事業「次世代人工知能・
    ロボット中核技術開発(次世代人工知能分野)」による活動となります。

注意事項

  • 他の方に参加の機会をお譲りするためにも、参加ができないと分かった場合は早めのキャンセルをお願いします。

  • 産総研は、お送りいただいた情報をセミナー運営以外の目的には使用しません。

  • 懇親会の予定はありません。

プログラム

15:00-15:40 「AIとSDGsはデザイン思考で出会えるのか」
田瀬 和夫 先生(SDGパートナーズ有限会社 代表取締役CEO)
概要:
SDGsは2015年に国連において全人類が賛成した2030年までの持続可能性目標であるが、その169のターゲットは個別・独立したものでなく実は相互に密接に連関するものである。そうしたリンケージを踏まえ、また2030年に目標とする状態からの逆算を必要とするという観点から、SDGsへの取組は多分に複雑な考慮を要する。これに対処するに有効となりうる考え方の一つとして「デザイン思考」がありうるが、「課題そのものを定義し直し、様々な試行錯誤を行い、これまで繋がらなかったものを有機的につなげる」という考え方のもとでAIが果たせる役割があるのではないか。これまでに提出されている「AIにできること、できないこと」に照らしSDGsにAIはどのように役立つのか、その命題からしてAIに考えさせるという方法論もありうる。今時セミナーにおいては複雑な社会課題に対してAIが可能なインプットについて掘り下げる。

略歴:
1967年福岡県生まれ。東京大学工学部原子力工学科卒、同経済学部中退、ニューヨーク大学法学院客員研究員。1992年外務省に入省し、国連政策課、人権難民課、アフリカ二課、国連行政課、国連日本政府代表部一等書記官等を歴任。2001年より2年間は緒方貞子氏の補佐官として「人間の安全保障委員会」事務局勤務。河野洋平外務大臣、田中真紀子外務大臣等の通訳も務めた。2005年11月外務省を退職し国際連合事務局・人間の安全保障ユニット課長、2010年10月より3年間はパキスタンにて国連広報センター長。2014年5月に国連を退職、同6月よりデロイトトーマツコンサルティングの執行役員に就任。同社CSR・SDGs推進室長として日本経済と国際機関・国際社会の「共創」をテーマに、企業の世界進出を支援、人権デュー・デリジェンス、SDGsとESG投資をはじめとするグローバル基準の標準化、企業のサステイナビリティ強化支援を手がけた。2017年9月に独立、新会社SDG パートナーズを設立して現在同社代表取締役CEO。私生活においては、7,500人以上のメンバーを擁する「国連フォーラム」の共同代表を2004年より務める。
15:40-16:20 「(仮題)人生100年時代のイノベーションを開拓するビンテージ・ソサエティ・ラボ」
浅野 大介 先生 (経済産業省商務・サービスグループ サービス政策課 教育サービス産業室長)
16:20-17:00 「社会問題を産業に変換するスマートリビングラボの試み」
西田 佳史 先生(人工知能研究センター 首席研究員)
概要:
従来は個人の努力の問題とされていた社会問題を、その問題構造を変化させることで、産業界が取り組める課題へと変化させる仕組みとそこで必要となるテクノロジーについて、具体的な問題を取り上げて議論する。1.「社会が解くべき問題集」の作成、2.問題集を活用した製品・サービス開発によるソリューション開発、3.問題とソリューションのパッケージによる魅力化までをパイプライン化させる戦略を紹介する。また、この方法論をエコシステム化する試みとして、人工知能技術とデジタルヒューマン技術を用いて、現場参加型共創アプローチとデータ駆動型アプローチを融合させたスマートリビングラボを紹介する。

略歴:
1998年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了、博士(工学)。1998年通商産業省 工業技術院 電子技術総合研究所入所。2001年独立行政法人産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究ラボ研究員。2008年、同研究所 サービス工学研究センター研究員兼務。2010年、同研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 生活・社会機能デザイン研究チーム長。2011年、同研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 上席研究員。2013年、同研究所 デジタルヒューマン工学研究センター首席研究員。2015年より、同研究所 人工知能研究センター 首席研究員。2016年同研究センター 生活知能研究チーム長兼務。日常生活の観察技術とモデリング技術、生活機能構成技術、 予防工学の研究に従事。

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