AIと文化シンポジウム:生成系AIの活用
イベント内容
趣旨:
ここ半年ほどで急激に広がり、多方面に多大な影響を及ぼしている生成系AIについて、余りにも急激な変化であったことから、規制に向けた動きも出始めている。しかし、新しい技術が社会の中で受け入れられるようになるためには、受け入れる側としてもどのようにして技術と付き合っていけばよいのか?どのような使い方があるのか?といった観点からの議論が必要になってくる。
今回のシンポジウムでは、このような問いに対して、まずは生成系AIの基盤とそれに対する課題、大規模Web情報を活用するという視点での事例紹介、教育利用における注意点、積極的な活用事例、という内容について、それぞれのご専門の先生からご講演いただき、その後、技術の活用・社会受容性について、文化的側面、人間的側面、AI技術の視点、からディスカッションを行い、我々は何をすべきか?について考える。
プログラム
1. 14:00-14:05 AIと文化シンポジウムの趣旨(佐倉(理研AIPセンター))
2. 14:05-14:15 「生成系AIの活用」概要説明(福住(理研AIPセンター))
3. 14:15-16:30 講演
i. 14:15-14:45 福島俊一(JST):対話型生成系AIのインパクトと社会的課題
ii. 14:45-15:15 奥村明俊(IPA):大規模Web情報を活用した企業活動の評価と今後の展開
iii. 15:15-15:30 休憩
iv. 15:30-16:00 吉田塁(東京大学):生成系AIの教育利用における注意点
v. 16:00-16:30 神場知成(東洋大学):INIADにおける生成系AI活用について
4. 16:30-17:20 ディスカッション
i. コメント&質問(中川裕志(理研AIPセンター))
ii. フリーディスカッション(登壇者、中川、佐倉、水上(理研AIPセンター)、福住、他)
5. 17:20-17:30 クロージング
講演概要:
福島俊一(JST):
タイトル:対話型生成系AIのインパクトと社会的課題
ChatGPTに代表される対話型生成系AIの利活用が急速に拡大し、産業、科学、教育、創作など様々な知的活動に変革をもたらしつつある。本講演では、その理由を押さえるとともに、人間・社会・文化に与える影響・懸念を概観し、利活用を進める上で留意すべき事項を考える。
奥村明俊(IPA)
タイトル:大規模Web情報を活用した企業活動の評価と今後の展開
近年,Society5.0の実現に向けてデータ利活用やデジタル・ガバメント促進のため様々な取組みが進められている.このような取組みを効果的なものとするため,エビデンスに基づいた施策の立案と迅速な評価が求められている.人手による評価や調査は,費用やコストの観点から大規模かつタイムリーに行うことは容易ではない.そこで,大規模なWeb情報を活用して企業の経営活動状況を自動的に評価するWISDOM-DXシステムを開発した.WISDOM-DXによって企業のDX活動や女性活躍推進といった経営活動を評価した事例を紹介し,大規模言語モデルの進展による今後への期待について述べる.
吉田塁(東京大学):
タイトル:生成系AIの教育利用における注意点
本講演では生成系AI、主に ChatGPT を中心に教育の場で利用される際の注意点を紹介します。具体的には、プロンプトによる出力変化、幻覚、学習データの取扱、個人情報や機密情報、著作権、バイアスと毒性、生成された文章の検出など多様な観点を示します。
神場知成(東洋大学):
タイトル:INIADにおける生成系AI活用について
東洋大学情報連携学部(INIAD)では生成系AIに関する研究を進めると同時に、教育においても徹底的な利用の推進をしている。具体的には、GPT-4を活用した新たな教育システム「AI-MOP」(AI管理運用プラットフォーム)を開発し、学生にはChatGPTの積極的な利用だけでなく、生成系AIのAPIを利用したプログラミングスキルの育成を進めている。その概要や利用状況を紹介する。
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