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本日、AWS は AWS SDK for SAP ABAP Knowledge MCP Server の一般提供開始を発表しました。このリリース以前は、IDE と AWS ドキュメントの間でコンテキストスイッチを行い、汎用的な使用方法や例を基に自分で ABAP コードを作成する必要がありました。この MCP(Model Context Protocol)サーバーにより、エージェント型 IDE が公式の AWS SDK for SAP ABAP リファレンスと同じ信頼性の高いドキュメントを使用して、その作業を代行します。2023年に ABAP SDK をリリースした際、 Amazon Bedrock 、 Amazon Simple Storage Service 、 Amazon Textract などの AWS サービスを純粋な ABAP で呼び出す方法を示す 80,000 ページ以上の ドキュメント を同時にリリースしました。ABAP SDK が増え続ける AWS サービスのリストに対応し続ける中で、そのドキュメントは 130,000 ページ以上に拡大しています。同時に、 Amazon Q Developer for Eclipse や Kiro のようなエージェント型 IDE の台頭を目にしており、お客様からはこのドキュメントにアクセスして IDE の機能を強化する AI 搭載ツールが求められています。AWS SDK for SAP ABAP Knowledge MCP Server は、LLM(大規模言語モデル)のコンテキストウィンドウを効率的かつ節約的に使用する方法でこれを実現します。 MCP サーバーの使用方法 エージェント型 IDE に MCP サーバーを設定すると、AWS SDK for SAP ABAP の広範なドキュメントライブラリを検索する必要がなくなります。IDE と会話するだけで、シナリオに特化したガイダンスを得ることができます: lv_bytes の PDF データを lv_bucket という S3 バケットに保存する ABAP 構文は何ですか? レスポンスには正しい構文が含まれます: lo_s3->putobject( iv_bucket = lv_bucket iv_key = 'my-document.pdf' iv_body = lv_bytes iv_contenttype = 'application/pdf' ). 次のステップ 開始するには、 Getting Started ページ にアクセスして、任意の MCP クライアントを AWS SDK for SAP ABAP Knowledge MCP Server エンドポイントに接続するための設定例をご確認ください。この MCP サーバーは、認証不要でワークステーションに追加ソフトウェアをインストールする必要のない HTTPS エンドポイントとして提供されます。ツールはドキュメントの読み取り専用クエリです。必要な設定は、エージェント型 IDE に URL を提供することだけです。 IDE を設定した後、エージェント型 IDE と会話してサンドボックス S/4HANA システムで ABAP コードプログラムを開発してみましょう。以下のプロンプトを試して開始してください: SAPGUI からアップロードされた複数ページの PDF ファイルを受け取り、フィールドを抽出して画面に書き出す ABAP レポートを作成してください。適切な AWS サービスを使用してください 2つのビジネスパートナー間の最短運転距離を計算する ABAP レポートを、AWS サービスを使用して作成してください サービスオーダーのテキストを読み取り、機密性の高い PII が含まれているかどうかを判定する ABAP レポートを、AWS サービスを使用して作成してください まとめ AWS SDK for SAP ABAP Knowledge Server により、エージェント型 IDE が SDK ドキュメントを代わりに読み取るため、AWS SDK for SAP ABAP の全機能を活用した ABAP コードを容易に開発できます。MCP サーバーの ABAP SDK ドキュメントのナレッジベースは毎日更新され、SDK のリリースサイクルに合わせてエージェント型 IDE を最新の状態に保ちます。MCP サーバーは無料で一般公開されており、AWS アカウントは不要で、グローバルに利用可能です。 SAP on AWS ディスカッションに参加する AWS re:Post の SAP on AWS トピックでコミュニティに参加しましょう。お客様のアカウントチームや AWS Support チャネルに加えて、SAP on AWS ソリューションアーキテクチャチームが SAP on AWS トピックを定期的にモニタリングし、ディスカッションや質問に対応しています。サポートに関連しない質問がある場合は、 re:Post でディスカッションに参加し、コミュニティのナレッジベースに貢献することをご検討ください。 本ブログはAmazon Bedrockによる翻訳を行い、パートナーSA松本がレビューしました。原文は こちら です。
本記事は 2026 年 4 月 30 日に公開された Ankit Sharma、Brian Beach による “ Amazon Q Developer end-of-support announcement ” を翻訳したものです。 私たちが Amazon Q Developer を立ち上げたときの目標は、AI による支援を開発者の作業の流れに直接組み込むことでした。お客様は VS Code、JetBrains、Eclipse、Visual Studio にわたって Q Developer を導入し、コード生成やデバッグ、チャットベースのガイダンスに活用してきました。Q Developer は、AI が日々の開発サイクルに欠かせない存在であることを証明しました。 この 1 年で私たちが学んだのは、もっともインパクトのある AI 開発者体験はコード生成や補完にとどまらないということです。開発者には、プロジェクト全体 —— アーキテクチャ、要件、テスト、そしてコードの背後にある意図 —— を理解する AI が必要です。そのためには、専用に設計された環境が必要になります。それこそが、私たちが Kiro を構築した理由です。 Kiro とは 、仕様駆動開発(spec-driven development)のためにゼロから構築されたエージェント型の開発環境(IDE、CLI)です。個別のプロンプトに反応するのではなく、構造化された仕様をもとに計画・実装・検証をコードベース全体にわたって進めます。主な機能は次のとおりです。 Specs —— 構築したいものを構造化された自然言語の要件として定義し、Kiro がそれをもとに実装を最初から最後まで進めます。 Hooks —— ファイル保存やコミットなどのイベント発生時に自動で実行されるトリガーです。手動での操作なしに、標準の適用、テストの実行、ドキュメントの更新を行います。 Steering files —— プロジェクト単位の設定ファイルで、アーキテクチャや規約、制約についての永続的なコンテキストを Kiro に提供します。 Custom subagents —— セキュリティレビュー、API 契約の検証、インフラのプロビジョニングなど、ドメイン固有のタスクのために自分で定義できる専用の AI エージェントです。 Powers —— Kiro のエージェント的な振る舞いを自分の開発プロセスに合わせて拡張できる、組み合わせ可能な機能モジュールです。 Kiro には、現在の Q Developer で開発者が活用している機能もすべて含まれています。エージェント型コーディング、インラインチャット、ターミナル統合、そして MCP サポートです。 何が変わるのか Amazon Q Developer の IDE プラグインと有償サブスクリプションは、2027 年 4 月 30 日にサポートを終了します。お客様には Kiro への移行期間として 12 か月が用意されています。 2026 年 5 月 15 日以降、新規サインアップを受け付けなくなります。 IDE プラグインから Builder ID を用いた Q Developer 無料利用枠アカウントの新規作成、および AWS コンソールからの Q Developer サブスクリプションの新規作成はブロックされます。 モデルが変更されます。 2026 年 5 月 29 日より、Q Developer Pro では Opus 4.6 が利用できなくなります。Opus 4.5 やその他の既存モデルは引き続き利用できます。Opus 4.7 を含む最新のコーディングモデルは Kiro でのみ利用できます。 既存のお客様はアクセスを維持できます。 Q Developer Pro サブスクリプションまたは Kiro サブスクリプションを通じて Q Developer をご利用の場合、2027 年 4 月 30 日までは引き続き Q Developer の IDE プラグインにアクセスできます。2026 年 5 月 15 日の変更は、Q Developer アカウントおよびサブスクリプションの新規サインアップにのみ影響します。 IDE プラグインの掲載は継続します。 Q Developer のプラグインは、4 つの IDE マーケットプレイスすべてで引き続き公開され、ユーザーを Kiro へ案内する非推奨の通知が表示されます。移行期間中は、既存ユーザー向けに重要なバグ修正の配信が継続されます。 何が変わらないのか AWS マネジメントコンソールおよび AWS ファーストパーティの体験(AWS マーケティングサイト、AWS ドキュメントサイト、AWS Console Mobile App、チャットアプリ向け Amazon Q Developer —— Slack および Microsoft Teams)における Amazon Q Developer は、今回のサポート終了の影響を受けず、引き続き AWS のお客様にご利用いただけます。これらのプロダクトで Q Developer をお使いのお客様は、現在のサブスクリプションの特典と機能を引き続きご利用いただけます。 お客様にお願いしたいこと 今日から Kiro を試してみてください。 kiro.dev から Kiro をダウンロードし、次のプロジェクトで仕様駆動開発を体験してみてください。 ご利用の IDE に合わせた 移行ガイド をご確認ください。 移行についてご質問がある場合は、担当の AWS アカウントチームまでお問い合わせください。 私たちは AI を活用した開発の未来にわくわくしており、すべてのお客様にとってこの移行ができる限りスムーズなものとなるよう取り組んでいきます。 翻訳は App Dev Consultant の宇賀神が担当しました。
2025年9月、SysML Version 2.0(SysML v2)が正式リリースされました。 「SysML v2を試してみたい」と思っても対応しているツールは高価だったり、汎用の描画ツールで SysML v2のモデルを作成してみてもいまいちピンとこなかったりといった経験はないでしょうか。 本記事では「SysML v2のグラフィカル記法がどんなものか試してみたい」という時におすすめのツール SysONをご紹介します。 SysONとは # SysON(読みは シスオン または スィスオン )は、SysML v2の主にグラフィカル記法を作成、編集するためのツールです。 この名前は、「システムにオンする」と「システムモデリングの新しいシーズン(seasonとsysonはやや音が似ている)」というのが由来だそうです。 SysONのソースコードは GitHub で公開されています。 ライセンスは EPL-2.0です。 GitHubのリポジトリ名(eclipse-syson / syson)からわかるとおり、このツールは Eclipse財団の SysONプロジェクトで開発・保守されています。 この SysONプロジェクトはフランスの OBEO社と CEA(フランス原子力・代替エネルギー庁)が主導し、実開発は OBEO社が担っています。 ちなみに、「OSSツール、フランス、Eclipse財団」といえば、UML2モデリングツールである Papyrus を思い浮かべる方もいるかもしれません。 日本では認知度の低いツールですので知らない方も結構いらっしゃるのではないかと思います。 実はこの Papyrusの開発も SysONと同じ OBEO社が担っています。 Papyrusは SysML v1をサポートしているので、SysML v1を使いたいなら Papyrus、SysML v2を使いたいなら SysONという棲み分けになっているのかなと思います。 SysONの構成 # SysONは Webアプリケーションです。 ユーザーはクライアントPCの Webブラウザで SysONサーバーにアクセスします。 ユーザーが Webブラウザで行ったモデルに対する操作は SysONサーバーで実行されます。 複数のユーザーによるモデリングが可能ですし SysML v2仕様には REST APIの要件もありますので、Webアプリケーションは妥当だと思います。 しかしその一方、ネットワーク環境によっては動作が遅くすぐに表示が更新されないといったデメリットもあるため、モデリングの操作に慣れてくるとストレスを感じることもあるかもしれません。 マニュアルに記載されているサポートする Webブラウザは Google Chromeと Firefoxの最新安定版です。 Safari、Microsoft Edge、Operaなど他のブラウザを用いる場合は使えるかどうか検証してからがよいでしょう。 英語ですが、SysONの ユーザーマニュアルに該当するドキュメント もあります。 インストール # 事前準備 # まずはどのリリースをインストールするかを決めましょう。 リリースは Eclipse SysONの Webサイト に記載されています。 GitHubの Tags を確認するといくつもの Tagがありますが、末尾に ".0" が付いているものが安定版の位置づけになります。 本記事では、安定版である v2025.8.0をインストールします。 インストール方法は マニュアル(v2025.8.0) に記載されています。 マニュアルにはインストール方法が4つ記載されていますが、大きく分けるとローカルテスト用と本番用の2タイプです。 セキュリティを気にしないならばローカルテスト用、セキュリティを考慮すべき環境ならば本番用の方法でインストールしましょう。 本記事は SysML v2を試しに使ってみることを想定していますので、 Basic Local Test Setup のインストールを行います。 SysONのローカルテスト用インストールには Docker Engineを使用します。 Docker Desktopは有償ですが、Docker Engineは Apache License 2.0ですので無料で利用できます。 ここでは Docker Engineのインストール方法は割愛します。 筆者は Windows11とその WSL2(Debian/Linux)に Docker Engineをインストールしました。 Docker Engineのインストールが完了したら SysONのインストールを開始します。 docker-compose.ymlを取得する # Webブラウザで GitHubにある SysONの Webページ にアクセスして、docker-compose.ymlをダウンロードします。 curlコマンドを用いて docker-compose.ymlをダウンロードする場合は以下の通りです。 curl -OL https://raw.githubusercontent.com/eclipse-syson/syson/refs/tags/v2025.8.0/docker-compose.yml dockerを起動する # Docker Engineのサービスを起動するにあたって、現状の確認をしましょう。 serviceコマンドで dockerサービスの状態を確認します。 sudo service docker status dockerサービスが起動していない場合は以下のメッセージが表示されます。 Docker is not running ... failed! Docker Engineのサービスを起動します。 sudo service docker start 再び、サービスの状態を確認してみましょう。 Docker is running. dockerサービスが起動しました。 先程ダウンロードした docker-compose.ymlファイルのあるフォルダで以下のコマンドを実行します。 docker compose up SysONサーバーが bootすると、コンソールログの一部に以下のロゴが出力されます。 app-1 | _____ ____ _ __ app-1 | / ___/ __ __ _____ / __ \ / | / / app-1 | \__ \ / / / // ___// / / // |/ / app-1 | ___/ // /_/ /(__ )/ /_/ // /| / app-1 | /____/ \__, //____/ \____//_/ |_/ app-1 | /____/ app-1 | app-1 | :: Spring Boot :: (v3.5.0) app-1 | 起動が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。 app-1 | 2025-12-01T06:45:59.914Z INFO 1 --- [ main] o.s.b.w.embedded.tomcat.TomcatWebServer : Tomcat started on port 8080 (http) with context path '/' app-1 | 2025-12-01T06:45:59.937Z INFO 1 --- [ main] org.eclipse.syson.SysONApplication : Started SysONApplication in 18.896 seconds (process running for 19.808) Tomcat started on port 8080 (http) は Webサーバーである Apache Tomcatが起動したことをあらわします。 SysONサーバーが起動したら、いよいよ Webブラウザから SysONサーバーアクセスしてみましょう。 最初の画面 # Webブラウザを起動し、 http://localhost:8080 にアクセスします。 以下のホーム画面が表示されれば準備完了です。 ちなみにこの画面の Existing Projectsのリストにある "Batmobile"は、あのアメコミヒーローが使っている車を題材にしたサンプルです。 終了する # SysONサーバーを起動したシェルで Ctrl + Cすると SysONサーバーが終了します。 dockerサービスを停止する場合は、以下のコマンドで停止します。 sudo service docker stop 次回予告 # ここまでで SysONを使ってモデリングする準備が整いました。 次回からはいよいよ、SysONを使った SysML v2のモデリング操作をみていきましょう。
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