ヒットメーカーが語る!UIUXはこう設計されている! - dots.デザイナー部 presents Vol.1-

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JP&US ユーザーに響くデザインとは?

上野真由美(うえの・まゆみ)/株式会社メルカリ デザイナー。キャリアスタートは販売員から。趣味の旅行で撮影した写真を使ったウェブサイトを作るうちにデザインに惹かれ、ウェブ制作会社へ入社。2015年よりメルカリに参画。

2人目の登壇者は、株式会社メルカリでデザイナーを務める上野真由美さん。日本最大のフリマアプリである「メルカリ」は日本とアメリカで提供されています。「メルカリ」アプリは、日本で2,8000万DL、アメリカで900万DLの計3,700万DLを達成。

上野さんによる「JP&US ユーザーに響くデザインとは?」では

  • 上野さんがデザイナーとして意識していること
  • 日本と米国で響くデザインの違い
  • 好評だった「メルカリ」の事例紹介

について発表されました。

デザイナーが意識すべき3つのポイント

上野さんはデザイナーとして「かっこいい」ことよりも「わかりやすい」ことを優先していると語ります。

さらに、上野さんはデザイナーが意識すべきポイントを挙げます。それは、

  • わかりやすいこと
  • 技術的に実装が可能であること
  • ユーザーにとって価値があること

の3点。上野さんはこの3つ全てを満たすように常に意識してデザインしているそうです。

アメリカで受け入れられるデザインって?

次に、「メルカリ」アプリの日本版、アメリカ版それぞれのデザイン的特徴が紹介されます。

日本版では「気軽に出品できること」を念頭に、一般に受け入れられるデザインをしています。特定のターゲットユーザーを想像していない「総合フリマアプリ」として「自分の写真に自信がないから出品できない」という事態を避けるためです。

一方、アメリカでは「シンプル&クール」のデザイン・トーンを導入しているそうです。それは、アメリカで支持されているサービスは「シンプル&クール」というデザイン・トーンを持っていることに合わせた結果です。

数字につながる3つの事例

次に、上野さんは見た目だけではないもので好評だった事例を3つ紹介。

・登録してもらえるようなUI改善
登録画面の背景から写真を取り除き、「スキップ」ボタンの位置を上に移動したことで、登録率が日本のアプリで20%向上しました。この数字は日本のものですが、アメリカ版でも効果があったそう。
・楽しい&期間限定のお得感キャンペーン
ゲーム性の高いLP施策として、アメリカで実施した事例を紹介。ハロウィーンに合わせたスピードくじ、スタンプキャンペーンで出品・購入が増加しました。
・ユーザーの気持ちに寄り添うバナー
バナーは古典的ではあるものの、バレンタインデーなどのイベントに合わせることで高い「クリック率&購入率」を達成。その後、アメリカでもお祭りや祝日用にバナーを使った施策を行っているそうです。

「楽しい」「お得そう」といったキャンペーンは、日本でもアメリカでもユーザーに響いているようです。

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インターフェースとして考えるデザイン

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