ヒットメーカーが語る!UIUXはこう設計されている! - dots.デザイナー部 presents Vol.1-
インターフェースとして考えるデザイン
鈴木慶太朗(すずき・けいたろう)/SHIFTBRAIN Inc. CHIEF DESIGN OFFICER & CREATIVE DIRECTOR。立教大学経済学部卒。在学中に、ダブルスクールでグラフィックデザインの勉強を始める。制作会社数社での勤務を経て、SHIFTBRAIN Inc.に入社。2児の父。特に好きな映画は『スター・ウォーズ』シリーズ。
10分間の休憩を挟んで3人目の登壇者は、SHIFTBRAIN Inc.でチーフデザインオフィサーを務める鈴木慶太郎さん。鈴木さんは「普段、UIやUXを特別意識して制作することはない」と言いますが、デザインをインターフェースとして紐解いていただきました。
鈴木さんによる「インターフェースとして考えるデザイン」では、
- 「人」と「ブランド」のインターフェース
- インターフェースに必要な3つの要素
- 3つの要素のバランスを取る方法
について発表されました。
スマホが変えたコミュニケーション
以前のブランドとユーザーのコミュニケーションは、「強いコンセプト、強いビジュアル、強いコピーをブランドからユーザーにぶつける、ワンウェイのコミュニケーションだった」と鈴木さんは語ります。
現在では「いかにブランドへユーザーを引き込んでいくか」という双方向的なコミュニケーションが増えてきています。
この転換のきっかけは、もちろんスマートフォンの浸透。しかし、表現重視の制作を行っていた鈴木さんは、機種ごとにスクリーンサイズやスペックが異なったり、レスポンシブデザインの必要があったりすることにフラストレーションを感じたそう。そこで、「機能に制限されるならば、機能美を追求しよう」と考えるに至りました。
インターフェースを作る3要素
鈴木さんはドナルド・A. ノーマン著の「エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために」を紹介。
この著作では脳機能に合わせた「本能的デザイン(ビジュアル)」「行動的デザイン(ユーザビリティ)」「内省的デザイン(エクスペリエンス)」について語られており、「行動的デザインだけではなく、本能的デザインや内省的デザインが重要だ」と語られています。
そして、インターフェースを作り上げる上で、「ユーザビリティ」「ビジュアル」「エクスペリエンス」のバランスが重要だと鈴木さんは説きます。
「ユーザビリティ」をベースにしながら、エモーショナルな部分である「ビジュアル」と「エクスペリエンス」をコントロールすることでブランドの独自性が生まれるのだそうです。
どうやってバランスをとるの?
では、この3要素のバランスをどのようにとればいいのでしょうか?
その考え方として鈴木さんは3点を挙げます。
- ・時代性
- 現在は、ストーリーを使ってインタラクティブで継続的なエクスペリエンスを提供することが重要です。
- ・ターゲット
- こっちを向いていない人を振り向かせるのか、ある程度興味があったり、知識がある人を巻き込んでいくのかによっても手法が異なります。
- ・スタートポイント
- ユーザーに伝えたいことは同じでも、時代性やターゲットが異なれば、ブランドの立ち位置も変える必要があります。そして、「何を伝えたいか」というコンセプトを持つことが本質として必要です。
鈴木さんは、「本質的なコンセプトを作って、ターゲットにどう伝えるか、どのようなストーリーを伝えていくのかを決めることがインターフェースをデザインするということ、そしてエモーショナルな部分をもっと大事にしてもいいのではないか」とまとめました。
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なんとも言葉にできないけどなんかポジティブな感情の話