【レポート】ビッグデータを活用したWebサービスのマーケティング:大規模Webサービス[第1部] - TECH PLAY Conference 2017
Q&A
最後にお二人に質問タイムです!
ーー 有吉さんに伺います。名古屋駅のデジタルサイネージに「Yahoo! ニュース」が表示されているのを見かけました。あれも「Yahoo!ニュース」の編集者が作成する「トピックス」なのですか?
有吉 あの実験は全国で2ヶ所くらいでしか行っていないのですが、すごい巡り合わせですね(笑)。
実は、あのデジタルサイネージはTwitter社と連動した、「リアルタイム検索」のトレンドワードが表示されるものです。トレンドとして「Yahoo!ニュース」の記事が掲載されることはありますが、「Yahoo!ニュース」で編集してるわけではなく、「Yahoo!検索」の編集者が担当しているものです。
ーー 「Yahoo!検索」の編集者は普段どのようなことをされているのですか?
有吉 「検索の編集」と言っても、検索順位を編集するわけではありません。例えば、著名人の名前で検索すると右カラムに写真が表示されたりしますよね。ああいった部分を編集して、検索体験の向上を担当しています。
ただ、私たち「Yahoo!ニュース」と「Yahoo!検索」の編集はかなり密に連携しています。
例えば、昨年の11月に福岡駅前で道路が陥没する事故がありましたよね。陥没が発生したのは早朝でした。「Yahoo!検索」の編集者がたまたま朝早く起きていて、「博多 陥没」のようなクエリが異様にあがっていることを「Yahoo!ニュース」の編集に教えてくれたんです。
そこで「Yahoo!ニュース」の編集が調べてみると、まだ事故のニュースは記事化はされていないものの、「Twitter」にどんどん写真がアップロードされていたんです。その後、福岡に本社がある西日本新聞社さんがあげた記事をすぐにトッピクスに採用しましたね。
大きな災害時には、ヤフーの中で連携して取り組んでいます。
ーー 中村さんに伺います。データの規模はどれくらいなのでしょうか? 更新などはありますか?
中村 サイズでいうと数TBです。規模でいうとメニュー数が900万メニューくらい登録されていて、それを週次で更新にかけています。
データの持たせ方によってデータの容量は変わりますよね。今は形態素解析したメニューデータを「Hadoop」で格納しているのですが、今後はメニューのマスターデータを別に作るともう少し軽くできるかなと考えています。
以上で、第1部の講演は終了です! 第2部の公開もお楽しみに!