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デジタルトランスフォーメーション時代の最新データベース技術勉強会 - OneファクトOneプレイスでリアルタイム? -

データベース SAP HANA

Accenture

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デジタルトランスフォーメーション時代の最新データベース技術勉強会 - OneファクトOneプレイスでリアルタイム? -

2018年2月6日(火)19時10分より、「【エンジニア向け勉強会】デジタルトランスフォーメーション時代の最新データベース技術勉強会 ”守・破・離” - Vol.2 OneファクトOneプレイスでリアルタイム? -」が開催されました。

「データベース」に焦点を当てた本イベントはアクセンチュアが主催。全3回のシリーズのうち、この日は2回目の開催となりました。第2回目は「OneファクトOneプレイスでリアルタイム?」をテーマに掲げています。約100名の参加者のうち、半数強は第1回目につづいての参加となりました。

当日の登壇者と内容は下記のとおりです。

「開催のご挨拶」
アクセンチュア株式会社 吉越輝信さん

「現代のデータベースでOLTPの課題と、SAP HANAでの解決策」
SAPジャパン株式会社 新久保浩二さん

「HANAによるOLTPのカラクリ」
アクセンチュア株式会社 花木敏久さん

「AWS Quick Start For SAP HANA」
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 河原哲也さん

「パネルディスカッション」
SAPジャパン株式会社 新久保浩二さん
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 河原哲也さん
アクセンチュア株式会社 花木敏久さん
アクセンチュア株式会社 吉越輝信さん

それでは内容を紹介します!

開催のご挨拶

まずはアクセンチュアの吉越さんによるオープニングです。

吉越輝信(よしこし・てるのぶ)/アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部 SAPビジネスインテグレーショングループ シニア・マネジャー。1970年生まれ。SAPジャパンを始めIT企業複数社での勤務を経て、2017年にアクセンチュアへ入社。facebook「カレー部」部長。

吉越さんのトークでは、まずアクセンチュアの企業紹介としてグローバルでの数字が紹介されます。

  • 従業員数
    グローバルでのアクセンチュアの従業員数は43.5万人。

  • 拠点
    53カ国、200拠点で展開。

  • クライアント
    お客様数は120カ国、約5000社におよぶ。さらに、「Fortune 100」の95%、「Fortune 500」の75%の企業がアクセンチュアのクライアントとなっている。また、アクセンチュアと取引があるトップ100企業のうち、98社が10年以上の継続的な取引をしている。

さらに吉越さんは「国内の従業員数は約1万人弱となっています、10年で2.5倍以上に増大しました」とアクセンチュアの日本での展開について説明した後、SAPとの取り組について紹介します。

「私たちはSAPの日本でのナンバーワンパートナーとして、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援するSAPをコアとしたプラットフォームをご提案しています。

SAPには『古い』『堅い』といったイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、現在のSAPのソリューションでは『ERPを中心とした業務アプリケーション』が『SAP Cloud Platform』に接続されています。この『SAP Cloud Platform』をハブとして、人工知能や機械学習、ビッグデータやIoTまでを連携したアプリケーションを提供しているのです

これらのプラットフォームのコアになっているのが本日ご紹介する『SAP HANA』です」(吉越さん)

「SAPではこれらのシステムをテンプレート的に提供しています。私たちアクセンチュアは、お客さまがデジタルトランスフォーメーションを実現するために、テンプレートだけでは足りない新しいイノベーションのアイディアを掛け合わせる部分をお手伝いしています。

この『アイディアの掛け合わせ』の領域において、私たちが提供しているのが『Accenture Liquid Studio For SAP』というフレームワークです。お客さまと一緒に課題を見つけるところからはじめ、プロトタイプで検証を行うのです。こうした『観察して、情勢を判断し、すぐに意思決定をして、アクションを起こす』手法は『OODA』と呼ばれています」(吉越さん)

最後に吉越さんは『Accenture Liquid Studio For SAP』の事例として、IoTも活用して業務効率を改善した化粧品メーカーL'OREALの取り組みを紹介しました。

現代のデータベースでOLTPの課題と、SAP HANAでの解決策

続いて、本編の1人目となるSAPジャパンの新久保さんによる講演です。

新久保浩二(しんくぼ・こうじ)/SAPジャパン株式会社 プラットフォーム事業本部ビジネス開発部シニアアーキテクト。1976年生まれ。山口県出身。複数社での勤務を経て、2015年にSAPジャパンへ入社。海好き。

新久保さんはまず近年のデータベース界隈のトレンドとして「HTAP」と「Translytical Database」という単語について紹介します。

  • HTAP(Hybrid Transaction/Analytical Processing)
    ガートナーが定義した、トランザクション系の処理とOLAPのような分析系の処理をひとつのデータベース上で行うことを意味する言葉。

  • Translytical Database
    フォレスターが定義した、ひとつのプラットフォームで小さなトランザクションも大きなクエリも処理することを意味する言葉。

「『HTAP』と『Translytical Database』は、基本的には同じ内容を表しています。それはつまり、OLTPとOLAPを同時に行うということです。

これまでのデータベースでは、当然「基幹系」と「情報系」が分かれており、別システムで実施しています。例えば、BIに基幹系のデータを入れる必要がある場合などは、データを一度コピーして。情報系のシステムで分析を行います。この方法にはタイムラグが生じることから、生み出すことができる価値には限界があるといえるでしょう。

『HTAP』の概念では、ひとつのデータベース上に日々のトランザクションデータが入り、同じデータベース上でリアルタイムにデータを分析するわけです」(新久保さん)

次に新久保さんは「ハードウェアの限界と進化」の観点からOLAPとOLTPの課題をあげ、「HTAP」について考察します。

「まず、OLAPにハードウェア上でどのような課題感があるかといえば、『CPUが速くならない』という限界があります。そこから例えば、SIMDのようにCPUが持つバルク処理を有効活用したり、コアの数は増やすことができるようになりました。

しかし、コアが増えれば、当然それに合わせたソフトウェアの実装が必要になり、NUMAアーキテクチャの最適化が必要になります。また、CPUクロックの高速化に比較すれば、メモリーは速くなりません。CPUから見ればメモリーが遅いデバイスになっているわけです。これらがOLAPの課題感といえるでしょう。

次にOLTPの課題感には、ロックやラッチと呼ばれるリソースを排他制御の必要性が大きく、インメモリデータベースを作っても高速化しないというものがあります。それらを解決するためにロックフリーのアルゴリズムを作ったり、ブランチフリーのアルゴリズムを作ったりします。

また、トランザクションのデータベースは、当然のことながらトランザクションのログを取らなければいけないという宿命があります。もちろんインメモリデータベースでも同様です。そのログ取得の遅さをいかに改善するのかがOLTPにおける直近の課題です」(新久保さん)

こうした課題に対して「SAP HANA」ではどのように最適化を行っているのか新久保さんは説明します。

「ダニエルアバディ氏の論文によれば、インメモリデータベースではトランザクションの16〜25%もの時間がロック関連の処理に使われています。この問題に対処しなければインメモリデータベースはスケールしないわけです。

現在のインテルのCPUには『TSX』という機能があり、この『TSX』によってメモリー上のラッチをハードウェアが知らせてくれます。『このメモリを誰かが触っていますよ』という状態を、ソフトウェアではなくハードウェアが検知するということですね。するとこの部分はコードを書かなくてよくなるので効率がよくなるわけです。

結果として、この『TSX』を使った『SAP HANA』は、3世代ほど前の『SAP HANA』と比較して6倍も高速化しています」(新久保さん)

最後に新久保さんは南京市での事例を紹介して、講演を終えました。当日のスライドはこちらに公開されています。

次のページ :
HANAによるOLTPのカラクリ

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