株式会社LIFULL の技術ブログ

「IDRユーザフォーラム2024」参加報告

グループデータ本部データサイエンスグループの嶋村です。 LIFULLでは、不動産や住まい探しに関する研究の活性化や、人工知能(AI)・情報学分野での人材育成への貢献を目的として、 2015年から学術研究者向けに LIFULL HOME’Sデータセット を提供 しています。 このデータセット提供は 国立情報学研究所(NII) が運営する 情報学研究データリポジトリ(IDR) の枠組みを

数日で営業日報の作成を支援する生成AIブラウザ拡張を実装した話

プロダクトエンジニアリング部の二宮です。この記事は LIFULL Advent Calendar 2024 Part2の20日目です。 LIFULLにはkeelaiという社内向けの生成AI基盤プロジェクトがあり、私はその開発にコミットしています。今のところ特に社内用Slack botとして最もよく使われています。 www.lifull.blog keelaiの基本的なコンセプトを私達はマルチエージェントと呼んでいて、サブタスクを解決するため

エンジニアの新入社員オンボーディングチェックリスト: 2024年の取り組みをふりかえる

エンジニアの松尾と申します。LIFULL HOME'S で中古住宅売買領域の開発を担当するチームのマネージャーとして働いています。 2024年は新卒1名、中途1名の新入社員が自部署に仲間入りしました。今回はそれらの内容をふりかえり、LIFULLのオンボーディングの工夫や今後の伸びしろについて整理してみたいと思います。 エンジニアのオンボーディング 企業の魅力因子 ふりか

グローバル開発体制強化に向けた「意識・理解」の壁を越える取り組み

こんにちは。 LIFULL Tech Vietnam (以下、LFTV)CEOの加藤です。 2023年10月にLFTVのCEOに就任し、早1年が経過しました。 この1年LIFULLグループでは「グローバル開発体制強化」を掲げ、その実現に向け多くの検討と取り組みを繰り返してきました。 そうした活動を繰り返す中で、我々は目指すべきグローバル開発を進めるためには以下の「3つの壁」を超えていくことが重要である

LIFULL HOME'S の完全自動リリースを始めて、リリース速度を5倍速にしました

こんにちは。テクノロジー本部アーキテクトグループの福留です。最近気になっているものは model-checking/kani です。 アーキテクトグループは、LIFULL のエンジニアの開発生産性を、エンジニアに寄り添いながら向上させていくことをミッションとして活動しています。 そこで今回は、昨年から今年にかけて行った LIFULL HOME'S のリリースフローの改善、通称「即日リリース

横断QA組織が開発組織の品質に関する課題を見つけるための取り組み

こんにちは。クオリティアーキテクトグループ(以下、QAG)でQAエンジニアをしている片野です。 QAGでは横断組織として自動テストやツール開発、プロセス改善などのしくみ作りに取り組んでいます。 今回は、横断QA組織が開発組織の品質に関する課題を見つけるための取り組みについて紹介します。 QA組織の紹介 背景 やったこと QAサークル QA通信 QA探検隊 まとめ QA組織の

TBT(Total Blocking Time)の劣化を調査した話

こんにちは、エンジニアの中島です。 この記事はフロントエンドのパフォーマンス調査の記録を記事にしたものです。 弊社は自社プロダクトのパフォーマンス劣化を検知するために WebPageTest を導入し、数時間に一度自動計測をするようにしています。 そこでとある日から TBT (Total Blocking Time) が劣化しているようなので原因を調査してほしいという依頼が来ました。 現象

2024年10月 LIFULLのアクセシビリティへの取り組み

こんにちは、エンジニアの中島です。 この記事は2024年10月のLIFULL社でのアクセシビリティ改善およびやっていき活動の報告です。 この活動報告は月次で出すかもしれないし出さないかもしれないくらいの温度感で運用されています。 目次 目次 サービス改善 LIFULL HOME'S iOSアプリのお気に入り画面のアクセシビリティ対応 アクション操作物件にチェックを入れる例 育成・

データ分析コンペ「第1回 国土交通省 地理空間情報データチャレンジ」への協賛の取り組み

グループデータ本部データサイエンスグループの嶋村です。 LIFULLは、2024年10月15日(火)から開催される 国土交通省初となるデータコンペ 「 第1回 国土交通省 地理空間情報データチャレンジ ~国土数値情報編~ 」に対して 協賛 をしており、LIFULLの主力サービスの一つである LIFULL HOME’Sのデータセットを提供 しています。今回、その取り組みを紹介したいと思い記事

2024年9月 LIFULLのアクセシビリティへの取り組み

こんにちは、エンジニアの中島です。 この記事は2024年9月のLIFULL社でのアクセシビリティ改善およびやっていき活動の報告です。 この活動報告は月次で出すかもしれないし出さないかもしれないくらいの温度感で運用されています。 目次 目次 サービス改善 売買物件登録画面の各コントロール・グループへの名前設定 育成・啓発の取り組み LIFULL Creative School WCAG輪読会 ア

LIFULL HOME'S の UI 構築を手助けするコンポーネントカタログを作った話

プロダクトエンジニアリング部の海老澤です。 普段は LIFULL HOME'S の 賃貸領域 のフロントエンド開発をしています。 今回はLIFULL HOME'S の UI 構築を手助けするコンポーネントカタログ(以下「カタログ」)を作った取り組みについて紹介します。 最初にお断りしておくと、この「カタログ」はいわゆる 「デザインガイドライン」「デザインシステム」のことではありませ

CRMチームの技術負債解消活動の変遷

こんにちは! LIFULLエンジニアの吉永です。 普段はLIFULL HOME'SのtoC向けCRMチームにてエンジニアリングマネジャーをやっています。 本日は私がCRMチームにジョインしてからの4年間で行ってきたチームとしての技術負債解消活動について紹介します。 技術負債解消活動の変遷、技術負債解消と新規開発がどのようなバランスで進められてきたのか、現状はどうなっているか

UIアイコンの管理と実装をラクチンにする社内ツールとCDN

フロントエンドエンジニアの嶌田です。 アイコンは、UIデザインにおいて欠かせないパーツです。弊社が提供する不動産情報サイトであるLIFULL HOME'Sでも、多数のアイコンが使われています。 ウェブページにアイコンを埋め込む手段は無数にあります。あなたはいくつ言えますか? それぞれのメリットとデメリットについて説明できるでしょうか? この記事では、LIFULL H

2024年8月 LIFULLのアクセシビリティへの取り組み

こんにちは、エンジニアの中島です。 この記事は2024年8月のLIFULL社でのアクセシビリティ改善およびやっていき活動の報告です。 この活動報告は月次で出すかもしれないし出さないかもしれないくらいの温度感で運用されています。 目次 目次 サービス改善 賃貸物件登録画面の各コントロール・グループへの名前設定 取扱物件一覧ページの詳細条件設定ダイアログ内の

Apple Vision Proの日本発売日に合わせてアプリをリリースした話

こんにちは。プロダクトエンジニアリング部でAndroidのネイティブアプリエンジニアをしている久野です。 今回はイマーシブモデルルームというApple Vision Pro向けのアプリを日本発売日に合わせてリリースした話をします。 なぜAndroidのネイティブアプリエンジニアの私がApple Vision Proの開発を担当したかというと、元々学生の頃からインターンや趣味でVRコンテンツ作成に携