【AWS】メール配信サービスSESの概要から使い方まで
メールの配信サービスを選ぶ際にぜひ一度検討してみて欲しいのがAmazon SESです。
SESは、導入コストが低い・料金は使った分だけ・毎月62,000通の送信が無料といった特徴があります。
この記事では、SESのメリットやユースケースなどの概要、SESの開始方法、料金についてなどを解説していきます。
初期費用もかからずに簡単に利用開始できるので、試しに一度SESを利用してみることをおすすめします。
AWSのSESとは
Amazon SESはSimple Email Serviceの略で、Amazonが提供するメール配信サービスです。
SESの概要として、ユースケース、メリットを紹介します。
SESのユースケース
SESのユースケースとしては、セール情報などのマーケティングメールや注文確認メール、定期配信のニュースレターなど、一般的なメール配信全般に使用できます。
また、SESは企業のメール配信だけでなく個人で小規模に使用するのにも適しています。
これはSESに、導入コストが低いこと、従量課金制で固定費がかからず小規模で安価な運用が可能なことなどといった特徴があるためです。
SESのメリット
SESのメリットは、以下の通りです。
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導入コストが低い
SESを利用するために最低限必要なものは、AWSアカウントとメールアドレス、ドメインのみです。
メールサーバーの管理、ネットワーク構成、IP アドレスの評価などの複雑な設定は必要ありません。
また、契約や初期費用もかからないため、導入コストがとても低く今すぐにでも利用開始できるという手軽さも魅力のひとつです。 -
柔軟で低価格な料金
SESの料金は使用した分に対してのみ発生し、固定費や最低料金はありません。さらにAWSのサービスのひとつであるEC2でホストされているアプリケーションから送信した場合には、毎月最初の 62,000 通のメールについては無料で送信できます。それ以外の場合でも送信1,000 件ごとに 0.10 USD(2019年3月現在)とかなりの低価格です。
詳しくは公式サイトをご確認ください。 -
高い配信性能
高い配信性能とは、送信したメールが受信される率が高いということです。メールを受信するサーバではスパムメールを受信しないための対策がおこなわれています。その結果、スパムメールではない通常のメールであっても信頼性の低いメールは受信されません。SESには送信したメールが確実に届くように、信頼性を高めるための機能が含まれています。送信頻度や量のコントロール、アドレス偽装への対策、ウイルスのスキャンなどといった機能を用いて高い信頼性を維持できるのがSESの強みです。
SESの使い方
SESの利用方法について簡単に説明します。
SESを利用するためにはまずAWSに登録しなくてはなりません。
AWSアカウントは1年間無料で利用可能です。
AWS登録方法については公式サイトで手順が紹介されています。
SESの設定
SESの利用に必要な情報は以下の通りです。
- AWSアカウント
- メールアドレス
- 使用可能なドメイン
SESの開始手順は以下のような流れでおこないます。
AWSアカウントを設定してマネジメントコンソールにアクセス
メールアドレスかドメインでメール送信設定・認証をおこなう
認証完了後メールが送信可能となる
詳しい手順については公式サイトをご確認ください。
SESの料金
最後に料金についてです。
前述したとおり、SESの料金体系は従量課金制で固定費や初期費用はかかりません。課金はメールの送受信に対しておこなわれます。
無料枠も用意されておりますので、詳しい説明は公式サイトをご確認ください。
まとめ
今回はAmazonの提供するAWSのサービスのひとつであるSESについて料金などの概要を解説してきました。
SESのポイントは以下の通りです。
- SESはメール配信サービス
- 導入コストが低く料金も従量課金制で低価格
- 配信性能が高い
- 利用するためにAWSアカウントが必要
気軽に始めることができるのがSESの強みです。
マーケティングメールやメールマガジンの配信などを考えているのであれば、これを機に一度SESを使ってみるのもおすすめです。