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ニフティには所属部署での業務のほかに、有志による社内活動が存在します。もちろん強制ではなく、それぞれが興味のある分野について、自主的に活動しています。なかには会社公認のもと予算がつき、社内業務に貢献しているケースも。業務とは別のやりがいや、自分の専門外の知見を得られることが、一つのモチベーションになっています。 これまでにも、「オンラインサポートチーム」や「AI活用促進チーム」などの社内活動を紹介してきました。今回は、中途採用の強化を目的に、ニフティのエンジニアの考え方や働き方などについて発信する「採用ブランディングワーキンググループ」の取り組みを紹介。メンバーたちに、具体的な活動内容を聞きました。 自己紹介 D.K.さん 2003年4月に新卒入社。所属部署での業務内容はWebサービスの開発、運用チームのマネージャー。採用ブランディングワーキンググループでの役割は「まとめ役」。趣味は老舗の甘味屋巡り。 K.R.さん 2025年5月に中途入社。所属部署での業務内容はオプションサービス(セキュリティサービスなど)の開発、運用。採用ブランディングワーキンググループでの役割はエンジニアブログの運営。趣味はバレエ鑑賞。 S.H.さん 2024年4月 に新卒入社。所属部署での業務内容は自社コールセンターのシステム運用・開発。採用ブランディングワーキンググループでの役割は社外イベントへの参加促進。趣味は料理とプログラミング。 S.S.さん 2023年3月 に中途入社。所属部署での業務内容は「@nifty auひかり」申込システムの開発運用。採用ブランディングワーキンググループでの役割は新規企画の立案実行。趣味はボードゲーム、テニス。 ニフティのエンジニアが持つ知見や技術、考え方を発信し、転職市場で選ばれる会社に みなさんはそれぞれの所属部署での業務とは別に、チーム外活動として「採用ブランディングワーキンググループ(以下、採用WG)」にも参加されているとお聞きしました。はじめに、所属部署と採用WGでの役割を教えてください。 D.K.さん 所属部署では、ニフティのWEBサービスの開発や運用をするチームでマネージャーをしています。採用WGには立ち上げ時から関わっていて、現在は取りまとめ役としてメンバーの活動をサポートするのが主な役割ですね。 K.R.さん 普段はサービスシステムグループという部署に所属し、オプションサービス(セキュリティサービスなど)の開発、運用に携わっています。採用WGでの役割は、『NIFTY engineering』というブログの運営。このインタビュー記事もまさにそうですが、ニフティ社員の様々な活動を発信しています。 S.H.さん 所属部署での業務内容は、自社コールセンターのシステム運用・開発です。採用WGでは、ニフティのエンジニアの認知を上げる活動を行っていて、特に力を入れているのは、社外で開催されているイベントへ社内のエンジニアに参加してもらうための呼びかけやサポートです。 S.S.さん 普段は「@nifty auひかり」という回線サービスの申込システムの開発、運用に携わっています。採用WGでの役割は新規企画の立案と実行。採用強化につながる新しい施策を考え、実践していくのが主な活動ですね。 ありがとうございます。そもそも、この採用WGはどのような目的で発足したのでしょうか? D.K.さん ニフティってもともと新卒入社の割合が多い会社なのですが、全社的に開発力や組織力を底上げしてくためには新卒だけでなく、力のあるエンジニアの中途採用にも力を入れていくべきだろうという話が、数年前から持ち上がっていました。 そのためには、改めてニフティという会社が何をやっているのか、社内のエンジニアがどんな仕事をしているのか、広く周知する必要がある。当時の私の上長がそんなアイデアを持っていて、有志を中心に採用WGが立ち上がり、活動がスタートしたのが4年ほど前ですね。 ただ、D.K.さんを含む発起人のメンバーは、採用まわりのご担当ではなかったんですよね。 D.K.さん そうですね。開発の部署になります。ただ、エンジニアの採用に関して、細かい技術のことを知っている開発の人間が協力するのは不自然なことではないのかなと思います。私自身も、「どんな人材が増えると、よりよい組織になるのか」「そのためにニフティという会社や働き方、技術などをいかにブランディングすべきか」といったことに関心がありましたので、ぜひ参加したいと手を挙げました。 社内のエンジニアが寄稿する「Tech Book」で技術力をアピール あらためて、採用WGの具体的な活動内容について教えてください。 D.K.さん 20人ほどのメンバーが、複数のサブチームに分かれています。ここにいるメンバーもそれぞれ別々のサブチームに所属していて、基本的にはチームごとの活動。週1回は全体で集まる場を設けて、各チームの活動報告や、現状の課題について話し合っています。 S.S.さんは「新規企画チーム」、K.R.さんは「ブログチーム」、S.H.さんは「イベント参加促進チーム」で活動されているということですが、これまでに関わった印象深いプロジェクトを教えてください。 S.S.さん 私が印象深いのは、『Nifty Tech Book #2』という技術書を作ったことですね。ニフティのエンジニアたちに「書きたい!」と思ったことを自由に執筆してもらった技術書で、イベントの際などに無料配布しています。もともと、私が採用WGに参加した当初からやりたかったプロジェクトなので、完成した時は達成感がありましたね。 こちら、総ページ数が144ページにも上ります。本業の傍ら、これだけボリュームのある技術書を作るのはかなり大変だったのではないですか? S.S.さん 制作当時は、かなりの時間と労力を割いていました。ただ、#2とあるように、じつは2冊目のテックブックになります。以前に別の方が『Nifty Tech Book #1』を作っていて、当時のノウハウやシステムが残っていたので、それをうまく活用することで効率よく進めることができました。 執筆者は社員の中から募集して、私は主に原稿のレビューや印刷の手配などを担当しています。 イベントなどで配布されているということですが、反響はいかがですか? S.S.さん イベントで配布した際には、「ニフティの回線使っていますよ」といった嬉しい反応を多くいただきました。技術書としても面白い内容になっていると思いますが、ニフティという会社自体を改めて認知していただく効果も、一定程度はあるのかなと感じます。 あとは、社内の新卒採用の場面でも活用されているようで、例えば、大学訪問の際に教授にこの本を渡して、学生に読んでもらったり、つい最近も中途入社の方から「転職活動中にこのTech Bookを読んで、ニフティに興味を持ちました」という声をいただいたりもして、とても嬉しかったですね。 S.H.さん 私の同期も寄稿しているのですが、内容的にも普通にお金を取っていいくらいレベルが高い技術書になっていると感じました。この本を通じて、ニフティのエンジニアが持つ技術、レベルの高さを知っていただけるのではないかと思います。 D.K.さん 採用WGがスタートした当初はブログだけで情報発信していて、本という発想は全くなかったんです。そもそも本業を抱えながらやるには、労力がかかりすぎるため、無理だろうと思っていました。ただ、そのめちゃくちゃ大変なことにS.H.さんはチャレンジして、実際に形にしてくれた。純粋にすごいと思いますし、それくらい熱心に活動してくれているのが嬉しいですね。 ニフティのエンジニアが「社外イベント」に参加しやすい環境をつくる K.R.さんはブログの運営をご担当されていると。 K.R.さん はい。具体的には、ブログの見栄えや使い勝手を良くしたり、コンスタントに記事が投稿されるような施策を実施しています。例えば、新入社員の方にリレー形式で記事を書いてもらったり、クリスマスの時期にAdvent Calendarというテーマを立ててブログの執筆者を募ったりと、色んな企画を行ってきました。 K.R.さんはブログの運営をご担当されていると。 K.R.さん ニフティの採用サイトにも社員にインタビューした記事はあるのですが、チームでの活動にスポットを当てた記事があってもいいんじゃないかということでスタートしました。チームの考え方や、目的意識、リアルな仕事の進め方を見せることで、入社後の働き方のイメージがより湧くのではないかと。そういう私自身も、入社前に別チームのインタビュー記事を読んでいて、ニフティでの仕事により興味が湧きました。 K.R.さんはこれまでの活動で印象に残っていること、あるいは印象に残っている記事はありますか? K.R.さん やはり記事がバズった時は印象に残るというか、素直に嬉しいです。最近では、Advent Calendarの「ファミコンのソフトを作る。Rustで。」という記事がよく読まれました。 あとは新人さんに記事を書いてもらうこともあるのですが、クオリティの高さに驚かされます。私が読んでも普通に勉強になることが多くて、読者として楽しませてもらっています。 <関連記事> ・ファミコンのソフトを作る。Rustで。 ファミコンのソフトを作る。Rust で。 では、S.H.さんはいかがですか? S.H.さんのチームではニフティのエンジニアが社外イベントに参加しやすいよう、サポートを行っているということでしたよね。 S.H.さん そうですね。ニフティではこれまで自社イベントを積極的に開催してきた一方で、社外イベントへの参加促進にはあまり力を入れてきませんでした。そこで、注目度の高い社外イベントにどんどん参加し、会社のことやエンジニアの考え方を発信していくことで、ニフティに関心を持ってもらおうと考え、昨年からその後押しになるような取り組みを強化しています。 具体的に、どんな取り組みを? S.H.さん まず、そもそも社外イベントに関心を持っている、参加したいと思っている社員がどれくらいいるのかを知るためにアンケートを取りました。すると、8割くらいが関心を持っていると。 かなりの割合ですね。 S.H.さん 私たちも正直驚きました。ただ、関心はあっても、「イベントの準備をする時間が取れない」「自分に合うイベントが分からない」「参加にあたって、社内申請や手続きの方法が分からない」といった課題を感じていることが分かったんです。 こうした課題をふまえ、申請のフローを明確化したり、登壇資料の作成をお手伝いしたり、その方に合いそうなイベントを紹介したりと、少しでも障壁を減らすためのサポートを行っています。 ちなみに、これまでどんなイベントに、社内のエンジニアが登壇してきたのでしょうか? S.H.さん ニフティも協賛しているSRE NEXTというカンファレンスのセッションに、社内のエンジニアも登壇してもらいました。ちょうどSRに関する活動をしている社員がいて、こちらから参加をお願いして実現した事例ですね。 D.K.さん 社外イベントへの参加促進に関してはまだ取り組みが始まったばかりですので、これからどんどん数を増やしていきたいと思っています。いきなり「登壇しませんか?」と言ってもハードルが高いと思いますので、まずは観る側・聞く側として気軽に参加してもらうことが大事です。実際、社内のイベント参加記録を見ても、採用WGが強化の取り組みを始めてから参加者が増えていますので、少しずつ成果が出始めていると感じますね。 後編に続きます! 今回はニフティの採用ブランディングワーキンググループのインタビューの様子をお届けしました。後編の記事は近日公開予定です。 このインタビューに関する求人情報 /ブログ記事 ニフティ株式会社 求人情報
この記事でわかること 2026年7月31日、KINTOテクノロジーズ(以下、KTC)のOsaka Tech Lab JCTを会場として、Anthropic公認のコミュニティイベント「Claude Managed Agents Workshop」が開催され、約30名が参加しました。主催はClaude Community Ambassadorであり、KTC社員でもある森田さんです。 Claude Managed Agentsは、エージェントを動かすための土台(実行制御・サンドボックス・履歴やファイルの保持)をAnthropic側が用意してくれるサービスです。利用者はエージェントの設定とメッセージの送信に集中できます。 ワークショップの教材は誰でも参照できる形で公開されています。イベントに参加していなくても、同じ手順でエージェントを作って動かせます。 ハンズオンで唯一つまずいたのはClaude側ではなく、外部サービスであるJina AIのAPIキーでした。キーに無料トークンが残っているとは限らないので、教材を試す前に残トークンを確認しておくと足を止めずに進められます。 はじめに こんにちは、KINTO開発部でフロントエンドエンジニアをしている 齋藤 です。普段はKINTOのシミュレーションや申し込み、マイページの開発を担当しています。 2026年7月31日(金)、KTCのOsaka Tech Labを会場として、 Claude Community Event「Claude Managed Agents Workshop」 が開催されました。私は会場提供・運営サポートを担当しつつ、参加者としてハンズオンにも取り組みました。 本記事は、その開催報告です。 ![KINTOテクノロジーズOsaka Tech Labのエントランスと、Claude Managed Agents Workshop Osakaの案内ボード](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/cover.jpg =600x) 当日のエントランスの様子 開催したイベントの概要 項目 内容 イベント名 Osaka | Claude Managed Agents Workshop (Claude Community Event) 開催日 2026年7月31日(金)18:30〜21:05 会場 KINTOテクノロジーズ Osaka Tech Lab JCT(大阪市北区梅田3-1-3 ノースゲートビルディング20階) 主催 森田さん(Claude Community Ambassador) 会場提供 KINTOテクノロジーズ 参加者 約30名 タイムテーブルは次のとおりです。 時間 内容 18:30〜19:00 受付・交流 19:00〜19:10 オープニング・会場説明 19:10〜19:30 Claude Managed Agentsの解説 19:30〜20:45 ハンズオン(個人ペース) 20:45〜21:00 ネットワーキング 21:00〜21:05 クロージング 会場提供の経緯 主催の 森田さん は Anthropicから認定されたClaude Community Ambassador であり、同時にKTCのPrincipal Generative AI Engineerでもあります。社内向けのAIエージェント構築ワークショップを開催した話は、 こちらの記事 で紹介されています。 今回のイベントは、その森田さんが場所貸しイベントとして社内で起案し、運営協力者の募集がかかったところに私が手を挙げた、という流れで実現しました。 会場:Osaka Tech Lab JCT Osaka Tech Labは、東京・名古屋に次ぐKTCの第3の拠点です。2022年に心斎橋で開設され、2025年夏にJR大阪駅直結のノースゲートビルディングへ移転しました。「集GO!発SHIN!CO-LAB」というコンセプトを掲げていて、会議室にGARAGEやPIT、モータープールといった車にちなんだ名前が付いていたり、執務室の床がレーシングラインを模した遊び心のあるデザインになっていたりします。 今回使用した Osaka Tech Lab JCT は、その20階にあるイベントスペースです。40名ほどを収容できる広さで、今回の参加者は約30名でした。JR大阪駅直結という立地なので、金曜夜のイベントでもアクセスしやすい会場です。 アクセス方法は KINTOテクノロジーズOsaka Tech Labにご来場のかたへ で写真つきで案内しています。 当日の様子 当日は、Anthropicでコミュニティ活動を担当されている 辻さん にもご来場いただき、会の冒頭にご挨拶をいただきました。大阪でのアンバサダー主催イベントは今回が初めてであること、今後も関西でコミュニティを盛り上げていきたいというお話をされていました。 続く30分は、森田さんによるClaude Managed Agentsの解説パートです。 ![スクリーンにワークショップ教材を投影して解説する様子](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/session.jpg =600x) 解説パートの様子。スクリーンに投影されているのが当日使用した教材です その後はハンズオンに移ります。各自のペースで進める形式だったので、全員が黙々とキーボードを叩いている時間と、手が止まった人が周りに聞いて質問が飛び交う時間が、交互に訪れていました。 各テーブルにはお菓子が用意されていて、つまみながらハンズオンを進められました。 ![参加者がそれぞれのノートPCでハンズオンに取り組んでいる](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/handson-overview.jpg =600x) ハンズオン中の会場。各自のペースで進めます もくもくと作業が進むなか、森田さんが会場を回って、困っている人がいないか声をかけてサポートに入る場面もありました。 手を挙げれば主催者が直接見に来てくれる という体制だったので、普段Claude Codeを使っていない人でも安心して参加できるイベントだったと思います。 ![参加者のノートPCをのぞき込んでサポートしている様子](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/support.jpg =600x) サポートに入る森田さん 参加者の年齢層は幅広く、学生の方も参加されていました。 ![別アングルから見た会場の様子](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/handson-wide.jpg =600x) Osaka Tech Lab JCTは40名ほどを収容できます 参加者には、Claude Managed Agentsを試すための$50相当のAPIクレジットが配布されました。 さらに辻さんからは、Anthropic公式のノベルティも提供していただきました。 ![オレンジ色のぬいぐるみがテーブルに並べられている](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/novelty-plush.jpg =600x) Claude Codeのマスコットキャラクター「Clawd」のぬいぐるみ。サングラス姿と、白衣にフラスコを持った科学者姿の2種類がありました ![箱に入ったM5Stack Cardputer ADV](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/novelty-cardputer.jpg =600x) M5Stack Cardputer ADV 数に限りのあるノベルティは希望者が用意された数を上回ったため、 じゃんけん大会 でもらえる人を決めました。会場が一番盛り上がった瞬間だったかもしれません。 ![参加者が一斉に手を挙げてじゃんけんをしている](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/janken.jpg =600x) じゃんけん大会の様子 ![参加者全員での集合写真](/assets/blog/authors/dowod/2026-08-06/group-photo.jpg =600x) 最後に参加者の皆さんと。手にしているのがClawdのぬいぐるみです Claude Managed Agentsとは ここで、当日のテーマだったClaude Managed Agentsについて、私が理解した範囲で整理しておきます。 AIエージェントを自分でゼロから作ろうとすると、アプリケーション側で用意しなければならないものが意外と多くあります。モデルを呼んでツールを実行し、その結果をまたモデルに渡す、という繰り返しの制御。ツールを安全に動かすための実行環境。途中で生成されたファイルや会話履歴の保持。Claude Managed Agentsは、この土台をAnthropic側がまるごと用意してくれるサービスです。利用者が用意するのは「どんなエージェントにするか」という設定と、「何をしてほしいか」というメッセージだけになります。 Messages APIとの棲み分けは、公式ドキュメントでは きめ細かい制御が欲しいならMessages API、数分から数時間かかる長時間実行タスクや非同期処理ならClaude Managed Agents という整理になっています。 登場する概念は4つです。 概念 何を指すか エージェント 使うモデル、システムプロンプト、ツール、MCPサーバー、スキルをまとめた設定。一度作ればIDでセッションから参照できる 環境 エージェントを走らせる場所。Anthropic側のクラウドサンドボックスと、自分たちで管理するインフラ上で動かすセルフホスト型が選べる セッション 環境の中で実際に動いているエージェントの実体。タスクを実行して成果物を残す イベント アプリケーションとエージェントのあいだで交換されるメッセージ。ユーザーの指示、ツールの実行結果、ステータス更新などが該当し、レスポンスはSSEでストリーミングされる ハンズオンも「エージェントを作る → 環境を作る → セッションを起動する → メッセージを送る」という順番をそのままたどる構成になっていたので、この4つの関係は手を動かしているうちに自然と頭に入りました。 サンドボックスの中では、bash、ファイルの読み書き・編集、glob・grep、Web検索・取得といったツールが最初から使えます。ここにMCPサーバーを繋げば外部サービスのツールも呼び出せる、という組み立てです。 料金は次の2軸です。 セッションのなかでモデルが使ったトークンぶんの、通常のAPI料金(プロンプトキャッシングの乗数も同じように適用されます) セッションランタイム(セッション時間あたり$0.08) セッションランタイムはミリ秒単位で計測され、セッションが running のあいだだけ加算されます。次のメッセージを待っている idle の時間は加算されません。裏を返せば、 エージェントを長時間放置しても待機中のコストは増えない ということで、これは長時間タスク向けという位置づけと整合しています。なお、セッション内でWeb検索が走った場合は1,000検索あたり$10が別途かかります。 本記事執筆時点でClaude Managed Agentsはベータ版です。詳細は 公式ドキュメント と 料金ページ を参照してください。 ハンズオンをやってみた 私は受付を担当していたため、ハンズオンの開始が少し遅れました。さらにイベントの様子を撮影しながら進めていたので、上級には届かず 中級まで の到達です。 教材は初級・中級・上級の3段階構成になっていて、内容は次のようなものでした。 初級 :テンプレート「Deep researcher」からリサーチエージェントを作る、チャットで設定を自動生成してMicrosoft LearnのMCPサーバーを使うクイズエージェントを作る、自由演習 中級 :Jina AIのMCPサーバーにつながるWebリサーチエージェントを、 コンソール・CLI( ant )・Python SDK の3通り で作る 上級 :分析レポート(スライド生成)、スケジュール実行でGitHub Pagesを毎朝更新、Gmail連携、記憶するエージェント、マルチエージェント 同じエージェントをコンソール・CLI・SDKの3通りで作らせる中級の設計が特に良くできていて、画面操作で理解した概念がそのままAPIのリソース構造に対応していることが体感できました。 そして特筆すべきは 教材の完成度 です。説明が丁寧で画像も豊富に用意されていて、公式が提供した教材と言われても遜色ないなと感じる内容でした。おかげでClaude Managed Agentsの部分ではまったくつまずくことなく進められました。 つまずいたのはJina AIのAPIキー 強いて挙げるなら、中級で使う Jina AIのAPIキー が唯一の詰まりどころでした。私のAPIキーには無料トークンの残りがなく、Jina AIのツールを呼び出せませんでした。 中級で作るのはWeb検索するリサーチエージェントで、検索は Jina AI の MCPサーバー 経由で実行します。この検索系のツールはAPIキーが必須です。APIキー自体はアカウント作成もクレジットカード登録もなしにトップページから取得できるのですが、 そのキーに無料トークンが残っているとは限りません 。 :::message これから教材を試す方は、先に jina.ai の「API KEY & BILLING」タブでAPIキーの残トークンを確認しておくと、中級で足を止めずに進められます。 ::: イベントに参加していなくても教材を試せます このワークショップの教材は、森田さんが作成したものが公開されています。 Claude Managed Agents Workshop(教材サイト) イベントに参加していなくても、事前準備から上級まで同じ手順をたどれます。Claude Managed Agentsを触ってみたい方には、公式ドキュメントを読み込むより先にこちらを一周するのがおすすめです。 :::message この教材はAnthropicの公式コンテンツではなく、非公式の学習教材です。ライセンスがCC BY-NC-ND 4.0のため、本記事では中身の転載はせず、リンクの紹介にとどめています。 ::: 8月にも同じ内容のワークショップが開催されます 今回のイベントは申込がキャンセル待ちまで伸び、参加できなかった方が多く出ました。そうした方に向けて、 同じ内容のワークショップが8月にも開催されます 。 項目 内容 イベント名 Osaka | Claude Workshop 開催日 2026年8月18日(火) 会場 クラスメソッド株式会社 大阪オフィス(大阪市中央区伏見町3-6-3 三菱UFJ信託銀行大阪ビル8階) 主催 森田さん(Claude Community Events) 解説のあとハンズオンという流れは7月31日と同じ構成です。申込には承認が必要なので、詳細は イベントページ を確認してください。 おわりに Claude Managed Agentsは、エージェントの設定とメッセージの送信だけで自律エージェントを動かせるプラットフォームです。教材が公開されているので、興味を持たれた方はぜひ手を動かしてみてください。 Osaka Tech Labでは今後もイベント開催を予定しています。 KINTOテクノロジーズのconnpass もあわせてチェックしていただけると嬉しいです。 参考リンク Claude Managed Agents Workshop(当日使用した教材) Claude Managed Agentsの概要(公式ドキュメント) Jina AI 公式MCPサーバー 社内でAIエージェント構築ワークショップを開催しました。(森田さんの記事) KINTOテクノロジーズOsaka Tech Labにご来場のかたへ
ニフティの開発手法はチームやプロダクトの特性によって異なりますが、現在、多くのチームで導入されているのがスクラムです。 スクラムとは、決まった期間(スプリント)ごとに価値を少しずつ届け、検査と適応を繰り返しながら進めていくフレームワークのこと。 「プロダクトオーナー(プロダクトの価値の最大化に責任を持つ)」、「スクラムマスター(スクラムの確立とチームの効果性に責任を持つ)」、「開発者」という3つの役割があり、それぞれに認定資格が存在します。今回はそのうち、プロダクトオーナーとスクラムマスターの資格を持つ、エキスパートたちにインタビュー。ニフティにおけるスクラム開発の導入事例や効果、アジャイル文化の浸透度合い、今後の課題について語ってもらいました。 自己紹介 吉田 龍太郎さん 2018年10月に入社(子会社より転籍)。ニフティポイントの企画チームに所属し、「ニフティポイントクラブ」のプロダクトオーナーを務める。趣味は服飾、サッカーゲーム、生け花、美術鑑賞、読書。 清水 利音さん 2017年4月に新卒入社。会員基盤チームに所属し、スクラムマスターとして「シングルサインオンシステム」の開発に従事。趣味はボルダリング、ウクレレ。 西野 香織さん 2009年4月に新卒入社。ニフティポイントの開発チームに所属し、「ニフティポイントクラブ」のスクラムマスターとして従事。N1!制度のスクラムエヴァンジェリストとして、社内各チームのスクラム導入やサポートを実施。スクラムマスターギルドを主催し、社内のアジャイル文化の醸成にも貢献している。趣味は漫画を読むこと、絵を描くこと。アフタヌーンティーめぐり、ボードゲーム。 ニフティのスクラム開発における「スクラムマスター」の役割とは? ―― はじめに、みなさんの略歴と業務内容を教えてください。 吉田さん 2018年に子会社からニフティに転籍し、2020年から現在のポイントチームに所属しています。現在は企画側のプロダクトオーナーとして、「ニフティポイントクラブ」というポイントサイトの運営と方針の策定や、各ステークホルダーとの調整などをメインに行っています。 清水さん 2017年にエンジニアとして新卒入社し、2年目から会員基盤チームで働いています。現在、メインで担当しているのは、「シングルサインオンシステム」という、ニフティのさまざまなサービスにログインする際の認証システムの開発や刷新です。開発チームのリーダーでもあり、チーム内のアウトプットの最大化に注力しています。 西野さん 2009年に新卒でニフティに入り、現在は吉田さんと同じポイントチームで、スクラムマスターとして「ニフティポイントクラブ」の開発に携わっています。また、社内のN1!制度(※1)のスクラムエバンジェリストとして、別チームのスクラム導入を支援する活動も行ってきました。 (※1)N1!制度……特定の分野で突出した知識とスキルを持って活躍している社員の中から、 「N1!(NIFTY No.1)」として任命する制度。自身の知見を社内にシェアし、組織全体に新しい開発文化を根付かせる役割も担う。 ――ちなみに、ニフティのスクラム開発における「プロダクトオーナー」「スクラムマスター」の役割とは、具体的にどのようなものでしょうか。 吉田さん プロダクトオーナーは、シンプルに言うと「何を作るか」を決める役割です。顧客が何を求めているかを整理し、やるべきことの優先順位を決める、プロダクト全体の責任者ですね。 西野さん スクラムマスターの仕事は多岐に渡りますが、最も重要なのは、企画側と開発側のコミュニケーションをスムーズにするためのサポートや、対話を生むための環境づくりです。プロダクトをグロースさせる上で障害になることを取り除くと同時に、サービスを発展させるためにあらゆることをやる役割だと思っています。 また、自チームの改善だけでなく、組織全体にアジャイル文化やスクラム開発を浸透させるのも、スクラムマスターの使命。ニフティには私や清水くんのように別チームに所属するスクラムマスターが集まるギルドがあり、定期的に意見交換しながら社内のスクラムをより深化させる活動を行っています。 スクラム開発をより理解したい。スクラムマスターの資格を取った理由 ――吉田さんはプロダクトオーナーの資格を、西野さん、清水さんはスクラムマスターの資格をそれぞれお持ちということですが、資格取得のきっかけを教えてください。 吉田さん プロダクトオーナーの資格を取得したのは2024年の夏です。2022年頃から「ニフティポイントクラブ」の開発チームがスクラム開発を導入したのを機に、スクラムを意識し始めました。その際に企画側からプロダクトオーナーを出すことになり、私の上長がプロダクトオーナーを務めることになったんです。 ただ、上長は忙しくスクラムにコミットすることがむずかしかったので、私が代理として職務を任されるうちに、「ちゃんと学びたい」と思ったことが資格取得のきっかけです。もともと開発チームがスクラム開発を始めた時に、アジャイル開発のマインドセットやプロダクトマネジメント・スクラムといった知識は勉強し始めてましたが、プロダクトオーナーを全うするにあたって裏付けとなる知識やスキルを習得したいと考えました。 西野さん 私はもともとエンジニアではなく、フロントエンドのコーダーから制作ディレクターを経て、スマホアプリの開発チームに入りました。その際、アプリの売り上げが伸びて開発メンバーを補強することになり、私がチームリーダーになってしまったんです。エンジニアの知見がなく、開発そのものを牽引できるわけではない私が、どう開発者とコミュニケーションを取っていくかを模索していた時に出会ったのがスクラムでした。開発チームとステークホルダーの協力体制を作り、メンバーがスムーズに動けるようサポートする。それが自分にできる貢献の仕方と考え、スクラムマスターの資格を取得しました。 清水さん 私は学生インターンとしてニフティに来た2015年に、スクラム開発を体験するワークショップに参加しました。大学の研究室では、基本的に一人で活動するのが当たり前だったこともあって、こんな開発手法があるのかと、良い意味でショックを受けたんです。また、入社後に所属した会員基盤チームでも早くからスクラム開発を導入していて、徐々に「スクラムのことをもっと理解したい」と思うようになりました。そして、2021年に上長に相談の上、スクラムマスターの資格を取得したという流れですね。 私の場合は西野のように自分自身が旗を振ってスクラムを導入した経験はありませんが、スクラムマスターとしての知見を活かし、チーム内のコミュニケーションがより円滑になるよう働きかけを行っています。 「いきなり会議」はNG。コミュニケーションを増やすための泥臭いアプローチ ――西野さんがスクラムマスターとしてチーム運営に携わった、具体的な事例を教えてください。 西野さん 私は1年半前にポイントチームにジョインしたのですが、当時は複数のチームが別々に進めていたプロジェクトが終了し、チームを一つに統合するタイミングでした。当時の課題は、それまで同じポイントチームでありながら別部隊で動いていたため、チーム内で情報の分断が起きていたこと。そして、企画側と開発側の会話頻度が少ないこと。そこを解消するのが、スクラムマスターとしての私の役割でしたね。 ――どんなアプローチで、そうした課題を解消したのでしょうか? 西野さん やり方自体はわりと泥臭いというか、難しいことは何もしていなくて。たとえば、企画側と開発側のコミュニケーション不足については、1日1回は私のほうから企画チームがあるフロアに足を運び、会話する時間を設けました。(※2)時には私以外の開発メンバーも連れていったり、企画側のプロダクトオーナーやステークホルダー、開発メンバーが打ち解けやすい空気づくりだったり、飲み会を企画して親睦を深めたり。色んなことをやりましたね。 コミュニケーションを深めようとして、いきなり会議を増やしたりすると、みんな嫌がるじゃないですか。会議を設定する前に、まずはシンプルに仲良くなることが大事です。その上で話してみると、企画側も開発側も共通の課題を抱えていることが分かったり、目指す方向が同じだったりすることも多い。そうした、根っこの部分を共有することが何より大事なのだと考えています。 ――企画側も開発側も目指すゴールは一緒。しっかりコミュニケーションさえ取れていれば、お互いに不満を抱いたりすることもなさそうです。 西野さん そうですね。たとえば、企画側としては「こちらは開発に色々と依頼しているのに、なかなか動いてくれない」といった不満もあったようです。でも、困っていてもなかなか言いづらい空気があり、不満だけが募ってしまう。ただ、開発側には開発側の言い分もあるわけです。そこはやはりスクラムマスターが間に入り、風通しをよくしていくことが大事ですね。 実際、今のポイントチームでは企画と開発の垣根を超えて本音が飛び交う、本質的な議論ができていると思います。ミーティングでも「今の話、よく分からないです」「それって本筋から外れていませんか?」みたいなことも遠慮なく言い合えて、互いに目指す方向は同じと分かっているから揉めることもありません。 吉田さん それまでは開発側とのやりとりが少なかったり、基本的にテキストベースだったりで、文章だけでは時に誤解が生じ、感情的になってしまうこともありました。西野がポイントチームに来てくれてから、細かいことまで話し合う文化が生まれ、そうした行き違いや認識の齟齬は減ったと思います。 (※2)インタビュー時点。2026年5月にオフィス移転し、現在は同フロアになっています。 吉田さん ただ、コミュニケーションは活発になったものの、自身も含めまだまだ改善の余地はあると考えています。今後は企画側も、スクラム以前にアジャイルのマインドセットやプロダクトマネジメントに関する理解を深めつつ、開発サイドに寄り添うメンバーをもっと増やしていきたいですし、それは企画チームのサブリーダーでもある自分の役割だと認識しています。 後編に続きます! 今回はニフティのスクラム開発を牽引するエキスパートたちのインタビュー(前編)の様子をお届けしました。後編は近日中に公開します。 このインタビューに関する求人情報 /ブログ記事 ニフティ株式会社 求人情報

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