パーソルグループ初の地方エンジニア拠点採用! 地方から社会を変える、北九州発デジタルイノベーター創出プログラム【1日目】

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パーソルグループ初の地方エンジニア拠点採用! 地方から社会を変える、北九州発デジタルイノベーター創出プログラム【1日目】
パーソルグループは、2025年に初の地方IT企画職拠点を北九州市に開設します。その背景にあるのは、さまざまな「はたらくにまつわる課題」を解決したいという思いです。その一つにIT職種の「地方ではたらきたいが、都市圏と同水準の仕事の質・学びの質が得らないため、地方ではたらけない」という問題です。パーソルグループでは、IT職に都市圏と同水準の仕事の質・学びの質が得られる機会を提供し、地方都市が抱える課題をITの力で一緒に解決したいと思っています。北九州を拠点に活躍するIT企画職の採用に向けた第一弾イベントとして、2dayインターンシップによる「北九州発デジタルイノベーター創出プログラム」を開催。1日目の模様をレポートします。

デジタルイノベーター創出プログラムとは?

今回のインターンシップは、北九州市にある架空の企業が抱える人材の課題を解決する企画立案というテーマを通じて、テクノロジービジネスとは何か、エンジニアが課題解決にどう関わっていくのか、企画の仕事とはどういうものなのか、などを体験できるプログラムです。パーソルグループが北九州市にエンジニア拠点を開設し、地方からデジタルイノベーターを創出したいと考える理由、地方ではたらくエンジニアの課題について、パーソルグループで、グループ全社のITに対する責任を担う本部長の内田明徳氏に聞きました。

パーソルホールディングス株式会社 内田 明徳
パーソルホールディングス株式会社
グループテクノロジー推進本部
本部長 内田 明徳氏

「地方の大学や専門学校でITを学び、そのまま地方での就職を希望したエンジニアが、思い描いていた仕事をやれていないという課題を感じていました。開発ではなく保守系の仕事が多かったり、年収が上がらなかったりと、地方のIT人材は都市部に比べると総じて価値が低く見られています。その結果、優秀なエンジニアは都市部に集まることになり、地方エンジニアは先進的な情報や学びの機会を得にくくなるという悪循環が生まれているのです。

北九州市は、このような地方都市が抱えるエンジニアのミスマッチが起きている代表的な都市の一つです。自動車、鉄鋼、先端半導体、ロボットなどの産業が集積するテクノロジービジネス都市である一方、人口の減少、高齢化の加速といった深刻な課題を抱えています。そのため、九州工業大学や北九州市立大学、高専などでITを学んだ若者が、愛着のある地元にとどまったまま、そのスキルを十分に活かせているとは言い難い状況です。

2023年度よりパーソルグループのIT人材は、日本国内のどこでも居住できる『居住地フリー』を選択することが可能になりました。その延長線上で、2025年に北九州市にエンジニアのための拠点開設を決定。北九州市に住み続けたまま、はたらきがいのある仕事、スキルに見合った収入、先進的な学びの環境を提供することで、『地方IT人材のミスマッチ』という課題に解決策を示します。今回のインターンシップはエンジニア志望の学生さんに、『地方発デジタルイノベーター』というはたらき方の魅力を知ってほしいと考えて企画しました」(内田氏)

インターンシップ1日目のプログラム

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北九州の人材市場の課題を把握し、解決策を検討する

シェアクラ株式会社 内山 明夫
シェアクラ株式会社
代表取締役 内山 明夫氏

インターンシップ1日目は、アイスブレイクで参加学生同士の交流を深め、緊張をほぐすことからスタート。その後、多様な企業のデータ分析支援事業などを手掛け、課題解決のプロフェッショナルとして活躍するシェアクラ(株)代表の内山明夫氏が登壇し、問題の明確化、原因の特定、課題設定、解決策立案、解決策実行という問題解決までのプロセスや、その過程で用いられる論理的な思考法についての解説を行いました。問題解決のプロセスでよく使われる思考法である「MECE」や「ロジックツリー」の具体例を交えながらの実践的な内容に、参加学生は聞き入っていました。

問題解決のプロセスを理解した後に、仮想企業をケースブックにした事業分析がスタート。与えられたテーマは「北九州に本社を構える老舗ものづくり企業が、DX推進のためにUIターンのIT人材を採用するための企画と、それを実現させるためのWebアプリを考える」というものでした。学んだばかりの問題解決プロセスやビジネスフレームワークを用いつつ、グループワークでは解決策の立案に向けて活発に意見交換が行われていました。ビジネスの現場で経営戦略を立案する際に用いられる「SWOT分析」(外部環境、内部環境のプラス要因、マイナス要因にわけて要因分析を行う手法)についても内山氏から紹介があり、参加学生はあれこれと思案しながらワークシートの空白を埋めていました。

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ITデジタル技術の活用によってビジネスモデルを変革し自社の競争力を高める必要性、そのためのIT人材の採用が首都圏のようにはうまくいかないという、今回の仮想企業が抱える課題は、実際に北九州をはじめとする地方都市の企業が直面するそのものです。参加学生たちは「DX推進のためのUIターンのIT人材採用」というお題に対する解決策を検討する過程で、北九州市のIT人材市場についての分析を深めることもできました。

午前中のまとめとして、グループごとに代表者が問題や課題、原因の仮説、解決策について発表。内山氏からは具体的なフィードバックと共に、解決策を考える際のポイントとして、ターゲットを明確にすることや、首都圏、競合企業などを意識した上での訴求メッセージ、アプリケーションの差別化の必要性などについてのアドバイスが送られました。

Bubbleを活用したアイデアの具体化にチャレンジ

午後からは午前中に検討した課題分析やその解決策を元に、具体的にWebアプリケーションを開発するプログラムがスタート。まずは、ノーコードでWebアプリを開発できるサービス「Bubble」についての概要や、要件定義、設計、コーディング、テスト、運用・保守というアプリケーション開発の一般的な工程を理解するための講義が行われました。その後、Bubbleのチュートリアルを体験し、操作方法やBubbleでやれることを確認しました。

Bubbleの操作について学んだ後は、「どのようなアプリをつくるか」の前提となる要件定義/スコープ定義に取り組みました。まずは設定された時間内で、アプリケーションの目的や概要、想定される利用者、業務要件についてシートにまとめ、さらに業務フロー、画面イメージ、機能要件という、開発に向けてのより具体的な項目まで落とし込む作業を開始。学生同士で相談したり、パーソル社員や内山氏にアドバイスを求めたりしながら、会場のいたるところで話し合う光景が見られました。

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時間が経つにつれて、室内は徐々に重苦しい雰囲気へ。良いものをつくりたいという思いが先走り、アプリの目的設定の段階で思い悩む人、やりたいことは頭にあるものの、どんな機能が必要なのか整理できない人、Bubbleを使った開発でやれること、やれないことの理解に時間がかかっている人など、参加学生はそれぞれの理由で要件定義/スコープ定義を固めるのに苦労していました。

最後に1日目のまとめとして途中経過をグループ内で発表。講師の内山氏は2日目にアプリを実現させるにあたっての問題点などを的確に指摘しました。また、パーソルグループの内田氏からは、あえて難しい課題を設定したことの意図として、実際の開発には正解がなく、うまくいかないことが多いなかでもチャレンジせねばならないという現場のリアルを説明。困難な課題に向き合い、何とかカタチにしようと奮闘する学生への激励で1日目のプログラムが終了しました。

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社員との交流会でパーソルへの理解を深める

1日目のインターンシップ終了後には、パーソルグループやパーソルグループの社員を交えての交流会を開催。パーソルホールディングの会社説明や上司・部下によるパネルディスカッションが行われました。その後は、パーソル社員と学生が同じテーブルを囲んでのフリータイム。なぜパーソルに入社したのか、生活水準について、フルリモートのメリット・デメリットなど、学生から社員への直球質問が次々にぶつけられていました。

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参加学生の感想

九州大学院 古賀 晴大さん
九州大学院 芸術工学府芸術工学専攻 古賀 晴大さん
「SWOT分析」や「MECE」といったロジカルシンキングに関する単語は知っていましたが、手法として実際に使うのは今回が初めてでした。問題点の抽出を漠然としたまま進めてしまうと、その後の解決策の立案にまで響いてくることを実感し、一つひとつのプロセスを具体化させることの大切さを学びました。

九州工業大学 古田崇真さん
九州工業大学 工学部機械工学科 古田 崇真さん
「人材×IT」というインターン内容を見て、どういうことをするんだ、という疑問を持ったのが参加のきっかけです。苦戦したのは、初めましての人達と一緒に一つの答えを導き出さねばいけないグループワーク。今回のインターンで初めてノーコードアプリを触ったのですが、思った以上に色々できることがあることや、自分のアイディアを実装していく過程が楽しかったです。また、みんなで一つの答えをはじき出したのに、実際に開発されたアプリは人それぞれ違ったものになったのことも面白かったです。

パーソルグループにとってエンジニアの重要性とは

パーソルグループ株式会社
グループテクノロジー推進本部
本部長 内田 明徳氏

パーソルグループでは2025年までにグループ内のIT人材を2,000名にするという目標を設定し、採用や社内での人材育成に取り組んでいます。IT人材の強化を目指す理由は、エンジニアの力によってグループが保有するデータやテクノロジーを最大限に活用することが、今後の人材サービスを支える基盤になるという考えによるもので、2026年までの中期経営計画においても「テクノロジードリブンの人材サービス企業」へ進化することが名言されています。グループ内の各事業におけるDX化を推進し、はたらくにまつわる課題を解決するにあたって、エンジニアの存在が今後ますます重要となっていくことは間違いありません。

1日目のハイライト&2日目のプログラム

「DX推進のためのUIターンのIT人材採用につながるWebアプリの開発」という、すぐに正解が見えてこないテーマを与え、SWOT分析などの企業課題解決のリアルな手法を用いて解決策を模索することに参加学生は悪戦苦労していました。限られた時間内で問題解決のプロセスからBubbleの操作方法までを一気に学び、頭がパンクしそうになりながら必死に食らいつく学生の姿が印象的でした。 2日目は考えに考えて設定した要件定義/スコープ定義をもとに、Bubbleによるアプリケーション開発を進め、最後にアイデアピッチを行います。デジタルイノベーター創出というテーマに即して、あえて高いハードルを課したプログラムによって、十人十色のWebアプリを発表し、その過程で多くの学びや気付きを得ることに期待しています。

パーソルホールディングス株式会社
https://www.persol-group.co.jp/
パーソルホールディングス株式会社の採用情報
https://www.persol-group.co.jp/recruit/holdings/

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