「生成AIなんでも展示会 Vol.2」見学レポート
熱気あふれる会場
15時過ぎに到着したのですが、どのブースにも人だかりができていて、熱心なご説明やデモをされている出展者と、それに聞き入りながら積極的に質問をされる参加者の皆さんとの交流が活発に行われていました。
来場者数とブース数のバランスがちょうど良いのだと思いますが、賑わっているブースでもちゃんと作品見学と説明を聞くことができる距離感が維持されていて、一つ一つをストレスなく観て回れるのが嬉しかったです。
出展者の皆さんがとても親切で、お願いすると、とても丁寧にご説明とデモをしていただけました。ありがとうございました。
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生成AIなんでも展示会 Vol.2
展示作品のご紹介
おおひらさん「DockKitとiPhoneを使った対話システム」
入り口を入るとお出迎えしてくれたのがおおひらさんの「DockKitとiPhoneを使った対話システム」でした。電動iPhoneスタンドにiPhoneをセットすると、iPhoneがAIアシスタントになってくれます。顔追従してくれるので、キョロキョロと可愛らしい動きをしながら話し相手になってくれます。
あわいろさん 「イラストベースのアバター」
先日「AIで一枚絵が動き出す! Talking Head Anime 3の魅力とその限界を超えた活用法」にご登壇いただいたあわいろさん。ついに、一枚絵から手の動きも可能に!そして髪が揺れる!設置されたカメラの前で行った身振り手振りを、アバターが再現してくれました。これは感動です。Stream Diffusionとの組み合わせで実現しているそうです。
ゆずきさん 「LLMを内蔵した犬型猫ロボと招き猫」
「複数LLMを統合したAIキャラの開発秘話」と「AIで一枚絵が動き出す! Talking Head Anime 3の魅力とその限界を超えた活用法」にご登壇いただいたゆずきさんの出展。イベントにも登場してくれた犬型猫ロボです。オフィスにて実物は拝見していましたが、しっかりと動作しているところを見るのは初めて。さらにグレードアップしてグラボ搭載。スマホから音声入力で指示を受けて、会場を動き回って大人気でした。
新清士さん 「Looking Glass Goを使用した立体視アニメ」
新清士さんによる立体視アニメ。写真にはうまく映らないので、ぜひXの方でご覧ください。
ブースではLooking Glass Goで表示される美しい立体視アニメを見学させていただきました。アニメーションの制作自体も指示から全てAIで生成されており、2〜3時間で一本作れるのだとか。とにかく美しく、見入ってしまいます。
Yutoさん 「テキストの指示から3Dプリンターで作られたフィギュア」
「こんなフィギュアが欲しい」というテキストのプロンプトから、3Dプリンターで製作されたというフィギュアを展示されていました。
会場に来ていた子供さんも興味津々。子供達は自分が欲しいおもちゃやフィギュアを、自分の言葉から自由に作り出す時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。
紹介しきれないほどたくさんの素晴らしい展示
全ての展示に熱とこだわりが込められており感動しました。全てご紹介したいのですが、とても1記事では紹介しきれないのが残念です。
ぜひイベントページから展示者の皆さんのXを覗いてみてください。
じょにがたロボさんの漫画生成支援システムは、簡単なテキスト指示からハイクオリティな漫画を生成し、さらにコマ割りやセリフをGUIで仕上げることができる、漫画家になりたかった夢を叶えてくれるソフト。帰宅後にさっそく触らせていただきました。
建築デザイナーのYUiCHiさんは、好きな画像を組み合わせて部屋の壁と床を生成し、シミュレーションできるソフトを開発されていました。プログラミング経験が無いそうですが、生成AIでコードを生成して開発されたそうです。
玉置絢さんのLLM競馬予想システムが、終盤でなんとオッズ2000倍の馬券を的中させて話題になったり。収支マイナスの時に見学して、帰り際に再訪したら大変なことになっていました。
本当に楽しく見学させていただき、気づいたら日が暮れていました。
まとめ
展示者の皆さんの趣味、思い、癖が全開のイベントではありましたが、実用性の度合いが昨年よりも大きくアップしている印象を受けました。「これは、あれに使えそう」と感じるものが多かったといいますか。世の中のAI技術の進歩もあると思いますが、それを操る皆さんの知識や技量もまた格段に上がっているのだと思います。
また一つ、AIを身近に感じて活用へのモチベーションが高まる時間となりました。
基本的に営利目的の取り組みではないからこその、自由な発想と技術の組み合わせから生み出される世界に魅了されます。
個人的には、前回の展示会に刺激を受けてグラボを購入し、ローカルでLLMや画像生成を体験してみました。
それによって今回は展示者の皆さんが何をされているのか、ご苦労や工夫点も去年より理解できたことが嬉しかったです。
皆様もぜひ、手を動かして生成AIの活用に挑戦してみてください。
展示会のページに出展者の皆様とXへのリンクが紹介されていますので、フォローしてみましょう。