イラストでわかる!LINE Things, LIFF , LINE Pay etc.の話──LINE DEVELOPER DAY 2019【気になるセッション_Day2】
カンファレンス専用シャトルバスでDay2へ
※今回はLINEさんからの依頼により、湊川あいがイラストでレポートします
LINE DEVELOPER DAY 2019では、なんとカンファレンス専用のシャトルバスが用意されていました!カンファレンス会場は「グランドニッコー東京 台場」で、ゆりかもめ 台場駅に直結しています。
これでも十分便利なのですが、東京テレポート駅からは、なんと専用の無料シャトルバスが出ているというのです。さっそく乗ってみましょう。
ラッピングされたシャトルバスがやってきました! 待ち時間もなく、スムーズに乗ることができました。これは快適。 あっという間に会場に到着です。
【オープニング】Messaging API、LINE Mini app、LINE STYLEなど、プロダクト紹介
Day2は、オープニングセッションからスタートしました。 登壇するのはLINE株式会社 上級執行役員 LINEファミリーサービス開発統括の池邉智洋さんです。
Day1とDay2は、それぞれテーマが決まっています。
Day1は、マシンラーニング、ブロックチェーン、データ分析、インフラ、セキュリティ、OSなどの深い技術を中心としたセッション。Day2は、フロントエンド、UI/UX、Android、iOS、プロジェクトマネジメント、プロダクトマネジメントといったセッションが集められています。これにより、エンジニアだけでなくデザイナーやマネージャーも楽しめるカンファレンスとなっています。
「皆さんはLINEのMessaging APIを使ったことはありますか?」と池邉さん。Messaging APIを用いると、LINE内に高機能なbotを作ることができます。
Messaging API - LINE Developers
(例として、以前筆者がLINE Messaging API を使って作った、顔年齢を判定してくれるLINE bot はこちら)
そんなMessaging APIですが、このAPIを使って送信されるメッセージが、なんと1日13億通を超えているといいます。
また、初日のKeynoteでも紹介された「LINE Mini app」についての詳しい説明や、LINEで働くための考え方をまとめた「LINE STYLE」の紹介もありました。 LINE STYLEはWeb上に公開されており、どなたでもご覧いただけます。
▶︎もっと詳しく見る! スライドはこちらで公開中:Opening Session / LINE 池邉 智洋
「LINE Things」からはじまるモノと人との新しいコミュニケーション
皆さん、電子工作は好きですか?「LINE Things」は、LINEを介してIoTデバイスを連携できるプラットフォーム。LINE株式会社 テクニカルエバンジェリスト 立花 翔さんによるセッションには、多くのIoTエンジニアが詰め掛けました。
LINE Thingsに新しく「Automated BLE communication」という機能が加わりました。これはLINEがバックグラウンドで起動しているときも通信ができる機能です。どのような仕組みで動くかというのを簡略化してイラスト化したものが上記です。(詳細はスライドのこちらのページをご覧いただけます)
開発者の皆さんによって、これまでに1800以上のLINE Thingsを使ったトライアルプロダクトが作られているそうです。特におもしろい活用例・プロダクトも紹介されました。
「皆さんの生活の中に、いつでもLINEがあるようにしたい。私たちはそう考えています」 スライドに映し出された Life on LINE の文字とともに、立花さんはそう締めくくりました。
▶︎もっと詳しく見る! スライドはこちらで公開中:つながろういつでも、何とでも。LINE Thingsからはじまるモノと人との新しいコミュニケーション / LINE 立花翔
LIFF って何?「What’s New in LINE Front-end Framework」
続いて、LINE株式会社でLIFFのプロダクトマネージャーをしている清水大輔さんによるセッションへ向かいました。
- フロントエンドフレームワーク #LIFF (リフ)ってなんぞや?
- LIFF v2がリリース!何が変わった?
気になるポイントをイラストでまとめました。
2019年10月にリリースされた LIFF v2 では、モダンブラウザでの動作とdeeplinkがサポートされました。このLIFF v2 を使って作られた新しいプロダクト例として「ジョルダン 乗り換え案内」がスライドで紹介されました。
▶︎もっと詳しく見る! スライドはこちらで公開中: What’s New in LINE Front-end Framework / LINE 清水大輔
「LINE Pay 」本人確認の仕組みとLINE金融関連サービスとのシナジー効果
最後に向かったのはこちらのセッション。 LINE Payの本人確認の仕組みはどのような工夫がなされていて、また今後どのような可能性を持っているのでしょうか?
LINEは、顔認証を使ったオンライン本人確認(E-KYC)技術を実用化。身分証明証の撮影と合わせて、スマホの前で本人の顔を指示通り動かして撮影することで、より簡単に送金や出金機能を使えるようにしました。
「将来的には、LINEのE-KYCシステムを、他の金融機関と共通で使えるようにしていきたい。そうすれば、法律も絡む上に複雑な本人確認システムを、それぞれの企業が個別に開発する必要がなくなり、社会全体のコストを下げることができると考えています」とYoungchulさんは言います。
また、海外ですでに活用されている KYC パスポートの事例も紹介されました。
▶︎もっと詳しく見る! スライドはこちらで公開中:LINE Pay かんたん本人確認の仕組みとLINEの金融関連サービスとのシナジー効果 / LINE Pay Youngchul Jung
LINE DEVELOPER DAY は、質と量を兼ね備えた満足度の高いカンファレンス
以上、Day2のレポートでした。この2日間参加してみて驚いたことは、とにかくセッションの内容が多くて、かつどれも内容が濃いことでした。このクオリティのカンファレンスが無料ということに驚きを隠せません。
当日のすべてのセッションのスライドは、LINE Engineering Blogにまとめてあります。 どなたでもご覧いただけるので、当日行けなかった方や、同時刻に別のセッションを見ていた方はぜひ。
質と量を兼ね備える満足度の高いカンファレンス「LINE DEVELOPER DAY」。興味を持った方は、ぜひ次回開催時に参加してみてはいかがでしょうか?
(おまけ)
実は、2日目 ブースエリアのお絵かきスペースに、漫画で技術が学べる『わかばちゃんと学ぶ』シリーズのわかばちゃんが登場していました。見つけた方はラッキー!
前編(Day1)はこちらから読めます!
著者プロフィール
湊川 あい
フリーランスのWebデザイナー・漫画家・イラストレーター。マンガと図解で、技術をわかりやすく伝えることが好き。著書『わかばちゃんと学ぶGit使い方入門』・『わかばちゃんと学ぶ Googleアナリティクス』・『わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本』『運用ちゃんと学ぶシステム運用の基本』
・Twittre:@llminatoll
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