越境する基幹システム 〜SoR 2.0 アプローチ〜

2018/06/14(木)19:00 〜 21:00 開催
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イベント内容

われわれは、基幹システムにどのようにして挑むのか

新たなビジネスやサービス(SoE)を立ち上げる。
事業の転換に向けた動きを多くの事業会社で取り組み始めていると感じます。

歴史深い事業会社ならではのリソース、強みを活かして、新しいビジネス機会、展望を作っていく。
理想ではありますが、秘伝のシステムと化している業務側のシステム(SoR)にむきあっていく、
活用し、人を巻き込んでいくための、現実的な難易度はかなり高めです。

本会では、いくつかの観点でどう、SoRに対峙するか、その最前線について追いかけたいと思います。

越境アジャイルとは?

SoE(Systems of Engagement)、SoR(Systems of Record) というシステムを整理する考え方は、ジェフリー・ムーアが2011年に発表したホワイトペーパーに端を発します。事実を記録し、業務を支えるためのシステムとしてSoR、顧客やユーザーとの接点を持ち関係性を発展させるためのシステムとしてSoE。私達を取り巻くシステムには、SoRとSoEという2つの領域が存在します。

この性質の異なる領域を、事業立ち上げ、事業の進展とともに、どのように育てていくのか。その戦略と、実現可能な戦術をまとめあげ、適用していこうという活動が 「越境アジャイル」 です。事業成長に適したプロダクト開発を RDRA ☓ DDD ☓ Agileの統合運用 によって実現しようという試みです。参考 RDRA・DDD・アジャイル開発の統合

「意思決定を加速するシステムの可視化方法」

話し手:神崎 善司

開発案件の遅れと品質の低下の要因の一つに、意思決定の遅さがあげられます。システムを見える化し組織のコミュニケーションを改善することで、保守開発案件の仕様決定が加速します。
属人化したシステム知識を組織レベルの共通認識に高め、システム変更の影響度分析が行える可視化の方法がRDRA2.0です。
業務コンテキストを起点にビジネスルールの元になるバリエーションを導き出し、適切な業務の単位を明らかにした上でRDRA2.0を使ってシステムイメージをつかみます。
この一連の可視化表現をコンパクトにまとめたのが「可視化キット」です。
「可視化キット」は大規模なシステムにも対応できるコンパクトな表現方法や、段階的に詳細化されたダイアグラムのテンプレートからできています。
今回は短時間でシステム全体を把握できる「可視化キット」をご紹介します。

[過去の発表資料]
http://www.slideshare.net/zenjikanzaki/rdra4

[プロフィール]
一般社団法人 越境アジャイルアライアンス 理事
株式会社バリューソース 代表取締役社長
オフコン、汎用機による大規模開発、Smalltalk、Javaなどのオブジェクト指向開発のプロジェクトに数多く携わる。
約20年ほど前からオブジェクト指向を中心にシステム開発全般のコンサルティングを行う。
2000年以降は上流工程を中心としたアーキテクチャ設計、要件定義のコンサルティングを行い、その経験を活かし要件定義の手法をまとめる。著書に「要件定義マニュアル」「モデルベース要件定義テクニック」、要件定義ツールに「要件のツボ」がある。
http://www.vsa.co.jp/rdra/index.html

「顧客価値の提供能力を改善する」~「基幹システム」の再定義と再構築

話し手:増田 亨

■システム投資の3つの分野
・Systems of Engagement, Systems of Record, Systems of Insight
・顧客価値を提供する中核システムとしてのSoR
・SoEとの連携
・SoIとの連携

■顧客価値の提供能力を高めるための戦略的SoRの構築
・ビジネスアーキテクチャとシステムアーキテクチャを整合させる工夫
・業務システムの複雑さに立ち向かう工夫
・事業環境の変化に適応するための機動力を手に入れる工夫
[過去の発表資料]
http://www.slideshare.net/masuda220/rdra-ddd-agile

[プロフィール]
ギルドワークス株式会社 取締役
有限会社システム設計 代表
業務アプリケーションのアーキテクト。ビジネスの関心事を正しく理解し、顧客に価値あるソフトウェアを届けるために、日々「ドメイン駆動設計」を実践しています。
全体と部分、短期と長期、論理と感覚、理論と実践。それぞれの視点をバランスよく組み合わせることを大切にしています。
・著書:
現場で役立つシステム設計の原則
〜変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
http://gihyo.jp/book/2017/978-4-7741-9087-7

「基幹システムと向き合いながら、SoEを構築する」

話し手: 市谷 聡啓

歴史深い基幹システムと向き合いつつ、いかにして新たなサービスを構築するか。
ペースレイヤリングを意識しながら、コミュニケーションを含めた適切な世界(レイヤー)の設計が必要です。
現在取り組んでいる、「基幹システムと向き合いながら、SoEを構築する」についてお話したいと思います。

[過去の発表資料]
http://www.slideshare.net/papanda/ss-66617981

[プロフィール]
ギルドワークス株式会社 代表
株式会社エナジャイル 代表
DevLOVE オーガナイザー
サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、ギルドワークスを立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。著書に「カイゼン・ジャーニー」、訳書に「リーン開発の現場」がある。


ご案内

本イベントは無料です。

イベントの進め方

・開始は19時です。
・「リアル参加」の場合はイベントスペースにお越し下さい。
・「Zoom参加」の場合は ZoomのイベントURLを参加者にメールで送りますので、Zoomで参加してください。なお、通信の不具合などで当日配信できない場合もあります。ご承知おき下さい。

一般社団法人 越境アジャイルアライアンス

私たちは、
・「​ユーザーとのエンゲージメントを高めるためのシステム」 (SoE)
・「ビジネスを支えるためのシステム」 (SoR)
それぞれの領域について構築経験が不足している状況でも踏み込まなければならない、
事業会社のプロダクト開発を支援する戦略と戦術を整備しています。
この踏み込み =「越境」を支えるための技術を「越境アジャイル」と総称しています。
https://www.tagile.org/

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