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はじめに ZOZOTOWN開発本部のらぷ( @laprasdrum )とイッセー( @15531b )です。WWDC現地参加は、らぷは2016年以来2回目、イッセーは初参加(かつ初渡米)です。本記事ではWWDC26の現地参加レポートとともに、ZOZOのiOSエンジニアによるおすすめセッション、6月18日に開催されたLINEヤフー株式会社との合同報告会イベントについてもご紹介します。 目次 はじめに 目次 WWDC26のSpecial Event Day 0 Day 1 Keynote Download stations Platforms State of the Union 現地視聴をより楽しむために In-person labs Inner ring reception Day 2 Developer session Mixer @Developer Center Theater event 併催コミュニティイベント おすすめセッション集 優れたデザインのための原則 Foundation Modelsフレームワークの新機能 WWDC26 報告会 at LINEヤフー, ZOZO さいごに WWDC26のSpecial Event 今年6月7日〜9日(現地時間)のWWDC26では、昨年と同様に招待制のSpecial Eventが現地開催されました。昨年の様子は「WWDC25現地参加レポート」をご覧ください。 techblog.zozo.com 今年のSpecial EventはWelcome receptionから始まりました。基調講演後には、Appleの方へ新APIを質問したりアプリのフィードバックをもらえたりするIn-person labsが開かれました。その後、Apple ParkのInner ringで交流会がありました。最終日はSteve Jobs Theaterで、スター・ウォーズ作品『The Mandalorian and Grogu』の上映とスペシャルゲストのインタビューを楽しめました。 Date Pacific Time Content Venue Day 0 (June 7) 3 p.m. Welcome reception Infinite Loop Day 1 (June 8) 8 a.m. Check-in Apple Park 10 a.m. Keynote Apple Park After Keynote Download stations open Apple Park 12 p.m. Lunch Apple Park 1 p.m. Platforms State of the Union Apple Park After Platforms State of the Union In-person labs Apple Park 4-6 p.m. Reception in the inner ring Apple Park Day 2 (June 9) 10 a.m. Developer session Steve Jobs Theater or Apple Developer Center Cupertino 11:30 a.m. Mixer Apple Developer Center Cupertino 8 p.m. Pre-show presentation and special screening of The Mandalorian and Grogu Steve Jobs Theater Day 0 私たちはDay 0の午前にSFO(サンフランシスコ国際空港)へ到着し、宿泊先のホテルに荷物を置いてからInfinite Loopへ向かいました。道中は初めてWaymoを利用しました。急カーブでもほとんど揺れずに走行するため、仮眠できるほど静かでした。 Infinite Loopに到着するとチェックイン待ちの長蛇の列がすでにできていました。並んでいる間のおもてなしとして配られたジェラートバーとお水で暑さをしのぎつつ待ちました。 2種類の味から選べたジェラートバー 入口前でセキュリティチェックを済ませると、参加者用のバッジとノベルティを受け取りました。バッジにはNFCタグが入っており、各イベントのチェックイン時にAppleのスタッフのiPhoneにバッジをかざすことになっています。ノベルティ恒例のピンバッジにはLil Finder Guyと創立50周年を象徴するデザインが含まれていました。入場時はAppleのスタッフの方々が歓声とともに出迎えてくださり、Day 0から盛り上がりを肌で感じました。 今年のノベルティバッグ 今年のピンバッジ、ステッカー、ボトル 参加者用バッジ ── お気に入りのピンバッジを添えて その後は終了時刻の夕方7時まで自由に過ごしました。軽食とドリンクをいただきながら各国の参加者との交流、Apple Design Awardsの受賞者とファイナリストとのトーク、Appleのスタッフによるモニュメント前の記念撮影などを楽しみました。 快晴に恵まれたこの日 モニュメント前で記念撮影 また、APACの参加者で集まって記念写真も撮りました。オフラインで参加すると、多くの方がApple Platformの開発者として関わっていることを実感できました。 Day 1 Keynote まずはKeynoteの会場に向かうため、Visitor Center前でチェックインを済ませてApple Parkに入場しました。入場まで横断歩道の信号待ちで列がゆっくり進む中、Caffè Macsのスタッフからいただいたドーナツを食べながら近くの方と「今年のWWDCは何を期待してますか?」と雑談しました。話しかけた方の多くがAIのトピックを気にされていました。 Visitor Center前のチェックインも長蛇の列 Caffè Macsからいただいたオレンジ味のドーナツ 会場に到着したのは8時半頃でした。Keynote開始時間の10時までは自由に散策し、参加者とお話を楽しみました。 KeynoteおよびPlatforms State of the Unionの会場 会場のスクリーンでは、オンラインで公開されているKeynoteの動画が再生されます。現地では動画の再生前にCraig Federighi氏がステージに登場し、挨拶がありました。 developer.apple.com 続いてTim Cook氏も登場し、このときの会場の盛り上がりは強烈でした。CEOとしてのKeynoteでの登壇は今年が最後です。参加者全員が立ち上がってiPhoneを掲げて撮影する光景を前に、Cook氏自身も「これまでこんなにiPhoneに囲まれたことはありません」と語っていました。 壇上に登場したTim Cook氏 Download stations Keynoteが終了すると、高速の有線ネットワークが提供されるDownload stationsに集まりました。ここでXcode 27 BetaやiOS 27 Betaのダウンロードを始めました。この日は晴天で気温も高かったため、パラソルの影に集まって休憩する参加者も多かったです。 有線ネットワークが用意されたDownload stations Platforms State of the Union developer.apple.com 手元にiOS 27 BetaをインストールしたiPhoneを触りながら、先のKeynoteの内容も踏まえてPlatforms State of the Unionを視聴しました。今回のSiri AIやCore AI、Foundation Modelsなどのアップデートには、共通した方向性があります。デバイスへ蓄積された写真やテキストなどのパーソナルなデータをもとに、AI体験を最適化することがAppleの狙いです。Newsroomで公開されたSiri AIの記事には、Apple Intelligenceのアーキテクチャ図が掲載されています。この図では、デバイスとアプリケーション(またはSiri AI)の間にユーザーコンテキストが示されています。Appleプラットフォームのアプリ開発者には、このコンテキストを活かしたAI活用が求められているのでしょう。 www.apple.com 視聴後しばらくすると、スクリーン上にさまざまなアプリのアイコンが表示されました。幸運なことに弊社のアプリが映し出されたタイミングで撮影できました。 どこかにある弊社アプリのアイコン。見つけられましたか? 現地視聴をより楽しむために 現地ならではの視聴の楽しみ方も、二人それぞれ工夫してみました。らぷは Rokid Glasses というスマートグラスのリアルタイム翻訳機能を使って視聴しました。体感1秒未満で翻訳結果が表示されたので和訳文も追いつつ快適に視聴できました。 Rokid Glassesのリアルタイム翻訳結果 イッセーは英語に自信がなかったため、セッションの視聴でAirPods Proのライブ翻訳機能を試しました。実際に使ってみると、登壇者の英語が純正の翻訳アプリ上に日本語テキストとして表示されるだけでなく、AirPodsからも日本語に翻訳された音声がリアルタイムで流れてきます。この機能のおかげで、英語に自信がなくてもセッションの内容を大まかに理解できました。イッセーとしては、画面上のテキスト翻訳はあえて見ず、登壇者の様子を見ながら日本語音声だけを聞くスタイルがとても快適でした。 ライブ翻訳機能の翻訳結果 私たち以外にもスマートグラスやAirPodsを使って視聴している参加者が多くいました。海外カンファレンスへ現地参加する際の言語の壁はこれまでもありましたが、こうした技術によって乗り越えやすくなったと感じました。 In-person labs Platforms State of the Unionが終了するとIn-person labsが始まり、各ラボで新しく発表されたAPIや日々の開発で困っていることを相談しに行きました。特に困ったことがなくても「まだ触れたことのないFrameworkを始めようと思うんだけど何から始めたら良いですか?」といった相談でも問題ありませんでした。気さくな雰囲気の中でいろいろ話せるので、来年現地に行かれる方はぜひ積極的に利用してみてください。 Inner ring reception その後夕方6時まではInner ring内で自由に過ごしました。Xcode 27 Betaで開発したり、初対面や既知の開発者との会話を楽しんだり、Appleの方に質問したりと、あっという間に時間は過ぎていきました。 Xcodeダウンロード中にAppleのWWDRの方にいただいたFoundation Models Frameworkのステッカー 虹のApple Stage前で撮影してもらったイッセー。青いシャツの方は各国のApple Storeのスタッフ Day 2 Developer session Developer sessionに参加するため、Apple Parkへ向かいチェックインを済ませました。今回のセッションはSteve Jobs Theaterで開催されました。ここは過去のWWDCでは立ち入ることができなかった特別な場所です。定員制のため、シアターに入れない場合はApple Developer Centerでの視聴でした。開始1時間前に到着したものの、すでに多くの参加者が列を作っていました。皆がこのシアターでの参加を待ち望んでいる熱気を感じました。 無事に入場でき、ガラス張りの円形の建物と緑豊かな造形美に圧倒されました。会場で軽い朝食をとった後、いよいよセッションがスタートしました。 Developer session前のSteve Jobs Theaterの様子 今回のセッションでは、Xcode 27の「Agentic Coding」やFoundation Modelsなどの新しいAIフレームワークが取り上げられました。実際のアプリ開発にどう組み込むかという実践に焦点を当てた内容です。その中でも、Evaluations Frameworkはどのように役立てられるのかイメージができていませんでした。セッションを通して、LLMの出力の品質を容易にテスト・評価できる点を理解でき、実際に触ってみる良いきっかけになりました。動画でも公開されているので、使い方のイメージが付いていない方の参考になります。ぜひチェックしてみてください。 developer.apple.com Developer sessionの様子 Mixer @Developer Center セッション終了後はDeveloper Centerへ移動し、「Mixer」というイベントに参加しました。会場にはさまざまなフードトラックが用意されており、昼食をとりながらコーディングをする人々の姿も見られました。また、特定のテーマごとにブースが設けられており、参加者同士で交流したり、Appleのエンジニアに直接質問したりできる貴重な場となっていました。さらに、Developer Center内ではGroup Labが開催されており、会場の内外いずれも非常に活気に満ちていました。 テーマごとに交流ができる場所 Mixerの会場図 Theater event 夜は、現地参加者の中で先着申し込みができた「Theater event」に参加しました。日中と同じくSteve Jobs Theaterで開催されるとのことで、再びあの空間に足を踏み入れることができました。 Theater eventでのSteve Jobs Theater 今回上映されたのは、今年公開されたスター・ウォーズ作品『The Mandalorian and Grogu』です。上映前にはスペシャルゲストによる対談が行われていました。その際、通路の透明なディスプレイに会話の文字起こしと手話がリアルタイムで表示されていました。Appleらしいアクセシビリティへの高い配慮に、とても驚かされました。スター・ウォーズにあまり精通していなかったため少し心配でしたが、思った以上に内容が分かりやすく、シーンによっては観客の歓声で盛り上がるなど、非常に楽しむことができました。 インタビュー中に字幕と手話が表示される透明なディスプレイ 併催コミュニティイベント らぷはCommunityKitが主催している2つのイベントに参加してきました。ひとつはPaul Hudson氏が開催した「What's new in iOS 27?」です。 luma.com WWDCでは、Day 1にAppleから全セッション動画とサンプルプロジェクトが公開されます。Hudson氏はSwiftUIやSwiftDataなどのサンプルプロジェクトを実際にビルドし、発生したエラーと修正方法を紹介してくださいました。すべてのサンプルプロジェクトが修正なしで期待どおりに動作するわけではないので、こうした知見を聞けるのは助かります。 会場の様子 もうひとつは「Swift Contributor Social」というイベントです。こちらはSwiftのコントリビューターと、それに興味がある人たちによる交流会です。まだコントリビューターではありませんが、どんな観点で活動しているのか聞いてみたくて参加しました。 luma.com 今回はstdlibのメンテナーでSpanの実装を担当された方にじっくりお話を聞くことができました。 developer.apple.com メモリ安全性への興味や今後の展望、コンパイラーチームが別途持っている構想と突き合わせた上での定期的な議論などを伺いました。Swift Forumsを眺めているだけでは得られない情報が多く、刺激的な時間でした。 ボウリング場のビリヤード台を囲んで自由に交流中 参加中、もしくは興味のあるWorking Groupのバッジ おすすめセッション集 優れたデザインのための原則 ZOZOTOWN iOSアプリの開発をしているつっきー( @tsuzuki817 )です。 今回のWWDCでは、Appleが考える優れたデザインの原則を扱うセッションがありました。デザインを単なる「見た目やふるまい」ではなく、「意図をもってものを作ること」と定義した上で、数々の重要な指針を解説しています。詳細は「 Principles of great design 」のセッションをご覧ください。 私が特に注目したのは、「主導権」「寛容さ」「柔軟性」という3つの原則のつながりです。ユーザーをあらかじめ決められた道に無理に誘導するのではなく、主導権を人々に委ね、自分のペースで探索させることの重要性が語られています。しかし、自由に探索できるようになると、ユーザーは誤って削除してしまったり意図しない操作をしてしまったりすることがあります。 そこで重要になるのが「寛容さ」です。操作を簡単に取り消せるようにし、大惨事を避けられるようにすることで、ユーザーに「いつでも回復できる」という自信を与え、安全な探索を支えることができます。さらに、ユーザーがアプリを使う状況(ランニング中や運転中など)や能力は人それぞれであるため、それらに適応する「柔軟性」を持たせることも強調されていました。 すべての人に合う単一のレイアウトを見つけるのは難しいため、ユーザー自身が好みに合わせて体験をカスタマイズできるようにすることが、最良の柔軟性です。セッションの最後では、これらの原則を正しく実行した自然な結果として、真の感情的なつながりである「喜び」が生まれると語られていました。これは製品に込めた「思いやりの総和」であるとのことです。自分がアプリを開発するうえで大事にしていることでもあり、同時に難しいと感じている点でもあります。 普段ZOZOTOWNの開発や個人開発をするなかで、ユーザーにどのような体験をさせたいのか迷うことが多くあります。このような原則に則って考えることで、よりよいプロダクトが作れそうだと期待しました。また、この考え方はZOZOTOWNのアプリ開発でぜひ意識していきたいです。さらにユーザーだけではなく、普段の仕事で起きるコミュニケーションにも活かせます。相手に選択肢を委ね、ミスを許容し、状況に柔軟に対応していきます。 Foundation Modelsフレームワークの新機能 ZOZOTOWN iOSアプリの開発をしているpe( @shumpei_nagata )です。 今年のWWDCでは、Foundation Modelsフレームワークの進化に興味を惹かれました。詳細は「 What's new in the Foundation Models framework 」で紹介されています。 このフレームワークは昨年登場し、アプリ上でオンデバイスの大規模言語モデルを扱えるようになりました。そして今年は画像入力(Vision)に対応しました。テキストだけだったプロンプトに Attachment(UIImage(...)) のように画像を差し込むと、その画像について回答が得られます。ガイド付き生成( @Generable )やツール呼び出しなどの既存APIもそのまま使えるので、これまで書いたコードを活かして画像対応に広げられます。 また、Foundation Modelsの導入に役立つ道具も増えてきました。生成AIは出力が確率論的に決まるので、生成結果の品質を確かめるのはなかなか骨が折れます。サービスの機能として安心して導入するには、品質を測定できる仕組みが必要です。そういった課題には Evaluations Framework が役立ちます。併せてAppleからオープンソースで公開された foundation-models-utilities も参考になります。コンテキスト超過を防ぐトランスクリプトの圧縮やSkills APIなど、Foundation Modelsをより便利に扱えるツールが揃っています。 このセッションが気になったのは、業務と個人開発のどちらでも視覚的な情報を多く取り扱うアプリを開発しているからです。進化したFoundation Modelsフレームワークを組み込むことで、アプリ上の体験を大幅に拡張できそうです。たとえば説明文の作成、属性の抽出、altテキストによるアクセシビリティの補完などが挙げられます。こうした処理が通信なし・無料で、しかもプライバシーを保ったまま端末の中で完結するのは非常に魅力的です。 とはいえ、既存のサービスへ導入するハードルは低くありません。Foundation Modelsは利用にiOS 26以降が必要で、今回の画像入力はiOS 27以降でないと動きません。その上、Apple Intelligence対応デバイスという条件もつきます。またZOZOTOWNはiOSアプリだけでなく、AndroidアプリやWebサイトなどさまざまなプラットフォームでお客様にご利用いただいています。OSや端末が限られる機能をそのまま主役に据えると、体験に大きな差が生じてしまうので、導入の見極めが難しい技術であるのも事実です。 それでも、アプリに導入するとどのような新しい体験を提供できるかとワクワクしました。技術的な好奇心もくすぐられるセッションでした! WWDC26 報告会 at LINEヤフー, ZOZO WWDC後の6月18日にLINEヤフーと合同で報告会を実施しました。 lycorptech-jp.connpass.com イッセーは「現地で盛り上がったWWDC26 Keynote」というタイトルで登壇しました。 speakerdeck.com 報告会では、実際に現地参加して見えたことを紹介しました。Keynoteで周囲のデベロッパーがどのようなテーマで盛り上がったのか、意外と反応が落ち着いていたテーマはどれか、思いもよらないサプライズは何だったのかを共有しています。一番印象的だったのは、事前に「これが目玉だろう」と考えていたトピックと、会場が実際に沸いたトピックのズレです。この差は公式の発表資料やニュース記事を後から追っても分かりません。世界中のデベロッパーがどのトピックに興味関心があったのかは、その場にいた人にしかわからない情報でした。 らぷはパネルディスカッションに参加し、印象的だったセッションや現地参加に必要な準備などを共有しました。先ほどのスマートグラスの活用や気になったセッションの話も取り上げています。「WWDCに現地参加するなら何をすべきですか?」という質問への回答は、他の参加者やAppleのスタッフの方と積極的にコミュニケーションすることです。これはLINEヤフーのパネラーの方と同じ意見でした。自分にはない考え方に触れたり、同じ考えをもつ同志に出会えたりできる機会です。ぜひ最大限に活用してください。 パネルディスカッションの様子 さいごに 今年のWWDCで感じた現地の雰囲気とおすすめセッション、報告会の様子をお届けしました。この記事を読んで現地での思い出を振り返ったり、新しいAPIの調査を始めて共有したりしていただけると嬉しいです。 ZOZOでは、一緒にサービスを作り上げてくれる仲間を募集中です。ご興味のある方は、以下のリンクからぜひご応募ください。 corp.zozo.com
みなさん、こんにちは☀️ プロダクト開発部の ねぎちゃん です🌱 スタメンは、先日開催された フロントエンドカンファレンス名古屋 2026 にプラチナスポンサーとして、出展・協賛させていただきました! フロントエンドカンファレンス名古屋2026 日時:2026年5月9日(土) 場所:ウインクあいち(〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38 ) fec-nagoya-org.github.io プラチナスポンサーとしてブース出展いたしました💪 今回のカンファレンスには、専門領域がそれぞれ異なるスタメンのエンジニアたちが参加しました。 バックエンドメインのメンバーから、AI活用に注目するメンバーまで、多角的な視点でセッションを聴講した結果、「一見地味な罠」への対策から「5年におよぶ刷新劇」の舞台裏、さらには「AIインストールのリアルな地獄」まで、濃厚で痺れる知見がたくさん集まりました✨ このブログでは、参加メンバーが「いちばん印象に残った!」と語る、厳選セッションの感想レポートをそれぞれの視点でお届けします🔥 🔥 スタメンエンジニアが痺れたセッション5選 おしん 💭印象に残ったセッション: 「見た目は同じなのに検索でヒットしない」 ( @wabi_1318 ) wabiさんの「見た目は同じなのに検索でヒットしない」という発表が私にとって特に印象に残りました。 MacOS(NFD)からのアップロードと手入力(NFC)の差分でファイル名検索がヒットしなくなるというバグは、原因究明が難しそうで沼にハマりそうだと感じました。ブラウザやライブラリ側で自動解決されない問題を、Issueの議論などを交えてリアルに語ってくださり、面白かったです。 こうした「一見地味だけど踏むと痛い落とし穴」は中々表に出てこないと思うので、貴重な知見でした。 システムの入力境界でしっかり検証・正規化して、型を活用して素の文字列と区別するという設計思想の重要さを学べたので、今後のプロダクト開発に活かしていきたいと思います。 鈴木 雄一郎 💭印象に残ったセッション:「デザインとコードの境界を溶かす」( @kskwtnk ) 綿貫さんの基調講演「デザインとコードの境界を溶かす」という発表がとても印象に残りました。 私は、普段バックエンドメインで書いており、キャッチアップとしてTypeScript, Reactの学習はしているのですが、デザイン周りの語句もキャッチアップしておくべきという気づきを得ました。 また、デザインシステムを現場に導入したがチームが慣れておらず、うまくワークできなかったという話も、実体験をもとにした話で現場感がありました。こういう失敗談みたいなものはなかなか話しづらいと思うので、共有してくれてとてもありがたかったです。 「プロジェクトの初期はデザイントークンのグローバルトークンを導入するだけでもデザインの統一感が出て、コスパ良く導入できて良い」という話も明日から仕事で即使えそうなナレッジとして参考になりました。 ちぇる 💭印象に残ったセッション: 「いつか誰かが、と思っていた フロントエンド刷新5年間の実践知」 ( @kiichi_sugihara ) 長期的なリアーキテクチャに取り組みたいけど、目の前の改善業務に追われて時間が取れないという、現場でよくある課題への向き合い方が非常に面白かったです。 kiiさんの現場では、当初「業務時間の10%を自由に使えるシステム健全化枠」を設けていたそうですが、機能的な改善の方がチームや社内からも喜ばれやすく、「改善 → 喜ばれる → やめられない」というループに入り、枠を使い切ってしまっていたという失敗談には非常に共感しました。そこから学び、枠ではなく「丸1日システム改善しかやらない『システム健全化デー』」を設けることで集中の分断を防いだ点や、あえて残業時間を減らしてその余白を勉強に充てることが、長期的に組織やシステムへの良い投資になるというお話が印象的でした。 また、技術的負債という目に見えづらい課題を解決するためには、機能開発以上に周囲への説明と合意形成が必要となります。リアーキテクチャに伴うバックエンド側のAPI分離や、デザイントークン作成の必要性など、各ステークホルダーを巻き込む壁があった中で、「理想を描いて、事業プロジェクトのついでに段階的に仕込んでいく」という立ち回りは、どんな仕事においても通じる突破口だと感じました。 必要性の吟味に始まり、周囲の課題と自分の理想をマッチさせながら、最終的に覚悟を持ってプロジェクトを完遂させる姿勢は、まさに「Get things done」の体現だなと思いました。 伊賀本 衛 💭印象に残ったセッション: 「AIと乗り切った1500ページ超のヘルプサイト基盤刷新」 ( @mugi_uno ) 「AIと乗り切った1500ページ超のヘルプサイト基盤刷新」のセッションを聞いて、AIへの過信の危うさを改めて実感しました。 AIがあれば何でもできると思いがちですが、実際に掘り進めると「地獄への始まり」とも言える複雑さが待っています。コードを変えるだけでなく、プロダクトのフェーズに応じた判断が求められ、刷新前後の差分を完全に排除することの難しさも痛感しました。TDDの徹底やドキュメントの積み重ねによってナレッジを蓄積し、誰でも編集できる状態を作るというアプローチはとても参考になりました。 また、AIを使うことで自分の観測範囲に閉じた局所最適に陥りやすいという指摘も刺さりました。自社でも個人スキルの向上は進む一方、プロジェクト横断的なナレッジ共有の仕組みはまだ整備途上です。この課題に向き合い、チーム全体のスキルを底上げする仕組みを作ることが急務だと感じています。自社プロダクトをより多くの人に使いやすく届けるためにも、AIを活用しながらスピード感を持って動いていきたいと思います。 taro 💭印象に残ったセッション: 「いつか誰かが、と思っていた フロントエンド刷新5年間の実践知 」 ( @kiichi_sugihara ) 最も印象に残ったのはこちらのセッションです。 「いつか経験豊富なエンジニアが来て、一緒に刷新を進めてくれるだろう」と思いながら目の前の開発で精一杯だった、というところから始まる 5 年間の物語でした。 何より心を動かされたのは、登壇者の 仕事に対する熱量 です。5年かけて少しずつ信頼と専門性を積み上げ、最終的にフロントエンド刷新をやり切るまでの軌跡は、聞いている自分まで熱くなるものでした。 セッションを聞いて自分も取り入れたいと思ったのは、次の2つです。 1日の時間の使い方 責任者・関係者の巻き込み方 1日の時間の使い方についてです。毎日の業務を同じようにこなすのではなく、「もっと良いやり方があるのではないか」と問い続け、 時間の使い方そのものを設計する 。その積み重ねが複利のように効いてきて、未来を決めるのだという考え方は強く印象に残りました。 責任者・関係者の巻き込み方については、検証が進まない時期に、技術顧問との定例ミーティングを先に設定し、「 検証の進捗を共有する場を作る → 否応なく前進せざるを得ない構造」を作ってしまうという話が象徴的でした。また、1人だと曖昧になりやすい部分が、説明する過程で言語化されてクリアになる、という副次効果も語られていました。 さらに、刷新を「自分の余白」だけでやろうとせず、 事業ロードマップを見据えて事業 PJ に段階的に仕込む という発想にも痺れました。「場を作ってから埋める」アプローチを社内のあらゆる関係者に対して実践している姿勢は、今の自分にとても必要だと感じました。 このような規模のカンファレンスに参加するのは初めての経験でしたが、ブース運営もセッション聴講も、どちらもモチベーションを大きく引き上げてくれる時間でした。次回も機会があればぜひ参加したいですし、いつかは聴く側ではなく発表する側として登壇できるよう、日々の業務と学びを積み重ねていきたいと思います。 おわりに 以上、フロントエンドカンファレンス名古屋 2026の参加レポートでした! 専門領域が異なるメンバーがそれぞれの視点でセッションを聴講したことで、技術的なナレッジはもちろん、チームビルディングやプロジェクト推進のヒントまで、本当に多くの刺激と学びを得ることができました🔥 スタメンでは、こうして得た最先端の知見や現場の実践知を日々のプロダクト開発に還元し、ユーザーの皆さまにより良い価値を届けていけるよう、これからもチーム一丸となって突き進んでいきます💨 改めまして、素晴らしいカンファレンスを企画・運営してくださったスタッフの皆様、そして当日ブースにお立ち寄りいただいた皆さま、本当にありがとうございました💐 それでは、次回のテックブログもお楽しみに🌷 herp.careers
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