【第33回AIセミナー】「健康貯金のための運動誘発AI基盤構築」

2019/05/14(火)15:00 〜 17:00 開催
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イベント内容

【第33回AIセミナー】「健康貯金のための運動誘発AI基盤構築」

産業技術総合研究所 人工知能研究センターでは、人工知能研究に関する情報交換を目的として、原則として月に一度、外部の方やセンター内研究者を講師とする人工知能セミナーを開催しています。

2019年5月は「健康貯金のための運動誘発AI基盤構築」がテーマです。

基本的にどなたでも無料でご参加いただけますが、事前申込が必要です。人工知能に興味のある方は奮ってご参加ください。多くの方々にご参加いただき活発な議論が行われることを期待しています。

要旨

「健康貯金」とは、加齢に伴い減少する身体能力を健常なうちにトレーニングなどで蓄えておくことです。健康貯金により転倒骨折のリスクや疾患発症のリスクを軽減することで、自立して健康な状態で生活を送れる「健康寿命の延伸」が期待できます。本セミナーでは、生活者が日常生活を送る中で、無意識のうちに健康貯金ができるような情報基盤技術を構築するための取り組みについて紹介します。

基本情報

  • 名称:【第33回AIセミナー】「健康貯金のための運動誘発AI基盤構築」

  • 日時:2019年5月14日(火)15:00-17:00

  • 受付時間:14:20-17:00
    ※ 受付時間外に来られた場合には対応できないことがございます。

  • 場所:〒135-0064 東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル東棟14階
    Asia startup office MONO

  • URL:https://mono.jpn.com/telecom-center-access/

  • 定員:200名

  • 参加費用:無料

  • 主催:産業技術総合研究所人工知能研究センター

  • 連絡先:人工知能セミナー窓口

  • 本セミナーは、国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)による委託事業「次世代人工知能・
    ロボット中核技術開発(次世代人工知能分野)」による活動となります。

注意事項

  • 他の方に参加の機会をお譲りするためにも、参加ができないと分かった場合は早めのキャンセルをお願いします。

  • 産総研は、お送りいただいた情報をセミナー運営以外の目的には使用しません。

  • 懇親会の予定はありません。

プログラム

15:00-15:05 「趣旨説明」
多田充徳 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター デジタルヒューマン研究チーム長)
15:00-15:25 「PRISM健康貯金プロジェクトの狙いとユビキタスセンシング」
杉浦 裕太 (慶応義塾大学 理工学部 専任講師)
概要:
本プロジェクトは、無自覚的に健康貯金が可能な情報基盤技術を構築することを目標とし、その技術によって健康寿命が延伸され、さらに身体能力をも拡張された生活者「サステナブル・ヒューマン」を実現する。プロジェクトが目指している世界とそれに向けた常時身体環境計測に向けた実世界センシング技術を紹介する。

略歴:
2008.4-2012.3 JST ERATO 五十嵐デザインインタフェースプロジェクト 研究補助員 2009.1-2009.8 IPA 未踏IT人材発掘・育成事業 2008年度下期 未踏ユース 開発者 2012.4-2013.3 日本学術振興会 特別研究員(DC2) 2013.4-2014.3 日本学術振興会 特別研究員(PD) 2014.4-2015.3 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 特任助教 2015.4-2016.3 産業技術総合研究所 人間情報研究部門 産総研特別研究員(産総研デジタルヒューマン研究グループ) 2016.4-2018.3 慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 助教(有期) 2017.4-2019.4 早稲田大学 非常勤講師 2018.4-現在 慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 専任講師
15:25-15:45 「人間挙動の常時センシングのためのコンピュータビジョン技術」
斎藤 英雄  (慶応義塾大学 理工学部 教授)
概要:
人間を観察するカメラや、人間の頭部や体に取り付けたカメラに撮影された画像から、歩行や走行等の色々な人間挙動を捉えることができる。特にカメラは利用する環境や条件に対する制約が少ないので、常時データを蓄積することが容易なセンサデバイスである。本発表では、カメラによる人間挙動センシングの研究事例を紹介し、今後の展望を俯瞰する。  


略歴:
1992年慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻博士課程了。同年同大学助手。専任講師、助教授を経て2006年同教授。 現在に至る。 1997-99まで、 米国カーネギーメロン大ロボティクス研究所客員研究員としてVirtualized Realityの研究に従事。 博士(工学)。電子情報通信学会フェロー、日本バーチャルリアリティ学会フェロー。
15:45-16:05 「錯触覚提示手法を用いた歩行動作への介入」
橋本 悠希 (筑波大学 システム情報系 助教)
概要:
人は、地面の状態に応じて柔軟に歩容を変更し、転倒せずに歩き続ける。これは逆に、地面の情報を制御することで歩容が変化することを示している。本発表では、錯触覚提示手法による地面の質感重畳によって、歩行動作へ介入する試みを紹介する。

略歴:
2007.04 - 2010.03 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員(DC1) 2010.04 - 2012.03 大阪大学大学院情報科学研究科 特任研究員(JST-CREST) 2012.04 - 2012.12 独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員(PD) 2013.01 -現在   筑波大学システム情報系 助教
16:05-16:20 「デジタルヒューマンを用いた現場志向インタラクションの実現」
多田 充徳 (産業技術総合研究所 人工知能研究センター デジタルヒューマン研究チーム長)
概要:
情報インフラの拡充に伴い、様々な現場でのセンシングが可能になりつつある。本発表では、センシングデータからの身体運動の推定。それに基づく適切な介入のデザイン、そしてデータの横断・縦断的な蓄積など、現場におけるインタラクションを実現する上で、デジタルヒューマンモデルが持つ可能性を実例を交えて紹介する。

略歴:
2002.04 - 2010.03 産業技術総合研究所 デジタルヒューマンラボ・研究センター 研究員 2010.04 - 2015.03 同センター 研究チーム長 2015.04 - 2018.10 産業技術総合研究所 人間情報研究部門 研究グループ長 2018.11 - 現在   産業技術総合研究所 人工知能研究センター 研究グループ長
16:20-16:40 「医療現場に身体活動計測と疾患診断への応用」
藤田 浩二 (東京医科歯科大学 整形外科 講師)
概要:
医療機関における疾患診断は、血液や画像検査の結果をベースに、医師が患者の状態や動きを観察して行う。医師の観察は、経験に基づく暗黙知が大きな役割を果たしているが、患者の状態、動きを数値化することで、これを一般化する試みを紹介する。超高齢化社会における健康寿命延伸と医療費削減への貢献を目指している。

略歴:
東京医科歯科大学 医学部卒 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科卒 医学博士号取得 米国メイヨークリニックフェロー
16:40-17:00 「ICTを利用したフレイル予防のための地域介入」
遠峰 結衣 (東京都健康長寿医療センター研究所 非常勤研究員)
概要:
高齢者の健康寿命延伸のためのフレイル(虚弱)予防が着目されている。フレイルの予防のためには、体力(運動)・栄養・社会参加の継続液な活動が重要である。しかし、高齢になり段々と気力・体力が衰え、活動範囲も狭まりがちな中、個人の努力でこれらの活動を続けていくことは非常に難しい。そのため、これらを楽しく無理なく続けていくためモチベーションづくりとして、ICTを活用することができる。私達は、フレイル予防のエビデンスと地域の実態調査の結果をもとに、地域の住民や専門職、企業などのステークホルダーとともに、アクションリサーチの手法を用いて、ICTを活用したフレイル予防の普及・啓発を実践してきた。本稿ではその事例を紹介する。

略歴:
東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム 非常勤研究員 博士(メディアデザイン学)。 多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業後、WEB・グラフィックデザインに従事。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了後、現職。 フレイル予防、健康経営に関する実践研究に従事。

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